「何だそれは」
「はろうぃんの合言葉? なんだって」
「合言葉」
「主が伽羅ちゃんに言ってごらんって言ってたんだけど……やっぱり伽羅ちゃんも知らないよね? 調べないで言えって言われてさ、僕もどういう言葉なのか知らないんだ」
「光忠」
「なんだい」
「好きにしていいぞ」
「え!? 何、どうしたの伽羅ちゃん!?」
「……ふ。トリックオアトリートは、菓子をくれないなら悪戯する、という意味だ」
「えっ……」
※付き合ってない
「何だそれは」
「はろうぃんの合言葉? なんだって」
「合言葉」
「主が伽羅ちゃんに言ってごらんって言ってたんだけど……やっぱり伽羅ちゃんも知らないよね? 調べないで言えって言われてさ、僕もどういう言葉なのか知らないんだ」
「光忠」
「なんだい」
「好きにしていいぞ」
「え!? 何、どうしたの伽羅ちゃん!?」
「……ふ。トリックオアトリートは、菓子をくれないなら悪戯する、という意味だ」
「えっ……」
※付き合ってない
「急だね、どうしたんだい?」
「ハロウィンだよ、は、ろ、うぃ、ん!」
「はろういん?」
「去年できなかったから、みんなにお菓子配りたくてさ」
「お菓子を配るのかい」
「うん、本来は貰う方だけど俺はあげたいし」
「いいよ、やろうか」
「やった! あ、あのさ燭台切」
「うん?」
「大倶利伽羅に、トリックオアトリートって渡しながら言ってみて!」
「とりっくおあとりーと?」
「そう! トリックオアトリート」
「急だね、どうしたんだい?」
「ハロウィンだよ、は、ろ、うぃ、ん!」
「はろういん?」
「去年できなかったから、みんなにお菓子配りたくてさ」
「お菓子を配るのかい」
「うん、本来は貰う方だけど俺はあげたいし」
「いいよ、やろうか」
「やった! あ、あのさ燭台切」
「うん?」
「大倶利伽羅に、トリックオアトリートって渡しながら言ってみて!」
「とりっくおあとりーと?」
「そう! トリックオアトリート」
300字って結構打てる
300字って結構打てる
静かに眠る光忠は、声をかけても起きることはない。ここのところ朝晩の冷え込みが強く寝づらそうにしていたのを見ていたから、こうして穏やかに眠っている姿を見れて大倶利伽羅は安堵した。
「寒くないか」
龍の宿る手を、そっと翳しては熱を分け合う。触れてもいいが、触れてしまえば歯止めが効かなくなりそうでやめた。
何より、外側から注ぎ込まれるそれを、光忠が拒絶しないことが嬉しかった。
「……ふ」
愛しい存在の寝息だけが響く静かな部屋で、龍がひとり、宝物を愛でている。
静かに眠る光忠は、声をかけても起きることはない。ここのところ朝晩の冷え込みが強く寝づらそうにしていたのを見ていたから、こうして穏やかに眠っている姿を見れて大倶利伽羅は安堵した。
「寒くないか」
龍の宿る手を、そっと翳しては熱を分け合う。触れてもいいが、触れてしまえば歯止めが効かなくなりそうでやめた。
何より、外側から注ぎ込まれるそれを、光忠が拒絶しないことが嬉しかった。
「……ふ」
愛しい存在の寝息だけが響く静かな部屋で、龍がひとり、宝物を愛でている。