そして姉が死んで半年程か、母は私に「使えない」と言い放ち、父は私の「おねえより俺が死んだ方が良かったか？」の問いに「否定はしない」だって。使い物にならないのは解ってるよ。ここ20年は仕事も出来やしないで一日の大半寝てるんだから。寧ろ使い所が何処にあるのかこっちが聞きてえ位だ。大体使える脳みそと体がありゃ働いて稼いでくるって。私が30代の時に本でも読んでくれりゃ違う結果もあったかもしれんが、50過ぎて年齢の衰えも重なってくる今となっては手遅れだ。唯一気晴しになるオートバイに乗る気力もわきやしない。いつ何処で何を間違ったんだろう。