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K✌️、特に也宮にハマった人間によるSSや感想置き場です。椎名先生＆由貴ちゃん、磯KEI、K七、龍麻などを好みます。マガポケ＆DAYS課金先読みネタバレあり。既刊→🐯: https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/cot/circle/2UPA1E6R8U73d26Rd687/all/
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とんぼ返り。今度は旅行で来たい
October 6, 2025 at 7:33 AM
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電力館
July 30, 2025 at 1:39 PM
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502話の後の加山くんが島でこういう医者をしてればいいな、という想いをお話にしました。加山くんの新しいお仕事と生活を、きっとKAZUYAさんは誇りに思っていることでしょう。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「この空の果てまでも」、「tan」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Paul Berthelon Bravo on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　少しずつ見慣れてきた断崖絶壁の上の草原に立って遥かに太平洋を見わたす。その緩やかに弧を描くかのような水平線の、無限に思えるほどの広がりを今日も加山は見つめていた。島に来てひと月。本土にいたときとはまた違う忙しさと使命感とがこそばゆい日々だ。時折心の奥から、オレはこんなに暑苦しいヤツだったかな、と可笑しさが込み上げもする。でもそれも含めて、今の生活は、悪くない。 　 「加山センセー！」 　坂を駆け上がって息を切らせたままに、大きな声が響く。背後から少年に呼びかけられて加山は振り向いた。赴任直後にバイクで転倒し、広範囲の擦過傷を負って診療所に担ぎ込まれてきたのが彼だ。 「おお、どうした」 「バイク走らせてたら崖の上り口のとこに診療所のチャリが置いてあったからさ、センセーかなと思って上がってきてみた」 　ニヤッと笑う少年は、島の高校の二年生だ。島で民宿を営む母親と二人暮らしだという。バイクで事故を起こしたのは、母親と喧嘩をして家を飛び出し、闇雲に島を走っていたときのことだったようだ。処置をしながらその話を聞いた加山は、打撲の様子も見たかったので、彼を一晩、診療所に泊めた。そこで話をしているうちに妙に懐かれて、このひと月、少年は頻繁に診療所の休み時間などに顔を出すようになった。色々話してみると、自分の高校生のころを思い返してみるとまだまだ素直なヤツだと思う。それでもやはり彼にも思うところはあるようで、そういう日々を過ごす度に、 どうしても「センコー」のことを考えざるを得ない。 「こんな何もないところで何してんの？」 「何もない、か。――海があるじゃないか」 「えー？　ただだだっ広いだけじゃん」 　不思議そうに返されて加山は笑った。そりゃあ、彼のような島育ちの若者からすれば、ただ広がる水平線などなんの変哲もないだろう。 「……オレの高校のときのセンコー――先生のことを考えてた」 「へー、担任？」 「いや、そういうわけではないんだが、オレが医者になったきっかけになったヤツだよ」 　それを聞いてさらに関心が出たようで、少年が先を促すような表情になった。そういえば母親との喧嘩は、進路をめぐっての話題がきっかけだったと言っていた。 「オレは高校受験に失敗してな、すげーワルばかりの高校に不本意ながら進学したんだ。周りは喧嘩ばかりしてるし、オレはひねくれてサボってばかりいた」 「え、それなのにセンセーは医者になったのか？」 　驚いて問われ、加山は大きく頷いた。 「ああ。そのきっかけを作ってくれたのがセンコー……、オレたちの高校に校医としてきてた医者だ」 「へぇ……で、その先生は今何してるの？」 　興味深そうに問われ、ただ加山にはそれに答える情報がなかった。校門が閉ざされた後、「センコー」がどこに行ったのかを知る者は、身近な人間には誰もいない。 「わからん。オレが医者になったのを知っててく れるのかすらわからないんだ」 　ただ、と加山は再度水平線の向こうに視線を向けながら付け加える。 「オレは、そのセンコーに恥じない医者であろうと思ってこの島に来た。――その考えはセンコーにも伝わってるんじゃないかな、と勝手に思ってるんだ」 　そっか、と少年も加山にならって海を見つめた。 「俺、この島以外のことを全然知らないんだけどさ。