台無しにする続き妄想

🐱「あら？親父さんは？」
👹「黄泉路へ行ってる。💧さんを案内しに」
🐱「💧さんが……」
👵「きっと親父殿の事じゃから、のんびり遠回りして送り届けてくるじゃろうな」
👴「長い旅になりそうじゃ」
👹「いや、💧さんが飽きたら戻ってくるって言ってたよ」
👵「ん？」
👹「それまでに💧さんの分の布団と茶碗を用意しとかなきゃ」
👴「んん？」
🐱「んん？」

っていう父水妄想がですね
あの新規神尊絵見てから止まらんくてですね
眠れない

二人何も話さないまま道もない花のなか歩き続ける

思うことはたくさんあるのに、胸がつかえて声にならない
聞きたいことも、たくさんあったはずなのに

俯いていたら、不意に右手を握られた

「焦らなくても良いのじゃよ、急ぐ旅路ではないのだから」

あぁ、思い出した
俺が道に迷いそうなとき、そのときもこうしてお前は手を引いて前を歩いていたな

その背中を、ずっと見つめてたんだ

「そうだな」

気が向いたら、実はこうして幼子のようにして歩くのが、気恥しいけど嫌ではなかったと言ってみよう

気が向いたらでいい

この路は遠く永くどこまでも赤く続いているのだから

👻族の100年ならジジイまでにはならないかなって……

あーーーーー瓶の蓋すら開けられない非力になった自分に絶望する💧が頭から離れないーーーーーーかわいそ美しいーーーーーーー

そうして十月十日は過ぎたけれども、何年の単位もいかないくらいで💧は無事女の子を出産した

当日は森じゅうの動物たちが祝福しにきたので、お祝いのおこぼれに預かろうとした🐭は「どこぞのプリンセスかよ」と揶揄したという

実際、生まれた子供は家族からも仲間からも動物たちからも蝶よ花よとお姫さまのように愛されまくったとさ

ちゃんちゃん

それから2人は変わった

👁は結界を取り払い、(しかし💧個人には厳重な守りをつけている)💧と手を繋ぎ、時には怒られながら抱き抱え外へ気分転換に出かけた
仲間の協力を得て、💧が不便のないように、赤子が生まれても危険のないようにと家の大改造にも取り組んだ
また、妖怪同士の揉め事にも無理のない範囲で解決し、妖怪病院へ恩を売りまくって💧の出産を全力でサポートしてもらうよう取り付けた

💧も仲間の女妖怪たちの力を借りながら、🤰でも支障のない滋養にいいものや、赤子の産着の縫い方や育児のコツを教えてもらい👁と👹とイメトレに励んだ