「Back Ground View」
バズチカ
www.tokyoartbeat.com/events/-/Bac...
「Back Ground View」
バズチカ
www.tokyoartbeat.com/events/-/Bac...
日活の文芸路線を代表する一作。
「愛と死の記録」でカメラの存在をうるさくも感じたけど、こっちは終始安定した画面作り。難しいことをやってるのにそれを思わせないすごい撮影だと思ったら間宮義雄カメラマンで納得だった。パンしてきたカメラが今度は奥にズームするとかごく自然にやっててとんでもない。
当時、浅丘ルリ子は監督と関係があったみたいで、そのせいか凄艶みたいなのも乗っかってる。
監督・カメラマン・主演女優のそれぞれにとってのキャリアハイみたいな作品になってて、とにかくすごい。
日活の没落がはじまる前の今一度の輝きみたいな位置づけなのかな?
面白かった!
日活の文芸路線を代表する一作。
「愛と死の記録」でカメラの存在をうるさくも感じたけど、こっちは終始安定した画面作り。難しいことをやってるのにそれを思わせないすごい撮影だと思ったら間宮義雄カメラマンで納得だった。パンしてきたカメラが今度は奥にズームするとかごく自然にやっててとんでもない。
当時、浅丘ルリ子は監督と関係があったみたいで、そのせいか凄艶みたいなのも乗っかってる。
監督・カメラマン・主演女優のそれぞれにとってのキャリアハイみたいな作品になってて、とにかくすごい。
日活の没落がはじまる前の今一度の輝きみたいな位置づけなのかな?
面白かった!
日活の難病ものメロドラマ。今度の病気は原爆病と社会派要素あり。
蔵原惟繕監督と、姫田真佐久カメラマンの超絶撮影も見どころ。近景・遠景を意識した構図で、画面の情報量がやたら多い。偶然の一致だと思うけど、新海誠の場面設計によく似てる。
ずぶ濡れタンデムで、ブラウスが透けまくってるというエモいシチュエーション設計はもっと評価されていい。
サブスク時代になって日活作品へのアクセスが容易になったのが以前では考えられなかった状況で隔世の感あるね。
面白かった。
日活の難病ものメロドラマ。今度の病気は原爆病と社会派要素あり。
蔵原惟繕監督と、姫田真佐久カメラマンの超絶撮影も見どころ。近景・遠景を意識した構図で、画面の情報量がやたら多い。偶然の一致だと思うけど、新海誠の場面設計によく似てる。
ずぶ濡れタンデムで、ブラウスが透けまくってるというエモいシチュエーション設計はもっと評価されていい。
サブスク時代になって日活作品へのアクセスが容易になったのが以前では考えられなかった状況で隔世の感あるね。
面白かった。
南北戦争が終わってすぐくらいのアメリカ・ニューヨークの上流階級社会を舞台にしたラブロマンス。
ヨーロッパの上流階級との関係が密接であることとか、ゴシップ・スキャンダルが命取りであることとか、男女間の純愛と権謀術数を描いてる。
可憐なウィノナが手段を選ばぬ恋愛勝ち組っぷりを見せつけてくるのが山場で「イブの総て」みたいだった。
立ち去るエンドがいい余韻につながっているんだけど、これって、「ニュー・シネマ・パラダイス」の作中小話と同じじゃんね。
面白かった。
南北戦争が終わってすぐくらいのアメリカ・ニューヨークの上流階級社会を舞台にしたラブロマンス。
ヨーロッパの上流階級との関係が密接であることとか、ゴシップ・スキャンダルが命取りであることとか、男女間の純愛と権謀術数を描いてる。
可憐なウィノナが手段を選ばぬ恋愛勝ち組っぷりを見せつけてくるのが山場で「イブの総て」みたいだった。
立ち去るエンドがいい余韻につながっているんだけど、これって、「ニュー・シネマ・パラダイス」の作中小話と同じじゃんね。
面白かった。
神風特別航空隊の生き残りのかたに2015年ごろ取材したドキュメンタリー。登場するみなさんは90を越えているので、いまはもう鬼籍に入られているかもしれない。
航空隊に選ばれるのはエリート中のエリートで、それは誇りにであり、当時は悲壮感などまったくなかったという証言に聞き入った。
そうかと思えば、夕焼けの海で婚約者の名前を叫んでいたという話も聞けた。
