有難う。
……ありがとう。
___
「塔矢、そろそろ起きてくれ。昨日寝落ちして途中のやつ、続きやろうぜ」
有難う。
……ありがとう。
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「塔矢、そろそろ起きてくれ。昨日寝落ちして途中のやつ、続きやろうぜ」
「ああ」
「1日が永遠のようだった。待って、待って、待ち焦がれたよ。…ようやくだ。もう、離れているのは、耐えられない」
「…これからは、また、一緒だ」
「ああ」
「1日が永遠のようだった。待って、待って、待ち焦がれたよ。…ようやくだ。もう、離れているのは、耐えられない」
「…これからは、また、一緒だ」
「佐為は、雪が好きだから。今まで一緒だったんだけど、先に戻るって。お前と打つのを楽しみにしてるよ」
「そうか。彼と会うのは、僕にとっては初めてだ」
彼の手に、僕の熱が伝わる事はない。分かっていても、温めたいと願わずにはいられなかった。
「佐為は、雪が好きだから。今まで一緒だったんだけど、先に戻るって。お前と打つのを楽しみにしてるよ」
「そうか。彼と会うのは、僕にとっては初めてだ」
彼の手に、僕の熱が伝わる事はない。分かっていても、温めたいと願わずにはいられなかった。
「……ああ。長かった」
彼も年を取ってはいるが、それでも僕よりずっと若い。
「待ち草臥れた。…君との約束は果たしたよ」
「ずっと、見ていた。佐為と一緒に」
彼は僕の側に立つと、僕の手の上に自分の手を重ねた。
「……ああ。長かった」
彼も年を取ってはいるが、それでも僕よりずっと若い。
「待ち草臥れた。…君との約束は果たしたよ」
「ずっと、見ていた。佐為と一緒に」
彼は僕の側に立つと、僕の手の上に自分の手を重ねた。
縁側に置かれたラタンの寝椅子に老いた体を横たえると、僕は彼が近づいて来るのを待った。
足音は、すぐ近くで止まった。体を少し横向けて見ると、彼は、ゆらゆらと立ち昇る陽炎に包まれて、静かに佇んでいる。暫く僕を見つめた後、小さく頭を傾けて微笑み、その口をゆっくりと開いた。
縁側に置かれたラタンの寝椅子に老いた体を横たえると、僕は彼が近づいて来るのを待った。
足音は、すぐ近くで止まった。体を少し横向けて見ると、彼は、ゆらゆらと立ち昇る陽炎に包まれて、静かに佇んでいる。暫く僕を見つめた後、小さく頭を傾けて微笑み、その口をゆっくりと開いた。