光る球(ひかるたま)
直径30cmほどの赤黄色のふしぎな光の球体。昭和23年(1948年)7月、千葉県八日市場から野手(匝瑳市)に帰るために夜道を歩いていたひとが、これに追いかけられ、走ったり歩いたりするといっしょについて来るが、立ち止まると球も宙でふわふわと止まった。そのうちに明るい道にさしかかると森の方へと消えてしまったという。
「日本怪異妖怪辞典 関東」より
光る球(ひかるたま)
直径30cmほどの赤黄色のふしぎな光の球体。昭和23年(1948年)7月、千葉県八日市場から野手(匝瑳市)に帰るために夜道を歩いていたひとが、これに追いかけられ、走ったり歩いたりするといっしょについて来るが、立ち止まると球も宙でふわふわと止まった。そのうちに明るい道にさしかかると森の方へと消えてしまったという。
「日本怪異妖怪辞典 関東」より
自己流妖怪図画
抜け首女子(ぬけくびおなご)
鳥取県気高郡青谷町西町(鳥取市青谷地域)に伝わる話。灘町に綺麗な娘さんがいて、長尾にいた「蛇だかなんだかのええ男」に逢いに行くため夜中に戸口から首だけをつうつうつぅと伸ばしていた。そして頭だけの逢引が済むと首を引っこめ、何事もなかったように寝ていたという。あるとき若衆が面白半分で娘が首を伸ばしている隙に入口の戸を閉めた。
すると娘は首が挟まって死んでしまったという。
「日本怪異妖怪辞典 中国」より
自己流妖怪図画
抜け首女子(ぬけくびおなご)
鳥取県気高郡青谷町西町(鳥取市青谷地域)に伝わる話。灘町に綺麗な娘さんがいて、長尾にいた「蛇だかなんだかのええ男」に逢いに行くため夜中に戸口から首だけをつうつうつぅと伸ばしていた。そして頭だけの逢引が済むと首を引っこめ、何事もなかったように寝ていたという。あるとき若衆が面白半分で娘が首を伸ばしている隙に入口の戸を閉めた。
すると娘は首が挟まって死んでしまったという。
「日本怪異妖怪辞典 中国」より
おかむろ
笠を被り、黒い着物を着た人間という容姿をした怪異で、夜にトントン、トントンと二回ずつ窓や壁、戸を叩く。これを無視すると窓や戸をこじ開けて入ってくる。そしてその姿を見てしまうと死んでしまうという。これを回避するためにはこのおかむろが現れたときに「おかむる、おかむる」と唱えればどこかに消えてしまう。またこの話を聞くとおかむろに狙われやすくなるという。
「日本現代怪異辞典」より
おかむろ
笠を被り、黒い着物を着た人間という容姿をした怪異で、夜にトントン、トントンと二回ずつ窓や壁、戸を叩く。これを無視すると窓や戸をこじ開けて入ってくる。そしてその姿を見てしまうと死んでしまうという。これを回避するためにはこのおかむろが現れたときに「おかむる、おかむる」と唱えればどこかに消えてしまう。またこの話を聞くとおかむろに狙われやすくなるという。
「日本現代怪異辞典」より
ケンニン
熊本県上益城郡内大臣山でいう山の怪。川太郎を山のケンニンと呼んでいる。漁師にケンニンの姿が見えない時でも犬にはケンニンが見えるため、犬がウオーと立吠え(長く吠えること)をすることでケンニンがいることがわかる。猟師は犬の立吠えを聞くと猟をやめてすぐに帰
る。
「日本怪異妖怪辞典 九州・沖縄」より
ケンニン
熊本県上益城郡内大臣山でいう山の怪。川太郎を山のケンニンと呼んでいる。漁師にケンニンの姿が見えない時でも犬にはケンニンが見えるため、犬がウオーと立吠え(長く吠えること)をすることでケンニンがいることがわかる。猟師は犬の立吠えを聞くと猟をやめてすぐに帰
る。
「日本怪異妖怪辞典 九州・沖縄」より
青木の局(あおきのつぼね)
