みけ
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みけ
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20↑ 🚬🐯中心ですが、別CPもリバも読みます。自分の「好き」にだけ素直。
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スモロwebオンリーお品書きです。
新刊(ログ本/全年齢/Booth頒布400円)と展示(adult only)です！
よろしくお願いします✨
#キスもろ2025
November 16, 2025 at 9:35 AM
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こっちにあげるの忘れてた…！

開催ありがとうございます！

お題【強がり】
所要時間：1h
🚬🐯スモロwebオンリー開催記念
#キスもろワンドロ・ワンライ

原作軸の二人のデート。それなりの期間付き合ってる割に、普段言葉にうまくできないタイプの二人。まとまりがないですが、まぁワンライだしということで⭐︎

終盤かなり思い悩んでるテキストライブはこちら笑
txtlive.net/lr/176312493...
November 15, 2025 at 5:15 AM
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書いてる様子はこちらのテキストライブに残してます。
txtlive.net/lr/176191543...
October 31, 2025 at 2:11 PM
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お題【わたあめ】
所要時間1時間1分
🚬🐯スモロwebオンリー開催記念
#キスもろワンドロ・ワンライ

頭を洗うスモロ
October 31, 2025 at 2:11 PM
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スモロ、⑦武海時代、出られない部屋
書きたいところだけ書いてるやつ。
October 22, 2025 at 2:07 PM
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たまごかけごはんが大好きでして。私は甘い醤油好きです。
October 15, 2025 at 2:55 PM
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同棲現パロスモロ。
🐯のことが好きで好きで仕方がない🚬やんの話
October 15, 2025 at 2:55 PM
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🐯誕生日おめでとう🎉
♡の誕生日会の話。スモロです
October 6, 2025 at 12:03 PM
mike3aonyxcinerea.bsky.social
ぱおーん
October 3, 2025 at 1:10 PM
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〇〇する🚬やんが見たかったのよね
September 16, 2025 at 1:57 PM
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スモロ、現パロ、同棲。
コンテンツにどハマりする🐯くんの話。
September 16, 2025 at 1:57 PM
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えっっ私も今日ぶどう狩りもある農園で梨狩ってました！笑
September 15, 2025 at 12:59 PM
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同棲したてスモロがご飯を食べる話。
September 5, 2025 at 2:40 PM
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絶賛リハビリ中です。
