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100年前の日付に沿って、リリアン・ギッシュと彼女が生きた時代の映画、音楽、文学、美術、出来事など、またはそのほかのことを。
1925年3月24日。
ニューヨーク、ブロードウェイのウールワース・ビル内連邦地裁にて「リリアン・ギッシュ裁判」開廷。
原告チャールズ・H・デュエルの代理人に彼の実兄ホランド・S・デュエル弁護士。被告リリアン・ギッシュ代理人マックス・ストューアー弁護士。担当判事ジュリアン・W・マック。

リリアンの自伝評伝各種で本件を詳細に伝えているのはアフロン本ですが、裁判当時のニューヨーク・タイムズ紙に連日掲載された記事が一層詳しく、それらは現在アーカイヴで閲覧可能。例えば初日分はこちら☟
www.nytimes.com/1925/03/25/a...
ヘッダーに「人参ポリポリ」…インパクトあったのね…
December 21, 2025 at 5:19 AM
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これは「芸術だ」とメールを書いたが「規約による」との一言。
そもそも問い合わせする電話の窓口もない。
...ネット時代の怖ろしさだ。

・3149件の商品紹介(在庫約350冊、90%近い完売率)
・1205人のアプリでのフォロワー
・808人の購入者リスト
・500件の「良い」レビュー
・100件のブログ

一冊の本の紹介で500字〜800字、650字平均として3149冊、2,0460,850字もの膨大な字数を書いたことになる。

それらが全て消える。
まだ管理者として中に入れるので、優先順位を決めてデータを救い出している。

トリュフォーの映画『華氏451』の世界はもう、すぐそこにある。
December 20, 2025 at 11:00 AM
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【古書店 mondo modern 突然の消滅について】
僕がモンド・モダーンという古書店を運営していることは多くの方がご存知かと思いますが、運営側BASEにより、理由の詳細開示なしのまま突然、ショップ非公開・再開不可となった。

出品していたのは、ファッション・写真・美術などの洋古書、
自著を含むグラフィカルな文化史書籍で、違法な商品や画像は扱っていない。

ただしヘルムート・ニュートンの写真集やフェティッシュ・ファッション本は扱っていた。
以前、ニュートンの写真集がいきなり削除されたことがある。
タイトルに「ヌード」という文字が入っていたので、そこが引っかかったのだと思う...(1
December 20, 2025 at 10:59 AM
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開催中の「アール・デコとモード」展
その批評的詳細をnoteの連載【美学の部屋】に書きました。
note.com/mondo_modern...

展覧会の紹介というよりも、「何が強く惹いたか」...その視点を重視して書いたもの。
よってありきたりの展覧会紹介とは、まったく違う文章になっていると思います。

なかでもポール・ポワレの1922年のデイ・ドレス...(1
December 6, 2025 at 11:15 AM
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ダダイスト、ハンナ・ヘッヒのコラージュ作品。
マックス・エルンストなどとはまったくコラージュ文体が異なるところが面白い。
ナチ時代に「退廃芸術」の烙印を押され、忘れ去られたヘッヒの再評価は1960年代に入ってからだった。

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下記に詳細を
apps.thebase.com/mail_magazin...
November 20, 2025 at 12:18 PM
すこし齧られた人参を頬杖をつくようにして口元に添えるリリアン・ギッシュ。

1925年3月24日、被告となった裁判の初日。彼女は手元のバッグから生の人参を取り出すや齧りつき、唖然とする人々の視線も気にせずポリポリ。このことが報じられるとただでさえ耳目集めていた裁判は一層話題となり連日紙面を飾る過熱ぶり。

これはそのときの有名な写真。でも法廷内で撮影されたとは思えず(背景に何も写り込んでいない)、雰囲気からして後日(直後?)報道用にポーズを取って撮影されたものっぽい。服は3月24日と同じもののようです。NYTの記事によれば、初日のリリアンの服は「刺繍の入った襟つきの青色サージのフロック」。
November 16, 2025 at 6:28 PM
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こちらの写真もメイヤーがVogueのために撮ったミラー。
ファッション撮影の専門家としてモード雑誌と専属契約を結んだ最初の写真家がアドルフ・ド・メイヤーだった。

