ni
LightNews LightNews
banner
ni30833040.bsky.social
ni
@ni30833040.bsky.social
20 followers 11 following 630 posts
文字と思考を置く場所｜正気のままで地獄を歩く人、透明になってしまった声を聞こうと努める人、物語の周縁にいる人達が好きです
Posts Replies Media Videos
ni30833040.bsky.social
れんしゅうをしてるやつです
April 14, 2025 at 3:26 PM
ni30833040.bsky.social
たってよかったのだろう。 　けれど、空の飛び方なんて知らない。もがれた翼は戻らない。 　それでも生きていくことを選ぶなら、ひとりきりでいることをこの手では選べない。 「││ジェイド。タニットの裏切り者を、『よそ者』を、あたし達のために殺しておくれ」 「仰せのままに、バベル主母」 あの日の嵐を覚えている。 それでも、あたしは此処を家とするそのためだけに、今一度あたしの手で、醜い嵐を起こすのだ。
December 21, 2024 at 3:00 PM
ni30833040.bsky.social
のもとで呼吸をしている。この砂漠に産まれ落ち、この砂漠で死んでいく。 　かれらは教令院に足を踏み入れることも無いままに、いろとりどりの背表紙が並んだ書架を見ることも無いままに、その一生を終えるのだ。それを悲しんだこともなかった。アカデミックドレスを着ることなんて、夢に見たことさえジェイドは一度もなかったっていうのに。 　けれど、ユフィは、それを夢見ているのだという。 　目映い希望を、美しい愛を。 　彼女がいた世界では、その服に袖を通すことはきっと子どもたちの誰もが夢見ることであって。そんなことはわかっているのに、惜しみのない愛情のなかに、彼女とのそうした遠さが横たわっていることに対して、どうしても慣れずにいた。幸福に浸り切るには、現実の痛みに引き戻されて醒めてしまう。 　こんな世界と上手く向き合うことができないまま、ジェブライラの死について直視することができないままに、ジェイドはただ、真夜中の砂漠でたったひとり、冷徹な月を見据えている。誰もを平等に照らす無慈悲なひかりを見つめている。 「……でも、せめて、母さんを悲しませずにすんだことだけはよかったのかもね」 　最後に残ったのは、そんな、ひどく淋しいかたちをした安堵だった。 　運命の風はあらゆるものを攫っていった。 　その風は、時間が築き上げた砂丘を見る影もない無残なすがたへと変えて、ジェイドは今になっても、嵐が残した爪痕の前で呆然と立ち竦んでいる。 　砂漠でずっと生きてきたというのに、ジェブライラの死に立ち会ったときにジェイドは初めて、嵐への絶望を思い知ったのかもしれなかった。 　風は恐ろしい唸り声とともにその地に息衝くものすべてを奪っていく。その凄まじさを前にしてしまえば、人間なんてあまりにちっぽけな存在に過ぎなくて、よく研いだ斧も、磨き上げた知識も、何の役にも立ちやしない。 　ひとはひとの死に対し、何を以ても抗うことなどできないし、嵐がこの場所から一刻も早く過ぎ去るよう、ひとではないなにかに必死に願うことしかできない。そのくらい何にも出来ないひどく無力な生命体。 　……そう、だから人間が人間であるかぎり、死を転覆させることなんて出来ない。死には誰も太刀打ちできない。 　それを受け容れられなくて、受け容れたくなんかなくて、なのに、時間という薬を処方されつづけた先ではいつか、この傷さえもが風化していくのだろうことがジェイドには耐えられなかった。ジェブライラはもういない。世界中探し回っても見つからない。叶うなら鮮やかな悲しみの真ん中でずっと蹲っていたいのに、この傷の青さをいつまでも確かめていたいのに。 　それでも、ジェイドがひとり頑なに俯いていよ うとも、ジェブライラがこの世界からいなくなろうとも、新しい朝は素知らぬ顔してこの世界へとやってくるのだ。 　時間は酷薄なほどに流れを変えず、砂時計はさらさらと、一定の速さで流れては落ちていく。 　だからジェイドは、これから自分がどうするか、考えなければいけなかった。教令院の戸を叩くことができなくたって、結局は生きている限り、ひとは思考しつづけなければならない。 「……ねえ、パイモン、あたしやっぱり、きみに空を飛ぶ方法を教えてもらえばよかったな。