「大丈夫だ」「こっち見ろ」「目を閉じるなよ」「いい子だな」
必死な顔をして、慣れないコマンドで、優しく声をかけつづける敢助に、この人、もしかして私のことをだいぶ特別だと思っているのでは…?と高明はようやく気づく。それは困る、とまだあらがう高明と、近づいてくる応援のパトカーのサイレン。
まあでも、立場が逆なら自分もそうするかもしれないという思いもある。ああ、自分も同じ気持ちなんだ、困ったことになった。
そう思いながら、高明は意識を失う。
「大丈夫だ」「こっち見ろ」「目を閉じるなよ」「いい子だな」
必死な顔をして、慣れないコマンドで、優しく声をかけつづける敢助に、この人、もしかして私のことをだいぶ特別だと思っているのでは…?と高明はようやく気づく。それは困る、とまだあらがう高明と、近づいてくる応援のパトカーのサイレン。
まあでも、立場が逆なら自分もそうするかもしれないという思いもある。ああ、自分も同じ気持ちなんだ、困ったことになった。
そう思いながら、高明は意識を失う。
英語コマンドも、まあ普通
だからこの高明にもいつもみたいにてきめんには効かなくて、青い顔した高明がちょっと笑って「下手くそですね」って言う
英語コマンドも、まあ普通
だからこの高明にもいつもみたいにてきめんには効かなくて、青い顔した高明がちょっと笑って「下手くそですね」って言う
でも敢助、正直コマンドは上手くない
声の質とか響きとか抑揚とかが、敢助はいいドムなんだけど、ただプレイのことを考えると敢助も高明と同じように別に何もしなくても満たされてると思ってた側の気もするんだよね
まあ人の役に立つことで充足感得られるタイプではあるので高明よりは高明だけじゃないんだけど
そうすると、英語コマンドを使ったプレイはその辺のドムより不慣れで下手だと思う
だから、もしモブ部下の世話を任されてもコマンドのちょっと得意なその辺の男と比べてそんな良いわけでもない
でも敢助、正直コマンドは上手くない
声の質とか響きとか抑揚とかが、敢助はいいドムなんだけど、ただプレイのことを考えると敢助も高明と同じように別に何もしなくても満たされてると思ってた側の気もするんだよね
まあ人の役に立つことで充足感得られるタイプではあるので高明よりは高明だけじゃないんだけど
そうすると、英語コマンドを使ったプレイはその辺のドムより不慣れで下手だと思う
だから、もしモブ部下の世話を任されてもコマンドのちょっと得意なその辺の男と比べてそんな良いわけでもない
そうこうしてるうちに、なんか事件が起きて、敢助が長期の出張になる。困ったな、とは思ってるけど、まあ敢助がこまめに電話かけてきたり普通に働いてる分には問題ない体調のまま推移
いよいよ逮捕となり、高明も応援に行く
ところが追い詰めた犯人がドムで、強いコマンドを使い、高明も弱ってたので思いの外効いてしまい膝が崩れてしまう
そうこうしてるうちに、なんか事件が起きて、敢助が長期の出張になる。困ったな、とは思ってるけど、まあ敢助がこまめに電話かけてきたり普通に働いてる分には問題ない体調のまま推移
いよいよ逮捕となり、高明も応援に行く
ところが追い詰めた犯人がドムで、強いコマンドを使い、高明も弱ってたので思いの外効いてしまい膝が崩れてしまう
今までなら頑張ったな、くらいのシーンで、抱きしめて褒めてやる
高明の表情が嬉しげに緩むのをみると敢助も嬉しい
高明も自分と同じ気持ちを持ってほしい、俺のものにしたい、みたいな気持ちが膨らんでくる
高明の方はどうかな
35歳まで本当にただの友達だったから、敢助の身体接触にちょっと驚く。もしかして、パートナーになったと思われた?たまにケアしてくれる同僚でいいのに…??
困惑した高明、直球で「これは、どういう関係なのでしょうか?」って聞いてしまう、恋の自覚全くないから無敵
敢助は「はあー?腐れ縁だろ、腐れ縁!」と逃げ
今までなら頑張ったな、くらいのシーンで、抱きしめて褒めてやる
高明の表情が嬉しげに緩むのをみると敢助も嬉しい
高明も自分と同じ気持ちを持ってほしい、俺のものにしたい、みたいな気持ちが膨らんでくる
高明の方はどうかな
35歳まで本当にただの友達だったから、敢助の身体接触にちょっと驚く。もしかして、パートナーになったと思われた?たまにケアしてくれる同僚でいいのに…??
