Lightnews — Scholar-powered news

Light up
your news

About Privacy Terms Help

みゃ

みゃ

@myasabubu.bsky.social

21 followers 29 following 17 posts

ウルデプ妄想用。成人になってかなりの月日。
運用まだ検討中です。文にならない妄想を呟く場にしようかなと考えてます。
宜しくお願いします。

Posts Replies Media Videos

みゃ

@myasabubu.bsky.social

した。黒髪に白い色合いの帽子は、自分でもよく似合っているように思えた。プレゼントされたそれらを身につけ、今日は皆でクリスマスマーケットに行くことになっている。めいいっぱいクリスマスを堪能させてくれようとしている３人の心遣いが嬉しかった。鏡でもう一度身だしなみをチェックし、玄関に向かう。そこには、アルとローガン。ローガンの腕の中にメリーパピンズが、待っていた。
「どうかな？」
ローガンは頷くと似合っていると褒めた。目の見えないアルは、柔らかく手を包んできた手袋の感触に頷く。
「サイズぴったりだね」
「うん。ありがとう、アル、ローガン」
二人の優しい目線がおもばゆくて、ローラはリビングに向かって声を張り上げた。

January 12, 2025 at 3:42 AM

みゃ

@myasabubu.bsky.social

目元を擦りながらあくびを噛み殺す姿をみて、ローガンも優しく声をかける。
「かなり眠そうだぞ。何をそんなに無理して起きてるんだ？」
「寝ちゃったら、クリスマス終わっちゃうから…。もうちょっと」
語尾はかすかな声になっている。
「あたしはもう寝るよ。まだ明日だってクリスマスだよ」
ローガンが優しく艶やかな黒髪を撫でると、限界がきたローラの頭が落ちる。しっかりとアルの袖を握って船を漕ぐ姿に、思わず全員の口元が笑みを刻んだ。そっと握った手を離してやり、ローガンはローラを抱えた。
「アル。一緒に寝てやってくれないか」
「甘ったれた子だよ、本当に」
アルのお小言にも優しい色が混ざっている。寝室へ消えていく３人を眺めながらウェイドは、幸せを噛み締めていた。

翌朝、他の皆より少し遅れてローラは目を覚ました。アルのベットで寝ていたこ

とに気付いたが、そこに盲目の老婆はいなかった。眠る寸前の記憶は朧げだが、子供のような我儘を言ったことだけはぼんやり覚えている。虚無から戻ってきてからというもの、まるで自分が本当の子供にでもなったような…嬉しいやら恥ずかしいやら不思議な思いがする。ウェイドもアルもローガンも、他人であるはずの自分を気にかけて優しくしてくれる。あまりにも居心地が良く、無償の優しさ…愛情に、まるで本当の家族になったような気がしてしまう。
「楽しかったな、クリスマス」
初めての特別なことを皆でできたことが、嬉しかった。幸せな気持ちのままベッドを出て、リビングに向かう。ドアを開けたそこは、出来上がった料理の湯気や笑顔が溢れる優しい空間だ。
「おはよ、ローラ。よく寝れたみたいだね」
エプロン姿のウェイドに抱きつき、挨拶を返す。
「おはよう、ウェイド。昨日はありがとう、ご飯とっても美味しかった」
目を細めたウェイドは、寝癖の残る髪を撫でながら頭頂部にキスを贈る。
「俺もクリスマスパーティ楽しかったよ」

「最高のクリスマスだった！」
笑顔のローラにウェイドは、悪戯げに笑う。
「あれ？昨日アルにクリスマスは続くって言われなかった？」
「え？」
振り返るとダイニングチェアに腰掛けコーヒーを飲んでいる二人も頷いている。
「おはよう、ローラ」
「ねぼすけな子だねぇ」
それぞれに挨拶を返し、ローラは少し混乱した。クリスマスは、続く？なんで？
疑問符を頭に浮かべているローラを見たウェイドは、アドバイスを伝える。
「いい子のローラに、プレゼントが届いてるよ」
一瞬呆けた顔をしたローラが目をまん丸くしてツリーを見ると、綺麗に包装された箱が３つ置かれていた。
「！？」
思わず駆け寄る姿を見て、３人はしてやったりと笑みを浮かべた。
「え？え？なんで…」