旅人に風の翼の使い方を教えてもらうのだっていい。きみ達と空で遊べたら、きっと楽しかっただろうなぁ……」 　不意に思い出したのは、大切な友人たちと出会ったときに交わした会話だ。 　もう何もかも諦めてしまいたくなって、膝を抱えて自分以外の全部から耳を塞ごうとするときにかぎって、そんなときにばかり、別れ際に彼らがくれた言葉がふっとよみがえる。 　この先のすべてが上手くいくことを願ってる。 　選択のときは迫っている。 　月は変わらず美しく冷たいまま、ジェイドのもとから何も言わずに去っていって、だからもうす ぐ、荒野の遥か彼方から、夜明けがやってくるだろう。 　 「おや、随分と早く起きたんだね、ジェイド」 「…………」 「それで？　その顔は、何か言いたいことがあるんだろう？」 　バベルは薄く笑っている。 　眠れなくて真夜中に出歩いていたジェイドのことを、自分の手にあずけられた選択について悩んでいたその様子についてだって、どうせアザリクから報告されているくせに、まるで普段通りの口調で相手が尋ねてくる。 「……あたしが『よそ者』じゃなくなるためには、どうすればいい？」 　バベルは、これから問われることを何もかもわかっていたみたいだった。 　ジェイドだって、バベルが何と答えるか、はじめからわかっている。 「あたしがタニットを『家』とするためには、どうすればいいですか？」 「そう、決めたんだね。なら、あたしから言うことは何もない。……歓迎するよ、ジェイド。あんたにしかできない仕事をあげる」 　ジェブライラがいたのなら、ひとりで空を飛べたなら、ジェイドはきっとこんな手段を選ばなく
December 21, 2024 at 2:59 PM
ni30833040.bsky.social
第三者 / ジェイド　原神世界任務「黄金の眠り」、「ビルキースの哀歌」の内容を含みます
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「第三者」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　千のハグと、千のキスをあなたに。不変の月明かりが千の幸せをあなたに届けてくれますように。燃え盛る烈日があなただけを許し、寵愛してくれますように！ 　お互いを誇りに思える日が来るといいわね││たとえ運命の風がわたしたちの砂丘をめちゃくちゃにして、美しい希望をなくしてしまったとしても。 　││我が最愛の娘、ジェイドへ。 　頬を撫でる風に呼び起こされた郷愁に、ジェイドはそっと歩みを止めた。 　吹き抜けるその風は、その熱は、タニット露営地であっても変わらないものであるらしい。 　小さく息を吐く。ひそやかな自嘲が零れ落ちる。 　この郷愁は、いったい何に根差しているというのだろう。たしかにジェイドは砂漠で産まれ落ち、砂塵のまじった風を受けて育ったけれど、ジェイドのことを迎えいれてくれる家なんて、すでにこの世界のどこにもないと知っているはずなのに。 　父のいる場所こそが己の帰る家なのだと、あの頃のジェイドは無邪気に信じきっていた。 　けれど、ジェブライラはもういない。タニットのひとびとから値踏みされていることだって、嫌になるほど理解している││それなのにどうして、この風を懐かしくなんて想うのだろうか。 　ジェイドは、静かな夜の砂漠でひとり、月を見 あげていた。 　上手く眠ることができず、寝静まる露営地をふらりと抜け出してから、さほど時間は経っていない。砂丘は怖いくらいに静まり返っていて、星々は無情にもうつくしく煌めいている。 　真夜中の散策といえば聞こえはいいが、短い自由時間を満喫するにはきっと、背後から尾けてくる存在がその邪魔をすることだろう。 　この気配はアザリクだろうか、なんて冷静にあたりをつけることができてしまうほどには、タニットという場に馴染む努力をしてきたつもりだった。 「……ふふ、ちょっと可哀想かもね、こんな時間に仕事をしなくちゃならないなんて。でも、それだって君達が、あたしのことを『よそ者』にしつづけるからだよ。君達の自業自得だよ……」 　呟いた文句は、威勢のわりには、乾ききって罅割れている。 　タニットにとってジェイドこそが異分子なのだと、そう暗に告げられることへのざらりとした不快感を、行き場のない怒りを││ここに来た当初は、もっと強く抱え込んでいたような気がする。真っ直ぐに感情を吐き出していたように思う。 　