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●○アキヒカ
彼は僕に顔を寄せると、静かに目を閉じた。懐かしい彼の香りを間近に感じて、心から安堵する。僕も目を閉じ、彼の口づけを受け入れた。

有難う。
……ありがとう。

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「塔矢、そろそろ起きてくれ。昨日寝落ちして途中のやつ、続きやろうぜ」
December 30, 2025 at 11:41 PM
「この長い時を…僕がどれだけ君を欲したか、解るか」

「ああ」

「1日が永遠のようだった。待って、待って、待ち焦がれたよ。…ようやくだ。もう、離れているのは、耐えられない」

「…これからは、また、一緒だ」
December 30, 2025 at 11:26 PM
「冷たい。どこにいたんだ」

「佐為は、雪が好きだから。今まで一緒だったんだけど、先に戻るって。お前と打つのを楽しみにしてるよ」

「そうか。彼と会うのは、僕にとっては初めてだ」

彼の手に、僕の熱が伝わる事はない。分かっていても、温めたいと願わずにはいられなかった。
December 28, 2025 at 9:51 AM
「久しぶりだな」
「……ああ。長かった」

彼も年を取ってはいるが、それでも僕よりずっと若い。

「待ち草臥れた。…君との約束は果たしたよ」

「ずっと、見ていた。佐為と一緒に」

彼は僕の側に立つと、僕の手の上に自分の手を重ねた。
December 28, 2025 at 7:42 AM
遠くから、さく、さく、と雪の上を歩く音が聞こえる。だが、そこに足跡は残っていないのだろう。
縁側に置かれたラタンの寝椅子に老いた体を横たえると、僕は彼が近づいて来るのを待った。

足音は、すぐ近くで止まった。体を少し横向けて見ると、彼は、ゆらゆらと立ち昇る陽炎に包まれて、静かに佇んでいる。暫く僕を見つめた後、小さく頭を傾けて微笑み、その口をゆっくりと開いた。
December 27, 2025 at 3:21 AM