海は広くて、どこにだって繋がってるのはすごく、心強く思うんだ」 「……繋がってる、か」 　改めて言われて加山の脳裏にあの巨躯とマント姿が浮かぶ。あの日登田駅近くで出会ったのが、幻想なのか、彼の近親者なのか、そのあたりの真実はわからない。しかしあの日、あの場所で「センコー」の姿を鮮明に脳裏に蘇らせられたからこそ、自分は進むべき道を再度見つけられた。自分はセンコーに、再度助けられたのだ。 　蒼い空と碧い海が果てしなく広がるこの地と、あの人がいるのかもしれない場とが、直接繋がっているのかは加山にはわからない。しかし確かなのは、自分は医師としての役割をここに見つけることができて、センコーは、それを知ったら嬉しく思うんじゃないか、ということだ。 「センセー？」 　黙りこくった加山を怪訝そうに見つめる少年に気づき、加山は微笑んで「診療所に帰るかな」と告げた。診療所の昼休みもそろそろ終わる。彼の持ち場に、彼のやるべきことに、戻る時間だ。
July 27, 2025 at 10:54 AM
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壁画すごい
July 20, 2025 at 1:02 AM
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501話の内容を受けて、500話の後の一也と宮坂さんの会話を書きました。婚約のこととなると完全にポンコツになる（501話で確定）一也と、それをほんの少しあきれつつも大きな愛情で包み込む宮坂さんのお話です。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「頼れるカノジョ」、「tan」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Jennifer Latuperisa-Andresen on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　夜の闇を切り裂いて走る特急まつばは、一路東京方面へと向かっていた。並んで座る名実ともに婚約者となった男がスーツの上着を脱いで放心しているのを、宮坂詩織は愛しさ半分、あきれ半分の視線で見上げる。 「今日はおつかれさま」 「……色々、ごめん」 　大きな身体を小さくして謝る一也の腕に、詩織は労うようにぽんぽんと触れた。 「でもまァ、最後はきちんと言ってくれたじゃない。――感動しちゃった」 　彼の傍らで畳に両手をついて、揃って両親に頭を下げたとき、胸の奥にじんと来た熱い思いを想起する。お父さんの体調のことも一緒に診てあげられたし、そのあとみんなで食事をしながら思い出話をできたのも、これから自分たちは家族になるんだという実感を増してくれた。だからこそ最終的には、一也も極度の緊張を何とか超えて挨拶できたのだろう。 「ただ、お母さんがあれだけ料理を用意してたことからも分かるだろうけど、うちの両親は歓迎してたでしょ？　なんであんなに緊張してたのよ」 　詩織に改めて指摘されて一也はう、と詰まる。宮坂家で最初に挨拶をしようとしたときは自分でも制御できないほどに緊張し、息をするのも忘れて頭が真っ白になってしまった。 「自分でも分からないんだけどさ、婚約できたことが未だに信じられなくて、言葉にしようとすると動悸がしたり息がしにくくなるんだよね……」 「えー、それは私と結婚するのに何か不安があるってこと？」 「ち、違うよ！」 　詩織に少し眉を下げながら質されて、一也は慌てて首を何度も横に振った。 「君と一緒にいられるのは本当に幸せだし、それが婚約って形になったのもすごく嬉しいよ」 　ただ、と一也は両肩を落としながら続ける。 「こんな幸せが本当に現実のものなのかという戸惑いとか、これまでずっと望み続けてきたものが得られた感動とか、いろんな感情がオレの胸の中に押し寄せてきて、処理しきれないほどになっちゃうのかもしれない」 　だとしても面目ない、としょんぼりしている一也をふふ、と微笑みながら詩織は見つめた。高校で出会ってからずっと彼が自分を導いてくれていたし、何もかもをひとりで背負ってしまうのに心強さと一抹の寂しさを覚えていたけれど、放浪から帰ってきて研修に励む過程で自分も力になれるという自信がついてきた。そしてあの告白を経て、名実ともに彼の隣にいるようになってからは――、 「なんか、かわいいわねェ」 　からかう調子はひとつもなく、しみじみと言われて一也ははっと顔を上げて詩織を見た。 「かわいい？　情けないじゃなくて？」 　不本意そうではあるが、しかし彼女がかなりの愛情を込めて言ってくれているらしいとは分かって、一也は先を促すように問うた。 「うーん、そりゃ婚約の挨拶はちゃんとして欲しいけど、そんなになっちゃうくらい私とのことがあなたにとって大きいってことでしょ？　それで我を忘れちゃうの、何だかかわいいわよ」 　にっ、と笑ってくれる表情が、これまでに何度も見た詩織の強さと優しさを含んだそれで、一也は改めて見とれた。