むしばみ
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むしばみ
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顔隠れ、人外が好き。成人済。
Ｄロジェ、褪ヴァレ、褪角、ペイクレが好き。
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✌
October 13, 2025 at 10:00 AM
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ブロッサム装備とラバラヘルムの組み合わせ良いな
April 26, 2025 at 6:00 AM
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褪ヴァレ(後編)
褪ヴァレ　後編 王になることが己の使命だった。使命を果たすために、多くを犠牲にした。かつての仲間を裏切り、殺したこともあった。自分の行いが誰かの死を招くこともあった。祝福の前で言葉を交わし、共に旅をしてくれた霊体の少女は、己の使命のためにその身を焼いた。 自分の使命とは何だったのか。成し遂げたところで血濡れた手と喪失感だけが残り、何も満たされはしなかった。王になるにはその身も、精神も、全て使命に捧げる他なかった。俺自身の幸せは、何処にもなかった。これは罰だ。多くの者たちの犠牲を看過したことへの戒め。だから、俺は一人になった。 深い孤独に苛まれる中ーーふと頭に浮かんだのは、薄汚れた衣を纏った白面の男の姿だった。彼に会うためにバラ教会へ足繁く通った日々を思い出す。だが、今はもうあの場所に彼の姿はなく、代わりに彼を殺した時に用いた刺剣を残した。悔恨に塗れたあの得物を自分の手元から遠ざけたかったからだ。あの刺剣を見る度に忌まわしい記憶がよみがえる。彼の心臓を刺した時の柔い肉の感触と、苦しげに呻く声。死ぬ間際はこちらを見ることもなく、彼はただ君主に助けを求めていた。最期を迎える時、俺のことなんて頭の隅にすら残っていなかっただろう。分かりきっていたことだ。 終わりが見えていた仮初めの愛。それでも俺は、あの人を愛していた。心の底から好きだった。だが、こんなことを思う権利すら今の俺にはない。彼を殺したのは、他でもない俺だから。 あの頃に戻りたい。彼が生きていたあの頃に。もう取り戻せない在りし日を想うと少しだけ心が 楽になり、逃避と幸福は表裏一体だと気付いた。そうだ。取り戻せなくとも、夢を見る事はできる。その時、深い孤独によって閉ざされていた視界が明るくなった気がした。 偽りの希望は、俺を過った道へと導く。その足は今は亡き魔術教授の男がいた塔へ向かっていた。彼には人間で造った傀儡を愛でる癖があり、それを知った時は悪趣味な男だと思っていたが、今は少しだけ彼のことが分かる気がする。たとえ物言わぬ人形だったとしても、愛する者と同じ姿をしていることには変わりない。好きな人とずっと一緒にいられる。なんて甘美な夢なのだろう。塔に残っていた書物を読み漁り、精薬の作り方等、傀儡の知識を学びながら唯一残る灯火に思いを馳せた。 ーー 人を傀儡にする技術を学んだ後は、とある地下墓へ向かった。自分だけが知っている秘密の場所だ。モーグウィン王朝で彼を殺した後、その死身を誰も知らない地下の一室まで運び、棺の中に眠らせた。灯りも少ない地下墓を選んだのは、彼の身体を自分以外に触れさせたくなかったからだ。棺の中には、せめて幸せな夢が見られるように、彼が好きな薔薇の花を溢れるほど詰め込んだ。やはり彼には赤い薔薇がよく似合う。 「会いに来たよ、ヴァレーさん」 棺の中で薔薇に包まれて眠っている彼に話しかける。魔術をかけて腐敗しないようにした亡骸は、当時の状態を保っていた。 「大丈夫。今、起こしてあげるからね」 組まれた彼の手に触れ、まだ眠ったままの動かぬ骸に話しかける。バラ教会に戻ったらリエーニエの美しい空を一緒に見よう。連れていきたいところも沢山ある。そうだ、旅をしよう。終わりのない穏やかな旅だ。あと少しで、全部叶うはずだ。そう信じて精薬を口に含み、彼に飲ませるために白面をずらして口移しをする。柔らかい彼の唇の感触に安堵と罪悪感を覚えながら、傀儡にする為の手順を全て終えた。 しばらくすると、今まで固く閉ざされていた彼の瞼がゆっくりと開いた。彼は俺の頬に手を伸ばして触れ、微笑んで、その仕草だけでも本当に生きているように思えて、堪らず彼に抱きついた。 彼の体は、冷たかった。 「ヴァレーさん、外に出よう。良い天気だよ」 居ても立ってもいられなくなり、彼の手を引っ張って暗い地下墓から出た。太陽の光が顔に差し、その眩しさに目を細める。広大な大地の上を柔らかな風が通り抜け、頬を撫でる感触が心地良い。 