かしわ　ししゃも(主にガ◯ダム垢)
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かしわ　ししゃも(主にガ◯ダム垢)
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(※避難用)ｲﾝﾀｰﾈｯﾂ老人会所属ﾅﾁｭﾗﾙﾎﾞｰﾝ腐。ﾈｶﾞﾃｨﾌﾞ陰ｷｬ。趣味:小説書き/お絵描き。種自由映画腐ﾘｰﾀﾞﾑ以降ﾊｲﾉｲ沼生息。支部垢あり。
>支部(ﾊｲﾉｲ中心)　pixiv.net/users/105239972
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これまで新書ページメーカーでアップしたSSはいずれ支部に収納する予定ですが、たぶんﾊｲﾉｲ長編「地上より永遠に」を完結させてからになると思います。つまり、いつになるかわからない…(あちゃー)
January 3, 2025 at 11:05 PM
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最初は航海日誌に合わせてクリスマスSSとして書き始めたのに年末→大晦日→年越し→新年とどんどんズレていく羽目に…😭
皆様にとって良い一年になりますように！
(17P〜18P)
January 3, 2025 at 11:04 PM
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(13P〜16P)
January 3, 2025 at 11:01 PM
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されていては身がもたない。 　 「あまり私服は持ってないんですよね」 　ジャケットとスラックスのセットアップにクルーネックシャツというごくシンプルな装い……というか、ＴＰＯを最低限わきまえた今日のノイマンに、先ほどハインラインは、このアウトレットで何かワードローブの類いを贈らせてほしいといった主旨の発言をして、きっぱり断られたばかりだ。 　そのハインラインはというと、意外にカジュアルなスタイルで、ノーカラーのカットソーにチノパンを合わせている。ただし、質がよく値が張るアイテムで頭のてっぺんからつま先まで揃えていることは、素材感からうかがえた。 　 　ノイマンの横顔を見つめていたハインラインが、おもむろに口を開く。 「あなたが笑った顔を初めて目の当たりにしたとき、知識でしかなかったアルカイックスマイルとはこういうものかと、ようやく腑に落ちた気がしました」 　何を言い出すのか思えば、語彙力に長けたこの男にしては、あまり上手くない台詞だ。 　ノイマンは不審げに、ハインラインを振り向いた。 「同時に、わたしの前では屈託なく笑ってほしいとも思いました」 「……そう、ですか」 　操舵士にとって、驕りは腕を鈍らせるものでしかない。 　ナチュラルの謙遜を、卑下と受け取るコーディ ネイターに向かって笑うのは無理だろうというのが、ノイマンの率直な感想だ。 　 　ノイマンは不意に、「甘いものはお好きですか」とハインラインに問いを投げた。 「嫌いではありませんが、それがなにか？」 「ルナマリアから聞きましたが、このカフェはチョコパフェがオススメだそうです。オーダーします？」 　気詰まりな沈黙を避けるように、ノイマンは言葉を重ねる。 「仕事中によく、チョコがけのカロリーバーをかじってたでしょう」 「エネルギー補給に最適な選択をしているまでです。チョコパフェとやらは食べたことがありません」 「俺はプリンアラモードにしますから、これもシェアしましょう」 「……いいのですか？」 「あなたのほうが年上なんですから、気をつかわないでください」 　カップをソーサーにおろしたノイマンは空いた手を挙げ、近くを通りがかったカフェ店員を呼び止めた。 　 　見慣れた視覚デバイスの代わりに、クラシカルなべっ甲フレームのメガネをかけたハインラインが、ぽつりとこぼす。 「プリンアラモードは、ずいぶん昔の、子どものころに食べて以来です」 「では、チョコパフェは初体験ですね。