真冬の海
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真冬の海
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最近の読書感想はこちら↓
https://sizu.me/mafuyu
斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』読了
読書会で知ってからずっと気になっていた復刊版

人には物語が必要だ、を物語にした作品だと思った
推理も過程もなんなら語られる過去さえ読者に真相は解らない(地の文では描かれない)
ミステリでもホラーでもなく、疵と欠落を慰め合う関係性が呪いの極みを見せてくれる青春物語だった…不穏な玄関先の窓破壊に期待と安心感を抱くとかもう完全に囚われていて最悪に最高

今月末には続刊も出るらしいのでそちらも読みたい
July 9, 2025 at 6:22 AM
SFマガジン8月号
津久井五月『カササギを絞め殺す』読切短編読了
面白かった…!闇のAIとヤクザの融合召喚SFだった
滑らかになる世界の先で社会における人間性の必要性って強くも弱くもなるなあと考えこんでしまった
武器になったり弱点になったり
依存させるテクがヤクザらしく悪辣で、こういうの大好き

8月号はギブスン特集で「ウェルカム・トゥ・ザ・スプロール!」と銘打ったブックガイドページがとても良かった!初心者さんにも再読勢にもよきよき里程標だと思うおすすめです
July 8, 2025 at 8:08 AM
フリオ・リャマサーレス『黄色い雨』読了
朽ちてゆく集落、人と人との関わり、残された者の人生を、打ち続ける詩のような体裁で描いた美しい文学作品だった

静寂の中でひたすら時間が過ぎてゆく残酷さは、四季の景色が素晴らしいだけにひどく対照的に感じられ、悲しく寂しい気持ちになった
残酷さは同時に救いでもある気がする
かつてあった営み全ては壊れてしまい、繁茂する植物、地を埋め尽くす黄色い雨、降り続く雪などで埋まってしまった
止まらない滅びの果てを知りたくて夢中で読んだ

犬お好きな方にはおすすめし難いシーンありました
July 7, 2025 at 8:24 AM
テッド・チャン『息吹』読了
ため息が出るほど素晴らしい短編集だった

『商人と錬金術師の門』絵本にして欲しいくらい子どもにも楽しめる面白さのぎゅっと詰まった物語
『息吹』知性を持つ生命体の、絶望の壁を前に腐らず倦まずどこまでも真摯な伝え遺したい意思の崇高さに感動した
『大いなる沈黙』知性により編まれた一編の叙情詩のよう…美しかった
『不安は自由のめまい』量子的な世界線ものSFを読んだと思ったら読後自らの生き方について考えさせられていた
July 5, 2025 at 9:54 AM
心躍るシール買ってきたよ
UFOが可愛すぎませんか
何に貼ろうかな並べるだけでも楽しい!
July 4, 2025 at 1:13 AM
グレッグ・イーガン『シルトの梯子』読了
面白かったー!1部は目まぐるしい展開に翻弄され、本編の2部前半は抑えたイーガン節で進行し、後半怒涛の鳥肌連発でした
ラストもすっきり美しく最高の気分になれた
イーガン作品でこんなにドラマチックなのはちょっと珍しいのでは
July 2, 2025 at 6:40 AM
入場当選したので来ましたよ
本日発売のリサーキュレーションカラー買えた!
ガンダムベース限定ガンプラ沢山買ってしまった

足もとの消化器が味わい深い
June 28, 2025 at 2:48 AM
表紙ホサカのヘッドセット格好いい!
The Peripheralの邦訳出版待ってます…!
June 27, 2025 at 4:39 AM
GOAT 2025 summer
面白い作品が多くて楽しい

一穂ミチ『おやすみなさい、子羊ちゃん』これは酷(ひど/むご)い…!ラストほんっと好き

市街地ギャオ『IN a FloP』消費する側される側が混沌としていて哀しい虚無の擦り切れ世界だった…今号のテーマ「悪」明確にはどこにも無くて、かと言って幸せもなかった

小原晩『遠山くんの実家で飼っていた犬の名前をもう思いだせない』もやっとしたり安心したりありきたりな心を描くまるで詩のような短編…と思ったら創刊号では詩『一夜』が掲載されていた作家さんでした
June 25, 2025 at 11:59 PM
グレッグ・イーガン『シルトの梯子』読み始め
まだほんの序盤の第一部を読んだ

・飛び込みで行って良い場所と良くない場所がある
・キャスはやる気ありすぎて本人も周りも大変そう
・実験ばかりしている
・突然の大ピンチ(なお現地に於いて解決策は…)

これから第二部なんだけど、既に波乱万丈で疲労気味であります
イーガンさんに振り回されたい人向け…?
June 24, 2025 at 5:50 AM
GOAT 2025 summer
真ん中あたりの現代詩を読んでみた