鳥取県鳥取市に伝わる怪異。鳥取城二の丸の3階の櫓が火災で焼け落ち、再建工事が行われたときのこと、棟上げの直前わずかな狂いが元で櫓が崩れ落ちた。再度大修繕に取りかかったが強風と地震でまた崩壊。櫓の完成には人柱が必要だとの噂が広まり城中の者からくじで人柱を決めることになった。不運にもくを引きてた青木の局という女性は、同日中に土台下に生き埋めにされた。その後、城内を古狐が徘徊するようになり、これを見た者は病気に罹って錯乱した。やがて狐は城主の部屋にも現れ、自分は青木の局の使いで、城中の者をみな殺すと
青木の局(あおきのつぼね)
鳥取県鳥取市に伝わる怪異。鳥取城二の丸の3階の櫓が火災で焼け落ち、再建工事が行われたときのこと、棟上げの直前わずかな狂いが元で櫓が崩れ落ちた。再度大修繕に取りかかったが強風と地震でまた崩壊。櫓の完成には人柱が必要だとの噂が広まり城中の者からくじで人柱を決めることになった。不運にもくを引きてた青木の局という女性は、同日中に土台下に生き埋めにされた。その後、城内を古狐が徘徊するようになり、これを見た者は病気に罹って錯乱した。やがて狐は城主の部屋にも現れ、自分は青木の局の使いで、城中の者をみな殺すと
自己流妖怪図画
おいでおいでおばさん
ある建物の屋上でいたずらをして、翌日その場所に行ってみると「おいでおいで」という声が聞こえてくるという怪異。それについていくと屋上から落ちてしまう。ポプラ社編集部編「映画「学校の怪談」によせられたこわーいうわさ」に載る。どこの屋上なのか、なぜおばさんなのかは不明。
「日本現代怪異辞典」より
自己流妖怪図画
おいでおいでおばさん
ある建物の屋上でいたずらをして、翌日その場所に行ってみると「おいでおいで」という声が聞こえてくるという怪異。それについていくと屋上から落ちてしまう。ポプラ社編集部編「映画「学校の怪談」によせられたこわーいうわさ」に載る。どこの屋上なのか、なぜおばさんなのかは不明。
「日本現代怪異辞典」より
自己流妖怪図画
花嫁御(はなよめご)
狢の化けたもので、きれいな祝言の衣裳をまとった花嫁御(お嫁さん)で、道ばたや橋などにその姿で出現してひとを化かしたりした。千葉県土村(柏市)に伝わる。千葉県野田市などにも狢が花嫁すがたに化けてひとを招き、田んぼに落とされて泥まみれになったというはなしなどもみられ、ひとつの化け種目として確立していたようである。
「日本怪異妖怪辞典 関東」より
自己流妖怪図画
花嫁御(はなよめご)
狢の化けたもので、きれいな祝言の衣裳をまとった花嫁御(お嫁さん)で、道ばたや橋などにその姿で出現してひとを化かしたりした。千葉県土村(柏市)に伝わる。千葉県野田市などにも狢が花嫁すがたに化けてひとを招き、田んぼに落とされて泥まみれになったというはなしなどもみられ、ひとつの化け種目として確立していたようである。
「日本怪異妖怪辞典 関東」より
自己流妖怪図画
エリーゼ
ある学校の体育館裏のトイレに出現するという怪異で、見つけた人間に対し「わたしのベートーベンをかえして」と言ってくる。これに対し「あなたのべートーベンを盗っていない」と返すと「そうね、あなたは違うみたい」と言いながら消えてしまうという。常光徹編著「みんなの学校の怪談赤本」に島根県からの投稿として載る。ベートーベンが自分が愛した女性のために1810年に作曲したと伝わるピアノ曲「エリーゼのために」のタイトルになっているエリーゼと思われるが、容姿については何も触れられていないためどのような姿だったのかは不明。
「日本現代怪異辞典」より
自己流妖怪図画
エリーゼ