こんなに素敵な人が自分と ずっと一緒にいてくれるという事実を、心底幸せだと思う。 「た・だ」 　詩織の視線が念を押すように強くなる。 「今後の挨拶のときはちゃんとしてよ。もう両親の許可も得てるんだし、何の不安もないでしょ？」 「は、はい……」 　全くもっての正論を突きつけられて一也は頷くしかなかった。そうしてまた身体を縮こめているので、かわいい男性（ひと）だな、と微笑ましくならざるを得ない。 「ま、どうしてもダメなら何とかしたげるから」 「……頼りにしてます」 　ほっと息を吐く恋人は、本当に自分のことを頼ってくれるようになった。おそらく自分と結ばれて、一也は気を抜いて、甘えることを自覚的にできるようになりつつある。――これまでも無意識には私に甘えてくれていたのだと、正式に付き合い始めて一緒に過ごす中で感じることはあるのだけれど、彼の心がほどけていくのを日に日に感じる。 　もう一度、一也の二の腕のところに手を添えて、柔らかに笑みながら彼の目を見つめる。暖かな感触と愛情に溢れた視線を受けてとろけそうに甘い表情を一也が返してくる。このひとがこうやって解放される場でずっとありたいと、触れた箇所にさらに力を込めつつ、詩織は強く、強く願った。
July 13, 2025 at 4:29 AM
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富永先生お誕生日おめでとうございます！　バディ回以降は連絡を取り合おうって言ってたから誕生日に電話くらいしてるんじゃないかな、ということで、一人先生との七夕の会話でお祝いです。#富永研太誕生祭2025 #富永研太生誕祭
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「いつもの七夕」、「tan」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Papaver rhoeas on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　朝から続いたいくつかのカンファレンスを終えて院長室に戻ったところでスマートフォンに着信があり、表示された文字を見て富永研太はすぐに通話ボタンを押した。 「ああ、Ｋェ。どうしたんです？　何かありました？」 『誕生日だったなと思ってな。おめでとう』 　富永はその目的で一人が電話をかけてきていたとは想定していなかった、が、しかし確かにそうだ。机の隅に腰を下ろしつつ、軽く笑みを浮かべてその祝福に応える。 「あ、ありがとうございます。去年もＫが電話くれて、誕生日なのを思い出した……というのをいま、思い出しましたよ」 『まあ、俺たちくらいの年齢になるともう、誕生日が何だというところはあるな』 　ただ、と一人がつけ加える。 『お前の誕生日は七夕だからな。忘れ難いところもある』 「それはそうですね。たまにキッズルームの七夕飾りを見て、そういやもうすぐだなと思い出してはいました。ただそれでも忘れるんですよね……」 　気まずそうな富永に、気にするな、とでも言わんばかりに一人が笑みを含んで話しかける。 『龍太郎が来てからイシさんがさらに料理に凝っていてな。あいつも毎日楽しみにしているから、なおさらだ。――で、今日は朝食の段階でもう、七夕だし変わり素麺でも……と、いう話題になって、それでだ』 　なるほど、と、富永もスマートフォンを耳に当てつつ頷く。自分が村に住んでいたころは、最初は自炊などもしていたけれど、診療所のメンバー が増えてからはお仙やイシに十分に美味しい料理を日々出してもらっていた。ただ、何でも気にせず食べるが故に、イシからすると張り合いはなかったかもしれない。 「何にせよ、ありがとうございます。ちょっとの間、一歳差ですね」 『実際の年の差は変わらんだろう』 「気分の問題ですよ、気分の！」 　ちょっと向きになって富永が言い返すと、一人が可笑しそうに含み笑いを漏らした。 『この類いのやりとり、昨年もした気がするな。お互いの誕生日には』 「ですねぇ。この二年ほどですが」 　同じことに思い至って一人と富永はほぼ同時にくすりと小声で笑った。 『その前は確かに、あまり連絡をしていなかったからな』 「なーんか、ちょっと連絡を取り損ねてたんですよね。病院自体は自分で回せるようになってきてたし、Ｋも忙しいだろうとか思って」 『一也が世話になっているときもお前からは何の連絡もなかったからな。大垣先生にはスチューデントドクターの件で一報したんだろう？』 「う……」 　意外とこの人、拗ねてたのかな？と富永は一人の意外な反応に驚いた。とはいえ連絡をしなかったのはお互いさまなわけではある。 『――そんな時期でも、七夕に思い出すことはあったぞ。一也が小学生のころ、七夕の笹を学校から持ち帰っただろう。そのときにお前が自分の誕生日だと言ったときのことを覚えていた』 　そんなこともあった。