ちょっとした回帰はここちよくて、やはり今が苦しいことを思い出すから微妙な気分でもあるが。
放っておけばいつまでもうっすらと絶望が這いつくばった場所をあるくわけだから、たまには擬似的に胎へ帰るのもいいものだと思えた。
ちょっとした回帰はここちよくて、やはり今が苦しいことを思い出すから微妙な気分でもあるが。
放っておけばいつまでもうっすらと絶望が這いつくばった場所をあるくわけだから、たまには擬似的に胎へ帰るのもいいものだと思えた。
きっとあかちゃんだったわたしも、こうやって億劫に思いながら蓋を開けて…涼しい世界に、まあ悪いことばかりじゃないか、と思ったのだろう。
三枚あるうちの、開けた一枚を他に避けて。残った二枚に突っ伏した。
後述の、とあったのはここだ。私はその状態で、ああ、でもどうせここで考えた全て、心地よさ以外のほとんどは忘れてしまって…メモを前にすればなにも出てこないのだろうと考えていた。
案の定で、少し笑えた。
きっとあかちゃんだったわたしも、こうやって億劫に思いながら蓋を開けて…涼しい世界に、まあ悪いことばかりじゃないか、と思ったのだろう。
三枚あるうちの、開けた一枚を他に避けて。残った二枚に突っ伏した。
後述の、とあったのはここだ。私はその状態で、ああ、でもどうせここで考えた全て、心地よさ以外のほとんどは忘れてしまって…メモを前にすればなにも出てこないのだろうと考えていた。
案の定で、少し笑えた。
すっかり小さなあかちゃんのつもりでいた自分にはひどく恐ろしい。
やはり出たくない。
うるさいし、外は寒いし。
外のことを考えると、人のことを考えた。ここも忘れてしまったのだけれど。
すっかり小さなあかちゃんのつもりでいた自分にはひどく恐ろしい。
やはり出たくない。
うるさいし、外は寒いし。
外のことを考えると、人のことを考えた。ここも忘れてしまったのだけれど。
腹の話に戻る。
脂肪たっぷりの三段腹の縁を、湯がそろりゆらりと登ってくる。光を透かした蓋と、あたたかい空気と、まどろむような気配を感じながら、胎内を夢想した。
出たくない。
なぜ生まれたのだろう。
ここにさまざまな思考があったはずなのだが、忘れてしまった。これについては後述する
腹の話に戻る。
脂肪たっぷりの三段腹の縁を、湯がそろりゆらりと登ってくる。光を透かした蓋と、あたたかい空気と、まどろむような気配を感じながら、胎内を夢想した。
出たくない。
なぜ生まれたのだろう。
ここにさまざまな思考があったはずなのだが、忘れてしまった。これについては後述する
急に冷え込んだこのごろ、ふと湯船に浸かりたいと思った。
取り急ぎ浴槽を洗い、湯を溜めながらからだを洗う。当然身体を洗い終わる方が早く、まだ浅い湯船にからだを捩じ込んだ。
年々肥えたからだを感じる。前であれば、浴槽にきゅうと身を縮めてちょうどよかったものだが。本日は少々きゅうくつに感じた。
なんとなく、蓋を閉める。
薄暗い箱の中で、ゆっくり上下する腹をみた。カエルのようにでっぷりとした腹。男なら許されるよな、と、なかなか挑戦的な思考を思い浮かべて、筆を取ろうと思った。
急に冷え込んだこのごろ、ふと湯船に浸かりたいと思った。
取り急ぎ浴槽を洗い、湯を溜めながらからだを洗う。当然身体を洗い終わる方が早く、まだ浅い湯船にからだを捩じ込んだ。
年々肥えたからだを感じる。前であれば、浴槽にきゅうと身を縮めてちょうどよかったものだが。本日は少々きゅうくつに感じた。
なんとなく、蓋を閉める。
薄暗い箱の中で、ゆっくり上下する腹をみた。カエルのようにでっぷりとした腹。男なら許されるよな、と、なかなか挑戦的な思考を思い浮かべて、筆を取ろうと思った。