けれど今は、バベルが放ったのだろう見張りに対し、わざわざ問い詰める気にもなれずにいた。頭上からは絶えず冷たい月光が降り注いでいて、その無関心なひかりが今のジェイドにとっては心地いい。タニットのひとびとから向けられる、排他的な視線よりもずっと。 　思えば、これまでジェイドが他人からの目を気にしたことなんて、ほとんど無かったかもしれない。ジェブライラと共に旅を続けていたときだって集団の外側に居たことには変わりないのに、世界でたったふたりきりであったことは変わらないのに。お前と私達は違うのだと、お前は私達ではないのだと、そう指差され線を引かれることが、こんなにも苦しいだなんて知らなかった。 　異分子、余所者、裏切り者の娘、敵ではないが完全な身内でもない半端者。 　そうやって押される烙印に、白眼視に肌が粟立つ。堅苦しくて馬鹿馬鹿しいルールだとさえ思う。 　けれど、ジェイドのことを余所者だと定義づけているのが、この皮膚の下に流れている母の血だというのなら││それならば、確かに第三者にしか成れないだろうと腑に落ちてしまう、そういう砂漠の民としての己がいることにも、本当は気がついているのだ。 　それが、ほんの少しだけ悲しかった。自分が向けられたくないものを、結果的に母へと向けることになってしまうということが。 　ユフィの遺したノートを、その筆跡を、食い入るように追っていた時間の隅々までを覚えている。 　あなたが教令院のアカデミックドレスを纏った姿を、一人前になった誇り高い姿を想像してる││その一文を読んだとき、ユフィが綴った希望を目にしたときに、まるで何かに引っ掻かれたようについてしまった傷痕を、喜ぶだけではいられな かった自身への失望を、どうしようもない隔絶のことを、ジェイドはいまだに憶えている。 　母から手渡される愛は、泣きたくなるほどの幸福な匂いに充ちていて、世界中の誰でもないジェイドだけに向けられた幾億の祈りがそこにはあって。だけど、それなのに、その言葉を指でなぞったときに、ジェイドはそう思ってしまった。 　││ああ、このひとは、砂漠で産まれ落ちたひとではないのだと。 　砂漠の民であったなら、タニットで生まれ育った者であったなら、そんな夢を見ることなんて最初からできなかったはずだろうから。 　砂漠の民が教令院の扉を叩くことはゆるされない。 　タニットで目にする教令院の書物のなかに、正規の手段で入手したものなんかあるのだろうか。たとえば、あの気難しいティルザードの研究がどうなったのか知りたくたって、それを知る術が己にはないことを、生まれたときから知っている。そもそも閲覧することができても、論文の読み方なんかジェイドにはわからないのだろうけど。 　もしその学び舎で教育を受けられる幸運な砂漠の民がいたとしたら、それはただ、そのひとにある特別な才を証明するだけのことであって、そうして、特別じゃないひとびとは、誰にも見えなくとも顧みられなくとも、この熱い風が吹き渡る砂
December 21, 2024 at 2:59 PM
ni30833040.bsky.social
　サンソン達のあとにも続いていく街並の景色を、ひとびとの生活を、あたたかな夕飯の匂いを想像できるから。この方舟だけで世界は完結していないことを実感できるから。 　赤毛の彼は、小さく唸ってから、マグカップに口をつけた。 「カルデアにいると、こう、子供の頃に見た、夜中のナースステーションを思い出すんですよね」 「君は昔、入院していたのだっけ」 　そう問えば、相手は小さく苦笑する。 「ええ。その夜は冷たい雨が降りしきっていて。今思えば、たぶん寒さのせいでもあったんでしょうね。どうしても眠れなくって。点滴をカラカラ引きながら大部屋を出て、ふっと暗い廊下の奥を見たんですよ。周りは消灯されてるのに、そこだけはオレンジ色の光が窓から漏れていて。僕達は寝てるのに、ずっと起きているんです。僕達が寝ているときも働いている。僕はまだ子供だったから、それを知らなくて、なんていうのかな。すごくびっくりした。僕の知らない手の届かない場所で、僕らを守ってくれるひとがいることに。ずっと灯りがついているこ とに。僕の安心のかたちはあのオレンジ色をしていて、どこかそれが後ろめたくもあって。それでも、あの灯りがあることに安堵したんです」 「……皆が寝静まった中、ここだけ灯りがついているのは、うん、そうかもね。でも、もうすぐ、朝が来るよ。誰もが帰れる日が来るよ。僕は、君がトナカイになっているところが見てみたいな」 「はい。