スモロ、行為の狭間のイチャイチャタイム。ただひたすらに甘いだけのやつ
September 3, 2025 at 1:38 PM
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#スモロ童話パロアンソロ
通頒関連のお知らせです✨
①参加者ノベルティ缶を少数頒布します
予備品が若干数あるため、Boothで頒布いたします。デザインはおたかわさんがしてくれました！あまりにキュートな缶です🫶
頒布開始は29日(水)22時を予定しています。手動で切り替えるのでズレはご容赦ください！
mike3aonyxciner.booth.pm/items/6524438
ノベルティ缶のデザイン(正面から見たところ) ノベルティ缶のデザイン(斜め横から見たところ)
January 27, 2025 at 1:16 PM
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おすもにゃんさまからはころころして良いと言われました。ころころします
おみくじ
December 31, 2024 at 3:44 PM
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スペース決まりました！
東3ホール ホ27aです！端っこでみなさまをお待ちしております✨
スモロ童話パロアンソロは1/26 東3ホール ホ27aのスペースで頒布いたします
December 24, 2024 at 12:00 PM
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再掲スモロ。ジュンブラ企画に寄せたもの。祝再登場。イチャコラしているスモロの狭間で砂を吐いてる🐬の話。
水平線から立ち上がる水飛沫を見て「はあぁぁあ」とローが吐いた溜め息が、惚気の一種であるということをシャチは正しく理解していた。 　ハートの海賊団の補給地兼キャプテンと奴のデートの地まではこのまま船なら一時間弱。だがあの、原理が謎な乗り物にかかれば三十分とかからないだろう。先ほどまでは点のようだったその緑の車体は、みるみると距離を詰め、あっという間にハートの海賊団に追いついた。 「お前さぁ」 　ローが甲板の端から声をあげる。呆れ返ったその声音は、酷くセクシーだ。 「ハンドルくらい持てよ」 「陸地なら避けるべきものがあるが、海上には無ぇからな」 「突然海王類が飛び出してきたらどうする。転倒したら溺れて死ぬだろバカロギア」 　ギャンギャンと叱るローの声もどこ吹く風で、なぜ水飛沫で消えないのかわからない強靭な葉巻をぶかぶかと蒸す白猟のスモーカー。シャチは控えめに言って奴のことが大っ嫌いだが、その理由はほぼ百パーセントただの嫉妬だ。自覚がある。 「第一それだけ海水被っててなんで力抜けないんだよ」 　ばふん、とローがスモーカーの剥き出しの胸目掛けてバスタオルを投げた。言われてみればスモーカーの服や髪の端が少し濡れている。 　よくそんなところまで見てますねぇという感想が溢れそうになって、シャチは自分の口を抑えた。ふと同じく甲板にいるペンギンに目をやると、虚無の笑顔をしていた。 「海楼石に比べれば大したことねぇよ、このくらいの水滴」 「海楼石を常に背負ってるのが異常なんだよこの鈍感野郎」 「むしろお前が海楼石に弱すぎねぇか？」 「普通だろ！」 　残念ながらこの船に比較対象となる能力者はいない。適当に顔を拭ったスモーカーがこちらにタオルを放って寄越した。 「ありがとうな」 　勝手に渡されたタオルを返すときにその一言が出るそういうところが、やっぱり腹立たしい。タオルからふわりと、乗り移ったニコチンの匂いがあがる。 「船よりこっちの方が早いだろ。乗っていくか？」 「いい。濡れる」 「ここなら大して濡れねぇんじゃねぇか？」 　そう言ってスモーカーが指したのは、自身とハンドルとの間の空間。 「だからハンドル持てよおれの話聞いてたか？」 「お前が濡れたくねぇっていうから」 　ブロン、とバイクが音を立てた。これはエンジンの音なのだろうか、それとも煙が車体を駆け巡る音？ 「じゃあ先行ってるな、いつものとこで」 「え、おい！」 　ブロロロ、と音を立てて走り始めたバイクに、ローが少し焦った声を上げる。まさか本当に行ってしまうと思わなかったのだろう。