お揚げさん呼びがだんだん定着してきた頃、肥前くんも恥ずかしいとかそういうのなく、すんなり受け入れてお揚げさん呼びになっているのを、ふとした時に「ぎこちなく呼んでたのにね」ってふふって笑うと、「あんたのせいだろ」って言われたい。何度も何度も審神者の口から聞いたお揚げさん。肥前くんが口に出した時にニマニマじゃなく、嬉しそうに笑う顔を知ったから、段々と慣れて、肥前くんの中でも少し好きな音になっていたらいいな。そういう何となく好きな言葉、心地のいい音が彼らに沢山増えていけばいいな。味も、思い出も、音も。沢山知って欲しい。

この、〝すっごい迷惑そうな顔〟は、煤が舞ったりする事も勿論の事あるけれど、もし転んでしまった際に火傷でもしたらどうするんだ。だとか、まるで子供みたいに、だとかの所謂、〝心配〟から来るもので。嫌悪だとかそういう負の感情からなるものでは無い顔です。