夢想 愛
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夢想 愛
@muusouuai.bsky.social
普段は小さな図書室で司書してます。
本の事、ホラーな事、アニメな事、漫画な事など。
とにかく興味あるもの、徒然に投稿します。
イラストも時々描いたり。小さな物語も書いたり。
よろしくお願いします。
#読了
『百鬼園事件帖』三上延

昭和が始まって間もなくの東京・神楽坂。主人公・大学生の甘木と大学教授・内田先生との、怪奇事件録。

ゾッとする話が多かった。ドッペル・ゲンガーの話は不気味で、気味悪い。
ビッグネームの作家さんも出て来て、ワクワクが止まらない。

学生と教授のコンビ、バディ?かな。
相性の良いふたり。信頼感が心地よい。
あと、個人的に作中の食事が美味しそうだった。

怪奇現象が、人の良さそうな表情で忍び寄ってきて、ペロリと人を食べたり、知らない世界に連れて行きそうな不穏な雰囲気が味わえる。
December 25, 2025 at 12:40 AM
ブックサンタになります。
(家族へのプレゼント)
December 24, 2025 at 10:07 AM
#読了
『図書館のお夜食』原田ひ香

ミステリチックなお話だった。

作家の蔵書が集められ、夜にしか開館しない図書館。
主人公・乙葉は、勤めていた書店から、この場所に招かれ働きだす。

ひっそりと続く、人の思い出の道にありそうな図書館。静かな気持ちで読めた。作中のお夜食も食べたくなる。

人生色々。人も色々。そこに本の思い出、誰かの心がある。
なんと言えば良いか、不思議と心静まる作品。夜の隅っこにありそうな物語。

じんわり沁み込む1冊。
December 9, 2025 at 3:11 AM
#読了
『リスボンのブック・スパイ』
アラン・フラド

第二次世界大戦の最中、司書マリアは、ポルトガル・リスボンに向かう。
彼女にはある使命があった。 
戦略分析の為に枢軸国の刊行物を収集すること。

本を愛し守ろうとした人々の姿が刻まれている。かなり緊迫する。
でも、凄い、格好良い。

マリア、命と体を張りすぎ!
いや、凄いけど。
危ない橋を渡り過ぎ。

マリアは実在の司書をモデルに描かれ、作中の出来事も、実際の戦禍の様子を記載している。ナチスによる焚書行為(ビブリオコースト)にも言及している。
非常に読み応えがある。

本と人の為に戦ってくれて、ありがとう。
そう言いたくなる1冊。
December 4, 2025 at 1:20 AM
#読了
『少年と悪魔』佐藤まどか

居所不明児を取り扱った作品。
主人公・一輝は、本来なら中学校に通う年齢だが、父が借金を返済せず、連れ回され、逃げ回る日々。

一輝の心が揺れ動き、迷い、苦しむ描写がリアル。
タイトルも強烈で、辛い内容。
児童向け作品だが、大人も読まねば。

マジ、親父、クズ。
語彙力皆無だが、読んでて腹立った。

一輝の子どもらしさが、切ない。
悪魔は、そんな子どもの心に、疑心暗鬼を吹き込み、本来備わっていた、その子の優しさを捻じ曲げていく。

悪魔はいる。だが、退けることは出来る。それを教えてくれる1冊。
December 4, 2025 at 12:54 AM
#読了
#読了
『死念山葬』朝倉宏景

お山ホラー。自然のホラーは、畏怖と不気味さの塊だと思う。
主人公の学。彼の状況が辛い。
ひょんな事から知った、祖母に隠された秘密。これが恐怖の入口。

葬儀にも様々な形があり、その内容が記載され、興味深い。
物語も、先が読めない展開で、緊張が止まらない。

学(がく)が、辛い!なんで彼に、こんな仕打ちを!彼は主人公だよ!
あと、山、怖すぎ!

