もう一度ベランダ越しの空を見上げれば、月は完全に影に隠れて光が漏れてオレンジ色に揺らめいていた。
「地球に抱き締められて、いつもとは違う月があんなに綺麗に見えるよ。」
「本当だな。」
「私も、まもちゃんにこうされると、いつもと違う私になっちゃうしね。」
「何言ってるんだ。」
衛におでこを付かれて嬉しそうに笑ううさぎ。
その笑顔をそのまま拐うように衛はもう一度彼女にキスをした。
「うさ、ありがとう。」
小さく小さく囁かれた彼の言葉は淡い幸せな空気に溶けて彼女の鼓膜を優しく揺らした。
おわり『皆既月食』まもうさSS
もう一度ベランダ越しの空を見上げれば、月は完全に影に隠れて光が漏れてオレンジ色に揺らめいていた。
「地球に抱き締められて、いつもとは違う月があんなに綺麗に見えるよ。」
「本当だな。」
「私も、まもちゃんにこうされると、いつもと違う私になっちゃうしね。」
「何言ってるんだ。」
衛におでこを付かれて嬉しそうに笑ううさぎ。
その笑顔をそのまま拐うように衛はもう一度彼女にキスをした。
「うさ、ありがとう。」
小さく小さく囁かれた彼の言葉は淡い幸せな空気に溶けて彼女の鼓膜を優しく揺らした。
おわり『皆既月食』まもうさSS
すると今度はうさぎは衛の手をぎゅっと握ってそれを頬に導く。
「大丈夫。だから…私もあの月と、同じにして。」
瞳を潤ませ頬を染めて言う、うさぎの言葉に衛の胸はドクリと波打つ。
ベッドの中で、衛は不安を打ち消すようにうさぎを抱く。
目が合えば、彼女は恋慕の中にも優しさに溢れた瞳で見つめ返してくる。
それが嬉しくて何度も衛は口付けていく。
やがて二人の体温が同じだけ上がった頃、密度の濃い時間は柔らかないつもの空気へと戻っていった。
すると今度はうさぎは衛の手をぎゅっと握ってそれを頬に導く。
「大丈夫。だから…私もあの月と、同じにして。」
瞳を潤ませ頬を染めて言う、うさぎの言葉に衛の胸はドクリと波打つ。
ベッドの中で、衛は不安を打ち消すようにうさぎを抱く。
目が合えば、彼女は恋慕の中にも優しさに溢れた瞳で見つめ返してくる。
それが嬉しくて何度も衛は口付けていく。
やがて二人の体温が同じだけ上がった頃、密度の濃い時間は柔らかないつもの空気へと戻っていった。
「まもちゃん!凄いよ!本当に影で隠れてきた!!」
ベランダを開けて興奮気味に彼女は言う。
「うさ、寒いからこれ着てろよ。」
衛はそんなうさぎに上着を掛けてやる。
「ありがと。」
その微笑みは月に照らされ本当に綺麗だった。
衛は堪らず彼女を抱き締める。
「まもちゃん?」
「うさ、消えたりしないでくれ。」
「え?」
「影に紛れて、消えたりなんか、して欲しくない。」
「まもちゃん…」
彼女の腕が、ほんの僅かに震える衛の体をしっかりと抱き締める。
「消えないよ。月は、地球に…まもちゃんに抱き締めてもらってるだけだから。」
「うさ…」
「まもちゃん!凄いよ!本当に影で隠れてきた!!」
ベランダを開けて興奮気味に彼女は言う。
「うさ、寒いからこれ着てろよ。」
衛はそんなうさぎに上着を掛けてやる。
「ありがと。」
その微笑みは月に照らされ本当に綺麗だった。
衛は堪らず彼女を抱き締める。
「まもちゃん?」
「うさ、消えたりしないでくれ。」
「え?」
「影に紛れて、消えたりなんか、して欲しくない。」
「まもちゃん…」
彼女の腕が、ほんの僅かに震える衛の体をしっかりと抱き締める。
「消えないよ。月は、地球に…まもちゃんに抱き締めてもらってるだけだから。」
「うさ…」
私もマルさんのイラスト楽しみにしております✨✨✨
私もマルさんのイラスト楽しみにしております✨✨✨
(拝見したかったです…!!)
(アスマルさんお久しぶりです!!)
(拝見したかったです…!!)
(アスマルさんお久しぶりです!!)