ある学校の体育館裏のトイレに出現するという怪異で、見つけた人間に対し「わたしのベートーベンをかえして」と言ってくる。これに対し「あなたのべートーベンを盗っていない」と返すと「そうね、あなたは違うみたい」と言いながら消えてしまうという。常光徹編著「みんなの学校の怪談赤本」に島根県からの投稿として載る。ベートーベンが自分が愛した女性のために1810年に作曲したと伝わるピアノ曲「エリーゼのために」のタイトルになっているエリーゼと思われるが、容姿については何も触れられていないためどのような姿だったのかは不明。
「日本現代怪異辞典」より
自己流妖怪図画
八助稲荷
福井県遠敷郡小浜町(小浜市城内)の小浜城の話。若挟の殿様・酒井忠勝公が江戸で大老職に就いていた時、若挟の留守居役は江戸との連絡手段に難儀していると八助という仲間(中間)が使いの役目を申し出た。八助が文箱を持って使いに行けば、小浜から江戸まで6、7日で往復できた。しかしある使いの道中、相模国の小田原にて八助は大きなむく犬に襲われ、真っ白な大狐の正体を現して食い殺されてしまった。小浜市の雲浜城址(小浜城の別名)にある小さな稲荷社はこの助狐を祀ったものなのだという。
「日本怪異妖怪辞典 中部」より
自己流妖怪図画
八助稲荷
福井県遠敷郡小浜町(小浜市城内)の小浜城の話。若挟の殿様・酒井忠勝公が江戸で大老職に就いていた時、若挟の留守居役は江戸との連絡手段に難儀していると八助という仲間(中間)が使いの役目を申し出た。八助が文箱を持って使いに行けば、小浜から江戸まで6、7日で往復できた。しかしある使いの道中、相模国の小田原にて八助は大きなむく犬に襲われ、真っ白な大狐の正体を現して食い殺されてしまった。小浜市の雲浜城址(小浜城の別名)にある小さな稲荷社はこの助狐を祀ったものなのだという。
「日本怪異妖怪辞典 中部」より
自己流妖怪図画
サメ
高知県に伝わる妖怪。船を持ち上げたり、大きくなったり小さくなったり、箕になったり船底に穴を空けたりするという。船に穴を空けられたら、釣っていた魚を竹簀で巻き、海中に投じてサメに与えてその間に逃げればよいのだという。またサメが綱に入った時は米と酒を振りかけ小さくなって逃げてくれと祈念するのだという。これはもともと鰹の群れについてくるサメツキと呼ばれる鮫を指すものであり、これらに遭遇することで小型の櫓舟が危険に晒されたことから、妖怪として捉えられるようになったのだろうと推測されている。
「日本怪異妖怪辞典 四国」より
自己流妖怪図画
サメ
高知県に伝わる妖怪。船を持ち上げたり、大きくなったり小さくなったり、箕になったり船底に穴を空けたりするという。船に穴を空けられたら、釣っていた魚を竹簀で巻き、海中に投じてサメに与えてその間に逃げればよいのだという。またサメが綱に入った時は米と酒を振りかけ小さくなって逃げてくれと祈念するのだという。これはもともと鰹の群れについてくるサメツキと呼ばれる鮫を指すものであり、これらに遭遇することで小型の櫓舟が危険に晒されたことから、妖怪として捉えられるようになったのだろうと推測されている。
「日本怪異妖怪辞典 四国」より
自己流妖怪図画
オナンサチパ
アイヌに伝わる怪異。「古い熊の頭」を意味する。石狩に住んでいたあるアイヌの家の祭壇に祀られていた古い熊の頭で、その家の男に「エイコモイレクヤンエアキライナー(行くのが遅いと弟が死ぬぞ)」と告したという。この男の弟は石狩川の上流の裕福な家に婿入りしていたことから、男が弟の元まで連れて行ってほしいと頼むと古い熊の頭は空中を飛んで彼を案内してくれた。しかし無事に家に辿り着いたものの弟の姿はみあたらず、弟のを問い詰めると、舅は弟に毒を飲ませたと白状した。男は弟を見つけ、村の人々と手てをしつつ、スルクカムイ(トリカブトの神)に
自己流妖怪図画
