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ゆきお 日々と記録 #読書記録
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#名刺代わりの小説10選

・赤染晶子『乙女の密告』
・小川洋子『ことり』
・江國香織『思いわずらうことなく愉しく生きよ』
・川上弘美 山口マオ 絵『椰子・椰子』
・京極夏彦『姑獲鳥の夏』
・トーベ・ヤンソン 小野寺百合子 訳『ムーミンパパ海へいく』
・長野まゆみ『冥途あり』
・梨木香歩『沼地のある森を抜けて』
・ハン・ガン 斎藤真理子 訳『すべての、白いものたちの』
・吉田篤弘『遠くの街に犬の吠える』
532. うすいはるか『対岸へ渡ってしまう前に』

心身ともにちょっと弱っているときに滋養をつけてくれるような、日記とエッセイから成る一冊。日々はただ優しいだけではなくて、ときには理不尽なこともあり、そういったことも書き記す胆力が頼もしい

#読書記録
#文学フリマで買った本
December 3, 2025 at 3:26 PM
わたしが読んで選んだ2025年11月の一冊は太田明日香『愛と家事』(創元社)です
531. 太田明日香『愛と家事』(創元社)

「わたしはもっと愛と家事を切り離したい。」(「愛と家事」より)

この帯文が購入の決め手。読み終えて、たしかにいまひつような本だった。「あたらしい家族の形」にはうるっときた。わたしもわたしの「家族の形」を「愛」を「家事」を模索していく

#読書記録
November 30, 2025 at 8:15 AM
531. 太田明日香『愛と家事』(創元社)

「わたしはもっと愛と家事を切り離したい。」(「愛と家事」より)

この帯文が購入の決め手。読み終えて、たしかにいまひつような本だった。「あたらしい家族の形」にはうるっときた。わたしもわたしの「家族の形」を「愛」を「家事」を模索していく

#読書記録
November 13, 2025 at 6:01 AM
530. 後藤由紀子『雑貨と私』(発行 mille books 発売 サンクチュアリ出版)

沼津市で雑貨屋・halを営む後藤さんの随筆集。小気味よくもあたたかな随筆をメインとして、対談が二本に「私の好きな二十の雑貨」のコーナーがあったりと盛りだくさんな一冊。hal に伺いに沼津へいってみたいなあ

#読書記録
November 13, 2025 at 4:44 AM
529. ハン・ガン=著 きむ ふな=訳『菜食主義者 新しい韓国の文学01』(CUON)

凄まじい読書体験をした……。誰にも、何にも共感などできず(など許されず?)わたしという読者をかんぜんに振り切り物語は展開される。それなのに読後「これはわたしの物語だ」とおもえるのはどうしてだろう

#読書記録
November 10, 2025 at 9:56 AM
528. ユウ・ホワイト、森正祐紀、山中散歩、佐々木綾子、Tomoko、小松﨑拓郎、セリナ、栗山桃香『悲しいときこそごはんを食べる』(Coyote Books)

先日のMOCHIYORI LIFE MARKET にて買った。ピカタ、ナポリピッツァ、納豆巻きとキャラメルもなか……。おなかから勇気がわくような一冊

#読書記録
November 2, 2025 at 6:57 AM
わたしが読んで選んだ2025年10月の一冊は高山なおみ『毎日のことこと』(信陽堂)です
525. 高山なおみ『毎日のことこと』(信陽堂)

一日のなかにこの本を読む時間があってよかった、とおもえる一冊。四季の巡り、それに伴う食べ物の移り変わり、高山さんのそばにいるひとびと、もういないひと。すべてがこの滋養のある(というのがしっくりくる)文章の元になっているのだなあ

#読書記録
October 31, 2025 at 6:10 AM
527. 芹ひとみ『いとおしい生活について』

こないだのMOCHIYORI LIFE MARKET にて買わせてもらったZINE(というのかな) さいごのページに、エッセイに登場したとあるメニューのレシピが挟まれており、芹さんの「いとおしい生活」のおすそ分けをしてもらったようでとってもうれしくなった!

#読書記録
October 22, 2025 at 11:43 AM
526. 延江浩『松本隆 言葉の教室』(ちくま文庫)

松本隆さんの作詞などについての、平明かつ奥深い一冊。例として松本さんの歌詞もたくさん掲載されているのだが、いったんメロディから離れて詩のように黙読すると、歌詞が知らなかった顔を見せてくるようで、そこに新鮮な驚きがあった

#読書記録
October 20, 2025 at 11:09 AM
525. 高山なおみ『毎日のことこと』(信陽堂)

一日のなかにこの本を読む時間があってよかった、とおもえる一冊。四季の巡り、それに伴う食べ物の移り変わり、高山さんのそばにいるひとびと、もういないひと。すべてがこの滋養のある(というのがしっくりくる)文章の元になっているのだなあ

#読書記録
October 18, 2025 at 11:04 AM
524. ハン・ガン 作 きむ ふな 訳『涙の箱』(評論社)

「ノーベル文学賞作家ハン・ガンがえがく大人のための童話」(帯文より) これから何度も読み返すことを確信して本を閉じた。そのときはきっと、わたし自身がかなしかったりうれしかったり、あるいは理由などなく涙を流すときだろう

#読書記録
October 13, 2025 at 10:00 AM
523. イリナ・グリゴレ『みえないもの』(柏書房)

ふしぎな読後感、繊細なのに強烈な一冊だった。ノンフィクションの「私」とフィクションの「彼女」というふうに捉えたけれど、きっと「私」と「彼女」はその痛みにおいて同一なんだろう。著者の『優しい地獄』もぜひ読みたい

