#読了
年齢の割には冷静で大人びた考えを持つ高校生の秀美。彼の精神的成長を描く連続短編小説。
読み手の立場によって、感じ方が大きく変わるだろうと思った。きっと自分が親になった時に読んだら、また新たな発見があるに違いない。
勉強ができることだけが、人間として優れていることの条件ではない。
私自身は比較的真面目に勉強をするタイプの子どもだったので、秀美の主義主張にはハッとさせられる場面が何度かあった。
何がいい悪いというのは、一概に決めつけてはいけないなと思った。
#読了
年齢の割には冷静で大人びた考えを持つ高校生の秀美。彼の精神的成長を描く連続短編小説。
読み手の立場によって、感じ方が大きく変わるだろうと思った。きっと自分が親になった時に読んだら、また新たな発見があるに違いない。
勉強ができることだけが、人間として優れていることの条件ではない。
私自身は比較的真面目に勉強をするタイプの子どもだったので、秀美の主義主張にはハッとさせられる場面が何度かあった。
何がいい悪いというのは、一概に決めつけてはいけないなと思った。
伊豆の踊り子/川端康成
幻の光/宮本輝
白い病/チャペック
ムーミン谷の仲間たち/ヤンソン
ねにもつタイプ/岸本佐知子
※敬称略🙇
伊豆の踊り子/川端康成
幻の光/宮本輝
白い病/チャペック
ムーミン谷の仲間たち/ヤンソン
ねにもつタイプ/岸本佐知子
※敬称略🙇
新アラビア夜話/スティーヴンスン
人生の道しるべ/宮本輝・吉本ばなな
古代オリエントの神々/小林登志子
踊るマハーバーラタ/山際素男
神の発明/中沢新一
※敬称略
試験お疲れ様ご褒美です🙌
新アラビア夜話/スティーヴンスン
人生の道しるべ/宮本輝・吉本ばなな
古代オリエントの神々/小林登志子
踊るマハーバーラタ/山際素男
神の発明/中沢新一
※敬称略
試験お疲れ様ご褒美です🙌
水戸です🪿〜
やっと!!
試験から解放(仮)されました!
明日、解答速報が発表されるので、そこでおそらくの合否が分かりそうです...
ちなみに、試験の手応えは、言葉遊びやダブルミーニングなどの技巧が沢山用いられた海外文学を日本語訳で読んだ時みたいな感じです🙂↕️
少しずつ読書垢復帰します。
またどうぞよろしくお願いします🙇
水戸です🪿〜
やっと!!
試験から解放(仮)されました!
明日、解答速報が発表されるので、そこでおそらくの合否が分かりそうです...
ちなみに、試験の手応えは、言葉遊びやダブルミーニングなどの技巧が沢山用いられた海外文学を日本語訳で読んだ時みたいな感じです🙂↕️
少しずつ読書垢復帰します。
またどうぞよろしくお願いします🙇
宮野真生子・磯野真穂
#読了
「いつか」ではなく「今まさに」やって来る死から目を背けることなく、最後まで哲学者としてあり続けた宮野さんの強い意志に胸を打たれました。また、伴走者としての磯野さんの抱える葛藤にもとても考えさせられました。
同時に、終末医療のフェーズに入った方との関わり方や、人生における必然と偶然など多岐にわたる二人の対話は、私自身の世界観も押し広げてくれました。
読んで良かったです!
宮野真生子・磯野真穂
#読了
「いつか」ではなく「今まさに」やって来る死から目を背けることなく、最後まで哲学者としてあり続けた宮野さんの強い意志に胸を打たれました。また、伴走者としての磯野さんの抱える葛藤にもとても考えさせられました。
同時に、終末医療のフェーズに入った方との関わり方や、人生における必然と偶然など多岐にわたる二人の対話は、私自身の世界観も押し広げてくれました。
読んで良かったです!