オナンサチパ
アイヌに伝わる怪異。「古い熊の頭」を意味する。石狩に住んでいたあるアイヌの家の祭壇に祀られていた古い熊の頭で、その家の男に「エイコモイレクヤンエアキライナー(行くのが遅いと弟が死ぬぞ)」と告したという。この男の弟は石狩川の上流の裕福な家に婿入りしていたことから、男が弟の元まで連れて行ってほしいと頼むと古い熊の頭は空中を飛んで彼を案内してくれた。しかし無事に家に辿り着いたものの弟の姿はみあたらず、弟のを問い詰めると、舅は弟に毒を飲ませたと白状した。男は弟を見つけ、村の人々と手てをしつつ、スルクカムイ(トリカブトの神)に
自己流妖怪図画
ひくひく
ある少年が風呂に入っていると、後ろから髪の毛を1本だけ引っ張るものがあった。そのため後ろを振り返ると人に近い姿をした半透明の絵のような怪異がおり、ニタリと少年を見て消えた。そしてその直後、向こう側のドアで白い人魂が一瞬見え、すぐに消えた。それ以来少年が学校にいるとその姿が見えるようになり、姿を現す度に髪を1本引っ張られたという。
「日本現代怪異辞典」より
自己流妖怪図画
ひくひく
ある少年が風呂に入っていると、後ろから髪の毛を1本だけ引っ張るものがあった。そのため後ろを振り返ると人に近い姿をした半透明の絵のような怪異がおり、ニタリと少年を見て消えた。そしてその直後、向こう側のドアで白い人魂が一瞬見え、すぐに消えた。それ以来少年が学校にいるとその姿が見えるようになり、姿を現す度に髪を1本引っ張られたという。
「日本現代怪異辞典」より
自己流妖怪図画
こうもん淵の河童
島根県浜田市金城町に伝わる妖怪。ある農夫が牛を川に引きこもうとする河童を捕まえたところ、河童は酒樽を差し出して許しを乞うた。この酒樽を川下の親方に渡せば宝物と交換してくれると言うので、農夫は河童を逃がし、河童の手紙と樽を持って川下に行ったが酒樽があまりに臭いので手紙を読んでみると「ここに99個の肛門が入っています。あとの1個はこの男から取ってください」とあり、農夫は驚いて逃げ帰ったという。
「日本怪異妖怪辞典 中国」より
自己流妖怪図画
こうもん淵の河童
島根県浜田市金城町に伝わる妖怪。ある農夫が牛を川に引きこもうとする河童を捕まえたところ、河童は酒樽を差し出して許しを乞うた。この酒樽を川下の親方に渡せば宝物と交換してくれると言うので、農夫は河童を逃がし、河童の手紙と樽を持って川下に行ったが酒樽があまりに臭いので手紙を読んでみると「ここに99個の肛門が入っています。あとの1個はこの男から取ってください」とあり、農夫は驚いて逃げ帰ったという。
「日本怪異妖怪辞典 中国」より
自己流妖怪図画
丹波の大蛇
「丹波志」、「丹後田辺府志」にある。昔、篠村(京都府亀岡市)の東、大江山(大枝山)の西麓の大池に大蛇が住んでおり、多くの通行人を食っていた。ある時、夫婦がそこを通ると大蛇が女を呑んだので、夫は刀を持って池に対峙し大蛇を斬った。大蛇の血で池が赤(丹)く染まったため国を丹波と呼び、下男は主人が生きて帰ったことを安心したためこの地を生野と呼んだという。「口丹波口碑集」などにも話があり、こちらではさらに池の水が大江のようにあふれ男を流し命を拾ったため、里を大江と呼んだとしている。
「日本怪異妖怪辞典 近畿」より
自己流妖怪図画
丹波の大蛇
「丹波志」、「丹後田辺府志」にある。昔、篠村(京都府亀岡市)の東、大江山(大枝山)の西麓の大池に大蛇が住んでおり、多くの通行人を食っていた。ある時、夫婦がそこを通ると大蛇が女を呑んだので、夫は刀を持って池に対峙し大蛇を斬った。大蛇の血で池が赤(丹)く染まったため国を丹波と呼び、下男は主人が生きて帰ったことを安心したためこの地を生野と呼んだという。「口丹波口碑集」などにも話があり、こちらではさらに池の水が大江のようにあふれ男を流し命を拾ったため、里を大江と呼んだとしている。