振り返りもせずに出発した恋人の背中に見せたその顔よ。 　ねぇローさん、まだここハートの船の上。いつものキャプテンの顔じゃない顔、まろびでてますよ。 「…ちっ」 　舌打ちをして、それからスモーカーに背を向けたローは、いつもの不遜なキャプテンの顔をしていた。 「行くぞ」 「アイアーイ」 　答えたシャチの鼻に、またあの煙が香った。ハッと見れば、ローの腰回りを掴んでいる、質量のある煙。 「え、わ！」 「悪ぃな、やっぱり先に行く」 　遠慮のない低い声がローを捕縛して、そのまま太い両脚の間に挟み込んだ。ふざけんなバカ放せとバタバタされてもどこ吹く風だ。まぁ本気で嫌がるなら覇気を使えば良いことなんて、この場にいる全員がわかっている。 「あ、はーい」 　シャチとペンギンはほぼ同時にそう答えた。というか、そう答えるしかなかった。まだジタバタとしているローをきっちりと押さえ込んで振り返ったスモーカーが、ニヤリと笑って、ブロロロと音を立てて去っていった。 「…おれ、アイツのこと嫌いなんだけどさ」 「おれも」 「…キャプテンが惚れた訳は分かるのが、腹立つよな」 「…そうだな」 「…さぁて、さっさと港に停めておれらも遊ぶか！」 　切り替えの速さは、閉塞空間である潜水艦でも生きられるハートの海賊団に備わった美徳だ。大きく伸びをしたシャチの髪の先を静かな海風が優しく揺らした。
December 9, 2024 at 1:38 PM
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ただひたすらいちゃこいてるスモロが好き
「そうだったか？」 「飲むとすぐ忘れるよな、お前」 「何でも忘れるわけじゃねぇよ」 　するりとローの腰を撫でたスモーカーの手は、すぐにローにパシンと引っ叩かれた。 「一年ももう半分終わりか、早ぇな」 「海賊でも暦を意識するんだな」 「年単位くらいはな。週はそんなに気にしてねぇ」 　そう言ってローが窓辺に座ったので、スモーカーも隣に座った。時々真っ白なシーツが風に揺られてひらりと揺れる。 「暑ぃな、ビールでも飲むか」 「まだ午前だってのに、自堕落な将校様だな」 　そう揶揄しながらもウキウキと先にサンダルを脱いだのはローの方で、すぐに台所から冷えた瓶を二本持ってきてくれた。 　歯で瓶の王冠を開けると、シュワッと涼やかな音がする。ゴクゴクと喉に流せば、気付かないうちにダラダラと流れていた汗が埋まるようで、実に旨い。 「夜に呑むより旨ぇな」 　猫のように喉を鳴らしながら満足げにローが言う。 「あぁ」 　時間の問題ではない、とスモーカーはこっそり思う。どう目覚めてどう汗をかいて、誰と過ごしているかだ、と。 　二人とも瓶を早々に開け、それぞれもう一本を開けた頃、シーツのはためきが大きくなった。 「乾いてきたかな」 　ふわりと白いシーツが揺れる。ローの黒い髪に、肩に、シーツがかかる。まるでベールのように。 　スモーカーも靴を履き、ローの横に立った。ちらりとスモーカーを見るローの目が満足げに揺れている。 「…ベッドにシーツかけるか」 「もう？」 「でないと寝っ転がれねぇだろ」 　そういうと、ローは目をぱちくりしてから、ははっと笑った。 「まだ午前中だぞ」 「今日中にまた、清潔にする時間が必要だろう？」 　今度はクリーニングに出すだけな。 　そう囁いたスモーカーは、赤く染まったローの耳に軽くキスをする。大きくはためいて二人を太陽から隠した、白いシーツの裏側で。
November 23, 2024 at 8:26 AM
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再掲スモロ。ジュンブラペーパー。
朝からシーツを洗う🚬🐯のおはなし。
