それから数週間、漸く🌸ちゃんがtkakへ連絡する。お土産のお礼と不躾な態度をとった謝罪。すぐに電話するtkak。「今から会いに行ってもよろしいでしょうか」「いいですけど、何もないですよ」「構いません、貴女と話がしたいんです」浮かれ気味なtkakの声に顔を見合わせるknyi

「あぁ、それね。先にmrfs警部には言っておくべきだったわね」、話を聞いたyiさんが口を開く。「🌸にだらしないとか怠惰とかやる気がないとか、そういう言葉やニュアンスを含む言葉は禁句なのよ。隙のない完璧を演じてるでしょ、🌸は。それって、私達が想像する以上に精神的に疲れるみたいなの。だから、繁忙期の休みの時は特に気を付けて。地雷踏んだら、暫く口聞いてくれないから」「つまり、kumiが地雷を踏んで冷戦状態ってことか」

午後からもやる気なくて適当に食べてだらだら過ごす。翌日はやる事だけやったらだらだら自堕落な時間。翌々日からは仕事なので、いつも通り。隙なし完璧の自分を演じる。勿論、tkakへの連絡は一切しない。🌸ちゃんからの連絡ないし、連絡しても既読スルーでいい加減に参ってきたtkakと🌸ちゃんと何かあったことに気づいてknyi

気配がなくなってから、怠い体を無理矢理動かしてドアを開ける。ドアノブに引っかかってた紙袋を取り、そのままリビングへ。テーブルにそれを置いて、ソファーに倒れ込む。「ねむ……」そのまま二度寝、起きたら昼。

ドアばんして拒否。暫く呆然とするtkakだけど、🌸ちゃんの地雷踏んだことに気付く。「🌸さん」「帰れって言いましたよね？ 連絡も暫くして来ないでください」、相当荒れてる🌸ちゃんになす術なく引き下がるtkak。「knskくん達と旅行に行った際のお土産を置いていきます」、それだけ告げて彼女のマンションを後にする。

「knちゃん？ 何でknちゃんが関わってくるの？」「この場にymtさんがいなくて良かったですね、tkakさん」tkakが面白がってることに気付いた🌸ちゃんに、ふっと笑うtkak。

「2人で落とし所見つけた方がいいよ、盛大な喧嘩になる前に」「それは、分かってるわよ！ でも、私だって譲れないことがあるもん」「いっそのこと、派手な喧嘩をしたらどうですか。お互いに言いたいことを言えば、折り合いがつくかもしれませんよ」「それ、こっちに飛び火……あぁ、なる程、そういうことですか」「理解が早くて助かります」「私にも分かるように説明してよ」「……ymtさんが怒るから言えない」

余計な話はしない、事実だけの淡々とした会話。それがお互いに心地よい。少ない言葉で察してくれる🌸ちゃん、自分の言葉を刺々しいとは思わず聞いてくれるtkak。