真夜中
banner
m-ynk.bsky.social
真夜中
@m-ynk.bsky.social
好きじゃないものに接したときに「自分のコンディションが悪かったのかも」「自分の嗜好が偏っているせいなのかも」と考えがちなのが良くないと感じている 食でも対人関係でも そりゃ好き嫌いないほうが何でも楽しめて良いのかもしれないけれど、違和感に目をつぶって自分を騙し騙し運用していったらどこかで大きく破綻してしまう そんな予感がある
December 29, 2025 at 5:05 PM
正しい執着って何なんだろう 愛と尊厳を両立させるこだわりとか 手放すことを恐れずにそれでもなお握りしめるものとか 愛着には変化や自由をしょうがないなあと言いつつ受容するための余白がある気がするよ
December 27, 2025 at 6:39 PM
超個人的な意見だが、朔と一香・朔と新城は、それぞれハンニバル・BBC版SHERLOCKのあの2人の関係性とどこか似通っていてそこらへんも読んでて非常に楽しい。あと物語唯一の?良心、洋館の畑を管理する源さんのキャラクターも好き。一緒にお茶飲みたい。主人公が一香から朝倉満という男性に変わる、続編の『赤い月の香り』は、別の語り手から語られる登場人物たちの佇まいを想像する面白さもあったな。
December 27, 2025 at 5:16 PM
それはそれとして小川朔と幼馴染の新城(へビースモーカーで見た目がヤクザな探偵)の関係が本当に良くって......ええそれはもう......本当に......。
December 27, 2025 at 4:51 PM
気がして勝手に救われた。『薬指の〜』の結末も美しくて怖くて大好きなんだけれど。千早さんの、匂いや色、草木や花の描写が巧みでそのあたりもすごく好きだった。内容に自死や身内間の暴力の描写があるのであまり触れたくないひとは避けたほうが良いが、誰とも分かち合うことのできない感覚を、誰とも分かち合わないまま、そのひとのために遠くから祈ることとはこういうことなのかもしれない、とシリーズを通して感じたのでした。匂いって空気に溶けた記憶なのかもしれない。
December 27, 2025 at 4:47 PM
調香師の元で働く条件として、彼が調香したスキンケア用品(シャンプー・化粧水・洗濯洗剤など)を使うことを提示される。天然由来の精油などで調合されたその香りを纏い、彼とともに丁寧に調理された食事を囲むうちに彼女の精神や身体は次第に健康になってゆくのだが、同時に、自身の体臭がなくなっていくような、彼に自分の身体を管理されているような感覚に陥りはじめる。私は割と閉じた世界の共依存の話が好きで、この2人も一歩間違えばかなり危うい関係性なんだけど、それを切なくも愛おしく爽やかに交わしていった結末に、『薬指の〜』で弟子丸氏の部屋に消えて行った主人公のゆくえにずっと絶望感を抱えていたおれの心がそっと慰撫された
December 27, 2025 at 4:30 PM
前職を辞めてからしばらく家に閉じこもっていた主人公の若宮一香。バイト急募の貼り紙を見て面接を受けに来訪した洋館で出迎えたのは、どんな香りも再現できる天才的な嗅覚をもった調香師の小川朔。彼は客から依頼を受け、要望に沿った“香り”を作る。その嗅覚はただ鼻が効くという範疇にとどまらず、過去に嗅いだことのあるありとあらゆる匂いをすべて記憶したり、人の体調を体臭から読み取ったり、他人がついた「嘘」を嗅ぎ取ってしまったりというような驚異的なものであった。そんな彼の噂を聞きつけてきた客が露わにする際限のない香りへの欲望によって、一香と朔が心のうちに沈めていた孤独感が共振され......というような内容。
December 26, 2025 at 3:14 PM