Twitterに4月頃上げたこの絵のイメージのお話でした。
幸せから急降下する感じ。
恐らく尾視点もあって答え合わせがあるタイプのお話……！笑
なんにせよしんどいね。

この思い出の海も、俺自身も、今はもう、全部ぜんぶ、大嫌いだ。

足元が冷たい。全身が冷える感覚がする。
涙がぼろぼろとこぼれる。頬をつたった涙が唇に触れる。あの時とは違う味。ただしょっぱいだけで、甘さなんて微塵も感じなかった。

あの人に会いたい。会いたくない。またやり直したい。もう嫌だ。あの時出ていかず、耐え続ければ良かったのか？いいや違う。俺達にはお互い色々足りなかった。もう戻れないんだ。もう会えないんだ。もう終わったんだ。終わりなんだ。いつまで引きずってるんだよ、俺。

あぁ、愛してたのに、

あぁ、こういうことか。あいつ…先輩があの時言っていたことが、数年越しにようやく理解できた気がする。

先輩は、俺と付き合い出してから、試し行為をするようになった。俺の知らない奴と食事に行っただとか、他の女とヤッただとか。どこまでなら耐えられるか？なんておもちゃのような扱いに、ムキになって全部耐えてみせた。
でもあの日…俺が家を出ていった日。ついに耐えきれず、あんたなんて嫌いだと吐き捨てた。先輩はぽかんとした顔でこちらを見ていた。少しずつ青ざめていっているのが見て取れたが、知らないフリをしてそのまま出ていった。

好きだったはずなんだ。愛していたはずなんだ。なのに。なのに……。

ふと学生時代を思い出す。若気の至りというか、なんというか。

あいつと別れて何年経ったか。俺が財布とスマホだけ持って、家を飛び出していったっきり、会っていない。同じ町に住んでいるはずなのに、案外出会わないものだなと感心する。

俺は時々、海へ向かう。もしかしたらあいつも…先輩も、同じ場所に来ているんじゃないかと期待して。

真冬の海をぼうっと見ながら、色々あったなと思い出す。
あいつと同じ大学に行きたくて受験勉強見てもらったり、合格祝いに飯を奢ってもらったり。大学を卒業してからは一緒に住むようになったんだったか。

気まぐれに靴を脱いでみる。裸足で海へ入ってみた。冷たいが、意外にも心地良い。

先輩と俺、今、キスしてる。大好きな先輩と……。なんだか夢みたいだ。
もっと、もっと、もっとほしい。

そうがっつくな、と先輩が笑う。先輩だってそうでしょう。

初めてのキスは、甘くてしょっぱい、海の味がした。

先輩、そんなことしてたら風邪引きますよ。と俺が言うと、案外気持ちがいいぞ、お前も入ってみろ、と返された。見るからに寒そうで、入る気なんて微塵も起きなかった。すると先輩が俺の手をぐい、と引っ張った。バランスを崩し、先輩の上へとのしかかるかたちに。何するんですかと俺が怒ると、何がおかしいのか先輩は声を上げて笑っていた。

バランスを崩したせいで、先輩と顔が近い。なんだか変な気分だ。海水は冷たいのに、顔や身体が熱くてたまらない。心臓の音が耳の辺りでばくばくと聞こえる。

先輩と目が合った。 次の瞬間には、先輩と唇が触れ合っていた。あつくて、きもちよくて、あたまがふわふわして、ぜんぶどうでもよくなる。

ユキタロウさんリプありがとうございます😭🙏
そうですよね、こればっかりは……💦採用された分、少し責任を感じてしまっていたみたいです😢💦
そう言っていただけて少し気が楽になりました🥲✨️ありがとうございます……！！！

わ！！！！！！！！ホントですか？！、？！ありがとうございます……！！！！！！！！嬉しすぎます……！！！！！😭🙏💗やったー！！！！！！✨️🐱🐻‍✨️