あなたほどの人物の初めてに立ち会えるのは幸甚の至り」 「からかわないでください」 　わざとらしくしゃちほこばったノイマンの言い草に、ハインラインはきまり悪そうに渋面した。 　 　普段の早口多弁をどこかに忘れてきたようなハインラインが、訥々と話し出す。 「あなたは、わたしに関心がない……むしろ避けられている」 　なので、接点を作ることに躍起なのだ、とハインラインは吐露した。 　これまで、いやというほどシュミレーターに付き合わせておいてこれか。 「カロリーバーのことぐらい、見ればすぐにわかりますよ」 　ファウンデーションとのいざこざの後まで、ノイマンに関心がなかったのは、ハインラインのほうだ。 　そのくせ、事も無げなノイマンの口ぶりに、ハインラインはしおれて気落ちした様子を見せるのだから勝手なものだ。 　 　やがて、チョコパフェとプリンアラモードがしずしずとテーブルに運ばれてきた。 　成人男性二人の間に、形の違った愛らしい曲線を描くガラスの器がそれぞれ置かれる。 　昔ながらの硬めのプリンを、添えられた生クリームごとデザートスプーンにひと掬いしたノイマンは、それをハインラインに差し出した。 「ほら、あーん」 「……わたしはもう子どもではありません」 「いいじゃないですか、面倒なんでこのまま食べちゃってください」 　面倒、と口内で繰り返したハインラインは当惑したふうだったが、ノイマンが引かないのを察すると、腕をついたテーブルに身を乗り出し、恐る恐る口を開いた。 　いつもの彼の傍若無人ぶりを知るノイマンは、ハインラインの常にないしおらしさに吹き出しそうになるのを堪えて、控えめにゆるんだ彼の口元にスプーンを滑り込ませた。 　 「おいしい、です」 「それはよかった。どうぞチョコパフェも食べてください」 　初めてなんですから、と言い、スプーンを握る手を引いたノイマンを見返すハインラインの、メガネごしの目つきがどことなく恨みがましい。 「あなたはわたしの気持ちを知りながら、もてあそんでいるのですか」 「そんなつもりはありませんよ」 　さっきハインラインがかじりついたのと同じスプーンで、ノイマンはまたプリンを掬った。 　 　前回《ミレニアム》が地上に降りたのは、【コンパス】の活動再開が認められた数ヶ月前だ。 　喪われた《ＡＡ》後継艦の建造計画が始動し、ノイマンとハインラインがともに多忙な中、寸暇を捻り出したハインラインは、ノイマンを捕まえて「あなたが好きです、恋愛の意味で」といきなり告げた。 　 　個人端末でメールをやりとりするほどの親密さは、いまだない二人のことだ。 　なにか伝えたいことがあれば、直接顔を合わせ
January 3, 2025 at 10:57 PM
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ﾊｲﾉｲに+ｼﾝﾙﾅｱｸﾞもいますがほぼセリフ無しです。
(5P〜8P)
　 　 　 　クリスマス・シーズンをプラントのアプリリウスで過ごした《ミレニアム》は、年の瀬にオーブへ降り、そのまま地上で新年を迎えるという。 　久々の地球、地上での寄港ということで、あらかじめ情報収集する《ミレニアム》クルーたちはこぞって、半舷休息の計画に余念がないようだ。 　 　ヤマト隊の若手……シンとルナマリアにアグネスを加えた《ミレニアム》所属の三人も、艦内のレクリエーションルームで額を寄せ集めてああだこうだと言い合うところに、偶然行き当たったのがノイマンだ。 　《ミレニアム》の停泊する港湾エリアからはやや離れた、山手側にあるアウトレットモールに行ってみたいと三人がかしましく訴えるので、ノイマンは自分の車で送迎しようかと提案したのが、事の起こりだ。 　シンたちが型どおりに後輩らしく、「お休みの日にわざわざいいんですか」などと遠慮するものだから、ノイマンもつい先輩風を吹かせて、「せっかく車があるのに、乗らないほうがもったいないだろ」と応じた。 　 　そんなふうに、ノイマンの新年最初の予定は決まったが、シンたちの外出をどこからか聞きつけたハインラインが、同行を懇願してきたのには困惑した。 　仲良しグループでおでかけ、なんて間柄ではないだろうに。 　