Goghのコミュニケーション手段の少なさは、こういうスペース作りに有用そうだと感じたので試しに。

何か創作物を残せば残すほど、作品と作者（自分自身の考えや経験）を切り離すことの困難さを感じます。表現をするにあたって気を使った部分は多々あれど、いまだに古い価値観に囚われているなと感じる部分や、気が回しきれていない部分で反省が多いなと感じますが、ひとまず今、26歳の私が出せるものの限界として出力しました。

今回やりたかったこととして実践したのが、主人公に対して三人称の代名詞を用いないということでした。英語圏ではThey/Themを用いるのが広まってきましたが、日本語においてはノンバイナリーな人に用いる代名詞がいまだに定まっていません。

今作の主人公にクィアの意識があるわけではありませんが、性別が特に意味をなさない環境で生きてきて、自分自身の性別にも特に意識しないキャラクターに、性別を規定する代名詞を用いたくなかった。逆に、ビジュアルのない文字だけの表現だからこそ、あえて書かないという選択ができると思い、実践しました。

Sanctuary!の昨年分の売り上げ（と言っても5,000円に満たない額ですが）を、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを通じてパレスチナ支援のために寄付をしました。お聞きくださった皆様、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。