死ぬまでに面白い話を書きたい。TRPGと本とゲームの話をしています。
もっぱらウィズダフネのプレイ日記らしきものを書いています。
(カースドホイールはそもそも死亡上等の無理な目的を果たすための手段として利用されているので、精神的な苦痛を感じなくする機能が備わっている)
(カースドホイールはそもそも死亡上等の無理な目的を果たすための手段として利用されているので、精神的な苦痛を感じなくする機能が備わっている)
カースドホイール。術者が設定した目的を果たすまで何度でも時間遡行を強制する禁術。何者かの手によってロマの身体に刻まれているそれによって、ロマはたとえ死んでも時間が巻き戻るだけだ。ラナヴィーユ自身もそれに巻き込まれて幾度となく彼の時間遡行に付き合ってきたが、その全ての死を看取ったわけではない。
よかったと口にした今を守るため、彼が重ねてきた彼自身の屍の数はいかほどになるだろうか。
「……そっか」
そうまでして守られた私は、貴方に何を返せるだろうか。
カースドホイール。術者が設定した目的を果たすまで何度でも時間遡行を強制する禁術。何者かの手によってロマの身体に刻まれているそれによって、ロマはたとえ死んでも時間が巻き戻るだけだ。ラナヴィーユ自身もそれに巻き込まれて幾度となく彼の時間遡行に付き合ってきたが、その全ての死を看取ったわけではない。
よかったと口にした今を守るため、彼が重ねてきた彼自身の屍の数はいかほどになるだろうか。
「……そっか」
そうまでして守られた私は、貴方に何を返せるだろうか。
ロ「……ごめん。ちょっと本当に口を滑らせちゃったな。ああ、でもフォローは入れさせてほしい。多分これは無駄だったり余計なことだったりしないから」
ラ「なに……?」
ロ「僕が普通の冒険者だったら多分ここに来るまでに誰かを失ったり、こんなふうに笑ってられないような、もっと取り返しのつかないことになってたと思う。僕は確かにカースドホイールに縛られてはいるけど、そのおかげで手放さずに済んだものも、あるんだ」
ラ「……」
ロ「だから僕は、この力があってよかったって思うよ」
ロ「……ごめん。ちょっと本当に口を滑らせちゃったな。ああ、でもフォローは入れさせてほしい。多分これは無駄だったり余計なことだったりしないから」
ラ「なに……?」
ロ「僕が普通の冒険者だったら多分ここに来るまでに誰かを失ったり、こんなふうに笑ってられないような、もっと取り返しのつかないことになってたと思う。僕は確かにカースドホイールに縛られてはいるけど、そのおかげで手放さずに済んだものも、あるんだ」
ラ「……」
ロ「だから僕は、この力があってよかったって思うよ」
ラ「でも、君は」
ロ「うん。僕にはそれがない。だから針山の床だって躊躇いなく踏めちゃう。だってこの身体は損傷さえ直せばそれですべて元通りになるから。傷つく魂が、僕にはないから。まあ、カースドホイールなんて使ってたら、普通の人間だとすり減って壊れちゃいそうだし、そういう意味ではよかったよ」
ラ「よくない」
ラ「でも、君は」
ロ「うん。僕にはそれがない。だから針山の床だって躊躇いなく踏めちゃう。だってこの身体は損傷さえ直せばそれですべて元通りになるから。傷つく魂が、僕にはないから。まあ、カースドホイールなんて使ってたら、普通の人間だとすり減って壊れちゃいそうだし、そういう意味ではよかったよ」
ラ「よくない」
ロ「……ごめん、僕も今のはちょっと口が滑ったな。気にしてないんだよ。本当に。気にしてそうだから断っておくと、僕もみんなと飲むお酒は楽しいから酒場は苦じゃないよ」
ラ「……」
ロ「気にかかってることがあるんなら、聞いてくれていいよ。今ならお酒で口が滑りやすくなってるから、普段なら言わないことだって話せるよ。周りに人もいないし」
ラ「……屍人の身体で、何か困ってることはないか?」
ロ「興味や関心よりも気遣いが優先されるの、ラナヴィーユっぽいよね。うーん、特にないかな。全身覆ってないと素性がばれるから、服装や装備が限られるのはあるけど」
ロ「……ごめん、僕も今のはちょっと口が滑ったな。気にしてないんだよ。本当に。気にしてそうだから断っておくと、僕もみんなと飲むお酒は楽しいから酒場は苦じゃないよ」
ラ「……」
ロ「気にかかってることがあるんなら、聞いてくれていいよ。今ならお酒で口が滑りやすくなってるから、普段なら言わないことだって話せるよ。周りに人もいないし」
ラ「……屍人の身体で、何か困ってることはないか?」
ロ「興味や関心よりも気遣いが優先されるの、ラナヴィーユっぽいよね。うーん、特にないかな。全身覆ってないと素性がばれるから、服装や装備が限られるのはあるけど」
ラ「ど、どこか痛むのか……?」
ロ「心が。ちょっといい子過ぎる。あれだけ好き勝手やっている面子の中でどうすればこんな奇跡みたいな優しさが育まれるのか。これが伝説の冒険者、愛と正義の姫騎士、善属性の鏡……!」
ラ「ほ、ほめ過ぎだ……!」
ロ「だってさー、あの面子の中で「みんなで無事帰れたからか、今日はお酒がいつもよりおいしく感じる……!」」」なんていう奴いないって」
ラ「でも本当に今日は美味しくて……」
