✒︎國分功一郎
《消費社会は人を終わらない記号のゲームへと導くのだ》
暇と退屈について、原理に始まり経済、生物、哲学など様々な方面から検討する本書、読了。
特に消費と浪費の話が面白かった。
記号ではなく、モノを受け取ることが私は出来ているのか。
満足のない消費ではなく、充分だと言える浪費をしたい。
#読了
✒︎國分功一郎
《消費社会は人を終わらない記号のゲームへと導くのだ》
暇と退屈について、原理に始まり経済、生物、哲学など様々な方面から検討する本書、読了。
特に消費と浪費の話が面白かった。
記号ではなく、モノを受け取ることが私は出来ているのか。
満足のない消費ではなく、充分だと言える浪費をしたい。
#読了
🖋️森博嗣
《愛情さえあれば、それで充分だと考えて作られたものは、強力な接着剤で何も考えずに組み立てられた工作物に似ている》
筆者の考える人間や社会の本質について。
仕事や人間関係に囚われずに生きる方法を、皮肉たっぷりの文体で連ねる本書。
こんな風に生きていきたいと思う。
#読了
🖋️森博嗣
《愛情さえあれば、それで充分だと考えて作られたものは、強力な接着剤で何も考えずに組み立てられた工作物に似ている》
筆者の考える人間や社会の本質について。
仕事や人間関係に囚われずに生きる方法を、皮肉たっぷりの文体で連ねる本書。
こんな風に生きていきたいと思う。
#読了
🖋️松浦弥太郎
《行動は、停滞の特効薬》
20代でこの本に出会えて本当に良かった。
そでに書かれた言葉に救われ、奮い立たされる。
自意識もプライドも固定観念も、人生においてなんの役にも立たない。
大切なのは、自分のストーリーである。
必要なのは少しの冒険心なのかもしれない。
#読了
🖋️松浦弥太郎
《行動は、停滞の特効薬》
20代でこの本に出会えて本当に良かった。
そでに書かれた言葉に救われ、奮い立たされる。
自意識もプライドも固定観念も、人生においてなんの役にも立たない。
大切なのは、自分のストーリーである。
必要なのは少しの冒険心なのかもしれない。
#読了
🖋️安野モヨコ
《こんな結婚生活があるのかと、声をあげて笑い、妙に納得する》
妻:安野モヨコが贈る。
エヴァンゲリオン監督、庵野秀明の日常を垣間見る、エッセイ。
毎日お風呂に入らず、同じ服を着て、お菓子を主食にしたベジタリアン(仮)な監督。
自由だ。自由すぎる。
なんて羨ましく、愛おしい。
やりたくない事はしない。
食べたくないものは食べない。
分からないものはわからない。
それで良いじゃないか、と。
そんな風に、肩の力を抜いてくれるエッセイ。
#読了
🖋️安野モヨコ
《こんな結婚生活があるのかと、声をあげて笑い、妙に納得する》
妻:安野モヨコが贈る。
エヴァンゲリオン監督、庵野秀明の日常を垣間見る、エッセイ。
毎日お風呂に入らず、同じ服を着て、お菓子を主食にしたベジタリアン(仮)な監督。
自由だ。自由すぎる。
なんて羨ましく、愛おしい。
やりたくない事はしない。
食べたくないものは食べない。
分からないものはわからない。
それで良いじゃないか、と。
そんな風に、肩の力を抜いてくれるエッセイ。
#読了
🖋️木下龍也
《もがくほど しずむかなしい 海だから 力を抜いて 浮かんでいてね》
歌人・木下龍也による短歌集。
依頼者からのお題をもとに、短歌をつくり届ける、そんな本著。
百首のなかに、あなたの気持ちに寄り添う短歌が、きっとみつかります。
口に出して読むと、なんだかちょっと救われる。
ぜひ手に取って欲しい。
🖋️木下龍也
《もがくほど しずむかなしい 海だから 力を抜いて 浮かんでいてね》
歌人・木下龍也による短歌集。
依頼者からのお題をもとに、短歌をつくり届ける、そんな本著。
百首のなかに、あなたの気持ちに寄り添う短歌が、きっとみつかります。
口に出して読むと、なんだかちょっと救われる。
ぜひ手に取って欲しい。
🖋️中山七里
《恥を掻き、己の到らなさを曝け出されても、次に繋げるために学習の機会を逃さない。そういう人間は必ず前に進める。》
中山七里の法医学シリーズ、最新作を含めた全6冊、読了。
唯我独尊が体をなす光崎が率いる、法医学教室が数々の遺体の死因を解明し、事件の真相を暴く本作。
個性的なキャラクターの人間模様が描かれ、時々胸に刺さるセリフの数々。
個人的には、誓いが一番好き。
書影も飾っておきたいほど素敵です。
#読了
🖋️中山七里
《恥を掻き、己の到らなさを曝け出されても、次に繋げるために学習の機会を逃さない。そういう人間は必ず前に進める。》
中山七里の法医学シリーズ、最新作を含めた全6冊、読了。
唯我独尊が体をなす光崎が率いる、法医学教室が数々の遺体の死因を解明し、事件の真相を暴く本作。
個性的なキャラクターの人間模様が描かれ、時々胸に刺さるセリフの数々。
個人的には、誓いが一番好き。
書影も飾っておきたいほど素敵です。
#読了
相変わらず不定期更新ですが、よろしくお願いします。
相変わらず不定期更新ですが、よろしくお願いします。
🖋️佐藤愛子
《進歩が必要だとしたら、それは人間の精神力である》
昨年、草笛光子主演の映画となったエッセイ。
九十歳を超え、周囲からはお祝いされる一方で、己に、世論に、若者に物申す!
