画像下の文庫本のクライマックスの舞台はヨークシャー地方。ドン・ウィンズロウが面白く感じられるのは東江一紀の翻訳が良いからでもあり、本当に最高だった。

とはいえ、取り上げる題材も取材も面白いので、著者の作品はその後もいくつか読んできた。一方で、闇市は漢の世界、アングラでアウトローのイメージを植え付けてきたのも著者らと関連の版元であったのではと思う。それが大前提としてあったから、婦女子でも見に行ける髙島屋の展示は固定観念を崩してくれたのがとてもよかったし、すっきりした。

オイコラ婦女子！は本書の酒場レポで著者が編集担当の若年女性に無知さに対して実際に連呼する台詞。それに対しておじさんの蘊蓄だり〜なという感じで若年女性は応答するくだりがあります。これをコミカルに感じないのは若い頃バ先の社長にこの手のハラスメントをさんざやられたから

ネタパクとか剽窃行為そのものより、ネタ元の人より有名な人がそれをパクることでネタが注目され、その有名な人のセンスすげ〜、さすが！とか、有名な人だけがずっと賞賛され続けるところがいやだ。自分のブログでも他の喫茶ブログでも同じようなことは沢山あったから他人事ではないんだ。

いやしかし、黒か白かの思考回路がリアルに反映されているだろうなあ　やんわりとでも違和感を唱えたら、あなたは嫌いなんですか！と二者択一を迫るタイプの方が今は多そうだな