男三人の暮らしで、誕生 日だからじゃあどうなんだというところもありはしたが、一也が朗らかに、 　――富永先生、おめでとうございます！ と祝う様子が微笑ましくて、そして、彼の生まれも寿いでやりたくて、村にいた期間はそれまでより多少は誕生日を大切にしていたように思う。 「そうでしたね。ただ一也くんはもう、オレたちが祝ってあげなくてもいいですからね」 『まあな。……だが宮坂くんはおそらく、婚約のずいぶん前から一也の誕生日は祝ってくれていたと思う。だからお前が村を離れてからは一也の誕生日もそんなには……というところはあったな』 「そうなんですか？　そう思うと、結構時間かかったんだなぁ、あのふたり」 『……うむ。色々と、俺も気にかけてはいたんだが』 　もどかしい関係を取り持つ一人の情景を想像して富永は微笑ましくなった。いろいろあったが、やっと結ばれたふたりのことを思うと目頭が熱くなる。 　そこからいくらか会話を続けたところで、スマートフォンが通知で震え、予定の十分前であることを富永は思い出した。 「おっと、そろそろ戻らないと。――Ｋェ、改めてありがとうございました」 『ああ、おめでとう。また機会があれば酒でも飲もう』 「もちろんです！」 　弾んだ声で言い交わして通話を終える。こうやって思い出してもらえるのなら、七夕生まれも悪くはないな、とひとつ首肯してから、さて頑張るぞ、と富永は次の会議の資料を手に取った。
July 7, 2025 at 12:16 PM
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オーストリア館のレストランに入れた！
June 26, 2025 at 9:25 AM
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お久しぶりリング
June 26, 2025 at 8:35 AM
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これから仕事帰りの万博をきめる
June 26, 2025 at 8:30 AM
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これで980円で、大阪駅直結なんだからたまらない
May 4, 2025 at 7:40 AM
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494話で「相変らずですねぇ」と刈矢先生に言う様子、495話での滝本先生が加賀美弟子と判明…を合わせて、刈矢先生が再生医療の論文を書いてたころの夜更けの話を書きました。倉津大の第一・第二外科の師弟が良すぎて泣いています。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「弟子たちの夜更け」、「tan」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by picjumbo.com / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　この時間ならアイツくらいしかいないだろう。刈矢俊一郎は確信の上で、夜更けの第二外科の医局のドアをいきなり開けた。案の定――開けられた方はまたか、と息を吐き、何やら調べて書き込んでいたらしい手を止めて顔を上げた。 「言ってるでしょ、ノックくらいして下さいって」 「悪ぃな滝本、ちょっと煮詰まっちまってさ」 　当直に入っている面々は当直室に、日勤のメンバーは帰宅済みで、この時間帯に残っているのは大体自分たちくらいだと刈矢は分かっていた。書き慣れない論文を書いている中で少し誰かと話したくなったのだが、なかなか相馬には声をかけづらく、このところたまに、こうやって第二外科を訪れる。 「まぁ私もちょうど休憩しようかなと思っていたところなので。……コーヒーでも飲みますか？」 　立ち上がって部屋にあるコーヒーメーカーの方に向かう滝本におぅ、頼むわ、と告げ、刈矢はソファにどっかと腰を下ろした。滝本が自席に何冊もの書籍を積み上げて深夜に至るまで調べ物をしているのはよくあることで、刈矢は以前から、気になる患者のために泊まり込むときなど、ふっと第二外科を訪ねていた。――突然、ノックもなしに。 　落としてあったコーヒーを二つのカップに入れて、滝本がソファまで持ってきてくれた上で向かい側に腰を下ろす。 「で、どうなんですか？　論文の進捗は」 「やり慣れねぇことをすると疲れるなぁ。だが、もう少しで書き上がると思うぜ」 　差し出されたカップから一口コーヒーをすすってから刈矢がにやりとすると、滝本も受け止めて ふっと微笑んだ。 「それはよかった」 「おうよ。……で、あんたの方は今日は何で残ってたんだ？」 「明日の手術説明の準備です。夕方、うちの教授に方針を報告したんですが、『本当にそれでいいの？　