ほんとうのさいわい
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i:あらさん
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三ヶ月前に投稿した夢小説が無風なのを見るに、やっぱりプラスタグはTwitterしか見て貰えないわ〜〜んになり、ブルスカを放置している たたでさえ複垢管理できないのに！
December 25, 2025 at 3:32 AM
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星よりの使者 / サンデー
#hustプラス
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　ピノコニーには雨を降らせないようにしよう、と思ったのはこの時の記憶があるからかもしれない。 　その日は雨で、サンデーは傘を差していた。この時のサンデーはまだ、少年と青年の狭間だった。上等なシャツを着て、ローファーは水を弾き、靴下は白かった。傘の柄は老人の骨のような竹でできていて、傘自体の大きさと合わせるとそれなりに重い。 「これ、どうですかあ」 　呑気な声だった。突然、サンデーの傘の下に濡れそぼった手が現れる。その手は女性の物だったけれど、綺麗に塗られた爪と、腕を横に幾重にも走る、化膿した傷がどこかアンバランスだった。昔見た、傷ついた鳥を思い出す。あの鳥もまた、美しい羽の下、こんな裂傷痕があったものだった。 　そこまで考えて、ようやくサンデーは彼女が持っているものを見る。ＣＤだった。透明なケースに、むき出しのそれが入っている。雨の湿気で薄ぼやけたそれは、ますます現実味を無くさせた。 「今配ってて、私たちの曲なんです」 「……音楽家なのですか」 「いいえ。アイドルです」 「アイドル」 　言いなれない言葉すぎて、サンデーの口元はざらざらとした。甘味料のような言葉だった。今の今までは。そして多分、きっと、これからもそうだ。 「はい。本当はこのＣＤ売り物なんですけど。ちっとも売れないから配れって。その代わり全部配るまで戻ってくるなって」 　視線を下に向けているから、彼女の顔や体は見えず、ただ言葉だけをサンデーは信じた。彼女が言うなら、そうなんだろうと思った。 「傘は差さないんですか」 　ＣＤも受け取らずそんなことを聞く自分を彼女は怒るかもしれない、とサンデーはぼんやり思ったけれど、彼女は「そうおもいますよね」と呟く。 「私もそうおもいます。傘、差さないの？　って。お昼ご飯まだ食べないの？　アラームのスヌーズいい加減止めないの？　靴の踵踏むのやめないの？　アイドルまだやるの？　意味もないのに腕を切るの？」 「…………」 「そういうことの繰り返しです。私って。君は？」 「…………ワタシは、」 　彼女は待ってくれたようだけれど、サンデーは結局言葉が続かなかった。いつの間にかＣＤは目の前から消えた。 「これは君には必要ないものですね。だって、君には傘があるんだもの」 　彼女は笑って、それから消えた気配がした。多分、他の人間にＣＤを配りにいったのだろう。きっと今、顔を上げればサンデーは彼女の顔が見れただろうけれど、そうしなかった。できなかった。そこで初めて彼は、どうして教会の人々が祈る時、決して顔をあげようとしないのか、理解できた気がした。
August 30, 2025 at 10:33 AM
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天使というよりむしろ鳥
#hustプラス
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　その日サンデーが目にしたものは、星穹列車のラウンジのソファに這い蹲る彼女の姿で、彼は目を瞬かせながら「どうしたんですか？」とゆっくり尋ねた。驚かなかったのは、かつて星が同じようなことをしていたからだ。よく分からないが『崇高なる道徳の賞賛がここにある気がする……！』と言って。崇高であり賞賛されるものはもはや道徳ではなく権威主義であるような気もするのだが、それはともかく。 　女はゆっくりと顔をあげて「ここに薬を落としてしまって」と言う。 「錠剤なんですけど、飲もうと思ったらころころ転がっていっちゃって。ごめんなさい、ライトを持っていませんか」 「懐中電灯はありませんが、端末に内蔵されてるライトなら、」 「あっ、そっか！　それ使えばいいんだ！」 　