#読了
双子の男の子たちが書いた日記という体の小説。
とてもわかりやすく淡々とした文体で、エピソードごとに分かれているため読み進めやすい。その反面、戦争・貧困・差別等様々な要素が絡まりあい、ストーリーはとても重く暗いものになっている主人公の双子も自由にやりたい放題やり気味な感じがしたが、周りの大人も同じくらいの好き勝手に自己中心的な行動をしている印象を受けた。
何が良いことで何が悪いことなのかを考えさせられる物語だった。
#読了
双子の男の子たちが書いた日記という体の小説。
とてもわかりやすく淡々とした文体で、エピソードごとに分かれているため読み進めやすい。その反面、戦争・貧困・差別等様々な要素が絡まりあい、ストーリーはとても重く暗いものになっている主人公の双子も自由にやりたい放題やり気味な感じがしたが、周りの大人も同じくらいの好き勝手に自己中心的な行動をしている印象を受けた。
何が良いことで何が悪いことなのかを考えさせられる物語だった。
『悪童日記』クリストフ、堀茂樹(訳)
〜p.74まで読了
戦時下、2人の子どもが書いた日記という形式の小説。
短めのエピソードに分かれていて、表現もわかりやすくとても読みやすいです。ストーリーもワイルドで面白い。なんとたくましい子どもたちなことか。
『悪童日記』クリストフ、堀茂樹(訳)
〜p.74まで読了
戦時下、2人の子どもが書いた日記という形式の小説。
短めのエピソードに分かれていて、表現もわかりやすくとても読みやすいです。ストーリーもワイルドで面白い。なんとたくましい子どもたちなことか。
ジェイムズ・ジョイス
丸谷才一・永川玲二・高松雄一(訳)
#読了 ?
第1〜8挿話収録。
非常に難解でした。各挿話の冒頭にあらすじがあるため大まかな流れは把握できますが、文章の中に散りばめられた様々なモチーフの意味を理解するには哲学や文学、歴史の知識が必要だろうと思われます。
各挿話ごとに様々な表現技法で記述されており、時代の先をいくような文学的側面があるように思いました。まさに芸術的。分厚い解説書が発売される理由がわかります。
正直なところ、胸を張って「読了した」と言えるまでは、今回(初読)は内容を理解できませんでした。
↓
ジェイムズ・ジョイス
丸谷才一・永川玲二・高松雄一(訳)
#読了 ?
第1〜8挿話収録。
非常に難解でした。各挿話の冒頭にあらすじがあるため大まかな流れは把握できますが、文章の中に散りばめられた様々なモチーフの意味を理解するには哲学や文学、歴史の知識が必要だろうと思われます。
各挿話ごとに様々な表現技法で記述されており、時代の先をいくような文学的側面があるように思いました。まさに芸術的。分厚い解説書が発売される理由がわかります。
正直なところ、胸を張って「読了した」と言えるまでは、今回(初読)は内容を理解できませんでした。
↓
といいつつ、勉強ばかりしていては心がカサカサになりそうなので、読書もちょっとずつ続けます。
どうぞよろしくお願いします🙇
といいつつ、勉強ばかりしていては心がカサカサになりそうなので、読書もちょっとずつ続けます。
どうぞよろしくお願いします🙇
(『アメリカひじき・火垂るの墓』新潮文庫より)
#読了
戦時中の人々の息遣いを感じさせる言い回しやリズムが特徴的な文体。
幼い妹をかかえた15歳の少年が、周りの人々とのつながりを失い孤立していく姿に胸がとても痛みました。
同時に、誰もが自分、そして自分にとって大切な人を優先して、その他の人々の状況に無関心になっていくことは、形を変えて今も起きていることなのかとも思いました。
タイトルの「火垂る」という表現が「蛍」以外にも色々なモチーフを想起させて、素晴らしいなと思います。
35頁前後の短編作品。
(『アメリカひじき・火垂るの墓』新潮文庫より)
#読了
戦時中の人々の息遣いを感じさせる言い回しやリズムが特徴的な文体。