人間は「のんびりしよう」なんて考えてはダメだということが、九十歳を過ぎてよくわかりました。
著者の毒舌と、それを軽快で笑えるものにする筆力。
テンポよく読めてしまう一冊。
高校生の時に読み、どうしても忘れられない本書。再読。
🖋️佐藤愛子
《進歩が必要だとしたら、それは人間の精神力である》
昨年、草笛光子主演の映画となったエッセイ。
九十歳を超え、周囲からはお祝いされる一方で、己に、世論に、若者に物申す!
人間は「のんびりしよう」なんて考えてはダメだということが、九十歳を過ぎてよくわかりました。
著者の毒舌と、それを軽快で笑えるものにする筆力。
テンポよく読めてしまう一冊。
高校生の時に読み、どうしても忘れられない本書。再読。
🖋️吉本ばなな
《私が溌剌としていつもはっきり目覚めていたのはいつの頃なのだろう》
表題作『白河夜船』の穏やかで静止した愛に、心が優しく包まれる。
眠ることで生きているような主人公の寺子と、植物状態の妻を持つ真面目な彼との恋愛。
友人の死から動き出す寺子の時間。
今のままでいたいはずなのに、意図せず変わりゆく周りと自分。
貰えるものを有り難くもらい、眠りたいだけ眠り、出たい時に外に出る。
そんな生活を私も送りたい。
🖋️吉本ばなな
《私が溌剌としていつもはっきり目覚めていたのはいつの頃なのだろう》
表題作『白河夜船』の穏やかで静止した愛に、心が優しく包まれる。
眠ることで生きているような主人公の寺子と、植物状態の妻を持つ真面目な彼との恋愛。
友人の死から動き出す寺子の時間。
今のままでいたいはずなのに、意図せず変わりゆく周りと自分。
貰えるものを有り難くもらい、眠りたいだけ眠り、出たい時に外に出る。
そんな生活を私も送りたい。
🎬マーティン・ブレスト
《心を開いていればいつか、稲妻に撃たれる》
年老いた資産家の男の死期が近づいたある日、死神が人の姿で現れる。
近日中に死ぬことを理解しながら、仕事をし、愛する家族と過ごす男。
反して死神は、愛に目覚める。
決して叶わぬと知りながら。
資産家演じる、アンソニー・ホプキンスの醸し出す、人生の深さと重さに涙する。
終盤にはどちらが死神かわからなくなるような演技に脱帽。
自分の人生への隠されたヒントがきっと見つかる、そんな映画だと思う。
🎬マーティン・ブレスト
《心を開いていればいつか、稲妻に撃たれる》
年老いた資産家の男の死期が近づいたある日、死神が人の姿で現れる。
近日中に死ぬことを理解しながら、仕事をし、愛する家族と過ごす男。
反して死神は、愛に目覚める。
決して叶わぬと知りながら。
資産家演じる、アンソニー・ホプキンスの醸し出す、人生の深さと重さに涙する。
終盤にはどちらが死神かわからなくなるような演技に脱帽。
自分の人生への隠されたヒントがきっと見つかる、そんな映画だと思う。
✒︎春日武彦
奇妙で仄暗い高帯に惹かれて購入。
精神科医師の考える、死とは、永遠とは何か。
序盤は様々な作品や実験から、死の瞬間を抽出した内容になっている。
作家達、監督達の表現する死の比較がされていて、興味深い。
終盤に、筆者の経験が並んでいる構成。
特に面白かったのは、死後人間の身体は21グラム軽くなるという実験。
魂の重さが測れてしまった!というもの。
魂に質量があるとしたら、身体のどこが魂の在処なのか、重さがあるなら見え、触れるか。
そんな事を考えさせられた。
#読了
✒︎春日武彦
奇妙で仄暗い高帯に惹かれて購入。
精神科医師の考える、死とは、永遠とは何か。
序盤は様々な作品や実験から、死の瞬間を抽出した内容になっている。
作家達、監督達の表現する死の比較がされていて、興味深い。
終盤に、筆者の経験が並んでいる構成。
特に面白かったのは、死後人間の身体は21グラム軽くなるという実験。
魂の重さが測れてしまった!というもの。
魂に質量があるとしたら、身体のどこが魂の在処なのか、重さがあるなら見え、触れるか。
そんな事を考えさせられた。