左右のバランスがちょうどいい。ドキュメンタリーのお手本のような作りになってて、直球のストライクをど真ん中に投げ込まれた感じだった。
こういうのがもっと見たい。
面白かった。
神風特別航空隊の生き残りのかたに2015年ごろ取材したドキュメンタリー。登場するみなさんは90を越えているので、いまはもう鬼籍に入られているかもしれない。
航空隊に選ばれるのはエリート中のエリートで、それは誇りにであり、当時は悲壮感などまったくなかったという証言に聞き入った。
そうかと思えば、夕焼けの海で婚約者の名前を叫んでいたという話も聞けた。
左右のバランスがちょうどいい。ドキュメンタリーのお手本のような作りになってて、直球のストライクをど真ん中に投げ込まれた感じだった。
こういうのがもっと見たい。
面白かった。
国共内戦から文化大革命まで切り取った中国の庶民のドラマ。
最近よくある中国の近現代史をノワールフィルム風味に塗り替えようという気風とはかけ離れた、あくまでリアルな地方描写が素晴らしい。
国共内戦→三反五反運動→大躍進→文化大革命という流れで、日帝支配、反右派闘争と大飢饉はなかった。
「これからもっと世の中良くなっていくぞ」というセリフが何度か繰り返される。これはラストにもあるんだけど、ぜんぜん世の中良くなってないのがすごかった。中国国内では上映できなかったというのも納得でした。
この頃の人命の軽さみたいなのも見事に描いてる。
めちゃくちゃおもしろかったです。
国共内戦から文化大革命まで切り取った中国の庶民のドラマ。
最近よくある中国の近現代史をノワールフィルム風味に塗り替えようという気風とはかけ離れた、あくまでリアルな地方描写が素晴らしい。
国共内戦→三反五反運動→大躍進→文化大革命という流れで、日帝支配、反右派闘争と大飢饉はなかった。
「これからもっと世の中良くなっていくぞ」というセリフが何度か繰り返される。これはラストにもあるんだけど、ぜんぜん世の中良くなってないのがすごかった。中国国内では上映できなかったというのも納得でした。
この頃の人命の軽さみたいなのも見事に描いてる。
めちゃくちゃおもしろかったです。
冤罪を題材にしたメロドラマ。
途中までは倒叙ものミステリーとして楽しめるものの、終盤になったら完全にメロドラマになって急速につまらなくなる。病院で死にそうになってるところをBGMで盛り上げるタイプのあれね。
健気な主人公に泣けること請け合いなんだけど、嘘くさすぎて、鼻白むのも止まらない。
冤罪ものは「真昼の暗黒(1956)」とか、「その壁を砕け(1959)」とか「松川事件(1961)」とか見てきて、どれも面白かったけど、これがいちばんダメなやつでした。
でも、釈放からのダッシュでエンドマークは良かった。
冤罪を題材にしたメロドラマ。
途中までは倒叙ものミステリーとして楽しめるものの、終盤になったら完全にメロドラマになって急速につまらなくなる。病院で死にそうになってるところをBGMで盛り上げるタイプのあれね。
健気な主人公に泣けること請け合いなんだけど、嘘くさすぎて、鼻白むのも止まらない。
冤罪ものは「真昼の暗黒(1956)」とか、「その壁を砕け(1959)」とか「松川事件(1961)」とか見てきて、どれも面白かったけど、これがいちばんダメなやつでした。
でも、釈放からのダッシュでエンドマークは良かった。
キューブリックに三十年仕えた運転手兼雑用係のイタリア人へのインタビュードキュメンタリーを通してスタンリー・キューブリックに迫るという企画。
ひとの良さそうなインタビューイごしに、キューブリックのパワフルで独善的でサディスティックな一面が垣間見れる。
辞めることになるくだりは胸熱だった。
亡くなる直前のさみしさったらないね。
キューブリック好きなら見て損なしだけど、興味なかったらどうでもよさそう。
面白かったです。
キューブリックに三十年仕えた運転手兼雑用係のイタリア人へのインタビュードキュメンタリーを通してスタンリー・キューブリックに迫るという企画。
ひとの良さそうなインタビューイごしに、キューブリックのパワフルで独善的でサディスティックな一面が垣間見れる。
