朝方に目が覚めたら珍しく績が起きていて、ベッドに腰掛け背中を向ける相手の龍尾がシーツの上を川のようにうねって泳いでいるのをあまり見られない光景だと(ベッドで績は背中を向けない)ぼんやり眺め、尾をたどり一番端まで視線が向かえばそこへ手を伸ばして黄金の稲穂のように輝く房をさわさわと撫で、手で梳いていればやがて手から房がするすると逃げていき、離れていく感覚に何かを思う前に手を取られ、愛でるなら此方をと績の顔へ手を誘導されるから貴方は自分の尾に嫉妬するのですか…と呆れながらも相手が此方を向いて満足してしまった自分がいるのでそれ以上は何も言わずに頬を撫でて髪をすいてあげる公子の回
朝方に目が覚めたら珍しく績が起きていて、ベッドに腰掛け背中を向ける相手の龍尾がシーツの上を川のようにうねって泳いでいるのをあまり見られない光景だと(ベッドで績は背中を向けない)ぼんやり眺め、尾をたどり一番端まで視線が向かえばそこへ手を伸ばして黄金の稲穂のように輝く房をさわさわと撫で、手で梳いていればやがて手から房がするすると逃げていき、離れていく感覚に何かを思う前に手を取られ、愛でるなら此方をと績の顔へ手を誘導されるから貴方は自分の尾に嫉妬するのですか…と呆れながらも相手が此方を向いて満足してしまった自分がいるのでそれ以上は何も言わずに頬を撫でて髪をすいてあげる公子の回