「天保十二年のシェイクスピア」
ずっと観に行きたかった作品だからうれしい！ すごく面白かった！
to be or not to beの日本語訳を発行年と翻訳者付きで紹介する台詞には恐れ入りました。役者さんすごいわ。パロディ元の作品も有名どころしか分からなくて、答え合わせがてら学生ぶりにシェイクスピアを読み漁りたい気分。
どなたも圧巻の演技で、特に木場さんの存在感は流石でした。梅雀さんが楽しそうなのもよかった。
にしても佐吉と浮舟太夫は幸せになって欲しかったな。紺屋高尾が頭を過ってしまうから、そこがロミジュリ！？ って驚いちゃった。
さすが祝祭を名乗るだけある楽しい時間でした、満足！

ロボットドリームズ
#映画
絵本みたいに明るくて切ない、よいお話だった。
ロボットの一途な好意が褪せないのに犬の好意は少しずつ移ろうのが理解できてしまって悲しい。ひどいと分かっている、でもそうでないと生きていけない。
何度も夢に見たように、大切な人と過ごした日々に戻りたい。けれど、いま隣に居る人とのこれからの日々も大切だから、きみの好きな曲で踊って、そっとさよならをしよう。きみがこれからぼく以外と過ごす日々も、しあわせでありますように。
入場特典のポストカードうれしかった。

「夢見る帝国図書館」中島京子
本を読む人へのまなざしがやさしかった。幼い私の通い詰めた図書館も、こんなふうにあれこれ考えて、懐にかかえてくれていたのだと思うとうれしい。
本当の喜和子さんなんて分からないままだけれど、喜和子さんのすてきなところは本当だったのだからそれでいいのだと思う。
でも正直、そこもう少し詳しく……！ が何個かある、夢みたいなぼやぼやした読後感だった。