それで患者に心から納得してもらえるんかね？』と言われてしまいまして」 　しまいまして……と言いつつもどこか嬉しそうに滝本が説明し、刈矢はさらににやりとした。 「加賀美教授か。……そっちの先生もまぁ、厳しいねェ」 「いつものことです。おおよそを医局のメンバーに任せてくださるんですが、患者、ご家族、看護師、関係者――全部に目配りしていて、少しでも足りないところがあると突き返されるので」 　刈矢は小柄で穏やかそうに見えつつ、目の奥にいつも鋭い光を宿した加賀美の様子を想起し、頷いた。相馬とはまた違った形で医局を束ね、弟子達を育てる医師であり、相馬の輝かしさに打ち消されがちだが、こうやって滝本のような後進を着実に生み出し続けている。その点では第一外科の自分たちよりも優れているところが多々あると、准教授としての立場を有してみて感じる場面は多々ある。そういう学びもあるのでつい、こうやって気軽に滝本のところを訪れて話してみたくなる面がある。 「なるほどねぇ。……そういや、加賀美教授はうちの先生の先輩に当たるんだよな」 　ふと第一・第二外科の教授達が並んでいるときの様子を思い出して刈矢は呟いた。相馬が丁寧かつ敬意を持って、しかし心を許したように話すあ んな態度はなかなか見ない。 「ええ。最近は減ったみたいですけど、二人で飲みに行ってるのを見たこともありますね」 「へぇ……うちの先生が加賀美教授とねぇ……」 　往々にして医局が異なると派閥争いやら何やらでうまくいかないのが世の常だが、相馬と加賀美の関係性もあって倉津大の外科の垣根は低い。だからこそ刈矢もこうやって、気兼ねなく滝本に話しに来られる。こういう空気を作っているボスのことを刈矢も滝本も尊敬しているし、だからこそ、全力で患者に向き合い、治療をし、大学病院として研究と人材育成もしていく、その一助にならなければと思っている。 　滝本も似たような思考に至っていたのか、 「まだまだ私も不肖の弟子です。加賀美教授から学ぶべきことは多々ありますよ」 　と言って、自席に積んだ書籍や論文、書きかけのメモを見やった。 「ふふ、そいつぁ俺もそうだな」 　頷いた後でコーヒーをぐいっと飲み干して刈矢は立ち上がった。 「邪魔したな。俺ももうひと頑張りしに戻るわ」 　気まぐれに来て嵐のように去っていく刈矢を、滝本も慣れた態度で見送る。 「私ももう少しやっていきます。――今度はノックくらいはしてきて下さいね」 　多分しないんだろうなと期待薄な、しかし可笑しそうな、そんな視線を向けられて、刈矢は無精ひげの残る顎をぐるりとなでた。 「まぁ、善処するわ」 　その後、相馬の死、加賀美の横滑り人事、十五年間の停滞を経て、刈矢が倉津大に戻ってきてすぐ――、自室のドアがノックもなくガチャリと開いた瞬間に、滝本は堪えきれない感情を押し込めて、あきれた声を出して迎えた。 「ノックくらいして下さいよ――刈矢先生」
April 13, 2025 at 8:21 AM
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494話後に一也が「みんなー！　すごいぞー！！　宮坂さんがオレと一緒にいてくれるって！！！」するお話の続きです。ちょっとだけおまけの谷岡部長です。（6/6）
ると、宮坂ちゃん、恥ずかしがるんじゃない？」 　色々考え始めたらしい一也の横顔に向けてこのところ気になっていた内容を立て続けにぶつけてみると、一也は少々違うところにフォーカスしているようだった。 「……そうか、これだけ我慢しているつもりでも見えてしまうんだね。なるほど」 「――黒須くん？」 　想定より不穏な雰囲気を感じ取って、背筋に一筋冷や汗的な何かを覚えながら斉藤は問うた。 「いや、オレ、本当なら叫んで回りたいくらいなんだ。『みんなー！　宮坂さんがオレと一緒にいてくれるってー‼︎』って。でもそれはダメだと思って気をつけてたつもりなんだけど」 「それでも……気をつけてたのね……」 　予想外の返答に斉藤は面食らい、想定外に皆にバレていたと知った一也は大きな身体を小さく（なりきれていないが）した。 「これでバレるなら、どうすればいいんだろう……」 　そう言われましても、と斉藤は思ったが、あまりにしょんぼりしている目の前の一也と、結果として幸せそうにしていた宮坂の最近の様子を照らし合わせ、大きく息をついた。気持ちがまろび出すぎて、もう止められないということなのだろう。宮坂はやっぱり恥ずかしがるかもしれないが――このふたりなら大丈夫だろう。多分。 「分かった！　分かったから‼︎　視線でバレるくらいは大丈夫だと思うわよ！」 　 　◇◇◇ 　 　斉藤の保証？もあって一也が自制しなかったため、結局一也と宮坂の仲睦まじさは高品総合病院の各所で話題になり、直接は聞かずとも谷岡部長の耳にも届いた。出向がきっかけらしいという尾鰭も付いていて（実際のところもそうではあったのだが）、自分が彼らの背中を押す結果になったと知った谷岡は、いつものバーボンをそっと開け、その日ばかりは、祝杯をあげた。