ワーカホリックに見えた技術大尉が、なぜ些細な余暇の空白を埋めたがるのか、ノイマンにはよくわからない。 　しかし結局のところ、年嵩のハインラインの熱量に気圧されて、若手のシンたちが突き放しきれずに折れたのもあり、ノイマンは彼を引率者に加えた。 　ノイマンが所有するごく一般的な大衆車のミニバンは、ちょうど五人乗りだった。 　 　 　 　郊外の山手に在する広大なアウトレットモールは、近隣のスパリゾートに併設されたものだ。 　テナントのブランドショップがずらりとひしめく回廊状のモールの、真ん中は広場になっていた。 　広場のそこかしこに、今の時期は新年の訪れを祝う大型のオブジェがきらびやかに飾られている。 　 　ノイマンとハインラインの年長者二人は、若手の引率を理由に買い物は早々に切り上げた。 　引率というからには、てんでばらばらに別行動するわけにもいかず、よそよそしい二人して、広場を目の前に臨むオープンカフェのテラス席に落ち着く。 　テラス席のあるウッドデッキからは、オーブ近海の沖合、水平線の雲間に降り注ぐ天使のはしごが、遠くに眺められた。 　 　海洋性熱帯雨林気候のオーブは、年間平均気温が二十五度前後あり、いわゆる冬のイメージよりずっと温暖だ。 　開け放たれたウッドデッキとカフェ店内へ、山手まで遥々届いたぬるい浜風が吹き抜ける。 　そろそろ昼時に差しかかるカフェの、ウッドデッキのテラス席は半分ほどが埋まっていた。 　客足がまばらなのは、オーブではどの小売店も新年のセールが始まるのはまだ少し先だからだろう。 　 　カフェでブラックコーヒーのカップを傾けるハインラインは、ノイマンを傍らに置いてさえ、にこりともしない。 　あれだけ熱心に同行を願い出たときの勢いが、今はすっかりハインラインから消え失せている。 　最初に《ＡＡ》操舵士から興味を失ったときと同様だと、ノイマンはぼんやり思った。 　 　ミルクを溶かしたホットコーヒーに口をつけるノイマンの視界に、シンたち後輩三人の姿が小さく横切った。 　三人ともすでに大小の荷物で両手いっぱいに見えたが、そのままモール内に並ぶいずれかのショップへと何度目かに吸い込まれていく。 　なにせ規模の大きいモールだけに、ひととおり見て回るだけでも時間がかかった。 　シンはおおかた荷物持ちで、女子二人に比べれば自身の買い物はさほど多くないだろう。 　中でもファウンデーション戦後のアグネスは最近まで覇気がなかったが、あの調子なら三人そろっての店めぐりはまだしばらく続きそうだ。 　 　往路の車内からろくに喋らず笑わないハインラインを、ノイマンやシンたちは特段構いつけたり せず、おもねって機嫌を取り結ぶような真似もしなかった。 　ハインラインが、もとからお愛想をするような人ではないのは、皆わかっている。 　寄ると触ると始終三人で突き合ってわあわあと騒ぐシンたちは、あくまでマイペースにハインラインに話しかけたし、それはノイマンも同じだった。 　今はコーヒーを流し込むだけでむっつりと押し黙ったハインラインを隣に、ノイマンは遠景の天使のはしごに目をやる。 　 　同席のハインラインに視線をよこさないノイマンへ、ハインラインがつぶやく。 「せっかくのオフを若輩者たちのために使うのはお人好しが過ぎるのではないですか」 「別に構いませんよ、偶のことですし。そちらこそ、退屈なら無理して来なければよかったんですよ」 　不機嫌を垂れ流すハインラインには、ノイマンもつい本音が漏れた。 「久しぶりに会えたあなたとご一緒できる好機を逃したりしません。制服ではないあなたともお目にかかれました」 　愛想はないくせに言うことはそれかと、ノイマンはあくまで内心だけで嘆息した 　 　なにげない発言ひとつで、他者への評価を一変させることに躊躇がないハインラインの、どうせいつもの躁的な精神の昂りによる気まぐれだろうと、ノイマンはタカを括っていた。 　目の前の男の機嫌にいちいち左右され、振り回
January 3, 2025 at 10:57 PM
Reposted by かしわ　ししゃも(主にガ◯ダム垢)
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November 4, 2024 at 2:26 PM