辞めることになるくだりは胸熱だった。
亡くなる直前のさみしさったらないね。
キューブリック好きなら見て損なしだけど、興味なかったらどうでもよさそう。
面白かったです。
宗教が切り口のハートフルコメデイ。
公開当時の現代が舞台。教会を建てようとしているドイツからの移民と、それに付き合うことになるひとのいい青年の交流を描いている。
「おなかの虫がなることで、空腹であることを示す」=会話を中断するが登場する。それは日本だけの独自のテンプレだと誰かがいってた気がしたけどウソじゃんね。
シドニー・ポワチエが主人公なのに差別がまったく描かれてない(白人でも何ら不都合なかった)。それが寓話性を高めて、心の善なる部分を直撃してくる。なんかとてもいいものを見た気になった。
面白かった。
宗教が切り口のハートフルコメデイ。
公開当時の現代が舞台。教会を建てようとしているドイツからの移民と、それに付き合うことになるひとのいい青年の交流を描いている。
「おなかの虫がなることで、空腹であることを示す」=会話を中断するが登場する。それは日本だけの独自のテンプレだと誰かがいってた気がしたけどウソじゃんね。
シドニー・ポワチエが主人公なのに差別がまったく描かれてない(白人でも何ら不都合なかった)。それが寓話性を高めて、心の善なる部分を直撃してくる。なんかとてもいいものを見た気になった。
面白かった。
日活の任侠もの✕裕次郎もの。
・忖度抜きでかっこいいこの頃の裕次郎。
・東映に合流するまえのメンバーがちらほら。(阿部徹やら長門裕之やら)
・剣会のようなテンプレ殺陣ではなく、雑ながらも迫力のある殺陣。
などのほか話もしっかりおもしろい。
討ち入りは数人殺してそうなんだけど、正当防衛だからすぐ出てくるといういやいやそれはそれであかんやろ。
東映にはなかった、びっこひいて歩く美学とかやってくれたのも良かった。
あと博打が半丁賭博なのがかわいかった。半丁賭博に強いってどういうことなんだろうねw めちゃ運がいいことを、博打が強いっていわんだろ。
面白かった!
日活の任侠もの✕裕次郎もの。
・忖度抜きでかっこいいこの頃の裕次郎。
・東映に合流するまえのメンバーがちらほら。(阿部徹やら長門裕之やら)
・剣会のようなテンプレ殺陣ではなく、雑ながらも迫力のある殺陣。
などのほか話もしっかりおもしろい。
討ち入りは数人殺してそうなんだけど、正当防衛だからすぐ出てくるといういやいやそれはそれであかんやろ。
東映にはなかった、びっこひいて歩く美学とかやってくれたのも良かった。
あと博打が半丁賭博なのがかわいかった。半丁賭博に強いってどういうことなんだろうねw めちゃ運がいいことを、博打が強いっていわんだろ。
面白かった!
「ロード・オブ・ウォー(2005)」とか「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(2007)」とか、それ系統の変わり種戦争映画。
インディペンデント系の武器商人で成り上がって、ゆくゆく大事件を起こす実話をもとにしたシニカルコメディ。
独特のプロットいっぱいで飽きさせないのは「ハングオーバー」後のトッド・フィリップス監督・脚本だから。このあと「ジョーカー」となるのは感慨深い。才能あるやつとしっかり組んでるブラッドリークーパーもね。
作中はクソ野郎になってる相棒の現在は作家とのこと。
面白かった!
「ロード・オブ・ウォー(2005)」とか「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(2007)」とか、それ系統の変わり種戦争映画。
インディペンデント系の武器商人で成り上がって、ゆくゆく大事件を起こす実話をもとにしたシニカルコメディ。
独特のプロットいっぱいで飽きさせないのは「ハングオーバー」後のトッド・フィリップス監督・脚本だから。このあと「ジョーカー」となるのは感慨深い。才能あるやつとしっかり組んでるブラッドリークーパーもね。
作中はクソ野郎になってる相棒の現在は作家とのこと。
面白かった!