5編どれも良かった!書かれているテーマはとても"今"であり普遍的でもある
読むと脳内が懐かしの3Dアートを眺めているような状態になるのがとっても楽しい
橘上さんの『ライフ・イズ・デジタルタトゥー』めくるめくグルーヴ感が癖になる
柴田聡子さんの『はらがたつなり』タイトルとは裏腹にふわんふわんした気持ちになった心地よい
June 24, 2025 at 12:52 AM
春暮康一『オーラリメイカー』読了
表題作は物凄く丁寧に優しくゆっくりと事態が解き明かされてゆく心地良さで途中幾度となく寝落ちしてしまった光の作品
「虹色の蛇」映像化して欲しいすぎる
「滅亡に至る病」ダークでかなり好き
とても面白かった!ネタバレ不可避感想は後日
June 20, 2025 at 8:45 AM
KindleセールでハヤカワSF2冊買ったよ
読みたかったから嬉しい!
June 18, 2025 at 12:09 AM
ポール・アダム『ヴァイオリン職人の探求と推理』
夢中で一気に読了してしまった

感動的なミステリだった!
犯人探しもさることながら歴史的に余りに有名な楽器の謎を追う展開もスリリングで物凄く面白かった
全体的に叙情的でとにかく情緒豊かな作品
クラシックを聴きたくなり赤ワインを口にしたくなーる
June 17, 2025 at 5:07 AM
家族の通院付き添い・今日のお供は
ポール・アダム『ヴァイオリン職人の探求と推理』
まだ序盤ですが仕事上がりに集まる演奏家達が出てくるあたりとても良い
描写が細やかで叙情的なのも独特で雰囲気ある

病院はまだまだ時間掛かりそうなのでどこまで読めるかちょっと楽しみ
June 16, 2025 at 3:15 AM
麻耶雄嵩『貴族探偵』読了
想像よりソフトで楽しい短編集だった
榎木津礼二郎は物凄いアクティブだなと思えるほど妙にゆったり優雅な探偵さんで毒気が抜かれる
トリックの重ね付けが贅沢だなと思う
文庫なのに中表紙も凝ってるーこれが貴族…!
「こうもり」「春の声」が好き
June 15, 2025 at 9:49 AM
映画『国宝』観てきました
面白かったー!緊張感に息が詰まり鳥肌がたったり瞬きしたくなかったりで長さを感じさせない密度だった。冒頭の料亭シーンは強くキルビルみを感じたらやはりであった
長く人生を追う系は必ず感動してしまう
June 12, 2025 at 8:51 AM
次は春暮康一さんの『オーラリメイカー』に決まったのかな難しそうで単著は腰が引けていた作家さんです理解できたら良いなあ……
June 10, 2025 at 11:10 PM
following feedと読書会への信頼感
切れ者有能宣教師しかいない
June 10, 2025 at 6:09 AM
山田鐘人『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア』1-2(完結)かなり久しぶりの再読了

絵のゆるさと展開の穏やかな静けさが合っていて和む…決定的な事柄は明言されないけれど察するに余りある描写がとても良い
ラストは悲しい、寂しい、辛い、希望が見えなくもないけどやはり切ない
June 10, 2025 at 12:47 AM
田辺剛『ラヴクラフト傑作集 インスマスの影』
1-2(完結)読了

素晴らしいコミカライズだった
ラストのオチが映画ぽくて良いなあと思い調べてみたらやはり映画化されていた
スペインで製作された方は恋人同士のクルーザーバカンスという海外ホラー王道になってる
なんと邦画にもなっていてこちらは配信されているので観てみよう佐野史郎さんとか期待しかない
June 10, 2025 at 12:42 AM
GOAT 2025 summer幾つか読了
今回も盛り沢山でまだまだ読める…!

朝井リョウ『特集:キトヴォラの今』
とても"今"だった

小川哲『落ち着いて』
これは心がささくれる…苦手な声を思い出す

梨『書き終わったら幸せ様まで渡してね』
展開が斬新でとても面白かった!

冲方丁『Deadly Migratory Fish-死滅回遊魚』
良かった!創刊号でも冲方作品が好きだったな

野﨑まど『GOAT忍法帖』
何でも笑って許してくれる友人におすすめしてしまったよもーーー
June 8, 2025 at 4:15 AM
円城塔『去年、本能寺で』読了
短編集なのでばらばらに読んでも楽しめるが最終的にはひとつに集約されてゆく構成で震えた
どの作品にも円城ワールドSF的ケレン味が溢れてる

「三人道三」「冥王の宴」「偶像」「去年、本能寺で」が特に面白かったどれもフフッとなる楽しさ…と思いきや表題作ラストのラストで悶え倒れた
June 6, 2025 at 2:37 AM
円城塔『去年、本能寺で』読み始め
短編集で円城節も読みやすさ↑↑
「三人道三」の一道三、二道三、三道三にムッフーーーーとなった豪快なルビ芸も楽しい
表紙絵も格好良くて何度も見ちゃう鉄の馬!
June 4, 2025 at 10:37 PM
森博嗣『赤目姫の潮解』読了
百年シリーズは完全に3冊がセットだった…!当たり前かもだけどそうとしか言えない

過渡期におけるブレイクスルーを目撃してしまった気持ち3冊目の赤目姫は「凄い…!凄い…!」の連発でどきどきと感動が非常に大きかった
詩で波形を表現するインフォグラフィックはイルミナエ・ファイルを彷彿とさせて未来的で素敵だった
感想はネタバレ大会待った無し(後日)
June 4, 2025 at 1:02 AM