「(この前のように、キレイにして、待っていろ)　......は？」
脳から血の気が引いたのか、逆に上りすぎて思考が止まったのかはわからない。
しかし、確かなのは、手に持っていたグラスに罅が入ったことと、懐にある拳銃の弾をいくつ持ってきたのか数えるばーぼんよりの考えが頭を過ったことだった。

「(今夜、部屋に伺う、いつもの報酬を期待、している？)」
相手は協力者なのか？それとも潜入先の者？
相手の話から今日初めて会った関係ではないことはわかった。しかしなぜkzmへ要らぬスキンシップをするんだアイツは。肩を触るな、腰に腕を回そうとするな...！
しかもまだ話は終わってないようで、

久しぶりに、2ヶ月ぶりに見る恋人の姿だ、間違えるはずがない。服装からしてkzmも潜入だろうか。最近バボでの仕事が長引いて連絡を絶っていたから、詳細がわからない。しかし一人じゃないようで、ある男と話し合っているようだ。
距離的に声は聞こえないので、読唇術で内容を把握すると