なんでサイパン島の戦いを題材にしたのか意味がわからないB級戦争映画。
スタッフたちは調べたら死ぬ病にかかってるとしか思えないほど、ミリタリー考証、歴史考証がてきとう。
日本兵が攻める側、残党狩りをしてることになってるけど逆でしょ?
ただ籠城戦というジャンル映画としてみればそこまでひどい出来でもない気がしてくる。
ラストに実写モノクロ映像が挿入されるけど、投降する日本の民間人とか出てくる。これまでの話とぜんぜんつながってなくて、こっちの頭がおかしくなったと不安にさせてからのエンドロールで余韻もへったくれもなかった。
なんでサイパン島の戦いを題材にしたのか意味がわからないB級戦争映画。
スタッフたちは調べたら死ぬ病にかかってるとしか思えないほど、ミリタリー考証、歴史考証がてきとう。
日本兵が攻める側、残党狩りをしてることになってるけど逆でしょ?
ただ籠城戦というジャンル映画としてみればそこまでひどい出来でもない気がしてくる。
ラストに実写モノクロ映像が挿入されるけど、投降する日本の民間人とか出てくる。これまでの話とぜんぜんつながってなくて、こっちの頭がおかしくなったと不安にさせてからのエンドロールで余韻もへったくれもなかった。
路線変更と予算削減でとうとうメロドラマになってしまったんだけど、その結果ちょっと持ち直した三部作の完結編。
基本左寄りなのは(監督山本薩夫だから)まあしかたないと思うんだけど、吉永小百合に反体制側の役をやらせて、それを是とした当時の社会状況のほうが興味深い。
モスフィルムに協力してもらってる。ソ連に太いパイプがあるってあたり、ガチ感あっていいね。
ノモンハン事件の終結でエンド。
日米開戦はまだまだ先という時系列だったんだけど、当初の予定では4部作で東京裁判で裁かれる伍代財閥が締めくくりだったのだそうだ。それも見たかった。
面白かった!
路線変更と予算削減でとうとうメロドラマになってしまったんだけど、その結果ちょっと持ち直した三部作の完結編。
基本左寄りなのは(監督山本薩夫だから)まあしかたないと思うんだけど、吉永小百合に反体制側の役をやらせて、それを是とした当時の社会状況のほうが興味深い。
モスフィルムに協力してもらってる。ソ連に太いパイプがあるってあたり、ガチ感あっていいね。
ノモンハン事件の終結でエンド。
日米開戦はまだまだ先という時系列だったんだけど、当初の予定では4部作で東京裁判で裁かれる伍代財閥が締めくくりだったのだそうだ。それも見たかった。
面白かった!
財閥サイドと庶民サイド、それぞれの戦争を描いていた第一部からいってん、第二部は完全なる赤色ドラマ。
アヘンでも利益をあげてる財閥が、戦乱迫る中国で暗躍している。日本の官憲が共産主義者を締め上げるんだけど、作中では国民党軍の影が薄いので、共産主義勢力がどの程度のものだったか、いまいち伝わってこなかった。
日活の美術さんが今回も頑張ってて、さまざまな場所を再現してて、実際、すごい。
日中戦争がはじまって第二部完でした。
面白かった。次も楽しみ。
財閥サイドと庶民サイド、それぞれの戦争を描いていた第一部からいってん、第二部は完全なる赤色ドラマ。
アヘンでも利益をあげてる財閥が、戦乱迫る中国で暗躍している。日本の官憲が共産主義者を締め上げるんだけど、作中では国民党軍の影が薄いので、共産主義勢力がどの程度のものだったか、いまいち伝わってこなかった。
日活の美術さんが今回も頑張ってて、さまざまな場所を再現してて、実際、すごい。
日中戦争がはじまって第二部完でした。
面白かった。次も楽しみ。
「七人の侍」タイプのエンタメ西部劇。
メキシコ革命に失敗した連中という設定が物語を貫いてる。
さらわれた妻を助け出すために雇われた主人公たちなんだけど、自分の夫から反政府運動の活動資金をひきだそうとする狂言誘拐であることがわかる。
革命をあきらめたものと、まだあきらめていないものとの相克が肝になってる。
設定の重複が気になってしかたない「荒野の七人」よりも、没入度が高かった。
面白かった!