……はい」 　噛み締めるように、彼は頷く。 　頬張ったチョコレートは少し溶けていた。 　カルデアの日々は確かに、病室から遠い青空を眺めることにも似ていた。 　白い閉鎖空間。静まり返った星で、この船だけが、非常灯に照らされている。人工的な白い光がひしめいている。 　ふいに、掲げられていた照明が切り替わる。赤から緑へ。重く閉ざされていた扉が開く。足音がする。止まっていた時間が流れ出す。スタッフが、サンソンの ことを見据える。 「ほんとうは、サンソンさん、あなたにも手紙を書きたいんです。あのオレンジの光の向こう側にたくさんお礼を言いたいんです。お世話になりました、元気ですか、ちゃんと休めていますか、美味しいものを食べていますか、そちらは楽しくしていますか、そういうことをお伝えしたいんです」 　取っ手を持つ指がかすかに震えた。 　十分だ。十分すぎるくらいのものを受け取っている。甲斐のないボトルメールに祈りを託そうとしてくれている。 「……僕はね、僕たちは。君達が、僕らサーヴァントのことなんか振り返らずに進んでくれるのが一番いいんだ。そのくらい、自分の生を突き進んでくれたら嬉しいんだ」 「そう言うと思いました。でも嫌です」 「えっ？」 　赤毛の彼はそう言うと、屈託ない笑顔で三個目のチョコレートを渡してきた。 「因みにこれは賄賂のチョコレートです」 「……君ね……」 「だって嫌です。あの日の僕があの窓の向こう側に守られたように、僕らはあなた達とも共に戦ったんです。あなた達からすればとっくの昔に体験している死なんでしょうが、僕はそれでも悲しい。あなた達とは死に別れるも同然だ。この船からの旅立ちは嬉しいけれど、別れは悲しいんです」 　その悲しみは、誰より、サンソンが尊重しなくてはならないものだった。 　かつて、サンソンの目の前で見捨てられるばかりだったもの。 　相手は、黙ったまま、そっとてのひらを差し出してみせたサンソンに、勝った、なんて無邪気に笑ってみせる。叶うはずがないだろうことをわかっていて、それでも彼は、綺麗につつまれたチョコレートをサンソンへと渡して言う。 「だからきっと、覚えていてくださいね」　
December 8, 2024 at 3:25 PM
ni30833040.bsky.social
世界にひとつの常夜灯より / サンソンと医療スタッフ
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「世界にひとつの常夜灯より」と記載されています。 画像情報：generated by 文庫ページメーカー / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 「綺麗な便箋を買うんです」 　カルデアから出たら、何をするんだい。 　夜の医務室には、患者もスタッフも多くない。静寂が空間を支配するのを断ち切って、サンソンがコーヒーを淹れながら尋ねると、彼はそんなことを言った。内緒話を打ち明けるような、明るくてすこし悪戯っぽい声音。二年近く方舟での旅を共にしたスタッフだ。跳ねた赤毛ももう見慣れたものだった。 「返事が来るだろう手紙をやっと書けるので。綺麗な便箋と、新しいペンと、切手を買って、赤い郵便ポストまで走っていきます。トナカイみたいに」 　サンソンが先をうながすと、快活な笑みがかえってきた。ちょっと大げさな仕草で、購入する予定のものを指折り数えている。その肩をつついて、マグカップの片方を手渡せば、お礼にとチョコレート菓子を貰った。サンソンは、見目が少年に近いので、どうにも年若い者と同じ扱いを受けやすいのだ。ほんとうはプレ ゼントを貰うほうより、トナカイの主のほうに近いのだが。 　そんなことを考えながら、自分のデスクに戻って包装を剥がす。銀紙からあらわれたつやつやのチョコレートを、思わずまじまじと観察してしまった。丸くて甘い宝石。誰の手にも行き届く嗜好品。 「一番に手紙を書くのか。大切な相手なんだね」 「友達です。ずっと文通してるんですよ」 「おや。文通を？」 　驚いて、あまり味わうことをせずにチョコを飲み込んでしまった。勿体ない。もう一個は大切に食べることにしよう。サンソンは二個目のチョコを手で転がしながら、彼のほうへと視線を遣った。 　医務室のスタッフは、他と違って魔術師ばかりではない。彼もそうだ。大量生産された品であろうチョコレート。文明社会に上手く馴染んでいるのだろうことは、よく知っていたから、古い方法でなされる交友が意外だった。