どう言った病名が発達障害の範囲に入るのか。
実は、ICD10までの発達障害を「広汎性発達障害(F84)」とするとADHDは入っていない。多動や注意の障害(F90系)は別系統になる。
これがICD11では、
・ASD
・ADHD
・LD
・知的障害
などが神経発達症(6A群)に含まれる。
しかし下記は含まれない
・場面緘黙
・反応性アタッチメント症
・チック症群
詳細については下記を参照して欲しい。
また、非常に重要な事として診断基準が変わっている点も挙げられる。
※参考URL
journal.jspn.or.jp/Disp?style=o...
どう言った病名が発達障害の範囲に入るのか。
実は、ICD10までの発達障害を「広汎性発達障害(F84)」とするとADHDは入っていない。多動や注意の障害(F90系)は別系統になる。
これがICD11では、
・ASD
・ADHD
・LD
・知的障害
などが神経発達症(6A群)に含まれる。
しかし下記は含まれない
・場面緘黙
・反応性アタッチメント症
・チック症群
詳細については下記を参照して欲しい。
また、非常に重要な事として診断基準が変わっている点も挙げられる。
※参考URL
journal.jspn.or.jp/Disp?style=o...
法律によって決められた一定の障害を持つ人に発行される手帳。
日本では3種類あり、それぞれの状態に応じて発行される。法律的には「障害者手帳保有者=障害者」となる場合が殆どなので税制などの優遇は手帳準拠である。
身体障害者手帳。
・1級~7級
・身体的疾患が対象
・先天的でも後天的でも対象
療育手帳
・A級とB級
※都道府県・政令指定都市で等級が異なる
・知的障害が対象
・基本的には先天性が対象
精神福祉障害手帳
・1級~3級
・精神疾患が対象
・基本的には後天的が対象
現在700万件以上発行されているが、重複保有も可能なため実際の対象者はこれより少ないと推察される。
法律によって決められた一定の障害を持つ人に発行される手帳。
日本では3種類あり、それぞれの状態に応じて発行される。法律的には「障害者手帳保有者=障害者」となる場合が殆どなので税制などの優遇は手帳準拠である。
身体障害者手帳。
・1級~7級
・身体的疾患が対象
・先天的でも後天的でも対象
療育手帳
・A級とB級
※都道府県・政令指定都市で等級が異なる
・知的障害が対象
・基本的には先天性が対象
精神福祉障害手帳
・1級~3級
・精神疾患が対象
・基本的には後天的が対象
現在700万件以上発行されているが、重複保有も可能なため実際の対象者はこれより少ないと推察される。
ICDが国際的な医療の診断群分類。DSMがアメリカ精神医学会の診断群分類。
現在ICDが11版、DSMが5版になっており、ICD11の精神疾患部分はDSM5を元に作成されている。なおDSM5が作成されたのが2013年なので既に10年前基準とも言える。
発達障害に関しては、ICD11で「神経発達症」と名称が変わっている。そのため正式には発達障害と言う病名は存在しない。
またICD10からICD11で神経発達症の範囲も変化しており、これまでは含まれていない病名も含まれるようになった。この事からも、医学的には病名は明確な物ではなく時代変化に応じて変わる物と理解すべきである。
ICDが国際的な医療の診断群分類。DSMがアメリカ精神医学会の診断群分類。
現在ICDが11版、DSMが5版になっており、ICD11の精神疾患部分はDSM5を元に作成されている。なおDSM5が作成されたのが2013年なので既に10年前基準とも言える。
発達障害に関しては、ICD11で「神経発達症」と名称が変わっている。そのため正式には発達障害と言う病名は存在しない。
またICD10からICD11で神経発達症の範囲も変化しており、これまでは含まれていない病名も含まれるようになった。この事からも、医学的には病名は明確な物ではなく時代変化に応じて変わる物と理解すべきである。
【DCD】
発達性協調運動障害。
発達障害の1つになるがADHDやASDやLDと比べると市民権が弱い。
身体的に問題が無いのに、身体を動かす事が困難な状態になる事で運動の不器用さが非常に強い状態にある。
身体を上手く使う事が出来ない事で下記のような症状が出る
・体幹が取れず、すぐに座る
・姿勢が乱れる事で運動ができない
他の発達障害との併発も多く、原因がどこにあるのかは注意が必要。PT訓練などを積む事で多少改善する場合もあるが劇的には改善しない。
学校などでは「頑張れば出来る」と無理させる事で思わぬ二次障害に繋がりやすい傾向があるため、精神的な面でもサポートが必要。
【DCD】
発達性協調運動障害。
発達障害の1つになるがADHDやASDやLDと比べると市民権が弱い。
身体的に問題が無いのに、身体を動かす事が困難な状態になる事で運動の不器用さが非常に強い状態にある。
身体を上手く使う事が出来ない事で下記のような症状が出る
・体幹が取れず、すぐに座る
・姿勢が乱れる事で運動ができない
他の発達障害との併発も多く、原因がどこにあるのかは注意が必要。PT訓練などを積む事で多少改善する場合もあるが劇的には改善しない。
学校などでは「頑張れば出来る」と無理させる事で思わぬ二次障害に繋がりやすい傾向があるため、精神的な面でもサポートが必要。
