伊雑
伊雑
みんなのほうが上手いけど過去の自分と比べて、ね
みんなのほうが上手いけど過去の自分と比べて、ね
お前は誰のものでもない
フ、と私から意識を意識を反らしたお前の顔は涼やかだった。
美しいこの少年が私の恋人になったのは、私がこの子の生きたなかで一番最初に、好きだと告げたから以外にないのだ、と思う。私が好きになったから、それをお前に告げたから、だからお前の側に居られる。
知っているかい?ふつう、人は自分が転びそうな時には手を付くし、周りを見渡すのは危険を見つけるため。お前はそれより他人の怪我ばっかり心配しているんだから、それで不幸の神までもがお前を愛してしまったんだと思う。
特別にお前のことを愛している。純白の、山伏服のお前が血や土埃に汚れて地面に膝をついて。それを時々夢に見るんだよ。
お前は誰のものでもない
フ、と私から意識を意識を反らしたお前の顔は涼やかだった。
美しいこの少年が私の恋人になったのは、私がこの子の生きたなかで一番最初に、好きだと告げたから以外にないのだ、と思う。私が好きになったから、それをお前に告げたから、だからお前の側に居られる。
知っているかい?ふつう、人は自分が転びそうな時には手を付くし、周りを見渡すのは危険を見つけるため。お前はそれより他人の怪我ばっかり心配しているんだから、それで不幸の神までもがお前を愛してしまったんだと思う。
特別にお前のことを愛している。純白の、山伏服のお前が血や土埃に汚れて地面に膝をついて。それを時々夢に見るんだよ。