気づいていなかったらしく、彼女は端末を操作して背中のライトを付ける。それは明るい車内の中でどこまでも、眩しい。思えば不思議だった。どうして人の目は、明るいところでも眩しい、と思えるのか。 「ワタシが取りますよ。腕の長さはワタシの方があるでしょうから。貴女は照らしていてください」 「助かります」 　そうしてサンデーはソファの下を覗き込んだ。そこは太古の洞窟のように薄暗かったが、光に照らされても埃の一つ見当たらない。車掌の掃除が行き届いている証だ。どうにかこうにか目視でそれらしきものを捉えて、手を伸ばす。ここから目は使えないので感覚にはなるが、どうにかサンデーはその凸を掴んで、女の方を向く。そうしたら女はサンデーの方をじいっと見ていたので、サンデーの頭は一瞬停止した。何か顔についていた？　変なことをしていた？　それとも何か、そう考えると、足元にあるソファの暗闇から、薄らとした寒気が漂って来るような気がした。 「……あの、何か」 「いえ。ごめんなさい。ただこの近さでサンデーさんの羽を見るの、初めてだったからついつい。でもごめんなさい。不躾でしたよね」 「いえ、慣れていますから」 「慣れていることと嫌なことは、両立するでしょう？　 私も手の甲の真ん中っていう変なところにホクロがあって、それ見られたら、嫌です」 　どれも初耳だったけれど、サンデーは「ほんとうに翼を見られるのは嫌ではないですし、貴女のホクロは初めてしりました」と答えた。 「左右のちょうど真ん中にあるのが嫌なんです。作り物みたいで。サンデーさんはそう思ったことはありませんか？」 「無いように思います。常に翼は一対で、平行で、左右ピッタリですから……」 　錠剤は真っ白だった。真ん中に割るための凹みがあって、裏には識別番号のようなものが書かれている。 「地面に落ちたものですが、飲むんですか？」 「三十日ぴったり分もらってるから。これを飲まないと、次の診察まで耐えられないんですよ。大丈夫、生物でもないし洗います」 　ありがとう、と女は笑った。その微笑みの左右は、歪んでいた。右がほんの少し高く持ち上がっている。えくぼは右にだけ出来ている。サンデーはそれを、どこか眩しいような気持ちで見て、自分の手を触った。手袋に包まれたそこは、つるつるとしていて、作り物めいていて、それが、なんだか。
August 29, 2025 at 10:31 AM
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会社で久々くるし〜になってウケました くるし〜
August 28, 2025 at 10:34 AM
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幼稚園の天使 / サンデー
#hustプラス
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 「私って母とよく顔が似ているんですよ」　 　ほら、と見せられた端末の中の写真には、彼女がいる。けれど文脈を読むに。 「……これがお母様ですか」 「そう。そっくりなんて超えて、同じでしょう。これは母が私と同い年だった時の写真なんです」 　まるっきり同じというわけではないけれど、簡単な顔認証を突破できるぐらいに二人は似ているように思われた。成程、とサンデーが頷いてみせれば、彼女は端末を手の中に戻した。 「私が小さな頃から、母とはそっくりだと言われてて。それが嫌でした」 「よく言われたから？」 「ううん。だって将来の私の顔って、絶対母親と同じ感じになるなって。それってネタバレでしょう？」 「でも貴女は怖い映画は全部ネタバレを見るタイプじゃないですか」 「サラッとナチュラルに人が年齢を重ねるさまをホラー映画にしないでください」 　サンデーはまじまじと彼女の顔を見て「今のお母様は、貴女に似ているんですか？」と聞く。 「そんなに気になるのなら、だったら今度母連れてきましょうか？」 「えっ」 　 「すみません、うちの娘がいつもお世話になっております。これ、つまらないものですけど」 「ああ、ご丁寧にすみません」 　本当に母親が来た時、サンデーは内心で白目を向いたような気分になったが、とりあえず大人しくお土産を受け取った。きっと星あたりが食い尽くしてしまうだろう。 　彼女の母親は「あんた凄いところで遊んでるのねえ、入場料はいくら？」と聞いており、それが少しおかしい。サンデーには母親がいた記憶がほんの少ししかないけらど、それでも彼の母親も彼女の母親はちっとも違う。 「どうです？　お母さんと私、似てますか？」 　