——明日は一年の真ん中の日だから、部屋を清潔にすると良いらしいですよ。 　昨晩スモーカーと夕飯を食べたとき、店員がそんなことを言っていたことを突然ぼんやりと思い出したローは、朝日に照らされたスモーカーの部屋を見回した。 　汚くはない、ちっとも。というか、汚そうにも物がない。あるべき場所にあるべきものがささやかながらしっかり収まっている。不在がちな部屋の隅には埃が溜まっていそうではあるが、大晦日でもあるまいし、そこまできれいにする必要もないだろう。 　自分の横に目を移すと、スモーカーがぐっすりと眠っている。この男は存外静かに眠る。あれだけ葉巻ばかり吸っているのだから、絶対にいびきが五月蠅いタイプだと思っていたのに。起きているときは寄りっぱなしの眉間の皺がなくて、いつもはキッチリと撫でつけられた髪も柔らかく崩れていて、なんだかいつもよりいとけなく見える。外が白む頃までは、あんなに獰猛に燃えた瞳でローを見つめていたというのに。先に目覚めないと堪能できない珍しい表情を眺めようと、シーツに手をついてローは姿勢を変えた。 　と、じっとりとした湿度が手に伝わってきて、ローは眉根を寄せた。見た目は白いシーツだが、皺だらけだし陽の元に晒すとあちこちが気恥ずかしくなるほど汚れている。 ——部屋を清潔に 　またあの店員の声が聞こえたような気がして、ローはすっくとベッドから起き上がると、シーツの端をつかんで勢いよくベッドから引き剥がした。 　ゴロ、ドシンッ。 「痛ぇ！ は？！」 　安眠の中から突然床に叩き落されて、豆鉄砲を食らった鳩のような顔をしたスモーカーの顔を見て、ローはにやりと笑った。 「シーツ、洗うぞ」 　ごうんごうんと回る洗濯機を覗き込むのが好きだ。泡がもこもこと膨らんで、柔らかで気持ちよさそうだ。そのもこもこに揉まれて汚れがさっぱりと流されていくのは気分がいい。単調にぐるんぐるんと回る渦には、妙な癒し効果がある。 　ローがぼけっと洗濯機を眺める仕事をしている間に、スモーカーはしばらく使っていなかった物干し竿をじゃぶじゃぶと庭で洗っていた。 　普段スモーカーはほとんどの洗濯をクリーニング店に持ち込んで済ませてしまっている。家の洗濯機で回すのは下着くらいなもので、洗ったら風呂場に干して終わりだ。今日のシーツも店に出してしまえば良いと言ったのだが、ローがそれだと時間がかかりすぎるだの、出かけるのは面倒くさいだの、日に干した方が殺菌効果が高いだのと言い張ったのだ。 　庭に出しっぱなしの物干し竿は潮風に吹かれてすっかり汚れていた。こんなもの干したら白いシーツには黒い跡がつき、ローの機嫌が悪くなることなど想像に容易い。まだ朝だが気温は十分高く、スモーカーの額にはじっとりと汗がにじんだ。 　物干し竿を洗い終わったスモーカーが部屋に入ると、洗面所からピィーと電子音が聞こえた。洗濯が終わった音だ。スモーカーは先に台所に寄り水をコップに汲んでごくごくと飲んだ。ぬるい水道の水でも、汗をかいた体にはひんやりと沁みる。 　コツン、とコップを流しに置いて洗面所を覗くと、ローが洗濯機からずるずるとシーツを取り出して両手に抱えたところだった。スモーカーの寝室の殆どを占拠するベッドを包み込むシーツはかなり大きいので、脱水したとはいえ水を含んだ状態ではそれなりに重いはずだ。 「持つか？」 　とスモーカーが問うと 「これくらい持てる」 　とローは返して、すたすたと外に向かおうとするので、スモーカーは先回りをして庭につながる大窓を開けてやった。 　先ほどまでスモーカーが使っていた庭用のサンダルをローが履く。履くものが無くなったので、スモーカーは玄関で靴をひっかけて外から庭に回った。ローがひょい、とシーツを投げて物干し竿にひっかけたので、端をスモーカーが持って伸ばした。 　真っ白なシーツは庭に広げるとかなりの存在感だった。天高く上がっていく太陽光を照らし返して、眩いほどだ。 「よし」 　シーツを抱えていたTシャツの胸元から腹にかけてをじっとりと湿らせたまま、ローは腰に手を当てて満足そうにしていた。 「なんで突然洗濯なんか始めたんだ？」 　そういえば、ローがスモーカーの部屋で洗濯をすると言い始めたのは初めてのことだった。この家に来るときには、大抵夜に来て昼には帰ることばかりで、わざわざ洗い物をしなければならないことなどこれまでなかったからだ。 「六月三十日は部屋を清潔にするといいって、昨日の店員が言ってたろ」
November 23, 2024 at 8:26 AM
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こちらに移動されてきた方も増えてきたので、 #スモロ童話パロアンソロ ブルスカアカウントバージョンも作ってみました。こちらでもフォローしたい方、アカウント参考にしてみてください✨
ちなみに部数アンケート、まだ募集してます！！アンケート結果信じて印刷するので、欲しい方は是非ポチッとをお忘れ無く！！
docs.google.com/forms/d/e/1F...