幼い妹をかかえた15歳の少年が、周りの人々とのつながりを失い孤立していく姿に胸がとても痛みました。
同時に、誰もが自分、そして自分にとって大切な人を優先して、その他の人々の状況に無関心になっていくことは、形を変えて今も起きていることなのかとも思いました。
タイトルの「火垂る」という表現が「蛍」以外にも色々なモチーフを想起させて、素晴らしいなと思います。
35頁前後の短編作品。
・こころ/夏目漱石
・太陽の子/灰谷健次郎
・こうしてイギリスから熊がいなくなりました/ジャクソン
※心は孤独な狩人/マッカラーズ
・野良猫を尊敬した日/穂村弘
※無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記/山本文緒
・婦人の新聞投稿欄「紅皿」集
戦争とおはぎとグリンピース
西日本新聞社(編)
※再読
今月もお世話になりました。
来月もよろしくお願いします☺️
・こころ/夏目漱石
・太陽の子/灰谷健次郎
・こうしてイギリスから熊がいなくなりました/ジャクソン
※心は孤独な狩人/マッカラーズ
・野良猫を尊敬した日/穂村弘
※無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記/山本文緒
・婦人の新聞投稿欄「紅皿」集
戦争とおはぎとグリンピース
西日本新聞社(編)
※再読
今月もお世話になりました。
来月もよろしくお願いします☺️
ジャクソン
#読了
イギリスの熊たちの8つの物語。
ブラックユーモア溢れる、かつ悲哀を誘う熊たちの人生(熊生?)を描く大人のための童話といった印象。
フィクション作品だが、誰かにさも実際にあった話として語ってしまいそうなリアリティがあった。
所々にある挿絵も、不気味かつどこか可愛らしさのあって物語のムードを高めている。
ジャクソン
#読了
イギリスの熊たちの8つの物語。
ブラックユーモア溢れる、かつ悲哀を誘う熊たちの人生(熊生?)を描く大人のための童話といった印象。
フィクション作品だが、誰かにさも実際にあった話として語ってしまいそうなリアリティがあった。
所々にある挿絵も、不気味かつどこか可愛らしさのあって物語のムードを高めている。
戦争とおはぎとグリンピース
西日本新聞社(編)
#読了
戦後まもない1954〜1963年にかけて、西日本新聞の女性投稿欄に掲載された投稿作品をまとめた作品。
物資の豊かな時代へ移り変わる中で、戦中の家庭を支えた女性たちの忘れられない思いや将来の希望について素朴で飾り気のない文章の中に見出すことができた。
これまで女性視点での戦争に関する記録を読んだことがほとんどなかったので、とても勉強になった。
戦争とおはぎとグリンピース
西日本新聞社(編)
#読了
戦後まもない1954〜1963年にかけて、西日本新聞の女性投稿欄に掲載された投稿作品をまとめた作品。
物資の豊かな時代へ移り変わる中で、戦中の家庭を支えた女性たちの忘れられない思いや将来の希望について素朴で飾り気のない文章の中に見出すことができた。
これまで女性視点での戦争に関する記録を読んだことがほとんどなかったので、とても勉強になった。
(講談社文庫)
#読了
歌人の穂村弘さんのエッセイ集。
私が日常の中でうっすら感じているけれど言語化していないような出来事を的確に文章で表現されていて、読んでいて共感し面白かった。また、なぜだか私自身の感覚まで鋭くなったような気がした。自分の細かいこだわりも小さな心も、本書を読んでいる間は愛おしく感じて許せるような気がした。
ブックカバーは、正和堂書店さんのものです🫧
(講談社文庫)
#読了
歌人の穂村弘さんのエッセイ集。
私が日常の中でうっすら感じているけれど言語化していないような出来事を的確に文章で表現されていて、読んでいて共感し面白かった。また、なぜだか私自身の感覚まで鋭くなったような気がした。自分の細かいこだわりも小さな心も、本書を読んでいる間は愛おしく感じて許せるような気がした。