母親が外の景色にはしゃいでいる間、覗き込むように聞いてきた女の顔は、どこか誇らしげだった。それで、ああそうか、この目の前の人は普通に、母親のことが好きなんだと思った。母親の目の前にいる彼女は、いつも よりずっと子供じみて見える。 「……顔は面影があるなと思いますが、あまり似ていません。この前見せてくださった昔の写真の方が、よほど」 「えー。なら母を連れてきた意味ないじゃないですか！」 　彼女はそんなことを言うと、踵を返し、母親と腕を組んでか一緒に窓の外を見始めた。 　これが当たり前なのか、彼女達の仲が良すぎるのか、正直なところサンデーは分からない。たた、自分が将来こうなってしまうのでは、と考えることの恐ろしさは、分かるような気がした。彼女は顔で、自分は、なんだろうか。内心？　地位と名誉？　心が？ 　将来彼女はどんな人間になるだろう、とサンデーは不意に考える。サンデーからしてみれば、彼女は子供っぽい。けれど、時折見せる静かな顔は、子供と言うよりも大人という訳でもなく、少女と呼ばれる姿だ。でもきっと、普通の人間になるだろう。無辜の羊。彼女が一度列車から降りれば、群れの中に埋もれて、きっとサンデーは彼女のことを見つけられなくなる。逆に彼女はいつだって、サンデーを見つけられるだろう。サンデーは、普通では無いから。成長してどれだけ顔が変わっても、彼女はサンデーに気づくのだろう。 　それはなんだかとても、とても。 　不意に端末に送られてきたのは、彼女が小さい頃の写真だった。カメラに向かって、ぽかんと顔をして、巨大な手を模したオブジェに座っている。それがなんだか実にしょうもなくて、サンデーは笑った。いつの間にか戻ってきた彼女が「今度これと同じ場所で同じ写真を撮ろうと思うんですけど、サンデーさんはどうですか？」と言う。なにがどうですか、なのかはさっぱり分からなかった（着いていけばいいのか、それとも一緒に映ればいいのか）けれど、サンデーは首に横を振った。あなたが一人で行くべきですよ、と諫めれば、彼女は「牧師みたいな言い方ですね」と言うので、「ただの友人の忠言ですよ」と答えた。彼女の軽やかさに、自分はいらないと思ったから。
August 28, 2025 at 10:33 AM
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泣いている天使 / サンデー
#hustプラス
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　サンデーが、女の泣いている場面を見たのは映画を見ている時だけだった。星のやたらめったら広い自室でプロジェクターを使って古びた昔の、よく言えば古典的な、悪く言えば決まりきった展開の映画を見ていた時、女は泣いていた。少女が、自殺志願者の主人公のために、毒薬ともしらず薬をとってあげようとして、怪我をしてしまったシーン。目を擦り、鼻を啜って、うう、と呻いていた。サンデーはそんな彼女の顔がプロジェクターの光で照らされるのを、ぼんやりと眺めていた。もし自分が死んだらこんなふうに彼女は泣くのだろうかと思って、けれどそちらは全く想像できなかった。彼女のことを血も涙もない人間だと思っているわけではなく、本当に、想像できなかったのだ。 　 　彼女には友人が多くいるようだった。サンデーと話していても、彼女と同じように星穹列車に遊びに来た人間がいれば、その人間の名前を呼び、サンデーに一言告げてから、そちらの方に行く。そんな姿を見るにつけ、サンデーはどこか例を見せられているような気分になる。普通の人間、無辜の民、どこにでもいる人。 　彼女に信ずる神はおらず、ただニュース番組で自分が最下位の時と一位の時だけは信じるのだといっていた。なので彼女が骨折したという話を聞いたのも、骨折した後ではあったが、骨折が完治したあとでもあった。サンデーはそのすっかり治ってしまった腕をまじまじと眺めて「どんなふうに折れたのですか」と呟く。 「ちょっと、痛いこと思い出させないでくださいよ」 「すみません、つい好奇心で」 「でも対した折れ方はしなかったですよ。バキ！　って綺麗に折れたんじゃなくて、ちょびっと、ヒビが入ったというか。欠けた、の方が近いかもしれませんね」 　結局言ってくれるのか、とサンデーは思いながら、治った腕をぶらぶらとさせる彼女を見る。彼女はピノコニーにいた頃には出会わなかったタイプ――――ではなく、ピノコ二ーではもう何万回も見かけたような人間だった。通りすがる有象無象、そして羊。サンデーはかつては羊飼いだった。それなのに何故か今、羊がのんびりと草を食むのを、他人事のように眺めている。ここに羊を追い立てる犬はいない。 「泣きましたか」 　不意に、サンデーは自分でもよく分からないまま、そんなことを聞く。女は目を瞬かせて、それから分かった。 「いいえ。泣けませんでした」 　泣きませんでした、ではなく、泣けませんでした、という彼女のことがサンデーはさっぱり分からなかった。あれだけはらはらと映画で泣いていたのに、と思ったけれど、彼女がなんだか名残惜しそうに、元通りになった腕をなぞっていたので、その理由が分かったような気がした。