ローラはこちらを見つめる３人の顔を順番に見るが、言葉にできなかった。御伽話のサンタクロース。サンタは、良い子のところにプレゼントを運んでくる。サンタの正体は、本当は親で…子供にプレゼントを…
「世界を救った良い子のローラに、サンタがプレゼントだって♡」
「「「メリークリスマス、ローラ」」」
視界が歪んで３人がどんな顔をしているのか、ローラには分からなかった。
「あ…ありがとぉぉ」
語尾が掠れてうまく喋れなかったが、精一杯の感謝の気持ちを言葉にした。
「甘ったれで、泣き虫な子だよ。手がかかるね。誰かさんにそっくりだ」
優しくアルに抱きしめられて、ローラは子供のように声をあげて泣いた。

サンタからのクリスマスプレゼントは、揃いの帽子とマフラー、手袋だった。あつらえたかのようにピッタリなそれらを身につけて、ローラは鏡の前でターンを

January 12, 2025 at 3:42 AM

みゃ

@myasabubu.bsky.social

「ケーキも？！」
「頑張ってホールケーキ作っちゃおうか！」
「腹壊すんじゃないかい？」
「壊さない！いっぱい食べる！食べたい！わー、楽しみ！」
子供のようにはしゃぐローラを囲む３人は、密かに目配せあっていた。

もともとイベント事を楽しむ質なウェイドは、ヴァネッサやアルと過ごしていた時もクリスマスツリーを飾り、部屋を飾り立てていた。楽しいことはより楽しく！ヴァネッサと別れてからは、落ち込んでそれどころではなかったとはいえ、アルとプレゼント交換は行っていた。些細なものでも互いに贈りあえば、それは立派なプレゼントだ。ローガンにおいても元のアースでは、仲間や恋人に求められればそういったイベントごとは参加していた。長く生きてそれなりに経験があることで、できるアドバイスもある。アルシアも人生経験は豊富でありウェイドの保護者のように振る舞う時もあったが、同じように黒髪の少女にも自身の経験

を伝えアドバイスすると、ローラはスポンジのようによく吸収した。去年ぶりに取り出されたツリーは、ローガンとローラで飾り付けを行った。オーナメントの買い出しはローラとアル、メリーで行った。華やかな店内の飾り付けに浮き足立つローラの姿をアルは感じながら、アドバイスをして満足のいく買い物を行った。ウェイドは流石にホールケーキを作るのは初めてだったので、ユキオのお菓子教室に通い腕を磨いていた。それぞれ、初めてのクリスマスを満足いくものに仕上げようと行動をしていた。

そして、クリスマスイブ。
４人と１匹が暮らす家の中は沢山の飾り付けで華やかだった。クリマスツリーの電飾はキラキラと輝いており、オーナメントは灯りに照らされ存在感を増している。ユキオ達から送られたバルーンアートはカラフルで壁に彩りを添えていた。テーブルの上に、豪勢な夕食の品々が並んでいる。
「できた～♡俺ちゃん頑張っちゃった」

エプロンをつけたウェイドは、テーブルの上に所狭しと並べられた料理を満足そうにみて頷く。ローラからのリクエストを全て叶えることができたことに、充実感がわいていた。久しぶりのイベントに気分は高まり、思わず鼻歌を口ずさむ。少し調子はずれな鼻歌を聴いたローガンの口元に笑みが浮かんだ。
「お前は本当にすごいな」
エプロンの紐が結ばれた腰つきがいつもより細く見えるような気がして、誘われるようにローガンは片腕でウェイドを引き寄せた。素直に身を預けながらもウェイドは、ローガンの脇腹を軽く小突く。
「ありがと。ローたんは飾り付けと掃除は終わったの？もうすぐローラが帰ってくるよ」
「終わったぞ。言われた通りにできたな」
鼻を鳴らしたローガンは褒められるのを待つ子供のようで、自分より遥かに年上の恋人の姿に可愛いという単語がウェイドの頭に浮かんで消えた。
「んふふ。偉いね、ありがと。これだけ飾り付けできてればバッチリ！あとは、ローラが帰ってくるのを待てば良し！」

「またくっついてんのかい。毎日毎日、飽きないもんかね」
リビングのソファでテレビを観ていたアルからいつものお小言を貰い、笑いながら二人はそっとキスをした。

飛び込むように帰宅したローラのはしゃぎようは、３人の心を和ませるのに充分だった。部屋の飾り付けをみては感想を述べ、並んだ料理をみては目を輝かせた。年頃の少女というより幾分幼いその言動に、過ごしてきた子供時代の過酷さや月日がわかるようで、それぞれの胸中に思うことはあったが、表面上穏やかな時間が流れた。
「さあさあ、クリスマスパーティーを始めよう！」
ウェイドの掛け声と共に始まった宴は、夜遅くまで続いた。沢山食べ飲んだローラの瞼は、今にもくっつきそうになっている。
「もう眠いんじゃない？ローラ」
「…ん、ううん。まだ、大丈夫」