ログインが必要ですが、みけにアドレスは見えないのでご安心を〜。
スモロ童話パロアンソロ参加者
November 17, 2024 at 12:50 PM
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なんとなく、この二人はこんな感じじゃないかなと
「鍵だ」 「どこの？」 「ここの」 　つまり、スモーカーの自宅の。 「おれ、無くてもここ入れるけど」 　実際昨晩だってそうだった。屋内に何か物がある限り、ローに侵入できない場所などない。 「知ってる。おれも無くても構わない」 　何を張り合っているのかこの煙は。そりゃあ僅かでも外気と繋がりがある限り、スモーカーに侵入できない場所などないだろう。 「だから、そういうことじゃない」 「じゃあなんだよ」 「お前が持っててほしいってことだよ」 　じわり、と接触する体温が上がった気がする。ローはスモーカーの腕の中で身じろぎして振り返った。スモーカーの耳の端が、いつもより少し赤い。その顔を見たローも、じわりと頰が上気した感覚を覚える。 「…なんだよ、いきなり」 「…昨日、台所にいたろ」 「あぁ」 　蘇る、黒い海と闇を切り裂く光、白く夜空に線を引いたスモーカーの煙。 「帰ってきた時に…家に灯りがついてたのが…嬉しくて」 　ぼそりとスモーカーの低い声がローの耳に落ちてくる。スモーカーが言葉を選びながら喋るのが珍しいな、とローは思う。スモーカーはいつも躊躇いなく語る。言葉が足りないだろうと思うことはあるが、過剰な単語を足すことはほとんどない。 「別に今までと何か変えろってことじゃねぇ。おれも変えねぇし、お前も変わらないだろ。…ただ」 　スモーカーの大きな手がローの手を包み込んだ。内側で小さな金属片が熱を帯びていく。 「お前が陸に帰る場所を持つとしたら、それがおれにとっても帰る場所であってほしい」 「……プロポーズかよ」 　照れを隠そうと呟くと 「まぁ、そうだな」 　とあっさりと肯定するので、居た堪れない気持ちになってローは身じろぎした。スモーカーのローを抱える腕に、少し力がこもる。 「もっと洒落たところでしろよな…こんな二人とも、裸みたいな格好で」 「悪い、どうしても今言いたくて」 　あぁ、おれ達の幸せの感触は、こんな硬さをしていたのか。ぎゅっと握ったローの手のひらに、スモーカーの部屋の鍵の凹凸が妙に馴染んだ。
November 16, 2024 at 3:17 PM
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再掲シリーズ。6月ジュンブラハッシュタグ企画に寄せたもの。
朝チュンスモロ。ふわふわしてる🐯と、別の意味でふわふわしてる🚬やん
　二人で迎えた朝が数えきれなくなってから、もうそれなりの時が経つ。なのにローはいまだにこのつかみどころのない幸福の感触に慣れないままだった。 　きっと今もまだ、現実味がないのだ。求めたものが自分の元にやってきたことも、それが一所に留まっていることも。信じようとするよりも、いつかきっとこの指の先から溶けて落ちてしまうと思っていた方が、多分楽で。 　スモーカーの寝室は東向きで、きっちりと閉められたカーテンの細い隙間から真っ直ぐな朝日が差し込んでくる。数時間閉じてた目を開けると、閉じ込められた腕の中はいつでも真っ白だ。 　馴染になってしまった身体の怠さを引き摺りながらも小さな空間から抜け出すと、「うぅん」と唸りながらスモーカーが身じろぎをした。 　スモーカーの眠りは深い。大抵起きるのはローが先だ。日中はきっちりと後ろに固められた前髪が一房額にかかっている姿を、じっと眺めてから静かにローはベッドから降りた。ギィと床が鳴るが、寝息は静かなままだ。 　放り投げられたままだった下着に脚を通したローは、そっと寝室を抜け出した。スモーカーの家はご身分の割に小ぢんまりとしている。北側に玄関と風呂場、西側にダイニングキッチン、東側に寝室、で終わりだ。ローは西に向かう扉を開けた。