困惑した高明、直球で「これは、どういう関係なのでしょうか?」って聞いてしまう、恋の自覚全くないから無敵
敢助は「はあー?腐れ縁だろ、腐れ縁!」と逃げ
「お店とか……黒田課長にお願いしたこともありますが…」と困惑顔
「どうやって」
これが性的ならものを含む話なら、敢助の嫉妬が爆発してたと思うけど、そういうのは全然ないし、高明に後ろめたさがない。
「普通でしょう、声をかけてもらって、少し休んで」
「……これからもするのか?」
「……?ですから、君とこうして一緒にいるのがいちばん私には効くので」
「行かないのか?」
「……?行きません」
安心して大きく息を吐く敢助が、思わず高明を抱きしめてしまう。
「お前が馬鹿みたいに真面目で助かったぜ……」
助かったって言葉を起点に、ふわふわしてしまう高明
「お店とか……黒田課長にお願いしたこともありますが…」と困惑顔
「どうやって」
これが性的ならものを含む話なら、敢助の嫉妬が爆発してたと思うけど、そういうのは全然ないし、高明に後ろめたさがない。
「普通でしょう、声をかけてもらって、少し休んで」
「……これからもするのか?」
「……?ですから、君とこうして一緒にいるのがいちばん私には効くので」
「行かないのか?」
「……?行きません」
安心して大きく息を吐く敢助が、思わず高明を抱きしめてしまう。
「お前が馬鹿みたいに真面目で助かったぜ……」
助かったって言葉を起点に、ふわふわしてしまう高明
そんなことが続いて、敢助がいい感じに仕上がってきた頃、敢助が照れ隠しに「んなこと言っておまえ、俺がいない間は平気だったんだろ」とか言っちゃう。
高明は「いろいろ試しましたが君でないと…」とか言うよね。悪気がないので。
「は……?」ってなる敢助、それまでは気にしてなかったのに、他のやつとも試したことが、急に気になってしまう。
そんなことが続いて、敢助がいい感じに仕上がってきた頃、敢助が照れ隠しに「んなこと言っておまえ、俺がいない間は平気だったんだろ」とか言っちゃう。
高明は「いろいろ試しましたが君でないと…」とか言うよね。悪気がないので。
「は……?」ってなる敢助、それまでは気にしてなかったのに、他のやつとも試したことが、急に気になってしまう。
やはり敢助と捜査するのはやりやすい。
もちろん幼馴染同士息があっているというのは大きいけれど、彼の指示がコマンドの役割をしているのはもはや明白だった。
高明はそれが単純に嬉しいので
「やっぱり君といると楽ですね」
「君がいないと困ります」みたいなことをつど本人に告げてしまう。本人的には業務評価。敢助にとったら誉め殺し。
やはり敢助と捜査するのはやりやすい。
もちろん幼馴染同士息があっているというのは大きいけれど、彼の指示がコマンドの役割をしているのはもはや明白だった。
高明はそれが単純に嬉しいので
「やっぱり君といると楽ですね」
「君がいないと困ります」みたいなことをつど本人に告げてしまう。本人的には業務評価。敢助にとったら誉め殺し。
しかし途中で想定外のトラブルが入る。証言の食い違い、現場の二度手間、上からの急な方針変更。
高明は一瞬、頭の中がざらつく。
そのとき、敢助がごく自然に言う。
「高明、そっちは後回しだ。こっち先に潰すぞ」
命令というほど強くもない、いつもの指示なのに、頭の霧が晴れいく。その後も、敢助と組んで動いた高明はずっとめちゃくちゃ調子がいい。だからこそ、高明は致命的に突きつけられる。
これだ、彼だ。彼しかいないのだ。
しかし途中で想定外のトラブルが入る。証言の食い違い、現場の二度手間、上からの急な方針変更。
高明は一瞬、頭の中がざらつく。
そのとき、敢助がごく自然に言う。
「高明、そっちは後回しだ。こっち先に潰すぞ」
命令というほど強くもない、いつもの指示なのに、頭の霧が晴れいく。その後も、敢助と組んで動いた高明はずっとめちゃくちゃ調子がいい。だからこそ、高明は致命的に突きつけられる。
これだ、彼だ。彼しかいないのだ。
微妙な調子の悪さを抱えながら、高明はずっと敢助と同じ条件の何かを探している。
そんな折に、また新野で事件が起きて敢助が現れる。前回より格段に顔色の良い高明に、敢助も、他のやつとプレイしてるんだろうな〜ふーーんくらいの気持ちにはなる。
