88年ルマン。
すでに世界選手権シリーズからは撤退していたワークスポルシェであったが、『962Cにはまだやり残した仕事がある』としてルマン24hだけはスポット参戦。

EMSに最新のボッシュモトロニック1.7を投入し、燃費はそのままに出力アップしたエンジンでミュルサンヌの手前で391km/hを記録。

レース終盤、手負いのミッションを労わりながら逃げるジャガーXJR-9を962Cが濡れた路面でもスリックタイヤで猛追するが、最後わずか99秒差でジャガーが逃げ切り81年から続くポルシェのルマン連覇を阻止。

リヤまわりの違い。
左：ルマン仕様。高速域でのドラッグ低減を狙ったロングテール＆ローマウントウイング。
右：スプリント仕様。慣性モーメント縮小したショートテールとハイマウントウイングでコーナリング性能重視。

ということでルマン仕様なら左が近いのですが、キットは右の状態。
ルマン仕様に近づけるなら結構な改造が必要。

ワークスの継承

左：ロスマンズ　ポルシェ962C　86年ルマン優勝車
右：シェル　ポルシェ962C　88年ルマン2位