「七人の侍」タイプのエンタメ西部劇。
メキシコ革命に失敗した連中という設定が物語を貫いてる。
さらわれた妻を助け出すために雇われた主人公たちなんだけど、自分の夫から反政府運動の活動資金をひきだそうとする狂言誘拐であることがわかる。
革命をあきらめたものと、まだあきらめていないものとの相克が肝になってる。
設定の重複が気になってしかたない「荒野の七人」よりも、没入度が高かった。
面白かった!
たんに犯罪者が刑務所でどう過ごしたのかという話だと思って見てたら、途中でサクセスストーリーに変わってきて目が離せなくなった。
史実では酒を密造したことでアルカトラズに移送されることになるんだけど、この映画ではそのあたりをうまくごまかしてるので、行政理不尽! 奥さんなんで諦めちゃうの! って思うようなってる。
主人公補正でだめな部分を目立たなくしちゃったのは、はたして良かったのか悪かったのか。
主人公のだめっぷりを余すことなく描いた「アラビアのロレンス」にアカデミー賞で負けたのは、そのあたりが原因だったんじゃないかと分析したい。
面白かった!
たんに犯罪者が刑務所でどう過ごしたのかという話だと思って見てたら、途中でサクセスストーリーに変わってきて目が離せなくなった。
史実では酒を密造したことでアルカトラズに移送されることになるんだけど、この映画ではそのあたりをうまくごまかしてるので、行政理不尽! 奥さんなんで諦めちゃうの! って思うようなってる。
主人公補正でだめな部分を目立たなくしちゃったのは、はたして良かったのか悪かったのか。
主人公のだめっぷりを余すことなく描いた「アラビアのロレンス」にアカデミー賞で負けたのは、そのあたりが原因だったんじゃないかと分析したい。
面白かった!
ローマ在住の母娘がWW2イタリア戦線の趨勢に翻弄されるお話。
生活力のあるたくましい女性とか弱い娘が、戦時中を生き抜くというのが話のほとんどなのかなと思ったラスト20分で、とんでもない展開にしやがって、積み上げてきたものすべてをひっくり返してしまう。
「自転車泥棒」では能動的だった行為を、こっちは受動的にしてみせた。モロッコ兵の扱いもステロタイプでひどいんだけど、リアリティが薄まったのが救いになるという変な状況に陥った。
やがてヒロインも殺されて、だれも幸せじゃないエンドを迎える。
おかげで面白かったんだけどね。いやーこれはどうなんだろうね。
ローマ在住の母娘がWW2イタリア戦線の趨勢に翻弄されるお話。
生活力のあるたくましい女性とか弱い娘が、戦時中を生き抜くというのが話のほとんどなのかなと思ったラスト20分で、とんでもない展開にしやがって、積み上げてきたものすべてをひっくり返してしまう。
「自転車泥棒」では能動的だった行為を、こっちは受動的にしてみせた。モロッコ兵の扱いもステロタイプでひどいんだけど、リアリティが薄まったのが救いになるという変な状況に陥った。
やがてヒロインも殺されて、だれも幸せじゃないエンドを迎える。
おかげで面白かったんだけどね。いやーこれはどうなんだろうね。
イギリスのパブリックスクールが舞台の青春群像劇。
・伝統のある全寮制学校。
・全寮制学校の日常生活。
・上級生/下級生との関係。
・マルコム・マクダウェル(デビュー作!)の魅力。
のちの映画「タップス(1981)」ってなんであんな展開になるのか不思議だったけど、この映画があってこそだったんだね。
「チップス先生さようなら」の別解みたいな風情もあって、めちゃくちゃよかったです。
面白かった!
