⑥ハスク
理由:アラスターへの契約が唯一にして一番重い枷。恐らくアラスターが更生出来なければ天国にはいけないが、当の本人が天国行きに興味なさそうなので自動的にハスクの天国行きは絶望的。何より本人が天国に行く事そのものに興味なさそう。

後はまぁ、天国行きの条件に異性愛があったら色々変わるかもしれない。（聖書では異性愛以外認められてないから）

そうなるとエンジェルダストとチャーリー、バギー、ヴァレンティノ、ハスクあたりは絶対無理だろうし……

④ミムジー
理由:もとよりクズであるが、それを全部他者（特にアラスター）が解決してくれると本気で思っているため。その上本人は何も返さないのも天国行きから遠い点。

⑤バギー
理由:アダムとリュートとの一連の関係、および天国との諸々のトラウマやしがらみから自分から天国行きを拒否するだろうから。
ただし、チャーリーの恋人であることは差し引いても天国の環境が今のまま、裏の事が幾つか改善されればチャーリーと一緒に行きそう。

逆に現時点で更生出来なさそうなのは沢山いる。
①アラスター
理由:地獄の支配を目論んでおり、ホテルの協力も娯楽の一つとして考えていて端から更生の意思がないため。後は強い契約に縛られて嫌々協力している線も考えられる。
②ニフティー
理由:行動の全てに罪悪感がなく、ペンシャスとのやり取りから明らかに悪を欲している様子が見えるため。
③ヴァレンティノ
理由:エンジェルダストへの拘束と執着が強く、その事に対して当たり前だと思っているため。また、癇癪が3人の中で最も多く、表面上は穏やかな場所である天国とは相容れなさそう。V軍団の中では最も天国行きから遠い存在。

③チェリーボム
理由:最終話でのペンシャスとのやり取りから既に絆されかけていたのが分かったため。事実として最後のミュージカルシーンではホテル組と共に再建手伝ってるし、エンジェルダストという強力な外的要因がある。
しかし、素の性格はおそらく一切変わっていないため、現時点では最も天国行きから遠い。いわゆる期待枠

④ゼスティアル
理由:カミラに理解がある上に、思慮深く分別があるため。また、マタイによる福音書には、嬰児虐殺から洞窟に逃れ隠れたキリストを守るために新しく巣を作り、兵を欺いたという記述もある。
現在の情報が少なすぎるため憶測でしか物が言えないが、カミラに絆されてたらいいなという期待枠。

製作陣がどこまで聖書を意識したかは分かりませんが、結果としてペンシャス卿は地獄と天国の両方に繋がりがある、大変貴重なキャラクターだったことが伺えます。
だからこそヘビ（正確にはヘビに唆されたイブ）に全てを奪われたアダムに殺されたし、恐らくはセラフィム（熾天使）であろうセラの元に昇天したのだろうと個人的には思います。
地獄の住人か？と思いたくなるほど純粋かつポンコツだったペンシャス卿ですが、早いとこチェリーボムと一緒になって報われてほしいものですね。

特にこの熾天使の中にサマエルという天使がいます。
こちらはチャーリーのパパであるルシファーと同一視されている天使であり、昇天するモーセの魂を運ぼうとしたら反抗されて失敗し、神様に怒られて堕天したという経緯を持っています。この点ペンシャス卿の善良さとドジっ子な部分が垣間見えるかなと個人的に解釈しております

聖書において、ヘビはアダムとイブに知恵の実を食べさせるよう誑かした悪魔の使いであるとされることが一般的であることはみなさんご存知の通り。このとからヘビはルシファー（サタン）の使い（もしくは化けた姿）かつ、奸智と狡猾の象徴として忌避されております。

その一方で、イザヤ書や申命記の中では熾天使の英訳を飛ぶヘビとされている他、レビ記ヨシュア記では同語を燃やすという動詞として使われている事もあるそうです。

出典がWikipediaからなので精度については低いですが、ペンシャス卿が昇天する材料の一つとしては有力だと思います。

ついでにルシファー、エンジェルダスト、ハスク、ヴァギー、アダムは好みですね。
アラスターは軽快さと何考えてるか分からないジョーカーじみた不気味さが。ヴォックスは吹き替えの遠藤さんの演技と歌が。ペンシャスは悪ぶった感じよりも目立つバカな感じと不器用さが。ルシファーは花輪さんの演技と最終話での大立ち回りが。エンジェルダストは軽薄さに隠された苦しみと、それに立ち向かうギャップ萌えから、ハスクはエンジェルダストとの絡みから、ヴァギーはチャーリーに対する一途さと苦労人感から、アダムは原初の人間の割に口汚くてフランクな言い回しと上田さんの演技が好きです。
ペンシャス死んでほしくなかったけど天使になってよか

そのうちいつも通りの日常になりますし、束の間の平穏を楽しんでもろて。