Kyoko Tokunaga 徳永京子
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Kyoko Tokunaga 徳永京子
@kyokotokunaga.bsky.social
演劇ジャーナリスト。東京在住。
物語の星図をのびやかに広げている。もちろん苦労、苦心を重ねたことがわかる戯曲の完成度だが、筆が乗っていることが最初━ハーディとリトルウッドの距離の近付き方の描写からして伝わってくる。もちろんそこには、眞鍋卓嗣の演出、2人を演じた志村史人、野々山貴之の演技力もあるのだけれど。休憩10分込みで3時間弱あり、こういう長い作品は、後半に風を吹き込んでくれる役/俳優が出てくるのが理想的なんだけど、まさに、ドイツ軍のエニグマ暗号を解読した数学者チューリング(『ブレイキングコード』の人)が出てきて、そして演じる森山智寛もとてもよくて、ずっと刺激的だった。15日までシアタートラム。
November 10, 2025 at 3:01 PM
壮大な物語の省略と圧縮が、パンチラインの連発となり、それと並行して、各登場人物のストーリーを丁寧に接続しているのが素晴らしい。各回のゲストのコーナーは、その人に合わせて書かれているそうで、今日のソワレはナイロン100℃の水野小論が、彼女の魅力がいっそう増す長ぜりふを決めていた。これ、2000円は破格過ぎる。それにしてもハンディライトの照明効果、すごい。プロの照明家の皆さんにこそ、ぜひ観てほしい。
November 8, 2025 at 10:59 PM
すみません、ちゃんと理解できてなくて…。次から気をつけます!
October 28, 2025 at 8:21 AM
② ある仕掛けに、後ろの若いママたちが「半端ない、半端ないよ!」と興奮していたので、私が感動したのは、児童演劇免疫が低いからだけではないと思う。重箱とかわっぱとか、子どもはわからないのでは?という先入観は、子どもたちの柔軟な想像力の前で見事に砕けました。楽しかった!
October 19, 2025 at 11:51 AM
奥さまにお礼をお伝えください!
October 12, 2025 at 7:00 PM
ご指摘ありがとうございます! そうです、風車の間違いです。すぐに修正します。大変助かりました!
October 12, 2025 at 3:56 PM
『Once』③そして登場人物たちを静かに見つめながら、最後、それぞれの選択を祝福するような繊細で美しい照明(数百の電球ひとつずつコントロールしているそう←パンフより)。と、もうひとつ。回り舞台の速度があまりにも完璧で目が釘付けに。翻訳・訳詞は一川華、演出は稲葉賀恵。すべてが丁寧な作品。
September 24, 2025 at 4:40 PM
『Once』②作品がひとつの生命体であることを可視化しているのは小野寺修二のステージングで、小道具を移動させる俳優の動きがチェロとそれを弾く人のように見えたりする。俳優、ミュージシャンもことごとく素晴らしいのだけれど、どうしても書いておきたいのが美術(乗峯雅寛)と照明(松本大介)。
半球体に形取られ、無数の豆電球が吊るされた空間が「親切な人がたくさんいる」「多くの詩人やミュージシャンを生んできた」ダブリンの温かさ、大きさと、「小さな岩みたいな」閉鎖性を雄弁に語る。床に描かれた音符の乗っていない五線譜の、何もないことと、これから書き込めることの両義性。
September 24, 2025 at 4:39 PM