April 5, 2025 at 3:36 PM
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494話後に一也が「みんなー！　すごいぞー！！　宮坂さんがオレと一緒にいてくれるって！！！」するお話です。高総でどうだったかこれから描かれるかは分からないですが、嬉し過ぎて隠しきれない一也を想像して書きました。（4/6）
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「黒須一也は我慢できない」、「tan」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Kristina Flour on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　好きで好きでたまらない人に、ずっと自分を想っていたと言ってもらえる。そんな幸せが自分に来たら、もう、手放すことなんて、できない。暇さえあれば目で追って、離れていても考えてしまう。やっと手にした、この幸せすぎる現実のことを。 　 　 　黒須一也は我慢できない 　 　 　◇◇◇ 　 「あの、黒須先生のことなんですけれど」 　高品総合病院の談話スペースでお昼を摂っていた斉藤と双葉――時折ふたりで食事をする彼女たちの様子は、口さがない職員たちからは「カッコ良すぎる女子会」と称されている――が、筋肉やスポーツに関する話題をひとしきりし終わったところで、双葉が切り出した。 「黒須くんのこと？」 　想定外の話題であって、斉藤は戸惑った。無論、日々彼らも医師と看護師として共に働いてはいるが、双葉に最近、一也を取り立てて話題にするようなできごとは起きていなかったように思う。 「はい」 　お弁当として持参したささみを咀嚼して飲み込み終わり、双葉はほんの少し声を落として斉藤に向き直った。何かしら、と斉藤も某キャンディーをくわえつつ姿勢を直した。 「……黒須先生、何かあったんですか？　その――宮坂先生と」 　ガリッ！ 　勢いよく飴を噛み砕く音が響く。いくら何でも双葉からそのふたりのセットで質問されるとは思っていなかった。先日、斉藤がずっと迷っていた進路を決めたので、最初に同期ふたりに報告しようといつものガチ中華の店に誘い、救急に決めたと伝えたときに、 　――よかった！　由貴ちゃん絶対向いてると思う！ 　と心から喜んでくれた後で、横に並んで座ったふたりが以心伝心で視線を絡ませ合いながら、 　――じ、実は、ちょっと報告があって……。 　と切り出されたとき以来の驚きだった。 「そ、それは何か根拠があっての質問なの？」 　体制立て直しの意味も含めてまずは質問から入ると、双葉は頷きながら答えてくれた。 「いま、看護師の間で話題なんです。黒須先生の様子がおかしいって」 「おかしい？」 　黒須一也はいくらなんでも職場でそのような語彙が出るような非常識な人間ではないはずだ。そう思ってかなり不審な表情になった斉藤に、分かります、とでも言わんばかりに大きく頷いて双葉は補足説明をしてくれた。 「黒須先生は、いつも通り診察や手術を行われています。気になるのは、その合間のご様子です」 「合間……」 「おふたりが仲が良いのは周知の事実です。その程度ではもう気にもしません。ですが、最近は、あまりにも黒須先生が宮坂先生を、その……見つめ過ぎです」 　双葉は自分でもその様子を思い出しながら説明を続け、それを聞けば聞くほど、斉藤は――頭を抱えた。 　 　◇◇◇ 　 　双葉に指摘されてから改めてふたり、特に一也の様子を観察していた斉藤は、やはりこれはひとこと言っておくべきだろうと判断するに至った。ある勤務日、控室で三人になっていつも通りに過ごしていた際、斉藤はあえて一歩引いてみた。すると、 「黒須くん、あのさ、この症例……」 「何だい？　――ああ、これはこの間村川部長に資料をいただいたから、後で見せるよ」 「わ、サンキュー」 　その会話自体はとても真面目で仕事のことを取り扱っているのに、これまでより明らかに距離が近いし親密度が高い。この件にとどまらず、一也と宮坂が研修医控室でいつも通り過ごしていても、やはりいちいち、空気が甘い。特に黒須一也。――とにかく一歩、宮坂に近い。 　うーむ、と斉藤が改めて確認しているところで、 「宮坂先生、病棟から連絡が入ってます」 　とドアを開けてナースが声をかける。ちょうど気になる患者がいたようで、待っていたように宮坂が立ち上がる。 「分かりました！　……黒須くん、私、行ってくるね」 「ああ、頑張って！」 　パタパタと彼女が走り出ていき、それをうっとりと、としか言いようのない愛しげな微笑みと共に一也は見送った。 　宮坂が少し外したそのタイミングを捕まえて、すすす、と斉藤は一也の真横まで間合いを詰める。さすがは東医体の女王、あの一也が気づいていない。いや、通常の彼なら気づいていたのだろうが、全身全霊で宮坂を見送り過ぎていた。 「あのさ」 　近づくと同時に声をかけると、 「わあ！　