寝室に比べてうっすらと暗い。昨晩投げ捨てられたままになっていたスモーカーのジャケットを、ローは足で拾い上げてからダイニングの椅子にかけてやった。 　水を取り出そうと冷蔵庫を開ける。ろくなものが入っていない空間からはひんやりとした冷気がぶわりと落ちてきて、腕に鳥肌がたった。冷えて初めて、首筋に汗をかいていたことに気づく。アイツの体温が、高いから。 　バンと冷蔵庫を閉めて水を飲む。腹の底が冷えて、汗がひく。窓の外に目をやると、白波の立つ海と、海軍支部の見張り台の一部が見える。温もりがぼんやりと恋しくて、またあそこに潜り込んでもう一度目を閉じようかと思案していた時だった。 「ロー」 　先ほどまで気配のなかった耳元に、低い声が注ぎ込まれてぞくりとする。熱くて白い腕にあっという間に閉じ込められて、肩口にかぷりと甘く噛みつかれた。 「…んだよ、昨日から」 　昨晩もそうだった。 　読み終わってしまった本を置いて、ぼんやりと窓の外を見ていた夜を思い返す。 　いつもは閉じられっぱなしのダイニングのカーテンを開けると、そこには月明かりもない真っ暗な世界。時折ギラリと引き裂くように光るのは何かと目を凝らせば、海軍支部の見張り台からのライトだった。これだけ距離があっても眩しいのだ、アイツの執務室から見ればさぞや、などと考えていたところ、黒に薄く白い筆を引いたような煙がこちらに向かってくるのが見えた。 　帰ってきた、と思ってから北側の玄関がガチャリと開くまではあっという間だった。ダイニングキッチンの扉が開いたのはそのほんの数秒後。ローの口から出るはずだった挨拶の最初の音は、スモーカーの大きな口に吸い込まれた。 抱かれる腕の力の強さとあまりの性急さに、珍しいな、どうした？ と問いたかったのだが、放り投げられたジャケットが立てたガシャリという音に掻き消されて言葉にならないまま。そのまま二人で欲の波に飲み込まれた。 　今朝のスモーカーは昨晩の獰猛な嵐のような様子ではなかったが、珍しいという点では変わらない。ローの背後からしがみつき、肩口に額を擦り付けている様子がまるで子供がむずかるようだ。 　なにか疲れることでもあったのだろうか。スモーカーのそれはきっと仕事関連だから、海賊であるローが聞き出すことはまぁまずできないのだけれど。 　耳元に触れる白髪を撫でる。指に、ワックスのついてない柔らかな触感が伝わってくる。よしよし、と優しくさすると、額がぐりぐり、と動いた。 「どうした」 　試しに聞いてみる。と、しゅるしゅるとローの脇腹を掴んでいた右腕から細い煙が出る。不精者の仕草だ。スモーカーはよく煙を第三の手のようにして使う。鍵を閉めたり、戸棚を開けたり、良からぬものを手元に持ってきたり。今は何をするのかと思って横目で見てみると、ダイニングの椅子にかかったジャケットを探っている。 　しゅるしゅると煙が戻ってきて、少しだけローを抱くスモーカーの質量が戻ったような気がする。 「ロー」 「ん？」 「これ、持っててくれねぇか」 　スモーカーの右手がローの左手を取る。手のひらにぽとりと落とされた小さな重み。ローはそこに視線を落とした。 「…これ…」
November 16, 2024 at 3:17 PM
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スモロ再掲シリーズ。6月ジュンブラ企画に寄せたもの。
実写髪の毛ふわふわ🚬やんに脳を焼かれた。PHが、両片想いの再会だったら、な話。