正直、終盤の展開がかなり意外だったかも。歴史が好きな人にも読んでほしい作品かも。
December 4, 2025 at 12:46 AM
#読了
『チョコレート・ピース』青山美智子

12編のショート・ストーリー。
チョコレートの題材で、様々な人間模様と恋の物語が詰まっている。
本当に、贈り物みたいな作品。
個人的に好きなのは、『チョコレートアソート・ギフト』。
一番心に落ちた。ホッとする。
この1冊、素敵。

胸がキュンとするって感覚、やはり素敵な事なんだろうなと思う。
物語それぞれの後日談も載っていて、「あ、そう思ってたのか」と、本編に登場した主人公外の人の気持ちがわかる。

静かに温かい気持ちになって、そっと自分の側に、大事な人の側に置いておきたくなる作品。
表紙のデザインも気付いて、あっ!となる。
November 21, 2025 at 12:22 AM
#読了
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 吉凶通り 4』
jyajya 廣嶋玲子

「おかわり屋」のご飯、美味しそうだけど、やっぱり注意は必要。程々に効果を楽しみといいのかな。
『ベリー踊り食いランチセット』は面白い。
「思いやれ屋」も、結構怖い面が。

ちょっとヒャッとして、楽しめる1冊。

「思いやれ屋」は、怖いなぁ。
やっぱり、欲しいものを手にする時は、警戒とか注意とか必要だなと思う。
児童書シリーズだけど、これは大人も充分読み込める。
November 17, 2025 at 2:24 AM
#読了
『名探偵にさよならを』小西マサテル

シリーズ完結編。表紙の美しさよ。
不穏な事件に、安楽椅子探偵の推理が冴え渡る。
岩田さん、四季さん、楓も一歩進む。おじいちゃんの紡ぐ推理は、闇をも照らす、温かい光。

読了後は、心が感動で満たされる。
このミステリーに逢えて良かった。

もう、なんて優しい名探偵なんだろう。そして、強い。マジで。
おじいちゃんと思って、侮るなかれ。
作中でも分かるけど、この方、本当に周囲から敬愛されてるのが、よくわかる。

泣きそうになるような、深い愛に満ちたミステリー作品に、乾杯!
November 14, 2025 at 12:44 AM
#読了
『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』
知念実希人

とある大量殺人事件の精神鑑定を行った、精神科医がまとめた記録。

不穏な警告文が綴られ、事件の内容を辿っていく。物語は真実に向かう。

だが、頁が残り僅かのところで、驚愕。とんでもない爆弾が隠されている。
注意した方が良い。

本当に、びっくりする。
知念実希人先生、ホラーも凄い。
医師の立場から書く、恐怖の深さは、妖怪や幽霊とはまた少し味わいが違う。
ミステリーも少し入る、興味深い作品でした。
November 11, 2025 at 6:22 AM
#読了
『魔法律学校の麗人執事 2 ブラッディ・バトル』新川帆立

シリーズ第2弾。
マリスに執事として認められた椿。だが、何故か、彼の親友の麗矢に狙われる羽目に。
麗矢、やべぇなと思う行動が度々。
物語の終盤で、彼の意外な姿が明かされて、目から鱗。
今回も楽しすぎた。次作待ち遠しい。

椿ちゃん、罪な女だ。
本当に、もう展開が楽しすぎて、四六時中笑う。魔法律学園の世界も楽しい。
学園内部の人間関係とか、ちょいえげつないけど。
だが、どれも作品を際立たせてくれる。

伊織君、君はなんだ、あれか?
闇の貴公子が似合う気がするよ?
あと、椿ちゃんのバックボーンが、不穏を帯びる。次作待ち遠しい!
November 11, 2025 at 3:40 AM
#読了
『魔法律学校の麗人執事 1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー』 新川帆立

面白かった。楽しすぎた。

男装して、魔法律を学ぶ学園に入学し、さらに天才・マリスに仕える事になった、主人公・椿。
読書中、笑って泣いた。登場人物が素晴らしい。今後のシリーズが楽しみ。

椿ちゃんの言葉が、今、この成人した自分にすごく響いた。しかも彼女に降りかかる災難が辛い。こんなん泣くわ。
でも、椿ちゃんの素晴らしい能力に拍手喝采。
マリスさんは、割と大変な生き方してるなと思う。言動、ちょい痛いかも。

