本書はとても読みやすく、彼女に対する理解が深まりました。サッチャーの伝記は読んだことはありませんでしたが、彼女がどのような背景で政治家を志し、首相として具体的にいかなる政治を行なったか再確認できました。これまで知っていたことを補強するような情報もあれば、新たな発見もあり、読み進めながら楽しめました。一番勉強になったのが、ある出来事に対する解釈に対して様々な立場があることや、相反する主張などを本書の中で先行研究をカッコで示しながら議論を進めてくれたことです。
本書はとても読みやすく、彼女に対する理解が深まりました。サッチャーの伝記は読んだことはありませんでしたが、彼女がどのような背景で政治家を志し、首相として具体的にいかなる政治を行なったか再確認できました。これまで知っていたことを補強するような情報もあれば、新たな発見もあり、読み進めながら楽しめました。一番勉強になったのが、ある出来事に対する解釈に対して様々な立場があることや、相反する主張などを本書の中で先行研究をカッコで示しながら議論を進めてくれたことです。
#中條献
#中條献
#小鳥遊書房#和泉真澄
#小鳥遊書房#和泉真澄
自分は「リサーチ・クエスチョン」というものを明確に定義して理解できていなかったのだな、と考えさせられた本でした。日本の院生時代の指導教員やアメリカ留学時代の指導教員から教えてもらった歴史学としてのリサーチ・クエスチョンを自分なりに理解していたつもりですが、理解していたつもりだったかもしれません。新たな理解を促してくれた本であると同時に、それでも歴史学の分野では多少違いがあるかもしれないとも思いました(もちろん、これは著者の主張を否定するのではなく、私の理解が追いついていないだけの話)。
自分は「リサーチ・クエスチョン」というものを明確に定義して理解できていなかったのだな、と考えさせられた本でした。日本の院生時代の指導教員やアメリカ留学時代の指導教員から教えてもらった歴史学としてのリサーチ・クエスチョンを自分なりに理解していたつもりですが、理解していたつもりだったかもしれません。新たな理解を促してくれた本であると同時に、それでも歴史学の分野では多少違いがあるかもしれないとも思いました(もちろん、これは著者の主張を否定するのではなく、私の理解が追いついていないだけの話)。
脱植民地化とは第二次世界大戦後の30年間というよく知られた時代だけでなく、4つの波があるいう主張は新鮮でした。帝国間のグローバルな戦争が契機となって脱植民地化が起こるという著者の主張は非常に説得的である。また、植民地化された側、反植民地闘争を展開する人々はその時の条件で様々な目標をたてたり、複数の選択肢の中から行動を起こすという。脱植民地という言葉から今までは考えてこなかった視点を提供してくれて大変勉強になりました。また、訳者の長田紀之さんのあとがきも大変丁寧に本書を解説されていて読み応えがあります。
脱植民地化とは第二次世界大戦後の30年間というよく知られた時代だけでなく、4つの波があるいう主張は新鮮でした。帝国間のグローバルな戦争が契機となって脱植民地化が起こるという著者の主張は非常に説得的である。また、植民地化された側、反植民地闘争を展開する人々はその時の条件で様々な目標をたてたり、複数の選択肢の中から行動を起こすという。脱植民地という言葉から今までは考えてこなかった視点を提供してくれて大変勉強になりました。また、訳者の長田紀之さんのあとがきも大変丁寧に本書を解説されていて読み応えがあります。
#新潮社#井上弘貴#アメリカの新右翼
#新潮社#井上弘貴#アメリカの新右翼
#集英社新書#生井英考
#集英社新書#生井英考
#岩波新書 #渡辺雅子 #岩波新書#論理的思考とは何か
#岩波新書 #渡辺雅子 #岩波新書#論理的思考とは何か
昭和堂のDMで特別価格だったので購入。研究費が削減されていく中でありがたい。
昭和堂のDMで特別価格だったので購入。研究費が削減されていく中でありがたい。
アメリカ学会で小鳥遊書房さんで購入。買い忘れと新刊と学生用。いつもありがとうございます。
アメリカ学会で小鳥遊書房さんで購入。買い忘れと新刊と学生用。いつもありがとうございます。
大変おもしろく読みました。
前作の続編という位置付けだが、食料、装備、軍服、病気などに注目したより社会史的な視点で分析した本でした。日本軍の構造的な問題でもある杜撰さがよくわかる本でした。吉田先生をもってしてもなかなか史料が見当たらず、苦労されていたというのはいろいろ考えさせられる。お勧めです。
#中公新書#吉田裕
大変おもしろく読みました。
前作の続編という位置付けだが、食料、装備、軍服、病気などに注目したより社会史的な視点で分析した本でした。日本軍の構造的な問題でもある杜撰さがよくわかる本でした。吉田先生をもってしてもなかなか史料が見当たらず、苦労されていたというのはいろいろ考えさせられる。お勧めです。
#中公新書#吉田裕
本書は植民地支配と現代の問題がいかに繋がっているか、あるいは過去の記憶がいかに現在に掘り起こされるかということがよくわかる本でした。ブリストルのコルストン像が引き倒された話、骨を通してアイルランド大飢饉の話、そしてカリブ海の女性奴隷の話が特に勉強になりました。いわゆる論文とは違って少し文体も緩やかで、もともと読みやすい文章をお書きになる井野瀬さんですが、さらに読みやすかったです。
本書は植民地支配と現代の問題がいかに繋がっているか、あるいは過去の記憶がいかに現在に掘り起こされるかということがよくわかる本でした。ブリストルのコルストン像が引き倒された話、骨を通してアイルランド大飢饉の話、そしてカリブ海の女性奴隷の話が特に勉強になりました。いわゆる論文とは違って少し文体も緩やかで、もともと読みやすい文章をお書きになる井野瀬さんですが、さらに読みやすかったです。