#読了
🎬ドゥニ・ビルヌーブ
《進む先を知りながら、私達は絶望せずに生きていけるのだろうか》
2017年公開のSF映画。
原作があり、米の短編小説「あなたの人生の物語」を映像化。
突如地球のあちこちに、巨大宇宙船が飛来。
言語学者ルイーズが、その中で地球外生命体と意思疎通を図る。
序盤はルイーズが亡くした娘の話から始まる。
消化しきれない思いからか、異星人との交流に強いこだわりを持ち始めるが、、、
私には異星人ともう一度子育てをやり直しているように見えた。
彼らはなぜ地球を訪れ、人間に何を伝えたいのか。
どんでん返しと、全てを語らないラストに脱帽でした。
🎬ドゥニ・ビルヌーブ
《進む先を知りながら、私達は絶望せずに生きていけるのだろうか》
2017年公開のSF映画。
原作があり、米の短編小説「あなたの人生の物語」を映像化。
突如地球のあちこちに、巨大宇宙船が飛来。
言語学者ルイーズが、その中で地球外生命体と意思疎通を図る。
序盤はルイーズが亡くした娘の話から始まる。
消化しきれない思いからか、異星人との交流に強いこだわりを持ち始めるが、、、
私には異星人ともう一度子育てをやり直しているように見えた。
彼らはなぜ地球を訪れ、人間に何を伝えたいのか。
どんでん返しと、全てを語らないラストに脱帽でした。
✒︎フランツ・カフカ
(訳:高橋義孝)
《朝目覚め、身体が虫になっていたら、、、》
カフカの名作、読了。
朝目覚めたら、身体が虫になっていた男の話。
仕事にも行けず、食事もままならない。
タイトルの変身は
人間から虫への変身でもあり、
人間達の変わり身早さでもあるだろうか。
身内を支えていたはずが、重荷になり、汚点となってしまった。
己の居ぬ方が、よかったなんて思わずに死ねなかったものか。
虫になったはずのグレーゴルを、気持ち悪いモノだと思えないのは読者だけなのかもしれない。
訳も良く、スラスラと読みやすい作品。
✒︎フランツ・カフカ
(訳:高橋義孝)
《朝目覚め、身体が虫になっていたら、、、》
カフカの名作、読了。
朝目覚めたら、身体が虫になっていた男の話。
仕事にも行けず、食事もままならない。
タイトルの変身は
人間から虫への変身でもあり、
人間達の変わり身早さでもあるだろうか。
身内を支えていたはずが、重荷になり、汚点となってしまった。
己の居ぬ方が、よかったなんて思わずに死ねなかったものか。
虫になったはずのグレーゴルを、気持ち悪いモノだと思えないのは読者だけなのかもしれない。
訳も良く、スラスラと読みやすい作品。
✒︎川端康成
《変態的で、純愛》
江口老人と美しい娘達との夜が、過去回想と共に描写される。
川端康成の傑作といわれる本著、今更ながら読了。
何をしても決して起きない一糸纏わぬ娘達を前にした、江口老人の生真面目さと葛藤と、他虐性。
それらが美しく描写されている。
ある意味では官能的だが、最後の結末は誰が予想出来ただろう。
川端作品を初めて読んだが、変態的な純愛を描くのが本当にお上手。
純文学作品はどうしても読みきれないのだけど、これは面白く読めた作品だった。
死ぬまで手元に置いておきたい。
✒︎川端康成
《変態的で、純愛》
江口老人と美しい娘達との夜が、過去回想と共に描写される。
川端康成の傑作といわれる本著、今更ながら読了。
何をしても決して起きない一糸纏わぬ娘達を前にした、江口老人の生真面目さと葛藤と、他虐性。
それらが美しく描写されている。
ある意味では官能的だが、最後の結末は誰が予想出来ただろう。
川端作品を初めて読んだが、変態的な純愛を描くのが本当にお上手。
純文学作品はどうしても読みきれないのだけど、これは面白く読めた作品だった。
死ぬまで手元に置いておきたい。
🎬トマス・ビンターベア
本日誕生日、マッツ・ミケルセンが主演のデンマーク映画。
冴えない高校教師と友人達の、ちょっとおバカな実験から始まる、笑いあり、後悔ありの人生を描いた作品。
踏み止まれない大人達の転がりようが面白い。