　崩れ落ちようとする音がする。早急にここから脱出しなくてはいけない。この場所を一刀の元切り裂いた自分は、誰よりもそのことを理解しているのに。 　目に落ちてきた血を袖で拭った。視界が晴れる。横にいるのは、結局忘れられなかった男。殴打された顔のあちこちに血がついているが、一番目立つのは額の古傷だ。定期的に会っていたあの頃には、まだなかった傷。その下にある前を見据える瞳の赫さは、変わっていない。 　あぁ、脚が重い。余所見をしている場合じゃない。ゴォゴオと不穏な音があちこちで響いている。早くここから出なくては。 　前に隣で並んで歩いた時より、肩がデカくなったような気がする。横目で見れば、身体の厚みは確実に増していた。ふわふわと煙のように揺れていた髪は、あれだけの死闘の後でもなお、きちっと硬く後ろに撫でつけられたままで。 　くそ、久しぶりに血の通った心臓が、軋んで痛い。 「髪…」 「あぁ？」 　口からその単語が出ていたことに、スモーカーが反応してから気づいた。そうだった、この男はいつも、聴き分けてほしくない言葉を確実に拾う。 「…ふわふわじゃ、なくなったんだな」 　ローはスモーカーのふわふわな髪が好きだった。触れて貪ってそのあと訪れるわずかな甘い時間、髪の間に指を差し込んで、その柔らかさを享受するのが好きだった。 空気を纏った髪が揺れて、ローの手のひらを擽るその感触は優しくて、そうしている間はいつも、スモーカーはおとなしく目を閉じてローが触りたいように触らせてくれた。まるで想いが通じ合っているかのような、そんな愚かな幻想を見た束の間の時。 「…こんなの…髪質が変わったわけじゃねぇし、上の方は長さもあの頃から大して変わってねぇ」 　スモーカーの低い声がローの鼓膜を揺らす。今度はこちらを見据えている赫の、そのぐらりと燃えた熱は。 「…風呂でも浴びれば、すぐ元通りだ」 　ほら、崩れ落ちようとする音がする。
November 15, 2024 at 12:44 PM
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再掲シリーズ。酔っ払うとお題を求めたがる癖のある女。この時は生中2杯日本酒1合でお題は「遅延」。致してるけどできてないスモロです。
潮風に包まれている間は心地が良い。 　たくさんの魚の死骸が喰われきれずに漂う海の香り。黒い海も月明かりに照らされて、黄色い船の端に押し寄せるときには波を白く染める。 　甲板に降り立つと、キャプテンおかえり、と楽しげなクルーの声が迎えてくれた。右手に持っていた瓶を奪い取ってラムを喉に流し込む。ごくり、ごくりと揺れるたびに熱く焼けるアルコール。楽しげなクルーの声が沸き立つ。 　カツン、カツンと瓶をぶつける音が響いた。びょうびょうと潮風が吹き荒ぶ。喉を潤すたびに脳がじわじわと焼けていく。わぁ、と湧き上がるクルーの声が甲板を持ち上げる気がする。 　もっと持ってこい、と叫ぶシャチの声が波間を超えた。停泊明けの海賊船は豊かだ。本当はそれで長く過ごさなければならないのだから飲み干して良いわけではないのだけど、そんな計算が出来るなら海賊などやっていない。いいんだ、すぐそこの港に戻ればいいだけのこと。戻れる、すぐに。いや、戻らない、この港にはもう。 　風が止んだ。月が傾いて波が灰色に染まる。鼻をすんと動かしてから、おれは船内に向かう扉に向かった。 「シャワー浴びてくる」 「今ですか？」 「もう終わり？」 「いや、まだ飲んでて良い。戻ってくる」 　何か言いたげな声に背を向けて、ウォールライトに淡く照らされた廊下を歩く。船内には誰もいない。コツコツとヒールが鳴る。 シャワーブースは狭い。息もせずにコックを捻った。ざぁぁと落ちてくる真水は冷たい。停泊中にたんまりとためられた心地の良い真水。それに濡らされて肌に張り付いた髪から香るのは。 　苦い、臭い。これはおれの香りじゃない。あの男の。 　あの男の口内で燻して転がして、やっと吐き出された白い煙の。 　苦い、臭い。甘い。甘い。嗅ぎ慣れた、いや慣れてなどいない。おれの香りじゃない。 　徐々にシャワーから溢れる真水が熱を帯びていく。その熱に触れられて、香りが立ち上ってくる。頬から。首から。胸から。そして。 　あぁ、まだ足りなかったか。あんなに潮風を浴びて、酒を浴びて、それでも。 　喉の奥から上がる音に、嫌気がさす。振り払ったはずなんだ、こんなに時間をかけて。なのに、また引き戻される、こんなに容易く。 　全部、あいつの遅延性の毒のせいだ。
November 14, 2024 at 11:56 AM