この2人が今後どんな物語を魅せてくれるか、楽しみで仕方ない。
November 11, 2025 at 3:23 AM
#読了
『誘拐劇場』潮谷験

小学生の薬物事件という、驚愕の内容から始まり、それが元俳優で、現職国会議員の疑惑に繋がっていく。

深刻な状況なのに、度々出て来る登場人物の台詞が面白くて、気分が解れた。
物語の展開もいきなり変わる。一息つく暇もない、スピード感+スリルが詰まった作品。

師道、何たる憎たらしき怪人か。
読んでて、こんなに、ムカつく〜って思う人物は、小説作品でなかなかいなかったかも。ただ、人物像が掴めないという役割は、充分果たしていて、いい仕事してるキャラだった。
あと、本当に台詞が面白い。
November 11, 2025 at 3:11 AM
#読了
『ポルターガイストの囚人』上條一輝

晴子さん&越野君と愉快な仲間たち、再来。
ポルターガイスト現象に悩まされる依頼人と出会い、調査を引き受ける。

根っこ深いなー、という事件。
ホラー×超常現象が、大きく膨らむ展開に、目を見張る。緊張で張り詰める終盤から目が離せない。

今回の依頼人が割と、いや、不憫。
人生を弄ばれたような、凄い辛い。
晴子さんが何とか助けようとしたのも、分かる気がする。助かるなら、助けたいよね。

ホラーや超常現象に、正しく、冷静に対処し、付き合わないと、人と人生を蝕み、狂わせる。
それを突きつけるようなシリーズ。
October 27, 2025 at 3:15 AM
Reposted by 夢想 愛
さまざまな推し活🧸🎁
October 20, 2025 at 6:15 AM
#読了
『スラムに水は流れない』
ヴァルシャ・バジャージ

主人公・ミンニは、インド・ムンバイのスラムに暮らす少女。
スラムでは、必要な分の水が手に入らず、水不足も発生。
その最中、ミンニの兄が「水マフィア」を目撃する。
インド社会の闇を、ティーン目線で描いた作品。重い世界を見た。

インド社会の「カースト」という身分制度にも触れ、スラムに暮らす人々の生活の実態も記され、読んでいると、辛くて複雑な気持ちになる。

ミンニは、勉強を頑張りたい気持ちと、家族を支える為に、働かないといけない現実の狭間で揺れる。
この描写が、本当に心を揺さぶる。
まだ子どもなのに、と。

中学生の課題図書。良い。
October 21, 2025 at 12:19 AM
Reposted by 夢想 愛
悩めるときの救世主🫕📚
October 19, 2025 at 7:49 AM
#読了
『深淵のテレパス』上條一輝

面白かった。超常現象×ホラー。
オカルト好きとして、一度は耳にした事がある話が満載で、ワクワクした。

変哲もない怪談イベントが、恐ろしい事態を招く。
『あしや超常現象調査』のメンバー、面白い。晴子さん、良い。
読み応えある作品。

晴子さん、男前。格好いい。越野さんも良き相棒。バディもの、良い。

見えぬ恐怖の世界にまで手を出した、先の時代の人々の怨嗟が、現代に遺る。
なんて哀しく愚かしい事かと思った。
だけど、人間の弱さを切々と、知らしめる様な話があり、胸に残った。

最後ー!不穏が過ぎる!
October 20, 2025 at 12:34 AM
#読了
『新釈 小泉八雲『怪談』』雪富千晶紀

小泉八雲『怪談』を、現代に舞台を移したホラー作品。
有名な『ゆきおんな』『耳なし芳一』『水飴を買う女』等の新しい世界を見せてくれる。
めっちゃ苦味・えぐ味付きの恐怖が読者を襲う。
『怪談』がパワーアップした1冊。
凄いです。