「日本怪異妖怪辞典 近畿」より
自己流妖怪図画
オラガンさん
「ほんのりと怖い話スレ その14」で語られた怪談。福岡県のある山の寂れた神社に現れたという怪人。片足を引きずる落ち武者のような姿をしており、白目をむき、幾筋もの血を流している。オラガンさんに見つかった場合、次のような対処がとられる。髪を剃り、その時着ていた服とともに髪も燃やす。体を酒と塩で清めることで、数日の耳鳴り程度で済むとされる。
「日本怪異妖怪辞典 九州・沖縄」より
自己流妖怪図画
オラガンさん
「ほんのりと怖い話スレ その14」で語られた怪談。福岡県のある山の寂れた神社に現れたという怪人。片足を引きずる落ち武者のような姿をしており、白目をむき、幾筋もの血を流している。オラガンさんに見つかった場合、次のような対処がとられる。髪を剃り、その時着ていた服とともに髪も燃やす。体を酒と塩で清めることで、数日の耳鳴り程度で済むとされる。
「日本怪異妖怪辞典 九州・沖縄」より
自己流妖怪図画
魔女
広島県呉市の山中にある廃墟の洋館は俗に「魔女の館」と呼ばれ、心霊スポットだとの噂がある。岡利昌「広島岡山の怖い話」には、この館で怪しいものを目撃した人の話がある。館に足を踏み入れた語り手と友人の二人組は、中を調べるうちに真白な人の形をした得体の知れない何かに遭遇する。危険を感じた二人は屋上から非常階段に飛び降りて逃げ、事なきを得た。友人はこの館について「近づくと不幸が起こる」と聞いたことがあったらしく「やっぱり、魔女はいたんだ」と怯えたという。
「日本怪異妖怪辞典 中国」より
自己流妖怪図画
魔女
広島県呉市の山中にある廃墟の洋館は俗に「魔女の館」と呼ばれ、心霊スポットだとの噂がある。岡利昌「広島岡山の怖い話」には、この館で怪しいものを目撃した人の話がある。館に足を踏み入れた語り手と友人の二人組は、中を調べるうちに真白な人の形をした得体の知れない何かに遭遇する。危険を感じた二人は屋上から非常階段に飛び降りて逃げ、事なきを得た。友人はこの館について「近づくと不幸が起こる」と聞いたことがあったらしく「やっぱり、魔女はいたんだ」と怯えたという。
「日本怪異妖怪辞典 中国」より
自己流妖怪図画
茶瓶ころ
兵庫県生野町(朝来市)に伝わる妖怪。生野代官所に勤める役人の屋敷の庭にある二股の古い大きな松の木には茶瓶ころが下がると恐れられ、夜には人が通らなくなった。ある夜、近所の清遊という按摩がここを通った際、頭に何かがパラパラと降りかかるので払いながら歩いていたがそれが激しくなったので、茶瓶ころが出たと思い杖を振り回しながら帰り、しばらく家の土間でへたり込んだという。現在はこの木は切られ残っていない。
「日本怪異妖怪辞典 近畿」より
自己流妖怪図画
茶瓶ころ
兵庫県生野町(朝来市)に伝わる妖怪。生野代官所に勤める役人の屋敷の庭にある二股の古い大きな松の木には茶瓶ころが下がると恐れられ、夜には人が通らなくなった。ある夜、近所の清遊という按摩がここを通った際、頭に何かがパラパラと降りかかるので払いながら歩いていたがそれが激しくなったので、茶瓶ころが出たと思い杖を振り回しながら帰り、しばらく家の土間でへたり込んだという。現在はこの木は切られ残っていない。
「日本怪異妖怪辞典 近畿」より
自己流妖怪図画
オゴジョガモジョ
長崎県福江市(五島市)でいう妖怪、化け物。山狐をオゴジョガモジョと呼ぶこともある。山狐や妖怪、化け物は「かむぞう」と叫びながら出現するとじられたことが名の由来とされる。また福江市では化け物を幼児語でカモカモと呼ぶ。