August 26, 2025 at 11:44 AM
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TLおかしくなっちゃった
August 25, 2025 at 9:57 PM
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実写版忍たま、ジェットコースターみたいだった 話を全く思い出せないが、謎の満足感はある
August 25, 2025 at 2:32 PM
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tinyfoxのアラクネちゃんお迎えすることになったから、1回7700円のカウンセリング飛ばそうかな……と本気で悩んでる
August 24, 2025 at 12:43 PM
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忘れっぽい天使 / サンデー
#hustプラス
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 以下は本文の内容です。 　ある日星穹列車にのほほんと遊びに行くと、なんか一人だけ世界観の違う人がいたので（ニンブスに翼）、私は「ウオッ……」と声を上げてしまう。彼は冷静に「驚かせてしまってすみません」と言ってくれるので、尚更恥ずかしい。 　彼はサンデーと名乗った。最近この星穹列車に乗ったそうだ。 　ちょうど皆は外に出ていて、彼一人でお留守番をしているらしい。あのぱむぱむした車掌さんは列車の整備中。若干の気まずさはあったものの、私は正直なところ、この目の前の、新しい星穹列車の乗客に興味津々なのだった。 　とりあえず場を和まそうと「サンデーって素敵なお名前ですね。パフェみたいで」と言ってみるが、彼はキョトンとした顔で「パフェ、ですか？」という。 「え、パフェのことサンデーって言いません？」 「それは、サンデーという味のパフェがあるということですか？」 「ううん、サンデーイコール、パフェ」 「そうなんですか」 「そうなんですよ」 「「………………」」 　沈黙。すみません、私が悪かったです。そう思ってまごついていると、彼は気を利かせてくれて、「何かお飲みになりますか？」と言ってくる。その言葉に私は一瞬固まって、ああそうか、この人はまだ知らないのだったと当たり前のことを思った。 「すみません、大丈夫です。私、水しか飲めなくて」 「水でしたらここにもありますが」 「あ、えーとですね。その……駄目なんです。ランダム性が。だから飲める水も決まってて」 「ランダム性？」 「食べ物とか飲み物とかランダムじゃないですか。私それがダメで。うわっ気持ち悪って。病気とかじゃなくて感覚なんですけど」 「……………すみません、意味がよく」 「わ、わー。ごめんなさい！　私頭良くなくて、ごめんなさい、喋りも下手でなんか、アハハ。よく言われるんです全然何言ってるか分かんないって。気にしないでください。あ、私が言うことじゃなかったかな……」 　星穹列車の人はこんな私に慣れてるので、ついつい忘れていたことだけど、私は『こう』なのだった。もう何も言わない方がいいな、と思って唇を引き結んだら、サンデーさんは少しだけ小首を傾げる。小鳥のような仕草だった。 「スピーチをしているわけでもないのですし、好きに話されたらいいと思いますよ」 「あ、そうですかね」 「それで、ランダム性とはなんなのでしょうか」 「…………あれ、続けるんですか？」 「貴女が嫌でなければ。興味深いので、ぜひお聞きしたいのですが」 　​―――――なんていい人なんだろう！　星穹列車の人はみんないい人だ。いい人じゃないと乗れないっていうルールがあるんだろうか。面接とか？　人柄重視採用？ 　私は感激して口を開こうとしたけれど、こうやって反射的に喋るのが良くないなあと思って口を閉じる。せめて考えて話さないと。 