「風が気持ちいいね」 話しかけると彼は静かに頷いた。俺が歩けば、彼は後からついてくる。一緒に狭間の地を散歩している。誰にも邪魔されることもなく、平和で、長閑な時が流れていく。ずっとこんな日を待ち望んでいた。本当に、本当に夢みたいだ・・・・・・。 ーー私の貴方。 不意に呼ばれた気がして振り返る。彼は、俺を見ていた。 「ヴァレーさん・・・・・・？」 名を呼んでも彼は一言も口にしない。ただ、じっと俺を見ていた。白面の隙間から見える目から向けられる、憎悪の念。彼は、俺を恨んでいる。 裏切り者である俺の死を願っている。やめてくれ、そんな目で俺を見るな。見ないでくれ・・・・・・。 「許して・・・・・・」 彼の前で跪き、許しを請うように縋った。何度謝罪の言葉を述べても、彼は何も口にしない。骸である彼に意思などなく、それでも恐ろしく見えるのは己の中に自責の念があるからだ。彼を殺した記憶がある限り、この夢は不完全なままーー。 「違う。これはまだ、夢じゃない。まだ・・・・・・」 恐怖と未だ拭えぬ迷いに震える手でポーチから小瓶を取り出し、蓋を開ける。タニスから貰った忘却の秘薬だ。王になった後、何度も使おうと思ったが、これを使うということは今まで歩んできた道を否定することに他ならない。だが、もう限界だった。過ちだらけで何も救えなかった、こんな結末は消えてしまえばいい。全て忘れてしまえばいい。これを飲めばそれが叶う。そうだ、この選択は間違っていない。自分にそう言い聞かせながら薬を口の中にいれると、ふわふわとした浮遊感と共に記憶が崩れ落ち、悔恨に囚われた心が軽くなっていく。 「これできっと、元に戻れるよね。ヴァレーさん」 彼の傍らで横になる。次に目覚めた時は、綺麗な夢でありますようにーー温かな微睡みの中でそう切に願いながら、意識を底へと沈ませた。 終わり
April 13, 2025 at 10:20 AM
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褪ヴァレ(前編)
褪ヴァレ　前編 灯りもない暗闇の中、錆びついた鉄の匂いが鼻をついた。ここはどこだろう。真っ暗で湿っていて、寂しい場所。早くここから出たい。そう思った時、自分が何かを握っていることに気付いた。それは刺剣であった。僅かな光に当てられ銀色に輝く剣身の先からは、赤黒い血が滴っていた。これは一体、誰の血か。考えていると足に何かが当たった。足元を見ると、そこには血を流して事切れている白面の男の姿があった。薄汚れた白衣に薔薇が咲くかの如く血が広がっている。 「俺が、殺した・・・・・・？」 愛する人を殺してしまった。そのことに気付いた時、視界がぐらりと暗転した。 ――― 「私の貴方、起きてくださいな」 頬をぺちぺちと叩かれて目を開けると、馴染みのある白面が上から覗いていた。 「い、生きてる」 「当然でしょう。道半ばで死なれては困ります」 違う。俺は、貴方が生きていることに驚いたんだ。心底呆れた様子の彼を見て、今自分が膝枕されている状態にあることを知った。 「ヴァレーさん、な、何で膝枕・・・・・・？」 「はあ、貴方が言い出したことでしょう。モーグウィン王朝に仇す愚か者の始末をする代わりに、膝枕をしてほしいと」 そうだっけ。そうだったっけ。いまいち記憶がないけど、ヴァレーさんが言うなら、そうなのかな。ヴァレーさんの体は意外にもひんやりとしていて、気持ちよかった。子供のように甘えて蹲る 俺を見た彼は、小さなため息をついた。 「戯れはもう終いにして、貴方のするべきことを果たしなさいな」 ぽん、と軽く頭を撫でられる。本当に彼の子どもになった気分だ。とても心地のよい、ずっとこうしていたいと思える時間だった。先程の夢は何だったのだろう。俺がヴァレーさんを殺すはずがない。こんなにも彼といる時間が幸福に満ちているのに、自ら手放すなんてーーあり得ない。 そう、あり得ないことだ。 「ヴァレーさんのお願いなら何でも聞いちゃいますよ！俺の働きぶり、見ていてくださいね！」 嫌な考えを全て振り払うように張り切った声で言うと、ヴァレーさんはにこりと笑った。 ヴァレーさんが言っていた裏切り者は、寂れた廃墟の近くにいた。人の気配に気付いた敵が殺気立ってこちらに向かって走ってきたので、俺はヴァレーさんを守るように前に立った。 「ヴァレーさん、危ないからここで待っていてくださいね」 「私の手助けは必要ないと？」 「はい、心配無用です。すぐ片付けますね」 隙のない立ち振る舞いからして相手が強者であることは一目瞭然であったが、俺一人でどうとでもなる。俺は誰よりも強く、賢い魔術師だから。それになによりヴァレーさんを傷付けたくない。俺とヴァレーさんが話している様子を見ていた敵は、何故か怪訝そうな顔をしていた。 「アンタ、何でそれに話しかけてんだ？」 