ロ「そういえば、皆より飲んでた気がするけど大丈夫なの?」
ラ「私は体が強いから。それに、ロマだって全然酔ってないだろう?」
ロ「あー、僕はほら、酔えない体だから」
ラ「ど、どこか痛むのか……?」
ロ「心が。ちょっといい子過ぎる。あれだけ好き勝手やっている面子の中でどうすればこんな奇跡みたいな優しさが育まれるのか。これが伝説の冒険者、愛と正義の姫騎士、善属性の鏡……!」
ラ「ほ、ほめ過ぎだ……!」
ロ「だってさー、あの面子の中で「みんなで無事帰れたからか、今日はお酒がいつもよりおいしく感じる……!」」」なんていう奴いないって」
ラ「でも本当に今日は美味しくて……」
ロ「そういえば、皆より飲んでた気がするけど大丈夫なの?」
ラ「私は体が強いから。それに、ロマだって全然酔ってないだろう?」
ロ「あー、僕はほら、酔えない体だから」
ラ「冒険終わりにみんな集まって食事をして、酔いつぶれて仲間に頼る……最初の頃の皆からしたら考えられれない事だったから」
ロ「冒険者は一緒に命は張るけど仲間に命を預けたりはしない職業だ。最初は皆距離があったけど、あれは冒険者の"普通"だったと思うよ」
ラ「うん。私達は皆その"普通"だった。でも今では冒険に必要のない時間を一緒に過ごして、無防備な姿まで晒してくれるようになったんだ。私はそれが嬉しい」
ロ「こんなことになっても?」
ラ「こんなことになってもだ。私は冒険であまり力になれないから、頼ってくれるのが嬉しい」
ラ「冒険終わりにみんな集まって食事をして、酔いつぶれて仲間に頼る……最初の頃の皆からしたら考えられれない事だったから」
ロ「冒険者は一緒に命は張るけど仲間に命を預けたりはしない職業だ。最初は皆距離があったけど、あれは冒険者の"普通"だったと思うよ」
ラ「うん。私達は皆その"普通"だった。でも今では冒険に必要のない時間を一緒に過ごして、無防備な姿まで晒してくれるようになったんだ。私はそれが嬉しい」
ロ「こんなことになっても?」
ラ「こんなことになってもだ。私は冒険であまり力になれないから、頼ってくれるのが嬉しい」
ラ「大丈夫だ(二人に肩を貸しながらすっくと立ちあがらせる)」
ロ「うわすご。これが騎士の鍛え方……じゃあお願いしていいかな? ほらバケシュ、ガリーナ。帰るよ」
バ「ううう……(体格差のせいで手を引かれながらもギリギリ立ち上がり歩き始める)」
ガ「神よ……お救い下さい(酔っているので特に抵抗もなく肩を借りる)」
ロ「こんなことでいちいち神の手を煩わせようとしないでくれよ。全く、皆正体なくなるまで酔いつぶれたらいっつも僕とラナヴィーユであと始末なんだから」
ラ「ふふ、でも私は少しうれしいよ」
ラ「大丈夫だ(二人に肩を貸しながらすっくと立ちあがらせる)」
ロ「うわすご。これが騎士の鍛え方……じゃあお願いしていいかな? ほらバケシュ、ガリーナ。帰るよ」
バ「ううう……(体格差のせいで手を引かれながらもギリギリ立ち上がり歩き始める)」
ガ「神よ……お救い下さい(酔っているので特に抵抗もなく肩を借りる)」
ロ「こんなことでいちいち神の手を煩わせようとしないでくれよ。全く、皆正体なくなるまで酔いつぶれたらいっつも僕とラナヴィーユであと始末なんだから」
ラ「ふふ、でも私は少しうれしいよ」
ロ「はい、見慣れた地獄が始まりました。順当に全員酔い潰れてしまい残っているのは僕とラナヴィーユだけです……どーしよっかこれ?」
ラ「置いていくわけにもいかない……宿まで運ばないと」
ロ「だよねえ……とはいえ目を離したらどうなるか分からないし、ラナヴィーユは残っててくれるかな? 僕が二往復して二人運ぶから、最後に一人づつ連れて宿屋に帰ろう」
ラ「それでもいいが、出来るならバケシュとガリーナを頼めるか? 私は二人を運ぶ」
ロ「え、出来るの?」
ロ「はい、見慣れた地獄が始まりました。順当に全員酔い潰れてしまい残っているのは僕とラナヴィーユだけです……どーしよっかこれ?」
ラ「置いていくわけにもいかない……宿まで運ばないと」
ロ「だよねえ……とはいえ目を離したらどうなるか分からないし、ラナヴィーユは残っててくれるかな? 僕が二往復して二人運ぶから、最後に一人づつ連れて宿屋に帰ろう」
ラ「それでもいいが、出来るならバケシュとガリーナを頼めるか? 私は二人を運ぶ」
ロ「え、出来るの?」
人間味はあると思うけど生涯探求に費やして最後には愛する家族を置き去りにしたまま奈落から帰ってこなかったし、ちょっと天才クラブの味は感じる。
人間味はあると思うけど生涯探求に費やして最後には愛する家族を置き去りにしたまま奈落から帰ってこなかったし、ちょっと天才クラブの味は感じる。
ずっとウィズダフネをやってるからこっちに出力する暇がないだけで……
ずっとウィズダフネをやってるからこっちに出力する暇がないだけで……
ロ「すご。後衛から殴ってるのにギルマン相手に71点出してる」
ク「僧侶武器マスタリーで武器攻撃力に信仰が乗ってますからね」
バ「結局信仰心だよりだろうが」
ロ「すご。後衛から殴ってるのにギルマン相手に71点出してる」
ク「僧侶武器マスタリーで武器攻撃力に信仰が乗ってますからね」
バ「結局信仰心だよりだろうが」