「うんと…………あ、錠剤ってあるじゃないですか。お薬とか、サプリメントとか。あれがいちばん良くて、理想なんです」 「同じだから？」 「あ、そう！　そうです！　一緒だから！　飲んだら分からないし、同じだからです。噛んだり、舌で触ったり、同じじゃないとおえって。固形物よりかは液体の方がいいんですけど、でも水って硬水と軟水があるでしょう？　硬水がいいんですけどここ軟水だから……」 「なるほど。つまり、貴女のランダム性というのは味もそうですが、食材の形のことも言っているのですね。液体は形自体は流動なので固形物よりかは摂取しやすく、サプリや薬のようなものは口の中で形を変えないから理想的。逆に言うと咀嚼する必要のあるものは、どれだけ外が均一な形をしていても、崩れてしまった時点で駄目だと」 「そ、そうです！　なんで分かるんですか！？　すごい！　頭いいですね！　よく頭いいって言われません？」 　こうも私の言いたいことをピタリと言語化されてしまうとは、とはしゃいでしまった私を見て、サンデーさんはにっこりと笑った。 「言われませんよ。狡猾だと言われたことはありますが」 「…………え、あ、す、すみません」 　てっきり皮肉かと思って私はへこへこと謝ったのだけど（実際私はうるさかっただろうし）、今度は彼の方が慌てたように「いえあの、冗談ですよ。こちらこそすみません……場を和ませようとしたのですが。星さん達のようにはいきませんね」と言う。私達は無言で目を合わせて、それからほんの少し笑った。いや嘘、サンデーさんは薄く口の端を持ち上げただけで、私はあはは！　と大きな声を出してしまった。反省。 「サンデーさん、面白いですね。今日はみんな居ないみたいなので帰りますけど、また来たらお話してくれますか？」 「面白いかどうかはさておき、お話はええ、またしましょう」 「……ほんとに？　嫌じゃない？」 「少なくとも今は嫌ではありませんよ」 　そんな会話をして、私達は別れた。手を大きくぶんぶんふったら、小さく返してくれたのが嬉しかった。 　 　▽ 　 「最近、あんた達仲良いよね」 　列車のラウンジでのんびりしていたら、横にぴょこんと星ちゃんが座ってくる。勢いが強すぎて私の体は横倒しになった。起き上がるのも面倒で、私はそのまま話すことにする。 「えっと、私と誰？」 「あんたとうちの末っ子」 「あ、サンデーさん？　確かに最近はよく話すかも」 　初対面の時から、私たちはよく話すようになった。サンデーさんは私なんかよりもずっと頭が良くて、理路整然としているから、私の言うことをすぐに理解してくれる。嫌な顔だってしないし。この前、パフェをお土産に持っていったら嬉しそうに食べてくれた。好きな映画の話もしたし、私が昔、場末のアイドルだったことも、かなり話した。起こったこと、嫌だったこと。あとは今の仕事の悩み事とかも。詳しくは知らないけど、サンデーさんは前に管理職をしていたらしく、そのアドバイスも実に的確だった。 「ふうん。この私を差し置いて、いい度胸だね」 「あはは、それどっちに向かって言ってるの？」 「両方」 　星ちゃんは気まぐれな猫のようなところがある女の子で、そう言いながら私の上に倒れてくるので、おかしい。「重たいよー」と言えば、「重くないよ。美少女なんだから」と真面目な声で返ってくる。それが尚更おかしい。 「…………でも、最近はちょっと、距離置きたくて」 「そうなの？」 「うん、だって​―――」 　 「二人共、どうされたんですか、そんな格好で」 　 　噂をすると影、とはよく言ったもので、そんなタイミングで入ってきたサンデーさんに、私は少しドキリとする。やっぱりその場に居ない人の話をするもんじゃないなと反省したら、星ちゃんがあっけらかんと「あんたの話をしてたんだよ。この子があんたと距離置きたいって」と発する。 「…………そう、ですか」 「あ、違います違います！　誤解です！」 　私は咄嗟に体を起き上がらせて、星ちゃんはずるりと落ちてしまった。酷いよ、と口走る星ちゃんの方がよっぽど酷いので一旦無視して、私はサンデーさんのところにかけよる。 「ええと、その、まずサンデーさんがいないところでサンデーさんの話をしてしまったことを謝らせてください。ごめんなさい」 「いえ、そんなのよくあることです」 　そうやって笑うサンデーさんだったけれど、こればっかりはジョークでもなんでもなく本当のことなんだと思えてほんの少し、さみしい。 「…………サンデーさんとお話するのは楽しいです。本当に」 「ですが」 「楽しすぎたんです。あのね、サンデーさん。嫌だったのは私の方。私は、私が嫌でした」 「…………」 　サンデーさんは押し黙った。分かっているんだろうか。いや、多分分かっていないんだろうな。それが私には何
