二兎社『狩場の悲劇』ああ、面白かった！チェーホフが24歳の時に書いた小説を永井愛さんが舞台化。ある男が亀田さん演ずる編集者の所に持ち込んだ小説を読ませ、その小説の入れ子での見せ方が演劇ならではの面白さ。達者な役者たちが変な人物を魅力的に。ラストの亀田さんの台詞に、永井愛さんが今、この作品を作った意味を感じてグッときた。
（Xが不調なので忘れないうちにこっちに）

文楽2部『一谷嫩軍記』和生さんの相模も、呂勢太夫さんの語りと鶴澤清治さんの三味線はとても良かったけど、切場の語りの迫力がなくてなぁ。声量がないから表現もプアに感じる。そして見るたびに思うけど、上の命令はどんなに理不尽でも遂行することの悲劇を痛感。忠義は悪といつも思う。

文楽2部『阿古屋』勘十郎さんが違う阿古屋の人形を見てるだけで楽しくて口角が上がる。左遣と足遣も黒紋付と袴で顔を出してるのも面白いし、寛太郎さんの演奏とのシンクロも本当に圧巻！阿古屋の琴や胡弓の楽器演奏は私が見たのはいつも貫太郎さんだけど、決まった人しかやらないのかな。