サンソンが電子機器の扱いに困っているとき、よく助けてくれるのがこのスタッフだった。 「君、そういうの、非効率だって言いそうなのに」 「いやあ、まあ、それは思うんですが。そいつと知り合ったのが入院中のことだったんですよ。小児科病棟の同じ大部屋で。患者は携帯の持ち出しとか禁止されてましたから、最終的にそれで落ち着いて。その流れでずーっと手紙でやりとりしてるんです」 　懐かしそうに、面映ゆそうに、彼が語る。サンソンは、その郷愁に、柔らかく目を細めた。彼と外の話をしたのは、これがはじめてかもしれない。いつだってこの部屋は緊張にみちていたから。 「だから、まずは便箋と封筒ですね。サンソンさんは、どういう手紙が嬉しいですか？」 「ええ？」 「あ、お菓子は無しですよ。あいつもサンソンさんも絶対喜ぶのはわかるので。物じゃなくてこう、文でお願いします、文で」 「人を冬の森のリスみたいに言わないでくれるかい」 「だって、けっこう、食べる事お好きでしょう？」 「それはそうだけれど。文、文か。君が送る手紙なら、きっと、何でも嬉しいの ではないだろうか……。うーん……。そうだな、僕なら、美味しいパン屋の話とか、新しい友人ができたとか、昨日読んだ本が面白かったとか、夕方に虹を見たとか、猫の溜まり場を発見しただとか、そういうことがいいかもしれない」 　赤毛がふいに視界から消えた。 　よく見れば、向かいの机に突っ伏している。 「今、とても幸福な悩みごとをしてる気がします……」 　その顔を覗き込んでみれば、そんなことを呟くので、思わず笑ってしまった。 「僕も、こんなに穏やかな相談は久しぶりだ。いくらでも受けたいくらい」 　ティースプーンでコーヒーをかき混ぜる。金属が陶器を叩く高い音。 　サンソンはサーヴァントで、彼は生きている人間で、その生者と死者の断絶を知ることこそが、何よりも喜ばしい。サーヴァントは誰もこの方舟を出ることは出来ないが、彼らは違う。人理修復を終えた今、やっと、そういう先の話を、何の気兼ねもなく話せる。それに耳を傾けられることが嬉しかった。
December 8, 2024 at 3:25 PM
ni30833040.bsky.social
初期からずっとニィロウちゃんにお世話になってたので嬉しい〜…！　ニィロウちゃんの芸術との向き合い方がすき
July 25, 2024 at 12:25 PM
ni30833040.bsky.social
（4/4）
June 14, 2024 at 1:18 PM
ni30833040.bsky.social
（3/4）
June 14, 2024 at 1:18 PM
ni30833040.bsky.social
（2/4）
June 14, 2024 at 1:16 PM
ni30833040.bsky.social
家路 / 最終回後のトーデン兄妹　羽根も無いのに窓から飛び降りて、それから、ファリンさんとライオスさんが彼らの家に帰るまでの話です（1/4）
June 14, 2024 at 1:15 PM
ni30833040.bsky.social
トーデン兄妹　習作のかけら
June 8, 2024 at 3:46 PM
ni30833040.bsky.social
イベント画面開くたびにかわいい〜……となっています　ほんとにかわいい　ドヴォルザークさんにまた会えたのもうれしい〜！
May 9, 2024 at 2:26 PM
ni30833040.bsky.social
龍馬さんとお竜さんがお菓子をつくってるはなしの切れ端
April 16, 2024 at 1:35 PM
ni30833040.bsky.social
休日の記録
April 14, 2024 at 12:09 PM
ni30833040.bsky.social
絶対えんひちゃん重ねたい〜！！と思っていたのでうれしい　急にラッパーの話題出てきたの面白かった
April 12, 2024 at 9:57 AM
ni30833040.bsky.social
すきなこ編成パーティー（ファルザン先輩も入ったりする）
April 7, 2024 at 12:54 PM
ni30833040.bsky.social
その子どもたちは夢を見ない / スメール世界任務「森林書」のネタバレを含みます。アルフォンソさんとある子どもたちについて。
#gnsnNT
March 6, 2024 at 4:09 PM