怪しい雰囲気と徐々に深まる不気味さ、そして最後に襲いかかる恐怖。
個人的に『マイ・ファミリー』はヤバかった。怖いの好きな人に、お薦め。
October 6, 2025 at 8:16 AM
#読了
『酒亭 DARKNESS』恩田陸

居酒屋+旅行+ホラーと言う、今までに見たことないジャンルの短編集。
しかし、面白い。
日本各地の様々なお話があり、楽しい。
個人的に『歌うカステラ』『祖父の墓』『風を除ける』『曇天の店』がお薦め。
あと、おまけ作品も面白い。
素敵なホラー。

楽しく、怖さ忘れず。『歌うカステラ』はお気に入りかも。面白い。
美味しそうな酒の肴とか、観光名所、お酒やお菓子といった、色んな情報も記載されていて、飽きない。
お薦め。
October 6, 2025 at 8:12 AM
#読了
『ヨークシャーの丘の幽霊』
マーカス・セジウィック

家族旅行でヨークシャーの荒野を訪れた、少年ジェイミー。バラバラの家族に、寂しい廃墟。
悲しさ漂う場所で、ジェイミーは幽霊と出会う。
やがて、ある真実に辿り着く。

切ない。
お薦めのゴースト・ストーリー。

マジ切ない。なんでやたらこの家族、冷たいの!?意味わからんって、カッカッしてたら、真相分かって、辛さ倍増。

救いは、このジェイミーの心かもしれない。彼が物語の鍵を握る。

著者はまだお若いのに、亡くなられたと。まだまだ、この方の作品を読んでみたかった。
October 6, 2025 at 8:09 AM
#読了
『こわい話の時間です 六年一組の学級日誌』

児童書ホラー・アンソロジー。
こちらも人気作家先生の作品ばかり。
いや、凄いラインナップ。マジで。
個人的には、田中啓文先生『象の眠る山』、木犀あこ先生『とりかえっこ』、恩田陸先生『六年一組の学級日誌』がおすすめ。迫力ある。

『部分地獄』並みに怖い作品。
こっちは、想像したイメージが、めちゃ強の打撃与えてくるタイプの方が多い。
挿し絵見たら、うわぁってなった。
こちらも素晴らしかった。
October 6, 2025 at 7:52 AM
Reposted by 夢想 愛
たぶんそれは天性の🥔🌱
October 5, 2025 at 3:00 AM
#読了
『こわい話の時間です 部分地獄』

児童書ホラー・アンソロジー。
挿絵、怖い。掲載されているホラー作品、人気作家先生の作品ばかり。
大人でも読みたくなるラインナップ。
個人的には、加門七海先生の『青いコップ』、宮部みゆき先生の『よあるきのうた』、澤村伊智先生の『靴と自転車』がおすすめ。

加門七海先生の『青いコップ』
→挿絵、マジびびった。話の描写がめちゃくちゃ伝わる。
宮部みゆき先生の『よあるきのうた』
→これ、ミステリーもちょっとあるけど、泣けてくる、切ないホラー。
澤村伊智先生の『靴と自転車』
→うわぁ・・・ってなった。

こんな話が読める少年・少女たちが羨ましい。
October 6, 2025 at 2:20 AM
#読了
『最恐の幽霊屋敷』大島晴昭

入居者が何人も相次ぎ亡くなる、とある物件。地元では、幽霊屋敷と恐れられていた。

この屋敷、ヤバすぎる。気持ち悪くなる程の不気味さ漂う。
発生する怪現象や出現する幽霊、多すぎる。関わった人らが、マジ不憫。 ミステリーありで、最後まで後味悪し。

マジやば。こんな屋敷、リフォームしてても、住みたくない。あと出てくる幽霊さん方、不気味すぎるて。
屋敷の調査依頼を受けた、探偵さんとか、親戚の若いカップルとか、霊能者さんとか、みんな、恐怖の渦に巻き込まれていく。辛い。
最後まで口の中に、苦味が残る。
September 23, 2025 at 3:03 PM