⚔️にそう言われた瞬間、💫の顔がパッと華やぐ。好きにしろと言われたならもっとグイグイ行ってもいいってことだよな！と思い、さっそく近寄ろうとすると、⚔️に顔をガッと掴まれてしまう。
｢ッぐ｣
｢…まずは目先の奴を葬ってやろう。あれに近づくぞ、お前も来い｣
｢え、俺まだ何も言ってな──ちょッ、まっ！引っ張るな！｣
それなりに気を許した⚔️、💫に対して途端に遠慮がなくなってさらに強引になるの、すごく見たい。
⚔️の｢もう少し近づいても構わないぞ｣という台詞。
彼に対しては一匹狼というイメージが強かったんですけど、勝手に単騎で突っ込まずに先に仲間に聞いている感じが仲間意識がある表れで個人的に大好きな台詞。

発作を起こしそうだ。⚔️自身がそう思うほど、気が昂っていることがよく分かった。
獣のように毛を逆立て喉を鳴らす⚔️に、思わず逃げ出しそうになる気持ちを抑え、平静を保とうと努力しながら、💫は声を絞り出す。
｢俺は、ただ……知りたいだけだ、お前のこと｣
｢…やめておけ、それは意味を成さないことだ｣
｢俺には意味があるよ、⚔️｣
💫が食い気味で応える。先程よりも力強い口調で、⚔️に訴えかけた。
拒もうとする⚔️の目を、💫の真っ直ぐな眼差しが貫く。
暫し見つめ合った後、⚔️の方が根負けして長いため息をついた。掴んでいた顎をゆったりと離す。
｢…………もういい、好きにしろ｣