イギリスのパブリックスクールが舞台の青春群像劇。
・伝統のある全寮制学校。
・全寮制学校の日常生活。
・上級生/下級生との関係。
・マルコム・マクダウェル(デビュー作!)の魅力。
のちの映画「タップス(1981)」ってなんであんな展開になるのか不思議だったけど、この映画があってこそだったんだね。
「チップス先生さようなら」の別解みたいな風情もあって、めちゃくちゃよかったです。
面白かった!
昨日アカデミー脚色賞をとったと聞いて。
喜怒哀楽に彩られた知的で重層的な生活をしている黒人の周辺を描くとともに、それに対比させるように形骸化簡素化された黒人の小説で一発当てることを描いている。
「パラサイト」や「ラ・ラ・ランド」でも採用していたマルチエンディング方式。個人的にはさすがにちょっとやりすぎな気もしたけど、収集がつかない物語の終わりを、観客の満足度を稼ぐ方向でごまかすのがクレバーで、なにからなにまで偏差値が高い。
正体をバラすことを物語にして、もう一発あてたという解釈でいいのかな?
いやーさすがっすね。面白かった!
昨日アカデミー脚色賞をとったと聞いて。
喜怒哀楽に彩られた知的で重層的な生活をしている黒人の周辺を描くとともに、それに対比させるように形骸化簡素化された黒人の小説で一発当てることを描いている。
「パラサイト」や「ラ・ラ・ランド」でも採用していたマルチエンディング方式。個人的にはさすがにちょっとやりすぎな気もしたけど、収集がつかない物語の終わりを、観客の満足度を稼ぐ方向でごまかすのがクレバーで、なにからなにまで偏差値が高い。
正体をバラすことを物語にして、もう一発あてたという解釈でいいのかな?
いやーさすがっすね。面白かった!
癖の強いフランスのアニメ映画。
寓話的でもなく、キモカワというわけではなく、シニカルコメディでもない。まして未来シュミレーションなどもってのほか。かなり判断に戸惑う。
カルト方向おしゃれ方向でフックアップされてることふくめ、ある程度知識をいれたうえでみたほうがいいというたぐいのアニメでした。
癖の強いフランスのアニメ映画。
寓話的でもなく、キモカワというわけではなく、シニカルコメディでもない。まして未来シュミレーションなどもってのほか。かなり判断に戸惑う。
カルト方向おしゃれ方向でフックアップされてることふくめ、ある程度知識をいれたうえでみたほうがいいというたぐいのアニメでした。
政情不安が当たり前の時代のスパイ・アクションそしてノワール・フィルム。
暗殺者の身支度からという、作劇のセオリー(ファーストカットは主人公)をはずしてくる堂々とした展開で、巻き込まれ型のミステリーが続く。
サスペンスは高まってるけど、なにがなんだかわからんという欠点もあるんだけど、それは主人公の気持ちとシンクロしている。
数々の伏線を回収する豪雨の中のクライマックスはびっくりするほど立体的でブライアン・デ・パルマのそれを思わせるものがあった。ああそうかデ・パルマはこういうのを見てきて、これがやりたかったのかという気づきも収穫だった。
面白かった。
政情不安が当たり前の時代のスパイ・アクションそしてノワール・フィルム。
暗殺者の身支度からという、作劇のセオリー(ファーストカットは主人公)をはずしてくる堂々とした展開で、巻き込まれ型のミステリーが続く。
サスペンスは高まってるけど、なにがなんだかわからんという欠点もあるんだけど、それは主人公の気持ちとシンクロしている。
数々の伏線を回収する豪雨の中のクライマックスはびっくりするほど立体的でブライアン・デ・パルマのそれを思わせるものがあった。ああそうかデ・パルマはこういうのを見てきて、これがやりたかったのかという気づきも収穫だった。
面白かった。
ネタ元はフィンランドの伝説的スナイパー・シモヘイヘとのことでググると、彼も満身創痍だったとのこと。
極限まで削ったセリフ量で、最低限の説明をすませるころにはこの世界観にすっかり夢中で、「第六章皆殺し」のタイポグラフィーには思わず声出る。
敵であるナチス親衛隊のならず者集団もかっこいい。
犬が相棒、大けがを自分で治療など、エンタメ戦争映画にはぜひ欲しいものはすべて揃えているという満漢全席みたいなエンタメ戦争映画でした。
続編も計画してるのかよ。ますます最高だな!