【LD】
学習障害。
※勉強が出来ない障害ではない。
主に読み書きに関する障害で「全く読めない、全く書けない」などから「頑張れば読める、書ける」まで範囲は幅広い。
注意事項は視力や体幹などの問題では無い事。そちらの場合は別の疾患になる。
単純に「読み書き」と聞くと国語を思い浮かべるが「算数障害」もあるので注意が必要。
また様々な種類があるため単純にLDと判明しても、詳細な範囲を調べるには色々な検査を実施する必要がある。
読みはデイジー教科書、書きはPC、計算は電卓など、ICT機器などを用いて代替手段を身に付ける事で勉強面は劇的に改善する場合もある。
原因は不明で治療薬は無い。
【LD】
学習障害。
※勉強が出来ない障害ではない。
主に読み書きに関する障害で「全く読めない、全く書けない」などから「頑張れば読める、書ける」まで範囲は幅広い。
注意事項は視力や体幹などの問題では無い事。そちらの場合は別の疾患になる。
単純に「読み書き」と聞くと国語を思い浮かべるが「算数障害」もあるので注意が必要。
また様々な種類があるため単純にLDと判明しても、詳細な範囲を調べるには色々な検査を実施する必要がある。
読みはデイジー教科書、書きはPC、計算は電卓など、ICT機器などを用いて代替手段を身に付ける事で勉強面は劇的に改善する場合もある。
原因は不明で治療薬は無い。
自閉症スペクトラム症。
以前は「アスペルガー障害」や「自閉症」と言われた病名が合わさった疾病。
(※ICD10とICD11で範囲が異なる)
主な特徴として下記のような例があります。
・過集中
・他者視点の欠落
・過度なルーティン行動
自分の世界観で行動する事が多く、他者から「なんで?」と思うような行動をする事がある。
非常に強い行動力がある反面、他者視点が上手く取れないなどの特性がある。
また、ルーティン行動や完璧主義、感覚過敏や感覚鈍麻など、他者とは異なる感覚を持つ場合も多い。
脳機能に差異が見られる研究結果が出ているが、明確な原因は不明で治療薬なども無い。
自閉症スペクトラム症。
以前は「アスペルガー障害」や「自閉症」と言われた病名が合わさった疾病。
(※ICD10とICD11で範囲が異なる)
主な特徴として下記のような例があります。
・過集中
・他者視点の欠落
・過度なルーティン行動
自分の世界観で行動する事が多く、他者から「なんで?」と思うような行動をする事がある。
非常に強い行動力がある反面、他者視点が上手く取れないなどの特性がある。
また、ルーティン行動や完璧主義、感覚過敏や感覚鈍麻など、他者とは異なる感覚を持つ場合も多い。
脳機能に差異が見られる研究結果が出ているが、明確な原因は不明で治療薬なども無い。
注意欠陥多動性障害、または、注意欠如多動性障害。
元々DSMで制定された病名を日本語訳しているため呼び方が異なる場合がある。
主な特徴として下記のような例がある。
・注意力散漫、不注意
・多動(飛び跳ねる、突然走り出すなど)
・忘れ物が多く、片付けが苦手
・話が長く、話題が飛ぶ
落ち着きが無いと言われる場合が多く、幼少時には「椅子に座っていられない」などから発覚する場合が多い。青年期になると忘れ物や片付けなどで特徴が出る事が多い。
複数の薬が開発されており特性を抑える効果が見込める。
その性質から脳機能性障害の一種と考えられる。
注意欠陥多動性障害、または、注意欠如多動性障害。
元々DSMで制定された病名を日本語訳しているため呼び方が異なる場合がある。
主な特徴として下記のような例がある。
・注意力散漫、不注意
・多動(飛び跳ねる、突然走り出すなど)
・忘れ物が多く、片付けが苦手
・話が長く、話題が飛ぶ
落ち着きが無いと言われる場合が多く、幼少時には「椅子に座っていられない」などから発覚する場合が多い。青年期になると忘れ物や片付けなどで特徴が出る事が多い。
複数の薬が開発されており特性を抑える効果が見込める。
その性質から脳機能性障害の一種と考えられる。
本人の特性と社会環境との齟齬で生きづらい状況になる疾病。
どちらかと言うと近年提唱された疾病で遺伝的・脳機能など多方面で研究されているが明確な原因は不明。
主な分類にADHD、ASD、LDなどがある
(※ICD10とICD11で範囲が異なる)
精神障害者福祉手帳の交付対象。
※自治体によっては療育手帳も交付対象。
生きづらさから2次障害になりやすい傾向がある。
対策としては、
1:本人の特性を理解し、社会に寄せる
2:本人が過ごしやすい社会環境を作る
のどちらか、または、両方が望まれる。
この「2」が合理的配慮の考えに繋がり、2024年4月から全事業者で義務化された。
本人の特性と社会環境との齟齬で生きづらい状況になる疾病。
どちらかと言うと近年提唱された疾病で遺伝的・脳機能など多方面で研究されているが明確な原因は不明。
主な分類にADHD、ASD、LDなどがある
(※ICD10とICD11で範囲が異なる)
精神障害者福祉手帳の交付対象。
※自治体によっては療育手帳も交付対象。
生きづらさから2次障害になりやすい傾向がある。
対策としては、
1:本人の特性を理解し、社会に寄せる
2:本人が過ごしやすい社会環境を作る
のどちらか、または、両方が望まれる。
この「2」が合理的配慮の考えに繋がり、2024年4月から全事業者で義務化された。