20ステージ目が2023年夏から見始めたグランツールの中で一番面白かった、ワウト推しとしては激アツでした🐝

あとエンドロールの導入がオシャレ、それぞれの役職に合わせた（脚本家はタイプライターなど）手荷物が保安検査を通っていくのが楽しくて冒頭は全部観てしまった🧳

そんな中、本人による台詞や描写で説明されすぎない主人公ローレンスの成長が程良いテンポで描かれているのがとても心地良く、主演のアイザイアくんの決定的に嫌いになれないチャーミングさや周囲の人たちの着飾らない【優しさ】に、自身の若かりし頃の思い出たちに串刺しにされながら心が温まった

舞台の2003年にアメリカの田舎で映画好きの高校生（近所のブロックバスターで小難しい旧作や外国のDVDを借りていた思い出）で、進学と同時に日本に帰国して映画館でバイトを始めた自分と重なりまくる無知から来る痛々しさに頼む、目覚めてくれ気付いてくれと祈りながら99分ローレンスを見守ってしまう親心に近い何かが生まれる

ディミトリ役のフレッド・ヘッキンジャーくんがグラディエーターIIに引き続き報われないかわいそかわいい弟キャラで良かった、登場シーンでハリー・スタイルズを歌ってる（エンドロール見ると音声はハリーのものを使ってたようだけど）絶妙な曲選にキュンとした🫰2008年から推しててブレトレのプレミアで直接会えたアーロンは相変わらず最高だったよこれからも頑張って応援するよ🥹

幼少期に受けたハワイ史（文化史を含む）の授業でポリネシア諸島の歴史も軽くなぞるのだけど記憶が朧げだったので、前作の馴染みのあったハワイ神話メインのストーリーから範囲が広がったのもはまりきれなかった要因のひとつかも🏝️ハワイ神話、南国ならではの各々のキャラクターがユニークだしお話として面白くて好き🌺

ものすごく感情が揺さぶられると同時に、私が生まれた年に起こった自分のアイデンティティの一つでもある国の歴史についての知識がほぼ皆無だったことに少なからずショックを受けた。私自身は在日コリアン3世の子どもではあるものの、今まで疎遠な親戚付き合いを含め全く韓国の文化に触れないまま育ってしまったので（なんなら父親が在日韓国人であることを小学6年生の時にやっと知った）新鮮だけど肌馴染みが薄いと言うジレンマを抱えている。

とにかくオースティン・バトラーの横顔に当たる全ての照明（特に最初の登場シーン）が彼の顔にものすごい内なる輝きを与えていて、劇中でもスタッフもめちゃオースティンのこと皆好きなんだな…みたいな映画でした、116分でバイクの話10分もしてないのでは疑惑