物語の星図をのびやかに広げている。もちろん苦労、苦心を重ねたことがわかる戯曲の完成度だが、筆が乗っていることが最初━ハーディとリトルウッドの距離の近付き方の描写からして伝わってくる。もちろんそこには、眞鍋卓嗣の演出、2人を演じた志村史人、野々山貴之の演技力もあるのだけれど。休憩10分込みで3時間弱あり、こういう長い作品は、後半に風を吹き込んでくれる役/俳優が出てくるのが理想的なんだけど、まさに、ドイツ軍のエニグマ暗号を解読した数学者チューリング(『ブレイキングコード』の人)が出てきて、そして演じる森山智寛もとてもよくて、ずっと刺激的だった。15日までシアタートラム。
物語の星図をのびやかに広げている。もちろん苦労、苦心を重ねたことがわかる戯曲の完成度だが、筆が乗っていることが最初━ハーディとリトルウッドの距離の近付き方の描写からして伝わってくる。もちろんそこには、眞鍋卓嗣の演出、2人を演じた志村史人、野々山貴之の演技力もあるのだけれど。休憩10分込みで3時間弱あり、こういう長い作品は、後半に風を吹き込んでくれる役/俳優が出てくるのが理想的なんだけど、まさに、ドイツ軍のエニグマ暗号を解読した数学者チューリング(『ブレイキングコード』の人)が出てきて、そして演じる森山智寛もとてもよくて、ずっと刺激的だった。15日までシアタートラム。