機織鳥
banner
hataoridori.bsky.social
機織鳥
@hataoridori.bsky.social
東京の下町で本に関わる仕事をしています。
手製本工房 まるみず組 認定講師。
同人活動については霧一
https://twitter.com/kiri_one
にて告知しています。
◆手製本・ハンドメイドのためのDTP講座開講しています。
https://marumizu.ocnk.net/product-list/118
完成後はほとんど見えませんが、
表紙の内側と本文の背は金を散らした和紙。
箱の内側と見返しも同じ赤い紙。
最初に書いたようにノドと小口を計18mm切り落としましたが
版面はもともと黄金比なのでいい感じに収まりました。
February 10, 2024 at 12:00 AM
本の表紙は黄金螺旋とオーム貝を。
しかしまるみずペンでの箔の手書き装飾は難題でした。
何度も練習して、位置取りは厚紙で型を作りましたが
革の予備がもっとあったら、作り直ししたかったorz
函のデザインは黄金螺旋と黄金比の数を並べました。
February 9, 2024 at 11:59 PM
見返しのデザインは二転三転しました。
「ペンローゼの寄せ木」や「フィボナッチ数列」を使うことは早くから決めていたものの、
まるみずペンやスタンピングリーフでの箔はハマらず、
結局モノクロレーザープリンタを使ってK30%で印刷。
February 9, 2024 at 11:55 PM
原本は『黄金分割―自然と数理と芸術と― 』 www.kyoritsu-pub.co.jp/book/b100103...
まるみず組展示会ページの作品説明に書きましたが、
もとはA5判の書籍を ページをすべて分解して小口とノドを切り落とし、
黄金比の210mm×130mmサイズの折帳に仕立て直しました。
February 9, 2024 at 11:53 PM
私が特に気に入った挿絵をご紹介。
巧みな構図、動植物に対する細やかな観察眼、 庶民の暮らしや職業の生き生きとした描写!
本書はこんな版画が180枚弱も収録されています!
デジタル処理のために隅々まで拡大してチェックするのも
とても楽しい作業でした🥰
February 9, 2024 at 11:48 PM
秩の表紙は貴船緞子の華文柄。
「こはぜ」は手作りの竹製でトラっぽい一点もの。
本業(?)は竹とんぼの製作をされている方の作で
形も竹の質もすばらしい秘蔵品。
February 9, 2024 at 11:47 PM
今回は康煕綴じでしたので都合8か所の穴開けが必要でした。
いつもは表紙などの柄に凝りますが、
今回は本文の葛飾北斎の挿絵が素晴らしいので、外側は抑え気味に。
表紙と、秩から取り出すのための「船」は
東京松屋さんで購入した江戸からかみを使いました。
February 9, 2024 at 11:39 PM
ところで今回、個人的に一番の難関と思っていたのは
184ページ16mmの背厚。
どうやって綴じ穴を開けるか……
最終的に頼ったのは、電気ドライバー!
いくらか練習が必要でしたが
ツイストドリルで糸の通しやすい、綺麗な穴を開けられました!
February 9, 2024 at 11:37 PM
ほとんどのページはとても良い状態で保存されていましたが
裏表紙の裏は折れてしまっていたので、
同じ版を探してきて修復。
題簽も汚れやゆがみを修復して
モノクロレーザープリンタで出力すればこの通り!
February 9, 2024 at 11:31 PM
元データは国立教育政策研究所 教育図書館による貴重資料デジタルコレクション。 www.nier.go.jp/library/rare...
綴じた状態のでスキャンされているので、
1. 歪みを修正
2. 木版の掠れなどは活かしつつ汚れなどを取る
3. 和綴じ用に左右を切り離して面付
と、DTPで元の版木の状態に戻していきます。
February 9, 2024 at 11:31 PM
書籍用に誂えた函は磁石を埋め込んで蓋が側面に着くようになっています。
February 9, 2024 at 11:24 PM
表紙は本作品用にデザインを起こし、生地プリント。
見た目はコーネル装(角革装)ですが、実は1枚布です。
箱も表紙もシックな柄部分はウィリアム・モリスのデザイン。
実は同名の人物(たぶんモデル)が本作に登場しています。
February 9, 2024 at 11:23 PM
上記を併記したオリジナルレイアウト。
見開きの内側に原作、外側に邦訳を並べています。
この配置、文章量に合わせた調整や細かな設定が必要で、
何度かイチから組み直しをしました。
InDesignを使う方なら、添付画像を見ていただくと、
この方法でやったのか!とお分かりになると思います。
February 9, 2024 at 11:22 PM
今回、原作と邦訳を下記からお借りしました。
Adventures of Sherlock Holmes. Adventure II.
The Red-Headed League. By A. Conan Doyle. en.wikisource.org/wiki/The_Str...
赤毛連盟 THE RED-HEADED LEAGUE
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle
大久保ゆう訳 aozora.gr.jp/cards/000009...
February 9, 2024 at 11:21 PM