仏教を排斥しようとした物部守屋は蘇我馬子や厩戸皇子に討伐された。守屋はその恨みからキツツキのような怪鳥へと変じ、皇子が建立した寺院をつつき壊そうとしたという。
仏教を排斥しようとした物部守屋は蘇我馬子や厩戸皇子に討伐された。守屋はその恨みからキツツキのような怪鳥へと変じ、皇子が建立した寺院をつつき壊そうとしたという。
神沼三平太『千粒怪談 雑穢』№073
三歳の子供がおばけがいるという。白いの?黒いの?赤いの?と確かめると全てにうなずくので笑い話にしていた。後年その子が「家に白い人と黒い人と赤い人がいた」と言い出したという。
#雑穢図譜
神沼三平太『千粒怪談 雑穢』№073
三歳の子供がおばけがいるという。白いの?黒いの?赤いの?と確かめると全てにうなずくので笑い話にしていた。後年その子が「家に白い人と黒い人と赤い人がいた」と言い出したという。
#雑穢図譜
『江戸塵拾』にある。江戸浜町にある新庄家では元旦に門を開けると七尺(約2m)ほどの大山伏が入って来て玄関先で消えるという。この時山伏は、その年家に凶事がある場合は満面の笑顔で、吉事がある場合は憤怒の形相でいるという。
【ちなみ紋様】
蜷局巳(とぐろへび)
『江戸塵拾』にある。江戸浜町にある新庄家では元旦に門を開けると七尺(約2m)ほどの大山伏が入って来て玄関先で消えるという。この時山伏は、その年家に凶事がある場合は満面の笑顔で、吉事がある場合は憤怒の形相でいるという。
【ちなみ紋様】
蜷局巳(とぐろへび)
深い恨み、強い悲しみ、激しい嫉妬から鬼へと変じた女を表した能面。
謡曲『葵上』では、怨霊退散のために僧が経文を唱えると、怨霊が「あら恐ろしの般若声や」と声を発する場面があり、ここから怨霊役が用いる鬼女の面、また鬼女そのものを般若と呼ぶようになったとされる。
深い恨み、強い悲しみ、激しい嫉妬から鬼へと変じた女を表した能面。
謡曲『葵上』では、怨霊退散のために僧が経文を唱えると、怨霊が「あら恐ろしの般若声や」と声を発する場面があり、ここから怨霊役が用いる鬼女の面、また鬼女そのものを般若と呼ぶようになったとされる。
嵯峨天皇の御代、ある公卿の娘が深い妬みから貴船明神に鬼に変えて欲しいと願掛けをした。貴船明神のお告げのままに鬼の装いをし二十一日間宇治川に浸かった娘は鬼神・橋姫へと変じ、妬んだ男女を取り殺し、ついには橋を通る者を無差別に殺すようになったという。
嵯峨天皇の御代、ある公卿の娘が深い妬みから貴船明神に鬼に変えて欲しいと願掛けをした。貴船明神のお告げのままに鬼の装いをし二十一日間宇治川に浸かった娘は鬼神・橋姫へと変じ、妬んだ男女を取り殺し、ついには橋を通る者を無差別に殺すようになったという。
『出羽新聞』明治19年11月26日号に掲載。山形県南置賜郡米沢上花沢仲町(現在の米沢市上花沢仲町)の士族、椿亀松が酒宴からの帰り道に遭遇した四間(7m)ほどの大きさのお多福の面。数百の提灯を伴って現れ、亀松を笑いながら追いかけて来たという。
亀松は命からがら逃げ帰り、妻の介抱を受けたが、その妻の顔がお多福の面になっていた幻を見て気を失った。意識は戻ったものの、記事が出た時点ではまた回復はしていないとのことであった。
今回の紋様
蒲鉾卍繋:かまぼこまんじつなぎ
『出羽新聞』明治19年11月26日号に掲載。山形県南置賜郡米沢上花沢仲町(現在の米沢市上花沢仲町)の士族、椿亀松が酒宴からの帰り道に遭遇した四間(7m)ほどの大きさのお多福の面。数百の提灯を伴って現れ、亀松を笑いながら追いかけて来たという。
亀松は命からがら逃げ帰り、妻の介抱を受けたが、その妻の顔がお多福の面になっていた幻を見て気を失った。意識は戻ったものの、記事が出た時点ではまた回復はしていないとのことであった。