「それって言うな。ヴァレーさんだよ」 「イカれてんじゃねえのか」 敵は嫌悪に満ちた目を俺に向けた。彼は俺のことを軽蔑しているようだった。何がおかしい？俺はただ、愛する人と話していただけなのに。大切にしているものを否定され、腸が煮えくり返る。刺剣で滅多刺しにしてやりたい衝動に駆られて鞘に手を伸ばしたがーー。 「あれ？剣がない」 いつも腰にあったはずの刺剣がなくなっている。どこかで落としたのだろうか。おかしいな、そんなミスを俺がするなんて。とはいえ、無いものは仕方がない。杖を取り出して詠唱すると、青白い光の筋が敵に向かって真っ直ぐ飛んでいった。 「見事な戦いぶりでしたよ、私の貴方」 無事モーグウィンの裏切り者を葬ることに成功し、ヴァレーさんは賞賛の言葉を口にしたが、俺はあまり誇る気分にはなれなかった。敵に言われたことに気が立っていつもより感情的になってしまった。魔術師は常に冷静であるべきであり、激情に任せて戦うのは三流がやることだ。反省しなければ。 それに、もう一つ大きな問題がある。旅を共にしていた大事な刺剣をなくしてしまったことだ。武器をなくすなど騎士としてあるまじき失態だ。こんなこと、ヴァレーさんに知られたくない。彼の前ではいつだって完璧なモーグウィンの騎士で在りたいから。 そういえば、さっきの奴が変なことを言っていた。モーグウィン王朝はもう滅びた、とかなんとか。俺がいる限りモーグウィン王朝が滅びるはずがないのに。馬鹿げた話だ。 「私の貴方、どうかしましたか？」 俺が難しい顔をしていたからか、ヴァレーさんが心配そうに声をかけてくれた。 「ねえ、ヴァレーさん。モーグウィン王朝が滅びるわけないよね」 「ええ、勿論です。私の貴方がいる限り、王朝は栄え続けますよ」 「そうだよね」 王朝がなくなったら、ヴァレーさんが壊れてしまう。そんなことはさせない。彼にはずっと幸せでいてほしい。そのために自分がいるのだから。 ヴァレーさんには内緒で失くした刺剣を居場所を探す。どこで落としたのかまったく覚えていない。それどころか過去の記憶が断片的で、頭にぽっかりと穴がいたみたいで気持ちが悪い。 よく立ち寄る場所で落としたかもしれないと思い、バラ教会へ向かうと、教会前に失くした刺剣が地面に突き刺さっていた。いつもヴァレーさんが立っている位置だ。刺剣の刃先には、変色して黒くなった血がこびりついていた。誰の血だろう。大分時間が経っているようだが、いつも手入れしているからこうはならないはずなのに。 何か、大事なことを忘れてしまった気がする。この血が誰の血か、知っていないといけないはずなのに。 刺剣を抜いた時、その衝撃でポーチから音を立てて何かが落ちた。空っぽの小さな瓶。これは確か、忘却の秘薬だ。タニスから託されたものの、彼女の望み通りにラーヤに渡すのは気が引けてしまい、結局使わずじまいでずっと持っていた。でも、今は空っぽだ。どうしてだろう。思い出せない。とても大切なことだった気がするのに・・・・・・。
April 13, 2025 at 10:09 AM
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バーラハーラ装備かっこよすぎる
March 8, 2025 at 12:50 PM
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続き
January 4, 2025 at 12:46 PM
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褪角　※ギャグ＆褪がひどい
January 4, 2025 at 12:44 PM
mushibami8.bsky.social
続き
November 17, 2024 at 1:47 PM
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Dロジェ
November 17, 2024 at 1:46 PM
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Bluesky のユーザー数は現在 1,000 万人を超えており、私は #2,931,793 番目でした。
September 19, 2024 at 2:17 PM
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続きです
March 2, 2024 at 2:08 PM
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褪ヴァレ 現パロ ※モブ視点のギャグです ついったに載せたやつだけどこっちにも載せとく
March 2, 2024 at 2:08 PM