微妙な調子の悪さを抱えながら、高明はずっと敢助と同じ条件の何かを探している。
そんな折に、また新野で事件が起きて敢助が現れる。前回より格段に顔色の良い高明に、敢助も、他のやつとプレイしてるんだろうな〜ふーーんくらいの気持ちにはなる。
第二段階として、じゃあ敢助以外で調子がいい状態を見つけられないのか考え始める。
選択肢はいくつかある。公的なカウンセリングみたいなやつもあるし、お店もある、黒田課長にはこれまでも時々頼んではいたが、何せ上司だし、本部にいるのは課長も同じで効率が悪い。
第二段階として、じゃあ敢助以外で調子がいい状態を見つけられないのか考え始める。
選択肢はいくつかある。公的なカウンセリングみたいなやつもあるし、お店もある、黒田課長にはこれまでも時々頼んではいたが、何せ上司だし、本部にいるのは課長も同じで効率が悪い。
高明の酷い顔色に敢助は驚く。高明本人は、明石の死亡にショックを受けてたこともあって、そのせいかな?くらいの自己認識
部下に現場を荒らされても気づかないくらい体調悪いのに。
敢助は高明を署の会議室とかに引っ張り込む。
「……座れ」
「いいか、聞けよ」
高明は反射的に従ってしまって、
その瞬間に、体がものすごく楽になったと気づく。
そして賢い高明なのでそれと同時に、自分が正しく施される側の人間だと気づいてしまう。
この先は概ねせきへきの通り
敢助と共同で作戦組むと頭も回るし達成感もあって体も楽!
ケアって必要なんだ!っていう35歳の気付き
高明の酷い顔色に敢助は驚く。高明本人は、明石の死亡にショックを受けてたこともあって、そのせいかな?くらいの自己認識
部下に現場を荒らされても気づかないくらい体調悪いのに。
敢助は高明を署の会議室とかに引っ張り込む。
「……座れ」
「いいか、聞けよ」
高明は反射的に従ってしまって、
その瞬間に、体がものすごく楽になったと気づく。
そして賢い高明なのでそれと同時に、自分が正しく施される側の人間だと気づいてしまう。
この先は概ねせきへきの通り
敢助と共同で作戦組むと頭も回るし達成感もあって体も楽!
ケアって必要なんだ!っていう35歳の気付き
ストーリーも高明は自分の不完全さに気づいてショックを受けるけど、多分すぐに持ち直す「私には君が必要不可欠、代替は不能……め、めんどくさすぎる…敢助君これからもよろしくお願いしますね!」「あ??」「私はまさに言葉の通り、気が済むまで側にいるしかないようですし」でハッピーウェディングになってしまったので、ちょっと考え直す
ストーリーも高明は自分の不完全さに気づいてショックを受けるけど、多分すぐに持ち直す「私には君が必要不可欠、代替は不能……め、めんどくさすぎる…敢助君これからもよろしくお願いしますね!」「あ??」「私はまさに言葉の通り、気が済むまで側にいるしかないようですし」でハッピーウェディングになってしまったので、ちょっと考え直す
新野でも高明は有能な刑事だが、単独行動や仕事を抱え込むなど少し危うい状態。
自分でもその自覚はあるが、疲れが溜まっているのだろう、そろそろそういった店でのプレイも視野に入れるべきか…?などと思い始める。その判断がすでにちょっとズレてる。
死亡の館の事件で久々に高明と再開した敢助は、その顔色の悪さに驚き、高明を署の会議室とかに引っ張り込む。
「……座れ」
「いいか、聞けよ」
高明は反射的に従ってしまって、
その瞬間に、体がものすごく楽になったと気づく。そして賢い高明なのでそれと同時に、自分が正しく施される側の人間だと気づいてしまう。
新野でも高明は有能な刑事だが、単独行動や仕事を抱え込むなど少し危うい状態。
自分でもその自覚はあるが、疲れが溜まっているのだろう、そろそろそういった店でのプレイも視野に入れるべきか…?などと思い始める。その判断がすでにちょっとズレてる。
死亡の館の事件で久々に高明と再開した敢助は、その顔色の悪さに驚き、高明を署の会議室とかに引っ張り込む。
「……座れ」
「いいか、聞けよ」
高明は反射的に従ってしまって、
その瞬間に、体がものすごく楽になったと気づく。そして賢い高明なのでそれと同時に、自分が正しく施される側の人間だと気づいてしまう。
見かねた黒田課長が簡易なプレイしてくれて、なんとかやり過ごしてる状態。