今回の紋様
蒲鉾卍繋:かまぼこまんじつなぎ
丹後の大江山に巣食う鬼の頭領で、数多の配下を従え都を荒らしていた。これを憂いた帝は源頼光とその家来たちに討伐を命じた。頼光らは「神便鬼毒酒」を飲ませて童子を眠らせて首をはね、見事討ち取ったという。
丹後の大江山に巣食う鬼の頭領で、数多の配下を従え都を荒らしていた。これを憂いた帝は源頼光とその家来たちに討伐を命じた。頼光らは「神便鬼毒酒」を飲ませて童子を眠らせて首をはね、見事討ち取ったという。
神沼三平太『千粒怪談 雑穢』№067
ある年の節分の日、ある人は仕事で忙しく、翌朝帰宅すると部屋に豆が転がっていた。
不思議に思っていると隣人から「お母さん、節分張り切ってましたね」と言われた。彼の母親は数年前に他界しているが、厄除けの為に豆まきをしてくれたのだと感じたという。
#雑穢図譜
神沼三平太『千粒怪談 雑穢』№067
ある年の節分の日、ある人は仕事で忙しく、翌朝帰宅すると部屋に豆が転がっていた。
不思議に思っていると隣人から「お母さん、節分張り切ってましたね」と言われた。彼の母親は数年前に他界しているが、厄除けの為に豆まきをしてくれたのだと感じたという。
#雑穢図譜
深山に住み、人の心を読むことが出来るという妖怪。
人に害をなすことはないが、人がこれを害そうとするとその意を察しで逃げて行くという。
民話においては心を読むことで隙をついて人を食おうとするが、思いがけない出来事が起きてダメージを受けた覚が驚き逃げて行く、という展開が多い。
深山に住み、人の心を読むことが出来るという妖怪。
人に害をなすことはないが、人がこれを害そうとするとその意を察しで逃げて行くという。
民話においては心を読むことで隙をついて人を食おうとするが、思いがけない出来事が起きてダメージを受けた覚が驚き逃げて行く、という展開が多い。
沖縄県。沖縄県中頭郡西原町我謝、名護市、那覇市泉崎、名護市羽地地域田井等などで言う蛇の怪異。
鍋蓋や壊れた案山子の下で孵化したアカマタは人を騙すとされ、尾で地面に文字を書いて女性を誑かして孕ませる。この時、女性にはアカマタが美男子に見える。
書かれた文字を消すか、アカマタを殺すかすると難を逃れるとされ、身籠った蛇の子は三月三日に浜におり、ウルジナという砂を踏むと流れるという。
沖縄県。沖縄県中頭郡西原町我謝、名護市、那覇市泉崎、名護市羽地地域田井等などで言う蛇の怪異。
鍋蓋や壊れた案山子の下で孵化したアカマタは人を騙すとされ、尾で地面に文字を書いて女性を誑かして孕ませる。この時、女性にはアカマタが美男子に見える。
書かれた文字を消すか、アカマタを殺すかすると難を逃れるとされ、身籠った蛇の子は三月三日に浜におり、ウルジナという砂を踏むと流れるという。
百斎久信『怪談おそろ史記』にある。ある男が仲間たちとの怪談語りの会からの帰途、街角に立つ身の丈一丈(約3m)の大入道を目撃し、慌てて引き返した。
仲間と共に確認しに行くと確かに大入道がそこにいたため、皆逃げ出して怯えながら夜を明かした。翌朝あまりにも不思議で確認に行くと、そこには出開帳の為に台車に乗せられた地蔵菩薩が置かれていたという。
百斎久信『怪談おそろ史記』にある。ある男が仲間たちとの怪談語りの会からの帰途、街角に立つ身の丈一丈(約3m)の大入道を目撃し、慌てて引き返した。
仲間と共に確認しに行くと確かに大入道がそこにいたため、皆逃げ出して怯えながら夜を明かした。翌朝あまりにも不思議で確認に行くと、そこには出開帳の為に台車に乗せられた地蔵菩薩が置かれていたという。