開示できるような自己がない。どうしても出せと言うなら就活の自己分析（失敗）のようになる。ひたすら自分を痛めつける黒歴史のような、人にとても聞かせられないような、そんなことしかない。おとなしめのネタだと気分がわるいのでトイレ行きたいと先生に言おうとしてゲロ吐いちゃったとか。小学校低学年の頃の話である。

実の親が、犯罪めいた（実際の犯罪ではなくても大変行儀の悪い）行いの数々を一種誇らしげに開示してきたのは、非常に気分が悪かった。なにを自慢げにしているのか。恥じろ。

同僚が疲れていたら、あの人は甘いものが平気だったなとお菓子の差し入れをしたりする。それくらいの淡い関心はある。関心と呼んでいいのか分からないが。だが、通常人に興味があるというのはもっと別のものだと認識している。
その人がどうやって生きてきたのだとか。物事に対する考え方とか。
そういうことに興味を持つのだろう。それは自己開示で何とかなるものなのか。ならんくね？

自分で考えて言葉を組み立てることが大事なんだろう。だが、ネットが広まった結果、昔より世間の流れは速い。うんうん唸って言葉を選び出している間に、十二十と話題が入れ替わっていく。
意味はあるのだろうか。

多くのことに対して、無気力で無関心になりつつある。その生き方を否定されるのは、気分が良くない。

できないのはやらなかったからだ。努力しなかったからだ。続けなかったからだ。全く持ってそのとおり。だから私は何もできない。小さく縮こまっているしかない。

「これならできる」「これなら大丈夫」と言えるものがない。芯がない。そしてすべてを諦める。できることがないから新しいことをやらない。できないから。できなかったらやる意味がないのだ。

虫嫌いでミントオイル使うし。猫には毒なんだよねあれ。