#読書記録
October 11, 2025 at 11:25 AM
わたしが読んで選んだ2025年9月の一冊は庄野英二『星の牧場』(ちくま文庫)です
518. 庄野英二『星の牧場』(ちくま文庫)

「数々の名だたる児童文学賞を受賞した名作の復刊。」(裏表紙より) 読書中ずっと夢心地がした。物語世界は「あった」ことなのか「なかった」ことなのかはどちらでもよく、絲山秋子さんの解説のとおり本書の中身は「『ほんとうのこと』」なのだ

#読書記録
September 30, 2025 at 8:02 AM
518. 庄野英二『星の牧場』(ちくま文庫)

「数々の名だたる児童文学賞を受賞した名作の復刊。」(裏表紙より) 読書中ずっと夢心地がした。物語世界は「あった」ことなのか「なかった」ことなのかはどちらでもよく、絲山秋子さんの解説のとおり本書の中身は「『ほんとうのこと』」なのだ

#読書記録
September 18, 2025 at 6:05 AM
516. 僕のマリ『まばゆい』(発行所 本屋lighthouse)

「とにかくわたしは生活が書きたい。」(「いままでのこと、これからのこと」より)

一編いっぺんをしみじみ味わって読んだ。派手なことは起こらないけれど、何も起こらないわけではなくて、そんな「生活」を掬いとる貴さをおもう

#読書記録
September 13, 2025 at 11:54 PM
515. 梨木香歩『物語のものがたり』(岩波書店) 

梨木香歩さんの著作を(出ているもの)すべて読もうという取り組み。「『秘密の花園』ノート」が圧巻だった。片山廣子『燈火節』(こないだ手に入れた!)や河合隼雄を読みたくなる。読みたい本が増えるのはよい本だ!

#読書記録
September 11, 2025 at 8:15 AM
514. 赤染晶子『初子さん』(palmbooks)

「初子さん」「うつつ・うつら」「まっ茶小路旅行店」収録。「初子さん」も凄かったが「うつつ・うつら」は読みながら加速度的に恐ろしくなっていった。一文の射程?が短く、ゆえに小刻みに畳み掛けてきて、息をつめて作品世界の苦しみを味わった

#読書記録
September 6, 2025 at 2:14 PM
511. 作・絵 チェ・ヨンジュ 訳 矢部太郎『Mo Story 子猫のモー』(玄光社)

雑貨屋さんでのこの作者の方のポップアップがかわいくて本書を探し求めていたら、日帰り旅行先の静岡の書店さんでたまたま見つけた。そんなエピソードも相まって宝物の一冊になりそう。モーの愛らしさよ……!

#読書記録
September 3, 2025 at 8:35 AM
510. 乗代雄介『二十四五』(講談社)

「死者が生者に伝えうるのは「生きよ」という願いだけなのだろうか。それともそれは、生者が心を痛めず取り出せる唯一のメッセージに過ぎないのだろうか。」

『違国日記』、仙台……。気になるワードに惹かれて読み始めた。これは再読しようとおもう。豊かなる喪失と、それを埋め合わせるためでは決してないあらたな出会いというものを考えた

#読書記録
September 1, 2025 at 2:00 PM
わたしが読んで選んだ2025年8月の一冊は梨木香歩『りかさん』(新潮文庫)です
500. 梨木香歩『りかさん』(新潮文庫)

この夏読んだ本を対象として読書感想文(懐かしい響き……)を書くならこの一冊を選ぶとおもう。人形の、ひいては人間の業と愛憎と限りない優しさ。本作の後日談であるらしい『からくりからくさ』もたのしみに読む

#読書記録
September 1, 2025 at 9:14 AM
509. 石田千、牧野伊三夫『月金帳 2020 April-September 第1集』(港の人)

だいすきなおふたりの共著とあって。コロナ禍中に綴られた手紙のやりとり。世間の不穏な影はあるものの、出てくる植物や風景、食べ物の描写はあざやか。「月金帳」はいまも続いているようで、次集がたのしみだ

#読書記録
August 25, 2025 at 12:31 PM
つぶやくの忘れていた⚡️
August 22, 2025 at 7:38 PM
わたしが読んで選んだ2025年7月の一冊は大崎清夏『さいはての朗読劇 珠洲の夜の夢/うつつ・ふる・すず』(twililight)です
496. 大崎清夏『さいはての朗読劇 珠洲の夜の夢/うつつ・ふる・すず』(twililight)

「二〇二二年、二三年と奥能登珠洲で上演された『さいはての朗読劇』全戯曲。」(帯文より) 「うつつ・ふる・すず」「2. 船で着付けに行ったことちゃんの話」の「(椿の木)はたらこう、とことちゃんは思った。/生きよう、とことちゃんは思った。」の文言にうるっときた。土地の豊かさと、生きていくしなやかさ。いつか珠洲にいって、そこで本書を開きたい

#読書記録
August 22, 2025 at 7:37 PM
506. 坂本裕二『往復書簡 初恋と不倫 不帰の初恋、海老名SA/カラシニコフ不倫海峡』(リトルモア)

たしか紹介してもらった一冊。「初恋と不倫」、正反対にもおもえるのに、こんなに背中合わせで切羽詰まっていて、苦しい。この苦しみをひんぱんには味わいたくないけれど、また再読したい

#読書記録
August 22, 2025 at 3:36 PM
504. 梨木香歩 須藤由希子 絵『この庭に 黒いミンクの話』(理論社)

刊行されている梨木香歩作品をすべて読もうという試み。『りかさん』併録の「ミケルの庭」の続き?かな、けれどぜんぜん独立した物語としても読める。深雪のように恐ろしくきららかなお話。雪の時期に再読できたら

#読書記録
August 18, 2025 at 1:27 PM