「偽史・偽作」テーマ、他収録作品もギッシリです。

高田敦史“protocol::layer9”：同人小説サークル「A」の次回号に向け、古いアニメ“protocol::layer9”から着想を探す「わたし」に、降りかかる怪事件。小説の講師に相談するうち、「わたし」はその意味を、そして"protocol::layer9"の意味を理解しはじめてしまう。
森川真“森鷗外「本多数馬」”：晩年、『澁江抽斎』などの史伝をつづり、筆を折りかけていた森鷗外。友人のすすめで思い出したのは、ロンドン万博で「展示」された日本人、「ホンダカズマ」の消息だった。奇妙な偶然が、鷗外を最後の執筆に導く。
ほか2短編収録。

あす1日、頒布予定。東京ビッグサイトで17時までやってます。

収録作品
渡辺公暁「定着」事実の定義がずれてるのを、現像でごまかそうとして疲弊する話。
森川真「光る彼氏」一瞬だけ願いが叶う話。
高田敦史「残弾」宇宙人の習慣が、ヤクザの写真撮影と意外なところで結びつく。
高田「仮面」写真禁止の町で、舞台俳優のマスク盗難を捜査する探偵。
森川「神戸の」古い写真に惹かれ頼み込んだブロマイド店の店主から、奇妙な依頼をされる話。