August 24, 2025 at 5:59 AM
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なんか昔は親戚のこと意味もなくうっすら嫌いだったんだけど、ここ一、二年で年の近い親戚と交流するようになって、二人とも私より年下なのに凄く立派で偉いなと思うし、そういう人とお話出来て嬉しくて、楽しい
August 24, 2025 at 5:05 AM
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見てこれ サンシャイン水族館のタコ 素敵だね
タコが真っ暗闇のなかで白く光り輝いている写真
August 24, 2025 at 5:02 AM
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部屋が暑い 助けてー
August 24, 2025 at 4:49 AM
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体のあちこちが無限に痒い 無限かいかい編
July 26, 2025 at 8:08 AM
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永遠に蕁麻疹が止まらなくなってる お助けー
July 26, 2025 at 8:07 AM
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もう十年以上唇の皮を剥がす癖が治らなくて、そのせいでいつも右の人差し指のネイルだけが爆速で剥がれる
May 31, 2025 at 5:37 AM
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自分で書いた夢小説を読んで、うっとりしている
May 24, 2025 at 2:10 PM
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こういうときイベント主催者の人胃を痛めてそう 大変だな
May 24, 2025 at 1:30 PM
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悲しいことはなくならないから、という文言に後ろ髪をひかれている人生
May 1, 2025 at 2:27 PM
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夢主さん達には結束バンドになってほしいし、ガルデモにもなってほしい
May 1, 2025 at 9:29 AM
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原稿が終わらないよ〜〜〜〜ん
May 1, 2025 at 9:01 AM
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こんなこと言うとプレッシャーになるかもしれませんがみたいな前置きしてくれてる人の言葉がプレッシャーになったことなんて一度もない、なぜなら私はその人の言葉の瞬間は信じていても永遠であるとは信じていないから
February 10, 2025 at 12:22 PM
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私が夢に対して啓蒙するツイートをした時だけいいねしてくるフォロワー(色んなフォロワー)
February 10, 2025 at 12:17 PM
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🔞夢小説のデータが消えたツイについたいいね数がその🔞夢小説をアップした時につくであろういいね数を上回っているのを見た時にやる気がなくなってしまった
February 10, 2025 at 12:15 PM
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なんかあたしって普通に猫より犬が好きかも インターネットのお猫様みたいな過剰な持ち上げに辟易してきたのもあるし ペットのいのちは全部大事でいいじゃないですか
February 8, 2025 at 9:37 PM