な、何だい、斉藤さん」 　と、この周到で隙のない男とは思えないような慌てぶりで一也が飛び退いた。やっぱりこれは、と思いつつ、斉藤は問いかけた。 「黒須くん、最近さ……」 「最近？」 「宮坂ちゃんのこと、見過ぎじゃない？」 「……え」 　改めて指摘してみたところ、一也は一瞬硬直した後、顔色を変えながら自己を振り返ったようだった。もしかしたら彼は、自分のわかりやすさに無自覚だったのかもしれない。 「……そうかもしれない」 　はたと気づいたといった体の同期に、斉藤は微苦笑を向けた。 「やっと気持ちが通じ合ったんだよね。私からすりゃあ遅く感じたとこもあったけど。それはそれとして、嬉しいのは分かるけど、まあまあ院内でも話題になってるみたいよ？　あんまり度が過ぎ
April 5, 2025 at 3:36 PM
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謹んで観光地価格をお支払いしました（美味しくいただいたのでまったく不満はありません）
March 31, 2025 at 4:18 AM
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そのまま過ぎるパッケージ
March 31, 2025 at 3:57 AM
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海と砂
March 31, 2025 at 3:03 AM
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砂丘珈琲ソフト
March 31, 2025 at 2:27 AM
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砂タイプのポケモンとのこと（子どもに教えてもらった）
March 31, 2025 at 2:17 AM
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どうしても自分の家で作った食事で夕飯を済ませる気にならず、帰宅前に20分だけヤムウンセンとサワーで飲んで帰る残業後の夜。業務に一区切りついたので帰ったらワインかウイスキーをさらに飲もう
March 25, 2025 at 12:11 PM
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お祝いポテト
March 23, 2025 at 2:24 AM
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念願のTETSU
March 13, 2025 at 6:19 AM
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リクエストをいただいていたので書きました、
「ねこのおじちゃんと相棒🐈‍⬛とたぬき」
のお話です。先生からのお返事見る限り、村にいればみんな、たぬきに出会えるはず！そういう思いをぶつけた短編です。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「ねこのおじちゃんと、森のおともだち」、「tan」と記載されています。 画像情報：generated by 新書ページメーカー / Photo by Sebastian Unrau on Unsplash / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 　ミャ、とひと声あげて草むらの方を見つめた黒猫につられて、しゃがみ込んで草で遊んでいた彼女が同じ方を向くと、思いがけない生き物がいた。生き物として想像していなかっただけでなく、格好すらも彼女の知っているそれではなかった。 「たぬきさん？」 　驚いて立ち上がった少女の勢いに押されて、ひょっこりと姿を見せていたはずのその生き物は、思いのほか俊敏に草の中、そして藪の奥へと駆け込む。 「あ、待ってぇ！」 　そう声を上げて追いかけようとしたところへ、低いけれども優しさを含んだ呼びかけが届く。 「おい、昼メシの時間だぞ」 「おじちゃん！　あのね、あっちに……」 　何故か子どもを呼ぶ役を任されたらしい闇医者に少女は急いで駆け寄り、彼女の見たものについて必死に説明を始めた。 　 　◇◇◇ 　 　そして一時間ほど後、少女と闇医者と黒猫は、また同じ場所に居た。 　 　黒須家の愛娘を呼びに行ったＴＥＴＳＵは、声をかけた直後から彼女が言うことに首を傾げ続けていた。 　――たぬきだァ？ 　――そう、たぬきさんがいたの！　まんまるで、赤いお服を着てて！ 　――そりゃぁ、何か他の生き物と見間違えたんじゃねェか？　服着たたぬきなんざ、いくら山ン中だからっていやしねぇよ。 　――わたし見たんだもん！ 　