「日本怪異妖怪辞典 九州・沖縄」より
自己流妖怪図画
オゴジョガモジョ
長崎県福江市(五島市)でいう妖怪、化け物。山狐をオゴジョガモジョと呼ぶこともある。山狐や妖怪、化け物は「かむぞう」と叫びながら出現するとじられたことが名の由来とされる。また福江市では化け物を幼児語でカモカモと呼ぶ。
「日本怪異妖怪辞典 九州・沖縄」より
自己流妖怪図画
げっぷ生首
駅に現れる怪異。ある中学生の少女が部活動を終え、帰宅のために駅のホームで電車を待っていた。ホームに人の気配はなく、大きく深呼吸をしていると後ろから男性がげっぷをする音が聞こえた。少女は誰かホームに来たのだと思い静かに電車を待っていたが、今度は少女のすぐ後ろでげっぷの音が聞こえた。なんでわざわざ後ろに並ぶのかと不快に思っていると今度は頭のすぐ後ろでげっぷの音が聞こえ、何か生温かい液体が首に掛かったような感覚があった。思わず振り返るとそこには口からどす黒い血を流しながら笑う男の巨大な首が宙に浮かんでいた。しかもその大きさは1メートルはある。男はまた
自己流妖怪図画
げっぷ生首
駅に現れる怪異。ある中学生の少女が部活動を終え、帰宅のために駅のホームで電車を待っていた。ホームに人の気配はなく、大きく深呼吸をしていると後ろから男性がげっぷをする音が聞こえた。少女は誰かホームに来たのだと思い静かに電車を待っていたが、今度は少女のすぐ後ろでげっぷの音が聞こえた。なんでわざわざ後ろに並ぶのかと不快に思っていると今度は頭のすぐ後ろでげっぷの音が聞こえ、何か生温かい液体が首に掛かったような感覚があった。思わず振り返るとそこには口からどす黒い血を流しながら笑う男の巨大な首が宙に浮かんでいた。しかもその大きさは1メートルはある。男はまた
自己流妖怪図画
イヌメ
宮城県牡鹿郡女川町江島に伝わる妖怪。「イヌメ」という目に見えない不思議な生き物を持っている人がいた。それがこの人にまつわり、この人が変なことを言うと必ず集落のどこかで死人が出たと噂されたという。「まつわる」とは、憑依するという意味だろう。憑き物である点や、「イヌメ」という字面から、イズナ(飯綱)と書かれていたのを誤読した可能性が考えられる。
「日本怪異妖怪辞典 東北」より
自己流妖怪図画
イヌメ
宮城県牡鹿郡女川町江島に伝わる妖怪。「イヌメ」という目に見えない不思議な生き物を持っている人がいた。それがこの人にまつわり、この人が変なことを言うと必ず集落のどこかで死人が出たと噂されたという。「まつわる」とは、憑依するという意味だろう。憑き物である点や、「イヌメ」という字面から、イズナ(飯綱)と書かれていたのを誤読した可能性が考えられる。
「日本怪異妖怪辞典 東北」より
自己流妖怪図画
弥山の松明(みせんのたいまつ)
広島県廿日市市の厳島(宮島)に伝わる。宮島中央部の弥山から出る霊火。「芸藩通志」によれば、弥山からは松明のような火が出ることがあるという。色は人が持つ松明よりも赤く、多くは弥山の上に出るが、本地堂の前の岡や牛王観音周辺にともることもある。この火が木々を照らせば枝葉まで細かくはっきり見えたという。
「日本怪異妖怪辞典 中国」より
自己流妖怪図画
弥山の松明(みせんのたいまつ)
広島県廿日市市の厳島(宮島)に伝わる。宮島中央部の弥山から出る霊火。「芸藩通志」によれば、弥山からは松明のような火が出ることがあるという。色は人が持つ松明よりも赤く、多くは弥山の上に出るが、本地堂の前の岡や牛王観音周辺にともることもある。この火が木々を照らせば枝葉まで細かくはっきり見えたという。
「日本怪異妖怪辞典 中国」より