January 12, 2025 at 3:42 AM

みゃ

@myasabubu.bsky.social

久しぶりのブルスカさんのツイートが、むしろ季節先取りのクリスマスです。
ウデ味が少ない、ウデロラアルのお話です。 #文庫ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/pagemakers/bunko/index.php

印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「はじめてのクリスマス」、「みゃ」と記載されています。
以下は本文の内容です。

「ウェイド～！早く早く！」
開け放したままの玄関のドアから急かすローラの声が聞こえる。
「今行くよ。ちょっと待ってね」
その弾んだ声にウェイドは返事をして火の後始末等のチェックを行った。玄関に出ると輝くような笑顔のローラが待っていた。ローラの後ろに並ぶアルやメリー、ローガンも僅かではあるが口元が緩んでいる。
「はい、お待たせ」
鍵をかけながらウェイドは声をかけた。
「どう？おかしくない？」
ニット帽を整えたローラは、ウェイドを見上げる。揃いのマフラーと手袋をした少女は長い手足もあり、モデルのようだった。
「とても似合ってる。可愛いよ」
照れたように笑うローラをみて、自然と３人の笑みが深くなった。

虚無を脱出してから初めてのクリスマスを迎えようとしたある日、食卓を囲みながらローラの世間話程度の話にウェイド達はある決意を持つこととなった。

「クリスマスパーティーって初めて」
その言葉に同じテーブルを囲っていた３人は、努めて表情を崩さないよう細心の注意を払いつつ更に聞き込みをおこなう。
「初めてって、皆でパーティーが？」
口火の先頭をきったウェイドが、表情を作ることに少し失敗した顔でローラに問うた。
「パーティーもだけど、今までクリスマスって…うん、そういう日があるのは知ってたけど、別に何かするって訳じゃなくて、普段の１日っていうか…」
少し顔を上向きにし、ローラは昔を思い出そうと頭の中を探った。
「つまりクリスマスは知っているが、それ自体を楽しんだことはないということか？」

ローガンが補足するように声をかけると、ローラは大きく頷いた。
「そう、それ！生きるのに必死だったし、正直そんな暇もなかった」
「サンタクロースは知ってんだろう」
２人が気になりつつ聞けないであろう問いをアルシアは、夕食後の紅茶を飲みつつローラに確認する。
「やだアル。子供じゃないんだから、知ってるよ。サンタクロースは子供にプレゼントを配るおとぎ話。実際は親とかがプレゼントを配ってる。子供にそれを知らせないよう、毎年大人はあの手この手を考えるでしょ？流石にそんなのは、分かるよ」
少し笑ったローラは、アルに知識を披露してくれた。
「まあ、そんなもんだね」
「サンタってさ良い子供のとこだけにくるって、なかなかエグいよねぇ。俺ちゃんのところにも、きたことないや。じゃあ、今度のクリスマスがローラの初めてのクリスマスってことだね」
ニコリと笑顔を浮かべたウェイドは、ローラに視線を合わせた。

「う…ん？まあ、そうなるかな？クリスマスって思いながら過ごすのは」
「そっか。うんうん。じゃあ、ローラの初めてのクリスマスを最高にハッピーに過ごそう」
立ち上がり拳を握ったウェイドに、ローラはその大きな瞳を瞬かせた。
「ハッピーに？」
「そう！七面鳥の丸焼きに、ローラの好物を沢山作ってあげるよ。美味しいものを沢山食べて最高にハッピーなクリスマスをしよう！」
ウェイドの提案に、ローラの表情がキラキラと輝いていく。
「グラタンも？！」
「勿論！」
「レッグターキーも？！」
「お望みとあらば」
「ジンジャークッキーも？」
「食べられるならいくらでも」
恭しくお辞儀をするウェイドに、ローガンもアルも同調するように頷いた。

January 12, 2025 at 3:42 AM

みゃ

@myasabubu.bsky.social

初ブルスカ投稿。
ブルスカ→青い空→🦋→ピンクスパイダーまで連想しました。

ウデ味薄いですが、ウデと言い張るポエムです。

November 28, 2024 at 9:06 AM