死後のこと他所(よそ)ごとならずおもふ日か身の回りなど単簡にせん
死後のこと他所(よそ)ごとならずおもふ日か身の回りなど単簡にせん
女のみ物もろともに嫁ぎゆく慣ひをときにわがいぶかしむ
冬の日の溢るる庭にいまたちてわが子の嫁のほほゑみまぶし
女のみ物もろともに嫁ぎゆく慣ひをときにわがいぶかしむ
冬の日の溢るる庭にいまたちてわが子の嫁のほほゑみまぶし
殊更に肩怒らせて人歩む流行の服といへどなじめず
殊更に肩怒らせて人歩む流行の服といへどなじめず
食事するときは眼鏡をかけぬゆゑ不確かなるもの食べゐるごとし
食事するときは眼鏡をかけぬゆゑ不確かなるもの食べゐるごとし
おのおのに眼鏡をかけて暑き日は本を読みをり夫とわれと
おのおのに眼鏡をかけて暑き日は本を読みをり夫とわれと
休み終へて子らが発ちたる六畳の広きに夫が酒を飲みをり
休み終へて子らが発ちたる六畳の広きに夫が酒を飲みをり
涎かけ舅*の胸よりはづしつつわが行末の老をおもへり
*ちち
涎かけ舅*の胸よりはづしつつわが行末の老をおもへり
*ちち
疲れやすき軀となりて眠る昼夢にて遠き母と逢ひたり
(派手に写し間違えたので再投稿)
疲れやすき軀となりて眠る昼夢にて遠き母と逢ひたり
(派手に写し間違えたので再投稿)
甘納豆を食べ競ふなどたあいなく一夜過ごして子ら発ちゆきぬ
甘納豆を食べ競ふなどたあいなく一夜過ごして子ら発ちゆきぬ
暖かき夕日さす路帰りつつ手に持つ籠の紫蘇の葉匂ふ
暖かき夕日さす路帰りつつ手に持つ籠の紫蘇の葉匂ふ
合格まで机にむかひし長男の座れる座ぶとん片寄りて堅き
合格まで机にむかひし長男の座れる座ぶとん片寄りて堅き
わが影を頭より胸へと踏みてゆく街灯の下通り過ぐるに
わが影を頭より胸へと踏みてゆく街灯の下通り過ぐるに
www.experimental-history.com/p/a-slightly...
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en.wikipedia.org/wiki/Shaksho...
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