案の定、熱下がった🍓くんに「信じられん…友達の前で…！」って怒られて、「ごめんな〜」って甘やかすまでがセット。
狂聡ハッピーセット……

あかん。こんな事お友達の前で言うなんて、🍓くん、熱で頭馬鹿になっとる。
🚬は「なんや今日は熱でさみしんぼになっとるん？　いつもの反抗期はどうしたん？」って笑って冗談にして誤魔化してあげようとするけど、「いつも言わんだけで思ってます。知っとるやろ」とか拗ねた声で言われて、服の裾掴まれながら「な、帰らんで🚬さん」て言われて撃沈する。
察した🍓くんの友達ズが
「…そろそろ私達帰るね！また明日ねオカピ！」って帰ってしまうので、内心「あ〜…知らんで…俺のせいちゃうわ…」と思いつつも、めちゃくちゃ浮かれて、そのままいそいそと🍓くんの看病という名のイチャイチャに持ち込む🚬。

「今日、行けなくなって、すみません」
「良いよ、そんなん。てか、出て来んくて良いから」
寝とき、と言う🚬に、🍓は眉を寄せる。
「……帰るんですか」
「うん。気にせんくてええから。風邪悪化したらあかんやろ。早よ中戻って寝え。お友達と話すのも程々にな」
🍓の肩越しに、なんだ、と顔を出してる男女の顔を見て、愛想笑いを浮かべる🚬。そんな🚬に🍓は目を伏せた。
「……🚬さんは、僕と話すの、楽しみやなかったんですか」
「え？」
「僕は、今🚬さんと話せて嬉しいです」
なのに、かえっちゃうんですか。
舌足らずに言う🍓に、動揺する🚬。視線の端で、🍓の友達だろう男女が、顔を合わせるのが見えた。

どうやら友達が来ているらしい。楽しそうながら、🍓を心配するような声を聞いて、チャイムを押そうとしていた腕を下げる🚬。
自分が心配しなくても、🍓くんはきちんと頼れる友達が沢山いる。
安心して、🍓くんにメッセージを送る。
『ドアノブに差し入れかけとくから。良かったらお友達と食べて』
自分が持ってきたビニール袋が信じられないくらいパンパンなのに気づいて、「さすがに多すぎたな」って苦笑しながらドアノブにビニール袋をかける。
その瞬間、部屋の中から、慌てたような足音が聞こえて、ドアが勢いよく開いた。
「きょ、じ、さんっ！」
「🍓くん」
マスクして、はあはあ息してる🍓くんに驚いて目を丸くする🚬