デュラ、黒バス、松、FGO、TOD2が好き
CP:臨静/赤緑/高緑/赤緑高/チョロ十
時々提督業もやっていたり
こそこそ何かを書いたり、作ったりしている事が多いゲーマー
同じHNで支部に同人小説置いてます
よくやった過去の自分!
アクアラビリンスから帰ってきてたのね!!
よくやった過去の自分!
アクアラビリンスから帰ってきてたのね!!
そうこの場にいなかったはずの3人目の声に藤丸立香は目線がズレた。
そうこの場にいなかったはずの3人目の声に藤丸立香は目線がズレた。
「それは……そうかもしれないけど、けど……俺には……最後の……繋がりなんだよ!!」
静かな廊下に響き渡る己の声。
どこか泣きたくなるような、最後の叫び声。
そんな藤丸立香に両儀式はため息を、彼の耳にしっかりと聞こえるぐらい大きな舌打ちもした。
「分かった」
そう両儀式は呆れたようにして言葉を吐き出した。……ああ彼女を幻滅させてしまったとちょっと心が不安定な藤丸立香と思ってしまう。だから彼女にも不安を与えないようにと最善な言葉を言おうとしたのだが。
「それは……そうかもしれないけど、けど……俺には……最後の……繋がりなんだよ!!」
静かな廊下に響き渡る己の声。
どこか泣きたくなるような、最後の叫び声。
そんな藤丸立香に両儀式はため息を、彼の耳にしっかりと聞こえるぐらい大きな舌打ちもした。
「分かった」
そう両儀式は呆れたようにして言葉を吐き出した。……ああ彼女を幻滅させてしまったとちょっと心が不安定な藤丸立香と思ってしまう。だから彼女にも不安を与えないようにと最善な言葉を言おうとしたのだが。
言葉を返してこない藤丸立香に何かを悟った両儀式はそう真顔で言う。言いながら藤丸立香の腕を離し、彼との距離をとる。まるで両儀式自身の眼の中に藤丸立香をいれるために。
そして静かに両儀式の獲物ーーナイフを取り出し藤丸立香へと向けた。
「えっと、式、一体何を」
「お前、たちの悪い線が見えるぞ。これは切っていい線……だ」
そう瞳をどこか蒼く赤く輝かせながらいう式に、藤丸立香は慌てる。彼女が切ろうとしているのはきっと、
「式、切っちゃダメだ。この繋がりは」
「お前に悪影響をもたらしているというのにか?」
言葉を返してこない藤丸立香に何かを悟った両儀式はそう真顔で言う。言いながら藤丸立香の腕を離し、彼との距離をとる。まるで両儀式自身の眼の中に藤丸立香をいれるために。
そして静かに両儀式の獲物ーーナイフを取り出し藤丸立香へと向けた。
「えっと、式、一体何を」
「お前、たちの悪い線が見えるぞ。これは切っていい線……だ」
そう瞳をどこか蒼く赤く輝かせながらいう式に、藤丸立香は慌てる。彼女が切ろうとしているのはきっと、
「式、切っちゃダメだ。この繋がりは」
「お前に悪影響をもたらしているというのにか?」
そして自分の腕をつかんでいる人物の顔と名前が一致していく。
「おい、俺の名前も忘れかけていたのか?」
「そんなことはないよ、式!」
「そうか。……まあ他にもサーヴァントが沢山いるわけだから俺が誰だか分からなくなったっておかしくはないぜ」
そう藤丸立香をフォローするように式ーー両儀式はいつものように皮肉交じりに言葉を発した。
「でももう夜だぞ? 俺は一応サーヴァントだからいいけどお前は生身の人間だろ? はやく部屋に帰って寝ろよ」
正論をいう式に藤丸立香は何も返せない。言葉が出てこない。
そして自分の腕をつかんでいる人物の顔と名前が一致していく。
「おい、俺の名前も忘れかけていたのか?」
「そんなことはないよ、式!」
「そうか。……まあ他にもサーヴァントが沢山いるわけだから俺が誰だか分からなくなったっておかしくはないぜ」
そう藤丸立香をフォローするように式ーー両儀式はいつものように皮肉交じりに言葉を発した。
「でももう夜だぞ? 俺は一応サーヴァントだからいいけどお前は生身の人間だろ? はやく部屋に帰って寝ろよ」
正論をいう式に藤丸立香は何も返せない。言葉が出てこない。
「……お前、こんな夜更けに一体何しているんだ?」
そう声をかけられ……た。あれ、おれは自室で、1人でいたのに、自分以外の声が、夢とは違う声が聞こえてくるわけがないのに。
「夢遊病になってたのか、お前は」
そう言われながら腕を掴まれた藤丸立香はようやく気づけた。自分が今いる場所が自室ではなく、廊下であることに。
「えっっと……」
ぼんやりとした思考回路が回りだす。ゆっくりと確実に。
「……お前、こんな夜更けに一体何しているんだ?」
そう声をかけられ……た。あれ、おれは自室で、1人でいたのに、自分以外の声が、夢とは違う声が聞こえてくるわけがないのに。
「夢遊病になってたのか、お前は」
そう言われながら腕を掴まれた藤丸立香はようやく気づけた。自分が今いる場所が自室ではなく、廊下であることに。
「えっっと……」
ぼんやりとした思考回路が回りだす。ゆっくりと確実に。
だからこそ、ぎこちないと気づきつつ笑ってしまう。彼女らの不安を少しでも減らそうとして。それが逆効果だとも分かっている。分かっているが、もうそれしか手段は残されていないのだ。
そんな日々を過ごしたある日の夜。藤丸立香はいつも通り眠りにつこうとした。うっつらうっつら。ベッドに腰掛けて船を漕ぐ。
横になれば体は休まるのを分かっていたが、それすらもうできなかった。したくなかった。
だからこそ、ぎこちないと気づきつつ笑ってしまう。彼女らの不安を少しでも減らそうとして。それが逆効果だとも分かっている。分かっているが、もうそれしか手段は残されていないのだ。
そんな日々を過ごしたある日の夜。藤丸立香はいつも通り眠りにつこうとした。うっつらうっつら。ベッドに腰掛けて船を漕ぐ。
横になれば体は休まるのを分かっていたが、それすらもうできなかった。したくなかった。
とは言っても、目覚めたときには藤丸立香はその夢の内容を思い出せない。いや覚えていられないのだ。最後の砦、心自体が拒絶しているようだからだ。
だけど……。
「マスターくん? ちゃんと眠れてる?」
「センパイ。やはり疲れが取れませんか?」
そうダヴィンチちゃんやマシュが朝、顔を合わせる度にそう言ってくるのが日課になりかけていた。
とは言っても、目覚めたときには藤丸立香はその夢の内容を思い出せない。いや覚えていられないのだ。最後の砦、心自体が拒絶しているようだからだ。
だけど……。
「マスターくん? ちゃんと眠れてる?」
「センパイ。やはり疲れが取れませんか?」
そうダヴィンチちゃんやマシュが朝、顔を合わせる度にそう言ってくるのが日課になりかけていた。