そう言い合いつつ診療所の大テーブルのあるところに入ってきたふたりを、あらあら、という様子で少女 の母が出迎える。 　――どうしたの？ 　詩織に問われ、少女はもう一度、先ほど出くわした生き物について説明した。側で聞いていて、どうこの子どもの空想を宥めるのかと横目で見やっていたＴＥＴＳＵは、続く詩織の言葉に驚愕した。 　――なるほどね、そのたぬきなら、お母さんも、お父さんも会ったことがあると思うわ。 　――ほんと？ 　――本当か？ 　娘とＴＥＴＳＵがほぼ同時に聞き返してきて、詩織は可笑しそうに目を細めた。 　――本当ですよ、ドクターＴＥＴＳＵ。……あなたは、おうちに帰ったらお父さんにも聞いてみたらいいわ。 　ＴＥＴＳＵに微笑んで伝えた後、娘にはそう言って、父もそのたぬきを知っているのだと詩織は伝えた。 　今回、秋の連休を挟んで一也は泊まり込みの仕事、詩織も連休前にＮ県でひとつ仕事があり、ならば子どもを宮坂の実家に預けて臨んだ後で診療所に顔を出して帰ろう――と相談していたところで、ちょうど譲介と連絡する機会があり、なら帰りはあの人に送ってもらえばいいよ、ということになった。オレはタクシーでもなんでもねェぞ、と言いはしたが、すぐに迎えに行く日にちと時間を聞いてきたＴＥＴＳＵの好意に、黒須家の面々も慣れてきた。そういうわけで、なぜか診療所の昼食に闇医者がいる、そんな光景ができあがっていた。 　――そのたぬきなら、俺も会ったな。 　――Ｋせんせいも？ 　そこに現れたさらなる想定外の証言者の訪れに、少女は目を輝かせ、ＴＥＴＳＵはなおさらに首を捻った。 　――ああ。ここに暮らしていると、一度は会ったことがあるものだ。 　神代一人にまでその存在を証言されて、少女は自信満々に宣言した。 　――やっぱりたぬきはいるもん！　わたし、おじちゃんに見せてあげる！ 　 　 　そういう経緯で、ＴＥＴＳＵは診療所を取り囲む森の近く、腰を下ろせるようになっている切り株に座り、そこかしこに向けて「たぬきさーん、たぬきさん！」と呼んで探している少女と、それに付き添う黒猫を見守り続けることになったのだった。 　 　思えば動物と縁深いタイミングというのは、若いころのＴＥＴＳＵにはあまり良い記憶ではない。どうしても兄のことを思い出さざるを得ない。他方、このところは、黒猫だというのに明らかに幸運を持っているとしか思えない相棒の力もあって、ＴＥＴＳＵも動物への認識を改めざるを得ないところがある。 　 　今回も、見つけたのは相棒だった。ガサガサ、と微かな音を立てた草むらへと、ピンとしっぽを立てて近寄る。それに気づいた少女も、静かに一緒に歩いていく。すると、ぴょん、とのったりもったりとした身体をのぞかせた――やはり、たぬきがいた。 「たぬきさん！」 　大きくはないが弾みに弾んだ声で少女が呼び、その光景を目の当たりにしたＴＥＴＳＵは愕然とした。 　――本当に、いやがった。 　たぬきはもう堂々として、赤い服を纏った姿で歩み出てきた。そして、少女の前に抱えていたものをトン、と並べる。 「きのこ？　あと、くだもの？」 　それは、おそらくたぬきが集めてきただろう、山の幸だった。複数の食べられるきのこ、山葡萄、あけび。 　どうぞ、とでも言わんばかりに、まるで頭でも下げるような振る舞いを見せて、たぬきはまた、機敏に森の奥へと消えた。 「……いっちゃった」 「行っちまったな」 　残された少女と闇医者は、とりあえず顔を見合わせた。 「おじちゃん、これ、わたしがもらっていいのかなぁ？」 「いいんじゃねぇか。ぜんぶ食べられると思うぜ」 　何となく、ＴＥＴＳＵにも理解できた。この村にいたら出会えるらしいアイツが、この子に何がしたかったか。 「オメェへの挨拶がわりなんだろ。もらってやりな」 「……うん！」 　たぬきさーん、またねー！と、かの生き物が姿を消した方向へ手を振る少女を見つめながら、ＴＥＴＳＵは少しだけ自嘲気味に口角を上げた。 　――子どもの出会うような森のおともだちに会えるくらいに、オレも丸くなり、ひととの関係に取り込まれたものだ。 　だがまぁ、悪くねェな、とＴＥＴＳＵは口内で噛み締めて、両手いっぱいに収穫を抱えた少女と猫が駆け出す少し後に、見守るように続いた。
February 12, 2025 at 10:36 AM
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お世話になっている偉い先生と、まあまあお高い割烹に会食に行き、会席のコースと日本酒をいただいた（これは八寸）
February 4, 2025 at 1:07 PM
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出張
January 14, 2025 at 12:51 AM
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これは今度食べにいきたい「つけめんTETSU」
December 13, 2024 at 3:06 PM