ド・メイヤーの妻オルガはイタリア貴族の出身で、1910年代のファッション・アイコンのような存在でもあったが、ド・メイヤーの「ド」は自称だったらしい。
彼が撮った有名な写真が右側の紳士。 エティエンヌ・ド・ボーモン伯爵。1920年代パリの多くのアーティスティックなBal(仮装舞踏会)の仕掛け人・主催者であり、彼の交友関係は、パリの文化地図そのものであった。
October 31, 2025 at 4:06 AM
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最初にファッション写真を撮り始めたのは誰か?
よくエドワード・スタイケンが「ファッション・フォトというジャンルを創始した」と書いてあったりする。
だが、実際はアドルフ・ド・メイヤーだと思う。
こちらは1918年『Vogue』誌のために撮ったド・メイヤーが撮ったファッション・フォト
モデルはブロードウェイ女優として人気だったマリリン・ミラー。
彼女の残された他の写真と比べると格段に美しい。
mondomodern.thebase.in/items/122485...
October 31, 2025 at 4:03 AM
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noteで連載を始めました。
【長澤 均の美学の部屋】——映画・服飾史・エロティシズム・音楽…
さまざまな事象を「美学至上主義!」の視点で批評していきます。
第1回はグレタ・ガルボ主演『肉体と悪魔』(1926)。
その凄艶な美しさはどう演出されたか?を解いています。

スキ(♡)やフォローで応援してもらえると嬉しいです。
note.com/mondo_modern...
October 22, 2025 at 2:14 PM
「それにしても、この自然の美しさはどうだ。一昨晩は久かたぶりに、地平線に太陽が沈むのを見た。多分、アフリカ以来だろうか。もっとも、キンシャサのあたりは丘が多いから、まったいらな地平線というわけにはいかなかった。今回のように本当にまったいらな地平線に陽がしずむのを見るのは、いつ以来のことか、記憶にない」
「バイカル湖のほとりの宿で、朝、この世ならぬ美しい湖を眺めている。これからフランスに着くまで、本当に休養できよう」

──田川建三「また『日本』を去るにあたって」( 『指』第447号 1989年4月)より

亡くなられた田川先生を遅ればせながら追悼して──
August 17, 2025 at 2:10 PM
『荒野の孤児』
Zander the Great

主演マリオン・デイヴィス。笑いありアクションありの西部劇。
監督はジョージ・ヒル、脚本フランセス・マリオン、撮影ジョージ・バーンズ。手堅くまとまった80分。キャメラが大変良いです。ハリソン・フォード、ホルブルック・ブリン、ジョージ・シーグマン、ホバート・ボスワース、ハリー・マイヤースと共演陣も重厚。
新会社MGMに参加したマリオン、彼女の映画はこれまでNYで作られていましたが、本作からハリウッドでの制作となります。
1925年5月2日公開。

・全編動画
upload.wikimedia.org/wikipedia/co...
August 17, 2025 at 1:40 PM
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フリッツ・ラングの『メトロポリス』(1927)で、ダンスシーンの振り付けを受けるブリギッテ・ヘルム(アンドロイドのほうのマリア)。
このダンスはアール・デコ期に流行った動的な人形の動きとよく似ている。
どちらが先とかでなく、時代の空気だったのだと思う。
July 27, 2025 at 5:13 AM
大量破壊、大量死、既存価値の破壊の時間を経てベル・エポック=アール・ヌーヴォーの残り香が薄れてゆく一方、のちにインターナショナル・スタイルと言われる様式、近代建築四巨匠や構成主義、「デ・ステイル」の活動は既に活発化。その間にあって、先行する諸デザインを吸収変形消費する(起源を抹消する)アール・デコ・スタイルの一群があったということになりますが、例えば、のちにUAMの主要メンバーとなるロベール・マレ=ステヴァンスもこの博覧会での仕事を見ると、やっぱりアール・デコっぽいなと思わせられたり。
July 27, 2025 at 1:04 AM
現代装飾美術工業美術国際博覧会

パリ、アレクサンドル3世橋両岸のグラン・パレと廃兵院前広場を会場に、1925年4月28日開幕。参加22か国。アメリカ、ドイツは不参加。

アール・ヌーヴォー以降の様々なデザインを集めたことにより、雑多な表現の中に大勢を占める傾向として、現在の流行が浮かび上がることとなった。直線、反復、色彩、工業的…そうしたデザインは本博覧会名にちなみ「アール・デコ」と呼ばれるようになる。

