黄金★まくわうり
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makuwatf.bsky.social
黄金★まくわうり
@makuwatf.bsky.social
スタスクとスカファが好き
翼が撫でられる感覚が、癪だが何となく心地よく感じてきたことを、スカイファイアーに告げる事はないが、折角だからされるがままにしといてやろう、とキーを叩く。
「まあ、私が触れたいだけなんだけれどね」
 君の翼は綺麗だから、と呟いたスカイファイアーの言葉には、敢えて応えるのを止めた。止めたと言うより、何と返すのが適切なのか、一瞬戸惑ったと言った方が正しい。少しばかり揺れた指先を軽く握ると、再びキーに向かう。研究結果のバグを見つけ、明日の討論会に論文を間に合わせるのが最優先ではあるが、この時間も悪くないな、と少しだけスタースクリームは思った。
August 9, 2025 at 7:18 AM
 データパットから目を離さずに、機嫌悪そうに訊く。隣から柔らかく笑うような吐息が聞こえた。
「君の研究が纏まるまで」
 さっきより落ち着いてるし、落ち着いて見直したら、見落としに気付けるよ、と言うスカイファイアーに、スタースクリームはため息をつく。
「お前のそういうとこ、マジでなんかムカつく」
 スタースクリームの言葉に、褒められてるのかな? と笑うスカイファイアーに、どこかが褒め言葉だよ、と呆れた様に返す。そしてスタースクリームは分析結果をもう一度見直す作業に戻る。
↓続
August 9, 2025 at 7:18 AM
「撫でられると落ち着くだろう?」
「お、落ち着くか! 馬鹿かお前!!」
 スタースクリームの怒鳴り声もどこ吹く風、スカイファイアーはまた優しくスタースクリームの翼を撫で始めた。スカイファイアーのマイペースな行動に、もう一度怒鳴ってやろうと思うスタースクリームだったが、スカイファイアーの指が、彼の指先の温度が、何となく、何となく悪くない気がして、怒鳴るのを止めた。そして、機嫌の悪い顔を崩さずにデスクに向き直った。一瞬、スカイファイアーの指が離れたが、直ぐに隣の椅子にスカイファイアーが座る気配がして、またスタースクリームの翼に柔らかく優しい温もりが戻って来る。
「いつまで撫でてる気だ」
↓続
August 9, 2025 at 7:17 AM
 宥めるように言うスカイファイアーの指が、そっとスタースクリームの翼に触れていた。ゆっくりと、優しく、撫でるように。
 スカイファイアーに己が翼に触れられている事に驚いたスタースクリームは、咄嗟にスカイファイアーと距離を取る。  
 なんとも言えない不思議な感覚が、スタースクリームの中をかけ巡る。それは不快なものなのか何なのかすら分からない、彼にとって初めての感覚であるが、しかし、どこかで感じた事のある感覚にも似ている。それが何なのかは彼自身も分からない。
「き……気持ち悪い触り方すんじゃねえよ!」
 つか、触んな! と動揺と共に出した言葉は、先程までの威勢は消え、虚勢の様に聞こえる。
↓続
August 9, 2025 at 7:16 AM
「その様子じゃ、まだ纏まってない感じだね」
 スカイファイアーののんびりとした言葉に、スタースクリームが遂に吠える。
「お前なあ! 俺が苛ついてる事ぐらいすぐ分かるだろ!? そうやって俺を揶揄って楽しんでんのか? 優しげなツラして陰険な野郎だな! そもそも俺はお前のよく分かんねえ鈍感な所が気にいらねえし、闘争心がない似非平和主義な所もマジで気にいら」
 何かが触れた感触がして、スタースクリームは思わず言葉を止めた。じんわりと、温かみのようなものが広がる。
「スター、落ち着いて」
↓続
August 9, 2025 at 7:15 AM
あいつらを見返すぐらいの成果は出た、理論上は分析の数値が合うはずなのに、最後の最後で合わないなんて、とスタースクリームは歯噛みをする。プライドの塊であるスタースクリームが、他の科学者達に馬鹿にされたまま引き下がる事などできるはずもない。が、実際の数字は無情である。その事実がスタースクリームを更に苛立たせる。
 「スター、進んでるかい?」
 背後から、まるで緊張感のない声が聞こえ、スタースクリームは引き攣るこめかみに指を当てた。
 「……スカイファイアー、お前にはこの状態が、進んでるように見えるのか?」
 一旦、理性的に感情を抑えて振り向いた先には、優しく微笑む白い大型機が佇んでいる。
↓続
August 9, 2025 at 7:14 AM
それめちゃくちゃ分かります…!
出るもの出るものほぼ限定生産ですものね…
出会ったら即お迎えしないと次いつ出会えるか😭
MPスカファ、今年の春ぐらいのタカトミモール蔵出しで出てたんですが、その時買わなくてそこそこ後悔しました💦
November 28, 2024 at 9:44 AM