でもこの無理な単独行動による捜索が、結果的に身を結んでしまうのだからタチが悪い。
見かねた黒田課長が簡易なプレイしてくれて、なんとかやり過ごしてる状態。
でもこの無理な単独行動による捜索が、結果的に身を結んでしまうのだからタチが悪い。
犯罪現場で被疑者からグレアを受けようが、悪意あるドムに悪意あるコマンドを向けられようが、高明にはほとんど通じない。道端で、知らぬ異国語で罵倒されるとき、知らない言語で記された物語を読む時、心に響くのが難しいのとこれは似ている。
犯罪現場で被疑者からグレアを受けようが、悪意あるドムに悪意あるコマンドを向けられようが、高明にはほとんど通じない。道端で、知らぬ異国語で罵倒されるとき、知らない言語で記された物語を読む時、心に響くのが難しいのとこれは似ている。
気づけば時刻は深夜、それでも電話に出た敢助は文句を言いながらも電話を切る事はない。
「わかった、今日はもう遅いから。とにかく寝ろ。明日は朝起きたら飯食って、身支度して、それでもまだダメなら連絡してこい」
高明は敢助の言葉に従った。翌朝にはだいぶ体調が軽くなった。改めて敢助に電話し、夜中の電話を詫びると、敢助は苦笑した。
「お前、俺に礼とか言えたんだな、上出来上出来」
それで、高明の体調はすっかり落ち着いてしまった。慣れない不調にパニックになっただけで、やはり自分は強い性質を持っているわけではない。高明はまたも誤解を深くした。
気づけば時刻は深夜、それでも電話に出た敢助は文句を言いながらも電話を切る事はない。
「わかった、今日はもう遅いから。とにかく寝ろ。明日は朝起きたら飯食って、身支度して、それでもまだダメなら連絡してこい」
高明は敢助の言葉に従った。翌朝にはだいぶ体調が軽くなった。改めて敢助に電話し、夜中の電話を詫びると、敢助は苦笑した。
「お前、俺に礼とか言えたんだな、上出来上出来」
それで、高明の体調はすっかり落ち着いてしまった。慣れない不調にパニックになっただけで、やはり自分は強い性質を持っているわけではない。高明はまたも誤解を深くした。
それに僅かな転機が訪れたのは、唯一、大学時代の〇〇の際、〇〇のために非常に多忙となり、短期的な承認も得られない時期だった。
ある朝、急に何も決められず、体が重くなり、動けなくなった。こうなったサブが、通常本格的なプレイや専門家の介入なしに回復するのは難しい。
それに僅かな転機が訪れたのは、唯一、大学時代の〇〇の際、〇〇のために非常に多忙となり、短期的な承認も得られない時期だった。
ある朝、急に何も決められず、体が重くなり、動けなくなった。こうなったサブが、通常本格的なプレイや専門家の介入なしに回復するのは難しい。
学生期や、社会人になってすら、自分に適切な委任を与える人間が側にいて、しかも自分も相手を信頼し、その委任と承認に応えることができるという状況など、世の中では非常に稀な状態だ。
しかし敢助と離れて暮らした大学の4年間すら、高明の傲慢が揺るがなかったのは、たしかに高明個人の優秀さにもよるのだろう。東都大という最高学府においても、高明の成績は常に優秀だった。承認は常に与えられる状態であり、目の前のタスクも明白だった。
学生期や、社会人になってすら、自分に適切な委任を与える人間が側にいて、しかも自分も相手を信頼し、その委任と承認に応えることができるという状況など、世の中では非常に稀な状態だ。
しかし敢助と離れて暮らした大学の4年間すら、高明の傲慢が揺るがなかったのは、たしかに高明個人の優秀さにもよるのだろう。東都大という最高学府においても、高明の成績は常に優秀だった。承認は常に与えられる状態であり、目の前のタスクも明白だった。
これを高明はサブとしての欲求が弱い性質なのだと思っているが、実際には敢助との相性がいいため、日常の生活で欲求が満たされている状態。
敢助は見かけは乱暴だがその実、集団の取り回しが上手く、差配が的確。敢助に仕事を任される、敢助に成果を認められるだけで欲求が満たされてきた。
これを高明はサブとしての欲求が弱い性質なのだと思っているが、実際には敢助との相性がいいため、日常の生活で欲求が満たされている状態。
敢助は見かけは乱暴だがその実、集団の取り回しが上手く、差配が的確。敢助に仕事を任される、敢助に成果を認められるだけで欲求が満たされてきた。