その一方で、流行から外れ、超越しようとする試みも同時にこの会場にあった。
例えば、ル・コルビュジエ。例えば、メリニコフ…
July 26, 2025 at 2:52 AM
アンドレ・カプレ
André Caplet

作曲家、指揮者。1878年ル・アーヴル生。ドビュッシーの若き友人としてオーケストレーションを手伝った、というエピソードが最初に思い出されるくらいに、彼自身の作品は忘れられている人。74年生まれのレイナルド・アーン(プルーストの年下の友人)の作品が今でもよく聴かれているのに対しあまりに不当…とまでは言えないかもしれない。

しかし、ポー「赤死病の仮面」に基づくハープと弦楽四重奏のための「幻想的物語」、この曲は傑作。

1925年4月22日病没。
youtu.be/sGNx5ytYOHU
Andre Caplet - Conte Fantastique for Harp and String Quartet (1908) [Score-Video]
YouTube video by George N. Gianopoulos, composer
youtu.be
July 13, 2025 at 2:19 AM
ヴァージニア・ウルフの日記より

「(1925年)4月27日
……元はウールナーのアトリエだったベックのスタジオで『ヴォーグ』誌の撮影のために座ってきた。ここでウールナーは、結婚を望んでいたという私の母のことを思っていたのだろうか……」

「ベック」はモーリス・ベック。当時英版『ヴォーグ』カメラマン。
「ウールナー」は彫刻家トーマス・ウールナー。「私の母」は無論、ラファエル前派のミューズだったジュリア・ジャクソン。

ここを読んで思い出したのは、ヴィクトリア朝風ドレスを着たウルフの有名な写真だけど、あれが『ヴォーグ』に掲載されたのは1924年。
…あれ?
July 11, 2025 at 10:38 AM
"Rivals"

1910年代。大量にいたチャップリンそっくりさん芸人の中でも異様な完コピ具合で頭一つ飛びぬけてたビリー・ウェストがオリジナル・キャラを打ち出してから作った短編コメディ。
「バナナの皮を踏んでコケる」式のゆるいギャグが延々続き唖然とさせられるが何故か最後まで飽きずに見れてしまう2巻もの。「偽チャーリー」時代のビリーとコンビで暴れてたオリヴァー・ハーディーが久々コンビを組みライヴァル役で好演。監督はウォード・ヘイズ(ビリーも共同監督だったかも)。画面構成や編集は巧み。
1925年3月(5月?)15日公開

☟とても良画質
youtu.be/WwU1WuWDVyI
Billy West - Rivals (1925) with Oliver Hardy
YouTube video by Leweegie1960
youtu.be
July 6, 2025 at 7:44 AM
セルゲイ・ラフマニノフが奏でるショパンのバラード第3番

流石と言うほかない圧倒的な演奏。ラフマニノフがショパンのバラードを録音したのは記録に残っている限りこの一度きり。

1925年4月13日、米Victor カムデン、チャーチ・スタジオ録音

この日のセッションがラフマニノフの初電気録音。翌日にかけてリスト、ムソルグスキーなどが録音され、ヴィクターはアコースティック録音盤の店頭在庫消化を見極めるべく発売を遅らせたが、やがて順次リリース。
しかしこのバラード3番はラフマニノフの熱望にも関わらず彼の生前発売されることはなかった。

youtu.be/i_RZZYztcwA?...
Ballade No. 3 in A-Flat Major, Op. 47
YouTube video by Sergei Rachmaninoff - Topic
youtu.be
July 6, 2025 at 5:25 AM
『スポーツの女神』
The Sporting Venus

スコットランドの名家の貴婦人が身分違いの恋に…って物語はどうでもよく、タイトルになってる「スポーツ」すら適当に扱われてるという、ロナルド・コールマンとルー・コディが取り合うブランチ・スウィートの神々しい美しさ、これだけが見せたいものの全て! そんな映画。ある意味ルノワールの『水の娘』より徹底してる。
監督マーシャル・ニーラン
1925年4月13日公開

で、悪夢のような低画質動画しかない。話の無茶さに加えこの画質だと笑えてきます。でもブランチの美しさはそれを超え画面から迫って来る…ような気が。
youtu.be/9opLnwgjlkw
July 4, 2025 at 10:36 AM
『水の娘』
La Fille de l'eau

