言葉・文・詩
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何かしら感じた言葉・文・詩をメモ
あの青い空の
波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい
かなしみ 谷川俊太郎
December 25, 2024 at 2:58 PM
世の中に片付くなんてものは殆どありやしない。一遍起つた事は何時迄も続くのさ。たゞ色々な形に変るから他にも自分にも解らなくなる丈の事さ

道草 夏目漱石
December 4, 2024 at 4:50 AM
そうか。いつかは死ぬはずであった。こういう知らせを聞く時もあろうかと思っていた――明日が、その明日が、そのまた明日が一日一日とゆっくり過ぎて、やがては時の最後に行きつくのだ。昨日という日はすべて、馬鹿者どもが塵にまみれた死にいたる道を照らしてきた。消えろ、消えろ、はかない灯の光! 人生は歩く影法師、哀れな役者だ。束の間の舞台の上で、身振りよろしく動き廻ってはみるものの、出場が終れば、跡形もない。白痴の語るお話だ。何やらわめき立ててはいるものの、何の意味もありはしない。

マクベス シェイクスピア
November 29, 2024 at 5:58 AM
強調すべき点は気が済むまでも詳しく書こうとする。そのために空虚な語のはいって来ることには気づかない。従って多くを示唆する少ない語の代わりに、少なくを説明しようとする多くの語がある。しかも熱に浮かされた自分にはその空虚が充溢に見えるのである。 大業にし過ぎるということは若い者にあり勝ちの欠点かも知れない。重大事を重大事として扱うのに不思議はないと思うから。しかし引きしめて控え目に、ただ核実のみを絞り出す事は、噓を書かないための必須な条件であった。製作者自身は真実を書いているつもりでも、興奮に足をさらわれて手綱の取り方をゆるがせにすれば、書かれた物の内からは必ず虚偽が響き出る。
November 20, 2024 at 3:16 PM
我々は創作者として活はたらく時、その創作の心理を観察するだけの余裕を持たない。我々はただ創作衝動を感ずる。内心に萌え出たある形象が漸次醗酵し成長して行くことを感ずる。そうして我々はハッキリつかみ、明確に表現しようと努力する。そこにさまざまの困難があり、困難との戦いがある。

創作の心理について 和辻哲郎
November 20, 2024 at 2:11 PM
なるほどいくら詩人が幸福でも、あの雲雀のように思い切って、一心不乱に、前後を忘却して、わが喜びを歌う訳わけには行くまい。西洋の詩は無論の事、支那の詩にも、よく万斛ばんこくの愁うれいなどと云う字がある。詩人だから万斛で素人しろうとなら一合ごうで済むかも知れぬ。して見ると詩人は常の人よりも苦労性で、凡骨ぼんこつの倍以上に神経が鋭敏なのかも知れん。超俗の喜びもあろうが、無量の悲かなしみも多かろう。そんならば詩人になるのも考え物だ。

草枕 夏目漱石
November 13, 2024 at 1:22 PM
電車は代々木を出た。
 春の朝は心地ここちが好い。日がうらうらと照り渡って、空気はめずらしくくっきりと透すき徹とおっている。富士の美しく霞かすんだ下に大きい櫟林くぬぎばやしが黒く並んで、千駄谷せんだがやの凹地くぼちに新築の家屋の参差しんしとして連なっているのが走馬燈のように早く行き過ぎる。けれどこの無言の自然よりも美しい少女の姿の方が好いので、男は前に相対した二人の娘の顔と姿とにほとんど魂を打ち込んでいた。

少女愛 田山花袋
November 13, 2024 at 12:15 PM
分かれ道にたたされるとは
どちらを選ぶかでその先の人生が決まってしまうなんて
ボーはおそれている
November 6, 2024 at 9:50 AM
地獄はここにあります。頭のなか、脳みそのなかに。大脳皮質の髪のパターンに。目の前の風景は地獄なんかじゃない。逃れられますからね。目を閉じればそれだけで消えるし、ぼくらはアメリカに帰って普通の生活に戻る。だけど、地獄からは逃れられない。だって、それはこの頭のなかにあるんですから。

虐殺器官 アレックス
October 29, 2024 at 2:21 PM
言葉は、登るのが下手な登山家であり、掘るのが下手な採掘者だ。 山の高みからも、山の深みからも、宝をとってくることはできない。

カフカ断片集 カフカの記念帳
October 25, 2024 at 1:55 PM
我々の世界では、本当の意味での「過去」など存在しません。
十人十色の「いま」によって色を塗られた、それぞれの解釈があるだけです。

幸せになる勇気 哲人
October 23, 2024 at 3:32 AM
くも
空が青いから白をえらんだのです

奈良少年刑務所詩集
October 22, 2024 at 3:59 AM
世界はシンプルであり、人生もまた同じである。しかし、「シンプルであり続ける事は難しい」と。そこでは、「なんでもない日々」が試練となるのです。
幸せになる勇気 哲人
October 22, 2024 at 3:06 AM
僕がいっちゃやだよって言っても 君はいっちゃいますよっていうから
いっちゃやだよって言う代わりに いってらっしゃいっていうのさ

たま girl(カバー)
October 21, 2024 at 11:47 PM
人生の砂漠を私は焼けながらさまよう、
そして自分の重荷の下でうめく。
だが、どこかに、ほとんど忘れられて
花咲く涼しい日かげの庭のあるのを私は知っている。

だが、どこか、夢のように遠いところに、
憩い場が待っているのを、私は知っている、
魂が再び故郷を持ち、
まどろみと夜と星とが待っているところを。

ヘルマン・ヘッセ
October 21, 2024 at 1:38 PM