面白かった!
ネタ元はフィンランドの伝説的スナイパー・シモヘイヘとのことでググると、彼も満身創痍だったとのこと。
極限まで削ったセリフ量で、最低限の説明をすませるころにはこの世界観にすっかり夢中で、「第六章皆殺し」のタイポグラフィーには思わず声出る。
敵であるナチス親衛隊のならず者集団もかっこいい。
犬が相棒、大けがを自分で治療など、エンタメ戦争映画にはぜひ欲しいものはすべて揃えているという満漢全席みたいなエンタメ戦争映画でした。
続編も計画してるのかよ。ますます最高だな!
面白かった!
原作含め、なにも知らないでみたのに、こいつとこいつがゆくゆくくっつくパターンねはいはいとロマコメのメソッドがそのまま通用したのでびっくりした。
童貞っぽいムーブかましてくるヒロインに、激おこ主人公は大嫌いの反対は大好きみたいなムーブ。決定的な決別になる寸前に誤解が解ける少女漫画のような展開。
18世紀後半のイギリスを舞踏会や長回しで華麗に再現しているのも眼福でした。
舞踏会などのがちゃがちゃした画面で、すぐに主演女優が見つけられるのは、だれがすごいんだろうね。衣装さん? 照明さん? ここまできれいに撮ってもらえたらハリウッド女優やめられんね。
面白かった!
原作含め、なにも知らないでみたのに、こいつとこいつがゆくゆくくっつくパターンねはいはいとロマコメのメソッドがそのまま通用したのでびっくりした。
童貞っぽいムーブかましてくるヒロインに、激おこ主人公は大嫌いの反対は大好きみたいなムーブ。決定的な決別になる寸前に誤解が解ける少女漫画のような展開。
18世紀後半のイギリスを舞踏会や長回しで華麗に再現しているのも眼福でした。
舞踏会などのがちゃがちゃした画面で、すぐに主演女優が見つけられるのは、だれがすごいんだろうね。衣装さん? 照明さん? ここまできれいに撮ってもらえたらハリウッド女優やめられんね。
面白かった!
ヒトラー周りのうっすいドキュメンタリーに、アマゾンプライム謹製のトンデモ字幕をつけたもの。
ゆうても初心者にはいいんじゃないみたいなものにもなってなくてたんに時間の無駄レベル。お手軽にダイジェストで摂取しようとしてはいけないたぐいの話しだもんね。
これから見ようとしてるひとがいたら、体当りして食い止めろ!
ヒトラー周りのうっすいドキュメンタリーに、アマゾンプライム謹製のトンデモ字幕をつけたもの。
ゆうても初心者にはいいんじゃないみたいなものにもなってなくてたんに時間の無駄レベル。お手軽にダイジェストで摂取しようとしてはいけないたぐいの話しだもんね。
これから見ようとしてるひとがいたら、体当りして食い止めろ!
説明なしでいきなり駆け落ちからスタート。だんだん事情がわかってくる。
男のほうがパワハラめいてることに時代を感じる。当時ならわりと普通か。
邦題を鵜呑みにすると男女二人ともが主人公な印象だけど、原題では女性の名前だけとなっているので、ちょっとニュアンスが違ってるけど、そのあたりは些細なこと。
ラストのフリーズフレームが決まってた。
時代的に反戦メッセージ、ヒッピームーブメントのさきがけという受け止め方もされたとのこと。ストーリー以上の情報が心になだれ込んでくるとてもいい映画でした。
面白かった!
説明なしでいきなり駆け落ちからスタート。だんだん事情がわかってくる。
男のほうがパワハラめいてることに時代を感じる。当時ならわりと普通か。
邦題を鵜呑みにすると男女二人ともが主人公な印象だけど、原題では女性の名前だけとなっているので、ちょっとニュアンスが違ってるけど、そのあたりは些細なこと。
ラストのフリーズフレームが決まってた。
時代的に反戦メッセージ、ヒッピームーブメントのさきがけという受け止め方もされたとのこと。ストーリー以上の情報が心になだれ込んでくるとてもいい映画でした。
面白かった!