アントワーヌやエプスタン、そしてヴィゴへ至る「艀の映画」のひとつかと思いきや…闇の中の炎を経て「水の娘」が白馬に乗り天駆ける展開。映画に魅入られた男ジャン・ルノワール初の単独監督作品。造形的な美を描くことこそが目的で物語はほんの口実、とは本人談。
ここにはメリエス、グリフィス、シュトロハイムがあり、ガンスの高速モンタージュなど先鋭的な映画技法が、エーリヒ・ポマー制作作品の映像センスがある。好きなものを全部集めて収めた宝箱。

主演カトリーヌ・エスラン
1925年3月20日公開

en.wikipedia.org/wiki/File:Th...
July 3, 2025 at 10:46 PM
『地上』
Grass: A Nation's Battle for Life

1924年イラン。遊牧民バフティヤーリーの5万の人々が夏の牧草地を求め大河と高峰に阻まれた過酷な旅に出発する。

米国人メリアン・C・クーパー、アーネスト・B・シュードサック、マルグリット・ハリソンの3名は旅に同行、その全過程をフィルムに収めた。
2万フィートのフィルムは字幕追加の上で7巻にまとめられ、1925年1月24日NYCでのエクスプローラーズ・クラブ会合で上映。フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー社は直ちに劇場公開権を購入、同年3月30日一般劇場にて公開された。

ドキュメンタリー映画史上に名をのこす秀作。
June 29, 2025 at 8:05 AM
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幾何学模様の流行に関しては、画家・テキスタイルデザイナーのソニア・ドローネーの寄与もあったと推測する。
左の写真は自分がデザインした生地をまとったソニア、そしてモデル。1925年。

そうした幾何学的アヴァンギャルドとは別のベクトルで、マニッシュなモードというのもあった。
ショートカットのヘアに暗めのスーツ、ネクタイ。 30年代にはマレーネ・ディートリッヒも、よくそんな恰好をした。

右は映画の出演者たちの記念撮影だが、中央の女性は映画では同性愛者の作家という設定になっている。1928年。
June 27, 2025 at 2:26 PM
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狂乱の1920年代(=レザネ・フォル)のモードには奇矯といえるものも多い。
ちょうどアール・デコの幾何学性が流行り始めた1926年のモードが1枚目の写真。
色彩は不明だが、襟元の毛皮などはこの当時、パステルカラーに染色するのが流行ったというから、案外色彩に富んでいたのかもしれない。

20年代のモード雑誌を見ても、幾何学模様はそう多くはないから、こんなコートはかなりアヴァンギャルドだったのではないか?
mondomodern.thebase.in/items/111066263
June 27, 2025 at 2:24 PM
エドヴァルド・グリーグ 「トロルドハウゲンの婚礼の日」

『抒情小品集』第8集の第6曲。楽し気な行進曲と思い出を温めるかのような美しい中間部のシンプルな三部形式。「トロルドハウゲン」とはベルゲンの南にあるグリーグの小ぶりな私邸。

ピアノ演奏はウナ・ボーン(1882-1974)。優美にして軽快、と讃えられる名ピアニストですが解釈と設計の巧さも並々ならぬものがあります。

1925年3月19日、英グラモフォン・ヘイズ・スタジオ録音
この日のセッションは彼女の最後のアコースティック録音となりました。
youtu.be/icHMpVdErPY
Lyric Pieces VIII, Op. 65: No. 6, Bryllupsdag på Troldhaugen
YouTube video by Una Bourne - Topic
youtu.be
June 23, 2025 at 12:22 PM
『セブン・チャンス』
Seven Chances

旧邦題『キートンの栃麺棒』。27歳の誕生日の午後7時までに結婚すれば遺産700万ドル…

監督脚本編集主演バスター・キートン。共同脚本はクライド・ブラックマン、ジーン・ハヴェズ、ジョゼフ・ミッチェルのギャグマン・チーム。撮影エルギン・レスリー、セカンドに巨人バイロン・フック。装置や特殊技術は名工フレッド・ガブーリー。いつもの面子揃ったキートン長編第5作。冒頭3分は2色式カラーです。

超有名作。何度も見てきたし、その都度楽しめる傑作なのですが…ちょっと気になるところもいろいろあったりします…

1925年3月15日公開。
June 22, 2025 at 9:57 AM