北欧らしいダークさもありつつ、ちょっと陽気な印象。
飲む!踊る!踊る!そんな、マッツ・ミケルセンを観て欲しい。
🎬トマス・ビンターベア
本日誕生日、マッツ・ミケルセンが主演のデンマーク映画。
冴えない高校教師と友人達の、ちょっとおバカな実験から始まる、笑いあり、後悔ありの人生を描いた作品。
踏み止まれない大人達の転がりようが面白い。
北欧らしいダークさもありつつ、ちょっと陽気な印象。
飲む!踊る!踊る!そんな、マッツ・ミケルセンを観て欲しい。
🎬ロバート・ゼメキス
《夢を追う力があるのに、破壊を描き途方に暮れ、孤独を感じる 人間》
『羊たちの沈黙』ジョディ・フォスター主演のSF。
信仰と科学の対立と両立を描いた作品だと思う。
『信じれば救われる』は嘘か誠か。
終盤に、人生の答えがある。
生きにくく苦しい、若い人にこそ観て欲しい作品。
🎬ロバート・ゼメキス
《夢を追う力があるのに、破壊を描き途方に暮れ、孤独を感じる 人間》
『羊たちの沈黙』ジョディ・フォスター主演のSF。
信仰と科学の対立と両立を描いた作品だと思う。
『信じれば救われる』は嘘か誠か。
終盤に、人生の答えがある。
生きにくく苦しい、若い人にこそ観て欲しい作品。
✒︎川上弘美
《ツキコさん、多生の縁て、どういう意味か、ご存知ですか》
学生の頃に初めて読んで、今でも時々読み返したくなる小説。読了。
ドラマ化もされている名作。
解説にもあるように、リアルと幻想の境にある作品だと思う。
単身者同士の自由さと、2人の心性が優しい文体で書かれている。
あり得そうであり得ない、あり得なさそうであり得て欲しい。
寂しさや苦しみが、センセイによって丸くされる、そんな話。
✒︎川上弘美
《ツキコさん、多生の縁て、どういう意味か、ご存知ですか》
学生の頃に初めて読んで、今でも時々読み返したくなる小説。読了。
ドラマ化もされている名作。
解説にもあるように、リアルと幻想の境にある作品だと思う。
単身者同士の自由さと、2人の心性が優しい文体で書かれている。
あり得そうであり得ない、あり得なさそうであり得て欲しい。
寂しさや苦しみが、センセイによって丸くされる、そんな話。
✒︎上野正彦
《死後も名医にかかるべし》
生きている人間の方が恐ろしい、そんな話の詰め合わせ。
初版1989年のロングセラー。
元監察医である著者が読みやすい文体で、ミステリアスな事件の多くをを書き上げた作品。
今更ながら読了。
文章から筆者の優しさが滲み出ていて、怖くないミステリー。
短編的な構成になっていて、
『不信』『殺人者からの電話』が私は好きでした。
✒︎上野正彦
《死後も名医にかかるべし》
生きている人間の方が恐ろしい、そんな話の詰め合わせ。
初版1989年のロングセラー。
元監察医である著者が読みやすい文体で、ミステリアスな事件の多くをを書き上げた作品。
今更ながら読了。
文章から筆者の優しさが滲み出ていて、怖くないミステリー。
短編的な構成になっていて、
『不信』『殺人者からの電話』が私は好きでした。
🎬クリストファー・ノーラン
3時間の大作。正直長いが最後まで見てほしい作品。
この監督の作品は、臆病者がヒーローや兵士や学者の仮面を被り、思いがけない他虐性を持った時の葛藤を描いたものだと思っています。
日本人がこの作品を好きだと言うのは憚られるのかもしれませんが、私は忘れられない。
心理描写、映像、音、ピタッとハマっている。
物理化学の単語が多いので吹き替えをおすすめします。
🎬クリストファー・ノーラン
3時間の大作。正直長いが最後まで見てほしい作品。
この監督の作品は、臆病者がヒーローや兵士や学者の仮面を被り、思いがけない他虐性を持った時の葛藤を描いたものだと思っています。
日本人がこの作品を好きだと言うのは憚られるのかもしれませんが、私は忘れられない。
心理描写、映像、音、ピタッとハマっている。
物理化学の単語が多いので吹き替えをおすすめします。