ブックカバーは、正和堂書店さんのものです🫧
『きらきらひかる』江國香織
『檸檬』梶井基次郎
『雪国』川端康成
『痴人の愛』谷崎潤一郎
『こころ』夏目漱石
『風立ちぬ・美しい村』堀辰雄
『錦鏽』宮本輝
『朗読者』シュリンク
『朝の少女』ドリス
『心は孤独な狩人』マッカラーズ
#読書好きさんと繋がりたい
『きらきらひかる』江國香織
『檸檬』梶井基次郎
『雪国』川端康成
『痴人の愛』谷崎潤一郎
『こころ』夏目漱石
『風立ちぬ・美しい村』堀辰雄
『錦鏽』宮本輝
『朗読者』シュリンク
『朝の少女』ドリス
『心は孤独な狩人』マッカラーズ
#読書好きさんと繋がりたい
#読了
戦後30年後の神戸に住む琉球料理店「てだのふあ・おきなわ亭」の少女・ふうちゃんが主人公の物語。
読みやすく明るい文章の奥に、深い深い悲しみと人の心の温かさが描かれておりました。過去はきれいさっぱり過ぎ去って行くことなどなく、現在と複雑につながり影響し合っていることを考えました。
『沖縄戦記 鉄の暴風』(沖縄タイムス社)で読んだことと重なる部分があり、場面がより鮮明に想像できました。
ブックカバーは、正和堂書店さんのものです🫧
#読了
戦後30年後の神戸に住む琉球料理店「てだのふあ・おきなわ亭」の少女・ふうちゃんが主人公の物語。
読みやすく明るい文章の奥に、深い深い悲しみと人の心の温かさが描かれておりました。過去はきれいさっぱり過ぎ去って行くことなどなく、現在と複雑につながり影響し合っていることを考えました。
『沖縄戦記 鉄の暴風』(沖縄タイムス社)で読んだことと重なる部分があり、場面がより鮮明に想像できました。
ブックカバーは、正和堂書店さんのものです🫧
①太陽の子(〜p.288)
②野良猫を尊敬した日(〜p.115)
①には人の心の複雑さや悲しみと共に生きることを考えさせられます。
②では、穂村さんの日常生活でのアンテナの張り方や感情の拾い方の素晴らしさに、自分も毎日を丁寧に生きようと思わさせられました。
①太陽の子(〜p.288)
②野良猫を尊敬した日(〜p.115)
①には人の心の複雑さや悲しみと共に生きることを考えさせられます。
②では、穂村さんの日常生活でのアンテナの張り方や感情の拾い方の素晴らしさに、自分も毎日を丁寧に生きようと思わさせられました。
山本文緒
#読了 #再読
キューブラー=ロスの『死ぬ瞬間』を読んだことがあり、お医者さん側から見た余命宣告を受けた方の心の動きはなんとなく知識として知っていた。
今回は余命宣告を受けた方自身が書かれた日記ということで、それとはまた違った印象を受けた。
それまで遠い誰かの話だと思っていたのが、もっと自分に密接した話として感じることができた。
いつか自分の人生も終わりを迎える。
その時のことに思いを馳せた。
どのように毎日を過ごすのか、どのような整理をしなくてはならないのか、そして私の心はどのように動いていくのか、など。
知人がある小説のことを「この本を読むと、読書をすることについて考えさせられる」と言っていた。
たしかに、そのような作品はあるなと納得した。
個人的には、宮本輝さんの『錦鏽』。
小説の中の時間の流れはもちろん、主人公たちの文通のペース、そして読者が本を読むペース。様々な時間の流れが重なって、複雑な読書体験を織りなしているなと感じた。
知人がある小説のことを「この本を読むと、読書をすることについて考えさせられる」と言っていた。
たしかに、そのような作品はあるなと納得した。
個人的には、宮本輝さんの『錦鏽』。
小説の中の時間の流れはもちろん、主人公たちの文通のペース、そして読者が本を読むペース。様々な時間の流れが重なって、複雑な読書体験を織りなしているなと感じた。